劇場公開日 2018年6月8日

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羊と鋼の森のレビュー・感想・評価

全210件中、61~80件目を表示

3.5美しいもの、素晴らしいもの、自分の好きなものを奏でていく

2018年12月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

単純

幸せ

こちらもコミック実写だが、今年公開されたその中では良作の一本。
ピアノの音色に魅せられ、調律師となった青年の物語。

ピアノは弾けないどころか、どの鍵盤がドの音か分からないぐらいだが、調律師が何をする人かくらいは知っている。時たま映画の登場人物の仕事が調律師であったりする。(最近だと、『家族はつらいよ』の妻夫木)
ほとんどが肩書き程度なので、こんなにも調律師をメインにした作品も珍しい。
知られざる調律師の世界は新鮮で、興味深い。そして、奥深い。
我々には異常無い音のように聴こえても、微かな音のズレも聴き逃さない。
それを調整。
丁寧に丹念に、高度なテクニックと作業が必要とされる。
それはまるで、芸術的でもある。
ピアノ奏者にとっても、言わば絶対的なパートナー。
奏者のどんなリクエストにも応える。
軽やかな音、力強い音、走るような音…素人には分からない音も見事に調整。
調律師居てこそ奏者はピアノを奏でられると言っても過言ではない。
時には、ピアノのお医者さんでもある。
調子が悪いピアノや古びたピアノを、元の美しい音を出すピアノに戻す。
ピアノ自体、メンテナンスと言うより、人間の身体のようにケアが必要。
堂々としていて、繊細。(親しい人でピアノをやる人が居るので、よくそんな話を聞く)
奏者以上に、ピアノの全てに寄り添う、ピアノの専門家。

主人公の青年・外村が調律師を目指すきっかけとなったのは、学生時代偶然、超一流の調律師の出すピアノの音に心を奪われたから。
その時の感性・イメージがユニーク。
彼が聴いたピアノの美しい音は、美しい森とシンクロ。
外村は北海道の自然の中で産まれ、育ち、それが彼にとっての美しいものなのだろう。
ピアノに携わる人たちの感性・イメージは、様々。
外村が担当を受け持つ事になった姉妹の姉。一時期スランプに陥るが、再びピアノを弾く。その際、溺れていた水中から浮かび上がろうとし、光に手を伸ばす。
皆、それぞれの気持ちや思いでピアノと向き合う。
つくづく、奥が深い。

話としてはオーソドックスな青年の成長物語。
憧れ、学び、挫折を経て、一人前として、人間として。
恩師や先輩の存在。
外村と関わりを持つ奏者たちの苦悩と、同じく成長。
知ってはいたけど改めて知る、美しいだけじゃない厳しい調律師/ピアノの世界。
ありきたりっちゃあありきたりだが、素人から見れば見易い。
コミック実写故、カットされたエピソードは目立つ。専門学校や孤独な元少年ピアニストのエピソードはもっと描かれてた筈。

山﨑賢人が主人公の青年を好演。
あまり山﨑や彼の出る映画は好かんが、本作はなかなか悪くなかった。本作と同じ橋本監督の『orange オレンジ』でも好感持ち、この監督と相性がいいのか、題材や役柄が良かったのか。
鈴木亮平、三浦友和らが好サポート。
性格もピアノの音色も対照的な姉妹を、上白石姉妹が演じているのも見所。

北海道の雄大な景色、緑豊かな森、ピアノが置かれてる部屋に差す陽光…。
劇中奏でられる数々のピアノの楽曲…。
これら映像や音楽が本当に美しく、癒され、心地よい。

心に残った台詞が幾つかあった。
外村が恩師に目指す音を問い、恩師はある詩人の言葉を引用する。
「明るく静かに澄んで懐かしい。
少しは甘えているようでありながら、厳しく深いものを湛えている。
夢のように美しいが、現実のように確か」

才能とは…?
自分の好きなものがとことん好きという気持ち。
絶対諦めない気持ち。
執念と言えるほどの。

ホールで弾くピアノと部屋で弾くピアノ。
どちらがいいなんて、比べられるものではない。
どちらも美しいものに変わりはない。

好きなもの、美しいもの、素晴らしいもの…。
こつこつ、こつこつ、それらを奏でていく。

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近大

4.5良い話だが、ピアノを聞いていると眠くなった

2018年12月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

寝られる

調律師の魅力にはまり、調律師になった直樹。
いろいろなピアノを調律して、仕事も一人で任されるようになり、自信がついてきた。
しかし、直樹が調律したピアノを弾く人がピアノが弾けなくなったと聞いて、調律師を諦めようとするが、周りの人たちの影響を受け、また調律師として頑張っていこうとする内容でした。
話の展開は、よくあることでしたね。
壁にぶつかって、それを乗り越えて、自分がしたいことを見つけるという。
鈴木亮平は、直樹の直属の上司役で、直樹の悩みや苦しみを理解し助けてくれたし、三浦友和は直樹のことを優しく見守ってくれていて、2人はとてもいい上司だなと思いました。

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やっすー

4.5こつこつ。こつこつです。

2018年12月10日
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とてもよかった。三浦友和の演技が胸に残る。

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collectible

3.5二本立て二本目。近くのおっさんの独り言がうざいので前に移動(笑)客...

2018年12月8日
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鑑賞方法:映画館

二本立て二本目。近くのおっさんの独り言がうざいので前に移動(笑)客層豊か。

さて本作、音の深淵さ、繊細さを感じることができた。調律師って凄いですね。
山崎賢人演じる主人公の真面目さ、純粋さが好感が持てる、途中までは。後半、真面目さ純粋さもそこまでいくとやばい奴やん。
ピアノ姉妹も変。「おかしな病気で」って、ほんまにおかしいやろ(笑)名言っぽく宣う「ピアノで食べるんじゃない、…」も意味不明。
鈴木亮平はさすがの存在感。西郷どんが西郷どんじゃない(笑)
冗長。とにかく長い。水中や森林や象徴シーンは少しでよい。金ローとかでカットしまくりで見ても良いのかも。

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はむひろみ

4.0原作のがいいと思ったが

2018年12月8日
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鑑賞方法:DVD/BD

ピアノのナマ音はやはり映像でないとね
辻井伸行さんのピアノステキ
重くない人生ドラマ良かった
三浦友和さんはいい役だなぁ

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れこほた

3.5暖かな気持にさせる映画、原作がすばらしいのだろう

2018年12月7日
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鑑賞方法:映画館

暖かな気持にさせる映画、原作がすばらしいのだろう

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かまちゃん

3.0繊細

2018年11月10日
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鑑賞方法:DVD/BD

知的

調律師には、緻密な作業に耐える忍耐力や集中力、音やピアニストの感情に対する繊細な感性が必要で、奥深い職業だな~と感じる一方、どんな仕事も詰めれば奥深いんだろうな~と考えさせられた。

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とたすけ

4.0観る価値あり

2018年9月29日
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観る価値あり

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テッチ

4.0物静かなピアノの調べ

2018年9月17日
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宮下奈都さんの本屋大賞作品の映画化ということで公開を楽しみにしていました。

原作通り、物静かで穏やかな物語の中に、繊細で厳しさが求められるピアノの調律とが相まって、上品な作品に仕上がっていました。

そして、調律の仕事を通して、人として、職人として成長していく若者の様を、美しいピアノの調と北海道の大自然によって織りなす映像が、より心地よさを引き立てていきます。

上白石姉妹のピアノの腕はかなりのものですね。驚きましたし、原作にこれほどピッタリな姉妹は居ないと思います。

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bunmei21

4.5山崎賢人さんがはまり役、純粋な映画。

2018年8月16日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

原作を未読のまま鑑賞。
山崎賢人さんが高校生?から大人になるまでを演じる。とても自然に年を重ねていく。悩みながら、もがきながら成長し自分の生涯をかけたいと思える仕事(調律)に向き合う姿が純粋で、彼らしい。
それを見守る三浦友和さんの演技も重みがあり、本当にこんな調律師がいるかと錯覚する。エンディングの辻伸行さんのピアノを聞いていると心が洗われるようでした。仕事やこの先の生き方に足が止まった時にぜひ見て欲しい。好きな事を仕事にできることは、大変な道のりであっても素晴らしいことだと丁寧に描いている。
大人だけではなく、様々な年代に見て欲しい作品。

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空のかなた

3.0初々しい

2018年7月23日
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鑑賞方法:映画館

音楽が素晴らしいと評価が高かったので
期待していたが、特に際立って素晴らしいとは
感じなかった。
ピアノの音を聞くと、
まるで森の中にいるような〜〜
その表現。
主人公はどんな感覚で感じているのか、それは
映像なのか音なのか音楽なのか
表現の仕方が難しいと思う。
お話としてはふつうに楽しめた。
主人公のまだ未熟で初々しいところ。
自分の世界の中、生きている感じが
とても初々しく
自分の後輩、昔の自分と重なって見えた。

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みー

3.5自分がどう生きていくのか考えたい人にオススメします。

2018年7月16日
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鑑賞方法:映画館

自分がどう生きていくのか考えたい人にオススメします。

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あいちゃん

4.0癒されました

2018年7月16日
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森の景色とピアノの音がとても気持ちよかったです。
隣にいたおじいさんは始まって5分もしないうちから最後までずっと寝息をたてていたくらい(笑)
原作の小説だけではわからなかったピアノの複雑な構造や素材の質感が鮮明に伝わってきました。
ただ、言葉では語られないことが多く、無音のシーンが長く感じられたので全体的に間延びした印象になってしまいました。
中盤の引きこもりの依頼者の子犬のワルツは、とてもよかったです。

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葉っぱ

3.0好きなことがあることは凄いことだと思う。将来、これで生きていきたい...

2018年7月14日
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好きなことがあることは凄いことだと思う。将来、これで生きていきたいと思うほどの好きなものがあること自体が才能だと思うので、この映画はそういう人たちの固まりやった。自分が好きなこととかなく、仕事も好きだから就いた訳ではないから、いいねて思う限りやった。

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m1n@

5.0近年稀に見る純映画

2018年7月10日
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単純

知的

幸せ

ネタバレチェック入れるほどでもないが、軽いあらすじ程度のネタバレあり。注意!
本作の見どころは2つある。
一つは、純粋に、時間軸に則って進むストーリー構成。
二つ目は、目に見えぬ音楽と心理描写を描き出す卓越した技術。

一つ目から。最近の映画はやけにチャカチャカした映像が多い。
ストーリーを切っては繋げ、切っては繋げ、製作者の主張だけを不自然に強調し、それ以外は不要と言って切り捨てる。それを私はチャカチャカした映画と表現した。
しかし、本作は、時間順に前から不自然なカットをすることなく、主人公の主観的視点を最初から最後まで追って行く。近年稀に見る純文学のような映画だ。
小説は読んだことはないが、不自然なテクニックに頼らず純粋に新米調理師の成長を描き出している。

映画の内容自体も素晴らしい出来だ。ここが二つ目の見どころ。どの世界でも新米なら当たり前にぶつかる壁を乗り越えるベタなストーリーだが、先にも述べたように最近チャカチャカした映画が実写にもアニメにも多いので、改めて感激、感心した。
また、先程作者のテクニックについても少し触れたが、本作の作者は、登場人物の心理描写や音楽といった目に見えないものを表現するのに長けているようだ。それでいて、腕を見せびらかすような、作者による一方的な主張がなされないのがとてもいい。二度褒めるに値する。

ぜひ一度観てみて欲しい。特に、音楽を一度でも経験したことのある人ならなおさらだ。中盤、主人公がミスする場面は、私自身が音楽経験者だけに、観ていてとてもヒヤヒヤする。それだけに乗り越えた時の感動はひとしおだ。
もちろん、今まで音楽に関わりがなかった人でも十二分に楽しめると思う。それは新米調律師が主人公と言っても、ストーリーそのものは音楽ではなく成長物語だからだ。

他者のレビューが思ったほどでもなく、とても不思議に思う。個人的には全体評価で星4点越えは固いと思うのだが...。機会があれば何度でも見返したいと思える作品である。

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shatihoko

1.0表面上は取り繕って

2018年7月8日
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寝られる

なんかきれいで静かな世界でしょう?丁寧に紡いだ物語ざましょ?と、作られた世界観に、感動してる私!みたいに上手くだませたみたい。レビュー読んでると。丁寧にコツコツ?もたもたとモジモジの間違いでしょ。眠くなったあなたの身体の方が正直だよ。そんな映画に高評価つけなさんな。普段映画見てる?
主人公のコミュ障が終始嘘っぽくイラつく。急に走り出して泣くよ!どうしたこのベタな演出!監督はおじいさんなの?激した表情は放送事故レベル。演技絶賛って、皮肉!?
 キレイな映像って、急に森だの景色だの出してキレイなピアノ音楽重ねて、そりゃあ「綺麗で静か」だよ。でもそれって映画?調剤薬局の待合室の環境ムービー見て癒されるー。そんなレベル。
 何もかもが唐突で上っ面。製作費もったいない。

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Yujiro

4.0感動😭

2018年7月8日
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最初はつまらなくて、山﨑賢人も学生役は少し無理があると思ったが、途中からは、本当に感動😭佐野勇人の演技力がすごかった!上白石姉妹の演技も上手でよかった。
話は、進むにつれて面白くなりました。いい話でした。

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ゆ

2.5上品

2018年7月6日
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U-3153

3.5ちょっと映像演出に懲りすぎた感あり

2018年7月5日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

原作がとても素晴らしい作品。この世界観を表現するのに様々な映像演出を駆使している感じが読み取れるが、ちょっと空回りしている。
ピアノが題材の映画なので、映画館で観ておきたかった作品だったので、上映期間ギリギリながら映画館に足を運んで鑑賞。キャスト達の演技は素晴らしかった。主演の山崎賢人くんの心の葛藤と成長が良く表現されていたと思う。鈴木亮平くんとの掛け合いも良かった。上白石姉妹の初共演も良かった。実の姉妹でしか表現出来ない2人の距離感が絶妙です。ピアノの演奏も良かった。最も特出すべきは森永悠希くんだったと思います。心の傷を負った少年の姿を、ほとんど台詞も無いのに表現してた演技は素晴らしかった。

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ミネルバ250

3.0ピアノ好きなら見たい作品!

2018年7月4日
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ゆっきー