スイス・アーミー・マンのレビュー・感想・評価
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ぶっ飛んでるのにテーマが重い
人間には誰しも死体の様に醜い部分があるものです
その醜さを、自分を否定する事は真の孤独であると本作は言っています
生きる為にはその醜く重たい死体を
背負って歩き続けなければいけない
しかし、困難に遭遇した時助けてくれるのも
死体のような自分自身なのです
ラストシーンで親友を抱え海岸へ逃げたハンクは
軽蔑の眼差しを向けられる中、放屁しました
無人島でメニーと向き合った事で文明社会では抑圧されるべき感情を爆発させました
それは醜い自己の肯定です
もうハンクは孤独ではありません
あなたの心に素直に生きるならば決して孤独ではない
まるで人生そのものを問うような重いテーマにいい意味で裏切られた作品でした
笑っいっぱなしだよ‼️
本能をさらけ出せ‼️
ラドクリフ君はゾンビではなく、あくまでも死体なんですよね⁉️
今現在、海上を犬に引っ張られる女の子の某アプリのCMが放映されていますが、このCMを見るたびに孤島からの脱出シーンを思い出し、ニヤついている人、沢山いるはず‼️
放屁で人生の荒波を乗り越えることが出来るか!?おっさんが本作を見て思い出したのはあの傑作だった!
ダニエル・ラドクリフが死体役、ポール・ダノ演じる青年がその死体を使って無人島から脱出を試みる様を描いた異色のサバイバル劇(映画コム解説引用)
主人公ハンクは無人島で絶望し、首をつろうとしたら、どざえもんが海辺に。その死体の放屁でジェットスキーさながら、無人島を脱出する。
そう、開始数分で、本作の主人公は「妄想含む」現実逃避の若者であることが分かる。
これを言っちゃなんだけど、その時点で、ハンクは「すでに死んでいる」可能性だってあるが、まあ、それはよしとこう。
「スイス・アーミー・マン」
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一生懸命ひげを伸ばし、あれほどプリ夫兄さんのフォロワーと化していたのに、ショボイ役しか来ない、できないダニエル・ラドクリフも役者人生に行き詰まっての、死体役、というのが現実とリンクしてハマっているというのもなんだか泣けてくる。
放屁しながら、カッコよく海に帰っていく。君はそれでいいのか。ここまでくると自虐行為が清々しい。
だが、ここはやはりポール・ダノだのだろう。
現実とも妄想ともおぼつかない、いや間違いなく妄想なんだけど、そのふるまいが第三者にも影響を及ぼす。妄想と対峙して自分を振り返り、そしてちょっとだけ成長する。
そう、これはポール・ダノのあの傑作「ルビー・スパークス」と対になる作品なのだ。本作のエンドロールのスペシャル・サンクスにその脚本家であるゾーイ・カザンの名前もあることからも、多少なりとも影響があったようだ。
ただし、大きな違いがある。
あちらは妄想能力の限界を感じ、人間的に成長することで新しい一歩を踏み出せる、という成長ものだったが、本作は徹底して妄想のなかで「鏡である死体」と対峙し、そのうち自分を客観視することでちょっとだけ前向きになれるというものだ。
つまり、他人あって、初めて人は成長するという「ルビー・スパークス」に対し、本作はひたすら自分で完結している。
「ルビー・スパークス」の脚本家ゾーイ・カザンは女性だ。今はどうか知らないが、当時のダノの彼女である。(映画コムによると進行中。)
対する本作の脚本は監督兼のモテなさそうな男性二人。
だから、主人公たちがワイワイしていた場所は、ハナから無人島ではなく、実はストーカーまがいの行為で、相手の近所の海岸で勝手に途方に暮れようとも、勝手に盛り上がろうとも許されるわけだ。
「妄想するのはキモイからやめなさい」、というのと、「徹底して妄想しなさい。放屁するぐらい、なんてことないじゃないか」
たったそれだけの違いだが、カミさんの前以外では、放屁はしたくないのが、今のオレである。
追記
「スイス・アーミー・マン」のタイトル。
序盤のオープニング・タイトルの出る場面は、死者を使って(死んだ気になって)、放屁という恥ずかしい行為でも構わないので突き進む「カッコイイ」シーン。
それをカッコイイと思った人はぜひ「ルビー・スパークス」を見て思い直してほしい。
劇中のラドクリフの万能は、死んだ気になれば、「なんでも」できる、というのがアーミーナイフとひっかけているのだろう。
リアルな死体感に脱帽
メニーの死体がリアルすぎて、ある意味ビックリしました!
冒頭のオナラ噴射を浮力に、あり得ない速さでジェットスキーは笑えました。速すぎだろ!
メニーは死んでるんじゃなくて本当は生きてるんじゃないかなと思って、そんなオチがラストに用意されてるのでは?と予想してたら超越してました!
ラストの海に還るシーンでニヤッとしたのは良かったです!自分もニヤッとしましたw
死後硬直で体は動かしにくいはずなのにどんな時もぐにゃぐにゃ(笑)、ウジ虫が湧いてもいいのに一切なし、メニーのナニがピョコピョコすぎてキモすぎ、どんだけガスがあるんだよ、ゲロ水飲んでも大丈夫か、他にもツッコミ満載でしたが、下ネタも笑えました!
今回ダニエル・ラドクリフは主役ではなかったけど、主役以上の存在感を放っていました!
こんな役回りもやるのかと驚きを感じた映画でした!
ハリーポッターの印象が強い彼ですが、そのイメージを見事に払拭してくれました!
良き映画
特殊な設定だからこそ描ける自分との向き合いをとてもコミカルに前向きに描いてて好印象です
ラスト、死体が主人公だったのか、それとも彼自身だったのかが曖昧な感じだったのは好き嫌いのわかれるところかな?
私はむしろどっちだったのか種明かしがない故にファンタジーから離脱しない選択を推します
現実社会をオマージュしたさ迷う森の陰残さと対照的に想いを寄せていた女性と同一化していく過程のファンタジーな映像手法は怪獣たちのいるところを彷彿させました
難点は人前でオナラをすることが良きことと認識して緩むことかな?
ハチャメチヤさの中に隠された、青年の成長と、孤独
オナラで海を渡るとか、死んだり生き返ったりする死体とか、意味不明過ぎる事が起きすぎるので、これはファンタジー物として処理すれば良いのかな?と、思わせて置いて、実はそうでもないと言う、人に説明し難いタイプの映画でした。一人は喋る死体だけど、主役二人の旅は大学生がバカやってるのそのままで、すごく楽しそう。森でバスに乗ったりパーティーをするシーンは本当に素晴らしい。アートワークとしても最高です。そして、抑圧されていた主人公が、死体と話している内に自分を見つめ直すという流れも良かった。面白かった。ここで終われば良くある青年の成長ロードムービーでしたが、街に出てから死体を抱えて森に戻る所がすごい。警察の目にはパーティー会場は異常者の奇行に見えるし、自分を解放した行動は常識の無い人に見える。森の中のユートピアは、街に出て一瞬で壊れました。もしかして、今まで見てきた物は、主人公の見た幻?と思わせておいての、最後の死体ですよ。すごい。
一見、アホ映画
スイスのアーミーナイフのように、体の各部位が色んな機能を持ってて、主人公のサバイバルを助けてくれる人、というのがタイトルの意味。死体やけど。生き返るけど。演じるのはハリー・ポッターやけど。
その機能ってのが、ガスで水上スキー、口から水のタンク、腕がナタ、指が火打ち石、口で噴射・発砲、そして局部が方向を示すコンパス!映研の男子大学生レベルの発想!
しかしもう一つ重要な役割を持ってて、会話によって主人公に気付きや勇気を与えるんや、コレが。
人妻に恋して盗撮したりして、少しヒネ気味な主人公やけど、生き返って記憶をなくした死体の根源的な質問に、誠実に答えたりして、ほんとは良い奴。ポール・ダノ、こういう役ハマるよなー。
スタッフの中に妻のゾーイ・カザンの名前あり。
君は僕の勇気
大当たりでした!
見てよかった。
予告を見たときから決めていたんです。
もうストーリーなんかは気にしないで、頭を使わなくて笑える映画をたまには見に行こう。
それならこれだと。
見事に覆されました。
ラストにかけて、畳み掛けるような流れがよかった。
もうそこには、さっきまでの笑いとかなかったです。
最後の最後のオナラのシーン。
大人は顔を歪め、女の子だけがケタケタと笑っていました。
この映画の象徴的な場面だと感じました。
ありのままで生きればよい。
子どもの頃はそうだったでしょ。
どうして君はできないの?
醜さは誰にだってある。
だから恥ずべきことではない。
主人公がやっと変われました。
だけど、ラドクリフ君はこの世界ではどうやら生きることができなかった。
この世界への批判だと受け取りました。
予告編を見た段階では、なぜラドクリフ君が、こんなくだらない映画に出演することを選んだのだろうと思っていました。
でも、正解だったと思います。
私も彼じゃなかったら見に行かなかっただろうし。
簡単で楽に見れる娯楽映画だと思っていたのに、ものすごく心を動かされた、意表をつく映画でした。
癖が強いため、あらゆる人へお勧めすることには向かないと思いますが、ちょっとでも気になった方は見て欲しいなと思いました。
盛りのついた死体
二人が海を爆走してのオープニングタイトルが良かったしラドクリフ君の存在感もハリー・ポッターは観た事は無いが見事に脱却している。
P・ダノの幻想てか想像でのラドクリフ君かと思えばチャント現実な出来事で!?
ラドクリフ君の存在をドウ捉えて良いのか最後まで解らずにエンディングに。
劇中で口ずさみながら曲が流れる演出は良かったし奇想天外な展開が続く中で地味なシーンに会話がほぼ下ネタな感じで。
熊に食われて終わったら驚きな展開だったしラストはラドクリフ君と一緒に海を爆走してのエンディングだったらスッキリしたのに。
ラドクリフ、そこまでやるんだ!
ハリーだけに「ハリーの災難」みたいな死体を使ったブラックコメディーかな?と思ってたら、
予想外にポール・ダノ演じるはハンクの「自分の探し」の話だった!
何よりもラドクリフ、そこまでやるんだ!感が半端ない。
白目剥くは、首絞められるわ、木から吊るされるわ〜〜
挙句、口に棒っきれや毛(設定ではヒゲ)を突っ込まれるわ!
しかもお尻丸出し!
服を着ててお尻だけ丸出しにされるのは真っ裸より恥ずかしいかも〜〜
それほど長い映画では無いけど結構ファンタジー部分が強いので
割としっかり観ないとちょっと混乱するかも〜
冒頭書いたようにダークコメディーだと思って
気を抜いて観に行ったら(笑)
部分的に咀嚼できないところがありました。
でも、ラドクリの頑張りを観るだけでも値打ちはあります!
ブロードウエイの舞台でも評価が高いラドクリフ。
かつての人気子役のその後の姿を数々見ているだけに
セカンドキャリアへと果敢にアタックし続ける姿がホッとします。
頑張ってね!!
予想外に重い。
おバカ映画で楽しむ予定だったんだが、、
良い意味でちがった。
孤独とか、生きてる事とか、大切な人とか
半ば腐った死体が飲み込んで、グチャグチャになって
排泄されて、なにかスッキリしない現実を置き去りに
デカイオナラをぶちかまして去って行くと言う話。
二人の役者はかなり頑張っていた。
素晴らしかったし、撮影楽しかっただろう。
CM出身の監督らしい速いカット割り、映像の美しさも楽しい。
少々複雑になってしまった後半、もう少し話の流れを大きなウネリに出来れば感動出来たかも、、と思った。
くだらな過ぎる
発想は、くだらなすぎて凄いと思う。
男子学生が家で友達同士のくだらない妄想で発展して、盛り上がるであろう内容。女子には絶対思いつかない妄想。
最初はもう、見ていられないくらいだったが、頑張って1時間くらいすると、なんかわりかし世界に入り込んで行った。でも、結局なんだったのかわからず終わる。ある意味、この内容を映画にしてるのが凄いと思う。
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