愚行録のレビュー・感想・評価
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北野作品かと
とにかく、主人公兄妹の設定がグロくて、惨殺された一家の夫婦の人間関係が腹黒くて(笑)
そんな中妻夫木聡と満島ひかりはキレイ過ぎて、このグロい兄妹にギャップというよりかは違和感しかなくて感情移入できませんでした。
二人とももっとグロい感じの演技もできるのにあえて抑えてた感じもしますが。
その代わり、小出恵介と松本若菜の人間関係はリアル過ぎてビビるほど。知り合いがモデルなんじゃないかと思うぐらい。((( ;゚Д゚)))怖すぎ。
ナニより、始めに「K」の文字(オフィス北野)がスクリーンに出たときにびっくりして北野映画の部分を探して観てたような気がします(笑)
あり得ない
原作を読んでないので少し無理やり繋いでる部分がある気がしました。
仕事はいえ、人の愚行を聞き続ける事に心が締め付けられるような思いに何度もなる。
ドンデン返しというよりそこで繋がるんかい、と登場人物の輪の狭さを感じるなんとも歯がゆい映画でした。
俳優陣の演技は文句なし。素晴らしい。
情景や撮り方もどこか寂しさがのこるカメラワークや色彩で素晴らしい。
みんなが持っている今どきの
引き込まれてあっという間に終わりました。
気になったのは時間の経過。
小学生くらいの子どもがいるように見えたので、大学卒業してから6年くらいは経ているのかと。
このあたりがわかり辛く、大学時代のキャンパスの学生が、今をときめくanelloのリュックをしょっていて、あの形は昨年ブレイクしたので、やはり気になってしまいました。
かなり壮絶な幼少期だったので、どうやってその一流大学に入ったのか、違和感の連続でした。
まずは原作から見て欲しい!
原作を読んでいたから、妻夫木くんと満島さんが予告の時点で姿を現していることに疑問が湧き、映画ではどういった展開で物語が進行して行くのだろうと興味津々で見ました。
私は小説の方に軍配が上がると思いました。
映画を見て、この後に小説を読もうと思っても、もうネタバレしちゃってるので、きっと面白みは半減すると思います。
まだ映画を見ていない方は、ぜひ小説を先に読んでください。
しっかりと登場人物たちに嫌な思いを抱いた上で、映画を満喫できると思います。
タイトル損だなー
原作未読ですが、小説としてもあまりセンスがあるとは思えないこのタイトルで映画も損してるな、と。「愚行録」といわれてしまえばどうしてもその先入観で人物たちを見るし、善人風に登場しても、どうせこいつも愚行するんでしょと先読みしてしまい意外性が損なわれるのは否めません。大人の事情で変えられなかったんでしょうか。
サスペンス、ミステリーファンとして言わして貰えれば、
血の描写(殺しの現場や返り血など)が下手。鈍器で殴り殺す芝居もリアリティが乏しい。衝撃的シーンなのはいいですが、単純に殺す方も殺される方もお芝居(動き)がチープに見えてしまう。殺戮描写をリアルに見せたいわけじゃないし、間(マ)の演出意図もよく解るのですが、もう少しエッジの効いたアイデアがあれば。こういうテーストの映画は本筋の感想とはまた別にこういうシーンで造り手のセンスを見てしまいますので。
まさに愚行の連続
殺人事件の犯人を追うジャーナリストが出会う人達の証言は、誰も彼も悪意のある昔ばなしばかり。人は意地悪な心を持っていて、自然に愚行を犯す。回り回って人の怨みをかう。見終わったら嫌な気分になりました。俳優さん達はみんな上手いです。
満島ひかり エエなぁ 妻夫木聡とは スマグラーと悪人で共演してたね...
満島ひかり
エエなぁ
妻夫木聡とは
スマグラーと悪人で共演してたね
他にもあるのかなぁ
冒頭のバスのシーン
好きだなっ
引きずる足から普通に歩くとこ
「ユージュアルサスペクツ」
思い出しちゃった
小出のクズぶりも良かった‼︎
夏原役の人は
老けてたなぁ...
高まり切らず
冒頭の『席譲ってやれオヤジ』に、障害者のフリして人泡ふかしたシーンが痛快で一気に期待が高まった。
(よく考えたらオヤジそんな悪くないのに、ざまぁみろと思う俺も愚行者)
このあと妻夫木がどんな事しでかして行くのかと思いきや、淡々とした展開に肩透かし。
でも臼田を殴り殺すところには驚いた。
あれは衝動的だったのか、タバコを用意してただけに計画的だったのか、そもそも臼田は殺される程の事したのか(笑)
だからこそ妻夫木が愚か者なのかもしれないけど、俺には推し量れなかった。
役者達の演技は素晴らしいんだろうけど、話の展開重視な俺には☆3つだった。
邦画はムナクソ系…
またしてもムナクソ系の邦画だがなかなかの出来。
進むほどにすべての登場人物がイヤな奴らであることが分かるし、唯一天使のような存在は最初から最後まで酷い目に遭っている…
ストーリーには無理があるが、それは原作に帰すべき問題なんでしょね。知ってて始めたことなのかが分からないのがモヤッとしますが…
ホントにこういうムナクソ映画が次々に出来てくるのが今の日本の閉塞感を表しているのでしょうね。
しかし慶應に対する悪意スゴい…
面白かった
今年鑑賞した18作品目にして邦画はこれが1作品目。しばらく観たいと思う邦画が公開されず、この作品についても期待半分で鑑賞。しかし、これが面白かった。俳優たちの多少大袈裟に見える演技は、演劇のような演出にも感じます。初めのうちは半笑いなエピソードも段々と深みにはまっていく。観ていて惹きこまれます。
私自身、原作は未読だしトレーラーもあまり見ないで映画に挑んだのだけど、はっきり言ってこれ以上の情報は入れないで観た方が良いと思うので、私のレビューはこの辺で(笑)。
上質のイヤミス。
人は、こころに悪魔を飼っている。いやむしろ、人間自体もともと悪魔なのであって、犯罪者と健全な一般人の違いなんて、なにかのきっかけでその本性が現れるかどうかなのだ。
それを自覚しているのならむしろまだ救いがある。
ほとんどの人間は、その自意識がないままに悪魔の本性が顔を出している。それを知るのは、近くで観察している他人だけだ。
・・まるで、そう誰か語りかけてくような気分になった。
徐々に知れる、いくつかの衝撃の事実。
なによりも、最後の事実に気づいたときの、ドタマを割られたような気持ち悪さ。説明過多にならずに、匂わすさじ加減がまた絶妙。
最近のイヤミスといえば、「ミュージアム」「クリーピー」があるけれど、どぎつい映像を使わずに(ちょこっとはあるが)ここまで後味悪くさせるのはすごいなと感心した。原作に負けていない。
バスの車内で始まり、バスの車内で終わる。
最後、ゆっくりとカメラでなめ回した乗客の表情を眺めながら、うすら寒い感情を抑えきれなかった。この人たちだって、人に隠している愚行の一つや二つ持っているのだろうな、と。
まさに愚行
冒頭から引き込まれる
終始どんよりとした、画面もグレー調の雰囲気で物語が進んでいく。
進むにつれて、終盤での衝撃(しかも3回)は驚いた。身体が前のめりになるほど引き込まれた。
役者さんの演技も素晴らしいのだが、脚本、カメラワークその他全てが最高潮
ゆっくりと紐解かれて編み上げられる物語
全体に漂うノワール感。
冒頭からいきなり不穏な空気。なんだこの空気は…。
ゆったりとしたカメラワーク、
(ただしワンカット長回しでは無かったりする)
大きな音を出さない演出で静かめに進む物語は何本もの線が紐解かれていき、そして編み上げられていく。
伏線が回収されてドヤッ!という物語では無いので、そういう意味で伏線モノが嫌いな方もゆったりとした気持ちで観れると思います。
妻夫木さんも良かったですが、特に満島ひかりさんの演技が良かったです。
プツンって音が聞こえた
冒頭で脚が悪い振りをする妻夫木を見て最高だなーなんて思ってたら想像の何倍も重い衝撃がガツンガツンと襲ってきて参っちゃった。
これが観たかった。頭を痛めたかった。素晴らしかった
主に一対一で聴取する場面の連続なんだけど、一人一人に抱えるものや物語があって最後に全てが繋がるオムニバス形式のようでかなり観入ることができた。
基本聞く側の田中がときどき聞かれる側にまわるのが効果的で良かった。
田向の生き様にドン引き笑
その開き直り方に感心するレベル。
夏原さんもまた何考えてんのか分からなすぎて怖い。
あの笑顔と器用な人間関係の裏に何があるのか、或いは何もないのか…
最後まで二人に関しては客観的な話しかないので掴めなくて、より気持ち悪く感じる。
この映画一番の衝撃は田中が宮村を殺すシーンだった。
宮村が光子のことを話してる時点でうわぁ〜やめてくれ〜って思ってたけど、まさかあんな、流れるように静かに殴り殺しちゃうとは。
夢でも見てるのかと思った
光子が田向家殺人の犯人ってのは宮村の話で予想はつくけど、実際彼女の口から語られるとズーンときた。
それと光子が「生まれ変わってもお兄ちゃんの妹でいたい」って言った時に、もしや…と思ったけど本当に兄妹の子供だったとは…!
中盤でそれが分かってもただの衝撃で終わるけど、虐待児童だった二人で、しかも宮村殺人と田向殺人を経たあとでの判明だから余計に重くて重くて
とにかく救いのないやりきれない映画。
役者のちょっと抑えめの演技が最高だった。
夏原さんと光子の笑顔が忘れられない…
濱田マリのまっすぐな目付きと妻夫木の伏せがちの目付きが印象的だった。
短編映画の監督だそうでちょっと納得。
愚行録ってタイトルもまさに。
去年の怒り を思い出す、良い邦画でした
2017.8.16
飯田橋ギンレイホールにて再鑑賞。
当たり前だけど初めて観た時と全然観え方が違っていたので追記。
改めて細かく作り込まれた演出、構成と至る所にある伏線にたまらなくなる。
別荘パーティーで後ろに光子を見つけた時には鳥肌が止まらなかった。
メモを取っていない田中、彼の表情も印象がガラリと変わって 悲しく恐ろしかった。
田中兄妹の、歪にゆがんで沈むしかないような愛もどこか虚しく空回るように感じる。
恵美の指している「犯人」と彼女の赤ちゃんの父親について考えに考えていると、もしかして田向が父親なのかも そんで夏原を犯人だと思っているのかも って行き着いてしまった。
一番納得できるのがこのへんしかない…怖いよ…
何回観ても面白く重くのしかかるサスペンス。
今の所今年の邦画でダントツNo.1に好き。
ただし鑑賞後ひどく体力を削がれてしばらくまともに動けなくなる!笑
まさに「愚行録」
満島ひかりさんのファンなので、予備知識は予告編程度といった状態での鑑賞。
感想としては、2017年早くもベスト10に入るんじゃないかという素晴らしい傑作。
全シーンの色合い、音楽共に暗く、作品の世界観にぴったり。小出恵介さん演じる、「田向」と会社の同期の「尾形」がどういう人物なのかが分かった時点で、「あぁ…嫌な話なんだな」というのがはっきりとし、どんどん暗い話になっていく。なかでも、松本若菜さん演じる「夏原」の「女に嫌われるタイプの女」が男の自分からみてもかなり不快だった。
そして終盤。「宮村」が語る、「光子」についての告白、そして満島ひかりさんのシーン。今までの話はこのシーンまでの布石であり、それに満島さんの演技が加わって、息をのむ素晴らしいシーンとなっている。
人間にとって、自己利益のためだけ行為は、愚かに映る。
まさに「愚行録」なのだと感じた傑作でした。
面白かった
丸の内ピカデリー初体験。
この辺りの劇場はでかくていい!
サービスデイだったが平日午前中ということもあり、まばらな入り。
ミステリーの謎解き自体はなんとなく予想はできたが、映画としては満足できた。
殆んどの登場人物がクソなのだが、個人的には小出恵介の同期の男が一番クソだと思った。
暗いな〜
お分かりであると思うが、とにかく暗い。暗すぎる。
人間の愚かさというものを伝えたいのであろうが、それにしても暗いよ〜。
登場人物は一人一人が笑えるほどクズ。よく一つの環境にこれだけ集まったなというくらいw確かに人間は欲を中心に動く愚かな生き物だ。そういうキャラクターがたくさん出てきた。それにしたって感情移入できる登場人物がほとんどいないw人間の愚かさを伝えたい映画でこれは致命的だ。
記者が過去を調べていき、当時の回想シーンが流されていくときの雰囲気は、「凶悪」に物凄く似ていた。
女子からはカリスマ的存在、男子からは完璧な女、同時に人を傷つけることを全く厭わない女。そんな一人の女を中心に物語は進んでいく。これは「渇き」に物凄く似ていた。
この映画を見て一番強く思ったのは、親が子に残した傷というのはどんな形であろうと、一生残るのだなということだ。
妻夫木聡は爽やかな役だけではなく、こういうシリアスな役もできるから凄いと思う。
満島ひかりが演じる精神異常っぷりも素晴らしかった。
他の俳優たちの演技は……w
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