愚行録のレビュー・感想・評価
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後味の非常に悪い映画。
後味の非常に悪い映画。
映像不可能な作品と謳っているが、何か首をかしげたくなる。
どの場面なのか?
『カルテット』でも怪演である満島さん。意外性が全く見られない。いつもの精神が不安定な女性。「駆け込み女と駆け出し男」の方が素晴らしかった。監督の初の長編作品らしいが、長編作品向きの監督ではない。田中兄妹の過去も暴き出されるか。どこか
聞いたことのあるような経緯。結局、彼らの義父は、一回も出てこない。キャスティングが素晴らしすぎるが、個々の役者の演技に伸びしろなし。大学での内部生と外部生の位置づけが出てくるが、附属上がりではない私にとっては、そんなに外部生と内部生の違いは感じなかった。慶×大学とか成×大学、明×大学だとその違いは顕著なのか?惨殺される一家の夫と妻。殺されるに至る彼らの過去。妬まれたり恨まれること危険性は孕んではいるものの、帳尻合わせる部分が非常に汚いというか描き方が粗い。今後この作品の監督がどのような作品を描くかは期待薄。最後武志が逮捕されるまでは描くべきではないか?
中村さ~ん、可哀想な役回り。煙草は控えめに。
濱田さんは、演技役者として板がついてきました。平田さんが精神科医ってドラマ「代償」か!
長編デビュー作とは思えない程の素晴らしい演出
出てくる登場人物の多くが、一見クズみたいなヤツだと嫌悪感しか感じないがちなところだが、この監督の演出にかかると、自分の内面の奥底にもどこかこれら登場人物と似た部分があるのではないかと振り返らせる気持ちの方が強くなり考えさせられてしまう。
映画は現代社会に潜む様々な問題に対する警告を含んでおり、見る人によって何を感じるかは観た人それぞれの観点で異なると思う。
自分から見た他人なんて、その人のほんの極一面であって、ましてや主観が入って自分の頭で捏造した人物像であり、その人の本質なんて決して捉えられていない。そんな他人像を平気でペラペラ、あたかも間違いないとばかり人に話す。この主観の捏造人物像があたりまえのように拡散、横行している、現代のネット社会へのある種の警告のようにも感じられた。
冒頭のバスのシーンの細かな演出から上手いなぁ〜っと感じる所が多々あったのですが、見終わったら、映画全編が素晴らしい演出で、これが監督の長編デビュー作品と知って本当にビックリしました。
妻夫木さんや満島さんの演技も素晴らしく、個人的には間違いなく心に刺さる傑作でした。
ゾクゾクと
王様のブランチで紹介してて面白そうだったので観に行きました!原作などもさっぱり知らずに。
満島ひかりさんのゾクゾクする演技がたまりませんでした。妻夫木さんもミュージアムといい、最近影を持つ男役もハマっておりまして。
結局、人は愚かな生き物で、自分でもそれが愚かと気付かずにすすむ毎日。映画の内容はやや極端だったかもしれないけど、共感できる部分も多数。
映像も、進行も飽きない感じで見入っちゃいました。
やはり、一番怖いのは人間ですよね、、
二回は見たくないなあ
初日に鑑賞。原作をつい最近、二度読んで人物相関等をしっかり頭に入れていました。その記憶で、映画では削られていた細かい部分も補いながら鑑賞したという感じです。
原作を未読の人も、満島さん妻夫木さんの演技で最後まで見られるでしょうけどもやはり読んでおいた方が良い!
最終頁での衝撃!や、登場人物のそれぞれの愚かな部分、そして殺された美人の妻、夏原という女がいかに策略家の悪女だったのか、原作を読むとよく分かります。
私は中村倫也さん目当てに見たのですが、夏原さんに心を奪われるきっかけとなった一瞬の表情はさすが!でした。
宮村さん役の臼田あさ美さんがとても良かったですね。
夏原さん役の松本若菜さんは初めて拝見しましたが、この役はあまり既成のイメ−ジがない有名でない女優さんの方がきっと合うと思ったので、とてもハマってたと思います。
皆さん演技は良かったけど、暗い話なので二回(もそれ以上も)は見たくないかな。
暗い。。
お話自体は、作りこんでいて それなりに面白いのですが・・
途中で、おそらく・・というネタバレみたいなものもわかります。
主役の二人がすきなので、期待して見にいったのですが。
満島ひかりも妻夫木聡も、やはり上手いです。
期待過ぎたのかなぁ・・悪い話ではないのですが、暗い気持ちで
映画館を後にしました。
違和感
1年前に一家が惨殺された未解決事件。この被害者夫婦の友人達を主人公が取材していく。
細かいフリがいくつかあり強引な展開にならない様にしている感じだけど、そのせいで意外性もあまりなくなってしまっている。
犯人探しをするような空気感でもなくただ淡々と説明映像をみせられて「実はこうでした」というより「結果こうなりました」という印象で、ふ〜ん…という感じ。
見終わって、未解決の理由やそれなら何故虐待?と違和感が残った。
初日。
初日舞台挨拶にて鑑賞。
衝撃でした。
決して表沙汰には出来ない人々の「愚行」の数々を目の当たりにして、何とも言えない重い気持ちになりました。
人の運命は生まれた時から決まっているのか…それとも自分の力で変えることが出来るのか…幸と不幸は紙一重なのか……とても考えさせられました。。。
とても重い作品でしたが、キャストの演技も素晴らしくて、観て良かったです。
素直に面白かった。
2月18日公開の映画『愚行録』です。
ベネチア国際映画祭で映画のカタログをぱらぱらとめくっていたら、あっ、日本の映画がある。
面白いのかな、どうなのかな? と思いながら映画の説明文を読んでみると、直木賞の候補になった小説「愚行録」を映画化したと書いてあった。
おやっ、面白いかもしれないわね。
ということでぷー子、映画祭のスタッフにさっそくチケットを取ってもらい、観にいくことに。
ベネチア国際映画祭ではオリゾンティ・コンペティション部門にノミネートされていたみたいなので、会場でオリゾンティの審査員たちを見かけたけれど、声をかけずにこっそりと彼らから隠れるようにして席に着く。
貫井徳郎さんの小説はあいにく拝読したことがなかった。
だからストーリーもわからないまま、ワクワク気分で映画鑑賞。
でも、サスペンスだから逆に本を先に読んでいなくてよかったかも。
映画『愚行録』は、小説をベースにして作られているからか、無駄のない構成で面白くできていた。
サスペンスあり、謎解きあり、退屈せずに観ることができたよ。
演技で光っていたのは、松本若菜さん。
往復ビンタをくらわしたくなるような彼女のビッチな女ぶりがすっごくよかった。
実際に彼女は映画のなかで頬にビンタをくらうのだけれど、キッと表情を取り戻して相手を打ち返す。
いや〜ん松本さん、すごいビッチ。最高だわ〜。
あとは、臼田あさ美さんがいい役してた。
臼田さんはモデルあがりの方なので、まず観ていて綺麗。
その彼女の綺麗さが、青山かどっかのスタイリッシュなカフェのオーナー役にもあっていた。
凛とした表情でセリフをつないでいく彼女。いい感じじゃない。
将来は、ヤクザ物とか、時代劇とかにもぴったり役なのではないかしら、と思った。
妻夫木聡さんは、ぷー子が昔から大好きな俳優。
今回も妹とのネチネチとした関係を上手に演出していると思った。
安心して観てられるいい俳優だね。
ベネチア映画祭では、なにか賞を受賞できるのではないか、とぷー子は思っていたんだけど、残念だったね。
でもね、この映画祭での受賞とか、アカデミー賞とか、バフタ賞とかが、くせものなのよ。
もちろん、賞を受賞したらかっこいいよ。
ポスターにも「なになに賞、受賞」って書いてあると、おやっと目を引くもんね。
でもね、賞を受賞したからといってその映画がいい作品だとは必ずしも限らないの。
賞を決める方法に問題がありありだからさ。
賞の決め方は「羊の群れ」形式なので、一人が右に行けばみんな右に歩きだすような感じ。
審査員のみんなも独りで恥をかきたくないと思っているし、他の審査員と一緒にほんわかした環境を作らないといけないと思っているので、大変なのよ。
だから受賞しなかった作品でも、いい映画ってたくさんあるのよ。
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