劇場公開日 2017年9月22日

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「ダニエル君、ハリポタ卒業おめでとう♪」スイス・アーミー・マン 映写技師さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ダニエル君、ハリポタ卒業おめでとう♪

2017年9月2日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

知的

多くの映画サイトで本作について語るべき事はすでに言われているので違った視点で書きます。『もし死体役のダニエル・ラドクリフが別の俳優、あるいは著名人だったらどうなるの~』を考えた。①ノーベル文学賞授賞式を欠席したボブ・ディランが死体だったら主役のポール・ダノはディランに相手にされず無視され続け鬱病を発症!②北朝鮮の金正恩が死体だったら股間の大陸弾道ミサイルが次々と発射される!③トランプ大統領が死体だったら次々とスタッフが辞意を表明し主役のポール・ダノがバス車内で一目惚れする人妻役には娘のビアンカを採用!④森友学園の籠池泰典理事長が死体だったら森に捨てられゴミの量をめぐり不正土地売買ミステリー作へと脚本変更!⑤イチローが死体だったら誰よりも早く撮影現場に来て死体の動きに欠かせない関節の動きを入念にチェックし撮影に挑み監督から絶賛される!⑥腹話術師のいっこく堂が死体だったらポール・ダノに死体(人形)の扱いについて実技指導をする!①~⑥は試写を見た私なりの映画への賛辞です。そして世界中の映像作家もきっと閃いたはず~この死体はパロディーとして使えると。配給会社が動けば作品は集まるだろうし映画の宣伝にもなる。そして何よりも死体役を演じたダニエル・ラドクリフを『ハリー・ポッター』の呪縛から解放した映画として称えられるに違いありません。

映写技師