スイス・アーミー・マンのレビュー・感想・評価
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ハートフル下ネタ
あまり観たことのないジャンルの映画だったので、すごく面白くてすごく疲れた。
最初から飛ばしまくりだったので、出オチだったらどうしようかと心配になったけど、中だるみも無く、最後の最後まで面白かった。
生きるってことと下ネタは切っても切り離せないんだな…とか思わされてしまうほど。
そして、始終おならに振り回された。
おならに笑い、おならに泣く。
BL的な雰囲気もちょいちょいあって、まぁそれもよし。
音楽もとてもよかった。
監督の次回作も楽しみ。
意外に難しい
笑えるおバカな映画を観に行ったつもりなんですけど...
死体発見後、色んな便利機能を発見し、何とか会話が出来始めたあたりで笑いつつも、ちょっと寝入ってしまいました。
目覚めたら簡素な山小屋出来上がってるし、死体はペラッペラ話してるし、ちょっと喋りすぎじゃないですか?
その後無人島でないことが分かった辺りから、話がどんどんおかしな展開へ。
ラストは主人公手錠かけられるなんて、そんな真面目な映画だったんですか➰
ファンタジー
シュール笑
そしてファンタジー。
人との関わり、夢や希望が生きるエネルギーになるのだ
メニーの背景が語られないのがなんとなくもやもやするが、ある種の世界観が存在していて
それを楽しめると面白く観れると思う。
主人公ハンクを理解すると、すべてが繋がる。
実はハートウォーミングなラブストーリー‼︎
冒頭、ポール・ダノ演じる主人公ハンクが漂流した無人島で孤独に耐えかね自殺するシーンから始まり「人は死の間際に走馬灯の様に人生を振り返る…」との台詞もあり、前編 死の間際の妄想的なファンタジーなのかと思ったのですが…。
最終的に、思いを寄せる女性の家の“裏庭”にたどり着いちゃう⁈
エッーー‼︎‼︎(太平洋の無人島)→(オナラジェットボート)→(大きな島 ⇨ 思いを寄せる女性の裏庭)。
と言う事は最初の小さな無人島は、ハンクの絶望した心境を投影した妄想。
現実は… 知的障害を持っ思春期の主人公が思いを寄せる女性の家の裏の森で、首吊り自殺をしようとした所、失敗。川から流れ着いた自殺死体を相手に自信の殻を打ち破り、女性に気持ちを伝えるという心の葛藤を、無人島からの生死を賭けた脱出劇(ジュラシックパーク的)になぞらえ妄想と現実が錯乱した数日間を描いた、青春ラブストーリー(健常者ならただのストーカーなのですがw)。
精神的に未発達であるがこそ、ハンクの発想が全て中二病的でピュア。だからこそ川から流れてきた死体、ダニエル・ラドクリフ演じるメニーとの人間関係の構築がとても自然でコミカルに描かれており、それが物語の角となって奇妙奇天烈なファンタジーの世界観を生み出す事に成功している。
「恋とはなにか? 普通とはなにか?」ハンクの不安・喜び・悲しみ・人間性がジワジワと感じられ、ホッコリした勇気をもらいました。
そしてこの作品の最重要ワード Fart(おなら)w
「生きる」→「食べる」→「出す」→「(健常者の)マナー」→「普通とは?」→『ありのままの自分』いう構図なので、全編見終わった後、すべて納得出来この作品の深さに考えさせられました。
また映像と音楽も、スパイク・ジョーンズのような雰囲気があり、とてもオシャレ♡ そう考えると現実逃避し妄想の世界に入りこんでゆく『かいじゅうたちのいるところ』に近いニュアンスでもありました。
精神障害の主人公/死体ボート・死体水筒・死体マシンガンetc… 通常タブーとされる要素でここまでのファンタジーを創り上げたハートウォーミングな発想力 ‼︎
ダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン監督、これからが楽しみな監督です。
ガス式死体ボート
リアリティなんてガン無視のトンデモ展開がずーっと続くんだけど、ツッコミする気力も湧かないほど力が抜けて笑えてしまうのが憎い。
多すぎる下ネタが仕事終わりの夜に沁みてくる笑
記憶と価値観がバグったメニーがかわいい。
彼が喋りだしてからはこれからどうなるんだろうとワクワクできた。
危機感に欠ける工作や恋の妄想はまあまあ楽しいから良いんだけど、しょっちゅう流れる歌のパートは少し冗長に感じた。
ジュラシックパークのテーマが頭から離れないよ…
終盤はかなり急ぎ足に進むので置いてかれる感覚になってしまった。
メニーとハンクの人生についてしっかり触れられず大した深みもなかったのが残念。
死体とともに森を抜け出す、面白い映像や体験ができたのでそこは良かったかな。
ダニエル・ラドクリフは演じていて大変だったろうな…
珍味だが刺さる…
珍味というほかない。
ダニエル・ラドクリフはどこまでも死んでいるがめっちゃ喋るし、ポール・ダノはノンシャランとしているがどこまでも孤独だ。
珍妙なルックとは裏腹に、孤独とはどんなものかと、そこからどうしても逃れられない人生とはどんなものか、を突きつけてくる。
おならジェットスキーに笑い、バスでの出会いに涙する…刺さるね…
あ、あと劇判がものすごく良かった。人の声を重ねて作っていて、まさに孤独を象徴していた。
新たなダニエル・ラドクリフの代表作
こんなにも下品極まりない、でも同時にこんなにも哲学的な映画はない。人間はバカでみっともなくて汚い生き物だ。でもそれで良い。一度しかない人生をありのままの自分で、肩の力を抜いて生きた方がずっと素敵に違いない。それを教えてくれる映画だった。
ダニエル・ラドクリフはもはや「ハリー・ポッターの」という描かれ方から完全に卒業しただろう。今や立派な実力派若手俳優の1人だ。
もっともっと彼の出演作品は日本で公開されるべき。今後も彼には注目して行きたい。
この作品は彼の新たな代表作と言っても過言では無いはず。
設定が魅力的。
ハリー・ポッターの主役で
世界的ブレイクを果たしたダニエル・ラドクリフが
死体を演じるという異色作「スイス・アーミー・マン」を鑑賞。
9月公開の中で最も楽しみにしていた作品ながら
池袋と有楽町のみというなんとも寂しい公開状況。
全国拡大希望。
舞台はとある無人島。ポール・ダノ演じるハンクは
人生に絶望し、自殺を図ろうとする。
そんな時、浜辺に打ち上げられた人間を目にする。
生存を期待して、声をかけるも、すでに事切れていた…。
さらに絶望し、改めて自殺を図るハンクだったが、
その死体に異変が…。
体内の腐敗ガスがお尻の穴から出始め、オナラを連発。
それはやがて、死体を動かすほどの勢いに。
閃いたハンクは、そのオナラを利用し
孤島からの脱出を試みる。見事成功!
陸地に辿り着いたハンクは、人を探し進む。
が、死体も一緒に連れて行くことに。
メニーと名付けられた死体はスイスのアーミーナイフ
「ヴィクトリノックス」ばりに万能な死体だからだ。
その万能ぶりは映画で観てもらうとして、
やがて2人の間に友情が芽生え始める。
オナラでピンチを脱したり、
小学生レベルの下ネタが出てきたり、
どこまでが冗談で本気なのか、
その境目を見分けるのに少し時間がかかったけど、
映像美と死体との友情、そしてラストの切ないながらも
笑いを誘う演出は、今まで観たことのないものばかりで
度肝抜かれっぱなし・笑わされっぱなし。
役者のセリフからリンクして壮大な音楽に切り替わる演出も
素晴らしく、幻想的でさえあった。
序盤に発動する死体の「ある機能」は
ハンクの幻想なのか。やもすると、死体と過ごした時間も
幻想なのかな? なんて考えたり。
傑作&;珍作&力作。洋画部門今年1位になりそうな勢い。
日本人からは絶対出てこないストーリー
落としどころのよく分からない話だが、笑いながら最後まで見た。
ブラックと下ネタを“詩情豊かに”描いた映画。
たぶん人の社会の中での孤独とかをテーマに動き始め、脚本書いてるうちに、“こんなんになってしまいましたー”て感じでしょうか。
凄い映画(色んな意味で
十得死体というアイデアがキャッチーだが、
ストーリーも負けず劣らず…な作品
万人に進められる映画では無いが、
あらすじで気になった人は是非観た方が良い、
良くも悪くも記憶に残る作品になると思う。
それにしても、これが初監督作品だというのだから、驚きしかない
監督の次回作も必ず観たいと思う
スイス・アーミー・マン
2017年89本目の劇場鑑賞。
ダニエル・ラドクリフが無人島に漂着した腐りかけの死体を怪演し、
遭難していた青年の心の友となるばかりか、
“スイス・アーミー・ナイフ”ばりに様々な場面で役立ち、
彼の過酷なサバイバルを助けていく奇想天外アドベンチャー・コメディ。
死体と下ネタが生きる希望を見出してくれるサバイバルヒューマンドラマで、
オナラで進む死体に乗って海を渡るシーンは物語の導入部に過ぎません。
現実なのかファンタジーなのかよくわからない世界へ。
設定がぶっ飛んでます。
意外だったのは、
ダニエル・ラドクリフ演じる死体が勃起をしたり、
「SEXしたい」と叫んだりと下ネタ満載でした。
ポール・ダノ演じるハンクが死体のメニーを活用して生き残ろうと試行錯誤していく様子は面白い。
笑わせつつも最後には観客を置いてはるか向こうに駆け抜けていく怪作でした。
よくある質問で、
「無人島に1つだけ物を持って行けるとしたら?」
当然、
ダニエル・ラドクリフです。
どう楽しめば……。
予告を見て、なかなか奇抜な設定だな、と思い、期待して観賞。
結果としては、う〜ん? といった感じ。
SFとしてみればいいのか、哲学的にみればいいのか、上映中もだいぶ悩まされ、結局は、自分の求めているようなエンディングでないまま終わっていきました。
頭の悪い自分には、もうちょっとわかりやすい話であってほしかった。
俳優の演技や撮影技法はさすがといった感じなので、そこをいかに楽しめるかが鍵かもしれません。
シュール一直線
他にはない作品だと思う
遭難した冴えない主人公と万能死体?との友情の話。
サバイバルなのですが、
死体とのシュールなコミュニケーションがブラックユーモアというか笑ってしまいました。
そして突然BL展開になりました(笑)
あまり予想出来ない映画かも。
ダニエル君、ハリポタ卒業おめでとう♪
多くの映画サイトで本作について語るべき事はすでに言われているので違った視点で書きます。『もし死体役のダニエル・ラドクリフが別の俳優、あるいは著名人だったらどうなるの~』を考えた。①ノーベル文学賞授賞式を欠席したボブ・ディランが死体だったら主役のポール・ダノはディランに相手にされず無視され続け鬱病を発症!②北朝鮮の金正恩が死体だったら股間の大陸弾道ミサイルが次々と発射される!③トランプ大統領が死体だったら次々とスタッフが辞意を表明し主役のポール・ダノがバス車内で一目惚れする人妻役には娘のビアンカを採用!④森友学園の籠池泰典理事長が死体だったら森に捨てられゴミの量をめぐり不正土地売買ミステリー作へと脚本変更!⑤イチローが死体だったら誰よりも早く撮影現場に来て死体の動きに欠かせない関節の動きを入念にチェックし撮影に挑み監督から絶賛される!⑥腹話術師のいっこく堂が死体だったらポール・ダノに死体(人形)の扱いについて実技指導をする!①~⑥は試写を見た私なりの映画への賛辞です。そして世界中の映像作家もきっと閃いたはず~この死体はパロディーとして使えると。配給会社が動けば作品は集まるだろうし映画の宣伝にもなる。そして何よりも死体役を演じたダニエル・ラドクリフを『ハリー・ポッター』の呪縛から解放した映画として称えられるに違いありません。
シュールの極み
去年、英語で観たのでところどころハッキリしない部分はありますが、細かいところは覚えていなくても、シュールを極めた映画だな、という強い印象が残っています。
特にこれと言ったメッセージ性は無く、ちょっと笑って最終的に「意味分からん(笑)」と誰しもが思う映画だと思います。
ラドクリフは万能死体役で「本当に死んでるのか?」と思わなくもない行動を取りますが、一貫して死体で押し通されています。つまり、ゾンビのように人を襲うとかそういうことは一切ありません。あくまで「サバイバルに超便利な道具(死体)」として扱われます。ラドクリフの演技力全開でそういう部分に面白さがある作品でした。
そのため、ストーリーに期待してはいけません。あくまでも、死体がずっと出てる気持ち悪さとそれを使って面白おかしくサバイバルが進んでいく映像の狭間で観てる方の気持ちが揺れ続ける映画です。新感覚ではありますが、意味は特にないと思いました(笑)
全182件中、161~180件目を表示