レディ・プレイヤー1のレビュー・感想・評価
全608件中、81~100件目を表示
バーチャル世界が超楽しい
現代よりも、さらに問題を抱えている2045年。現実社会に興味を失っているウェイドは、ゲームの世界では英雄です。その彼がこよなく愛する仮想世界『オアシス』に危機が迫り・・・
私はオンラインゲームをやらないので、ルールや約束事の細かい所はわかりませんでしたが、懐かしのキャラクター(特に日本人にはうれしい)がたくさん出てきて、それが手が込んでいて再現度が高いです。
ポップな音楽もどストライクでした。ゲーム世代は更に楽しいと思います。
エンドクレジットに、『コンサルタント マシ・オカ』の名前を見つけました。「HEROES」のオカさんがどのように関わったかはわかりませんが、日本に関することで、ブレードランナーを観た時のようにモヤモヤする事は無かったです。
一方で、現実世界の描写は物足りなく、リアルな友情なども描いているものの、悪役はいかにもなステレオタイプです。これはバーチャルを楽しむ映画です。
素敵な映画だった。でも人生変えるほどじゃないね。BTTFとかロマン...
素敵な映画だった。でも人生変えるほどじゃないね。BTTFとかロマンポルノとか相米慎二とか、そっちの方が人生が変わる映画だと思う。スピルバーグになめられてるのかな。
スピルバーグの懺悔
仮面ライダー1号・2号を見て育ったようなものの自分は、この映画に登場するキャラが大好きなオタクの方たちよりも一回り上の世代。ガンダムだの、赤い彗星シャーだのと皆さんが夢中になっていた頃は、すでにアダルト路線へとシフト?していた自分でも、思わず「おじさんも混ぜてよ」とお願いしたくなるようなめくるめくVRワールド。この映画で描かれる“オアシス”は、そんなオタクキャラを型どったアバターが百花繚乱する日米オタクにとっての桃源郷だ。
たとえガンダムvsメカゴジラのハイライトシーンに萌えることができなくとも、マリオカートを思わせるヴァーチャル・カーレースで、主人公パーシヴァルが乗ったデロリアンがコインをチャリンチャリンGETするシーンでは身を乗りだし、(まさかここでの)シャイニングへのオマージュシーンではポテチをほお張る手がフリーズ、アイアン・ジャイアントが熔岩の中でサムアップする場面では涙が頬を伝い、Zのはなつ“HADOKEN”で昇天?してしまったのである。
おそらく登場するキャラの年代を調べてみるとかなりの広範囲に渡っているのではないか。版権の都合で実現不可能とさえ言われた同名タイトルの原作に登場するキャラクターたちを一見無作為に選んだとも思えるキャスティングだが、スピルバーグ率いるドリームワークスの綿密なマーケットリサーチのたまものだろう。夢のオアシスを横取りしようと画策するiOi社は、オアシスでゲームプレイするためのアイテム課金を引き受けるファクタリング・カンパニー。プレハブ小屋の集合住宅=スタッグ住民のほとんどがその借金にまみれ、人生あきらめモードという設定も実に“リアル”なのだ。
そんなiOi社と借金まみれのガンターたちのオアシスをめぐる争奪戦は、VRとリアルをうまくシンクロさせたスピルバーグならではの演出が光っている。その創始者ハリデーの生前の姿がスピルバーグに生き写しとの指摘があるようだが、まさにほんそれ。オアシス経営権譲渡のための契約を結ぶ場面でパーシヴァルがハリデーのアバターにこう尋ねるのだ。
「あなたはアバターなのか?」
「ノー」
今まで散々バーチャルワールドへ若者を誘うような映画ばかりを作ってきたスピルバーグ。その懺悔ともとれるメッセージが印象的だ。
「現実こそが現実的だ」
戦後アメリカの庇護の元に経済成長してきた日本で育成されたオタクカルチャーが逆輸入される形でこうして日の目を見ることができたのも、残酷なほどの実利性を求めながらどこかファンタジーランドを夢見るアメリカ人の幼稚性をして日本にそうさせたのではないか。言い換えるならば日本という国そのものがアメリカ人の“オアシス”ではなかったのだろうか、とこの映画を見てつくづく考えさせられたのである。スピルバーグの言うとおり日本人が“現実に帰る”のには、まだまだ時間がかかりそうな気がするのだがどうだろう。
75
観てるうちに現実世界とVR世界の区別がつかず混乱しそうになるほどのめり込めた。現実世界での戦いとVR世界での戦いがいいバランスで進行していく。現実世界では夢や希望がなく街も廃れているが、スピルバーグが想像する未来はこんな感じなのだろうか。後で調べてみると300を超えるイースターエッグが隠されておりただただ脱帽です。これぞ映画、と感じる作品。
イースターエッグを探そう!
実際に存在するキャラやメカニックを使うメタ系の作品では一番面白いかも、スピルバーグすげーな、30代とかそのへんの若手が作っていそうな元気溌剌さ
名作の音楽使っているのもファンには堪らない、ゼメキスキューブ使うシーン大好き
サマーウォーズ、ソードアートオンライン、エトセトラエトセトラ…の作品て「全世界の人間ヲタクになればいいのに、その上で神、英雄になりたい」願望が強すぎてあまり好きじゃないのだけれどコレは平気だなぁ
この作品も結構ストレートに欲望垂れ流しだけど、スピルバーグほどの人でもこんな感じなんだーが先に来るからか、単純に映画として面白いからか
でも皆基本動きながらプレーしているから引きこもってゲームしていても身体能力高いな、健康面には問題無さそう(笑)
まさかのスピルバーグ!
ちょっと前の作品ですが面白そうだったので気にはなっていました。
いろいろなゲームやアニメのキャラが出て来て
話もよく出来てて面白く見終わったのですが、
エンドロールにまさかのスピルバーグ!
最近、あまり出て来ませんが流石だなと思い知らされました。
多分気づいてないキャラもいたと思うのですが
個人的にowのトレーサーはうれしかった。
衰えぬ才能に平伏
正直、今さらスピルバーグかよって思ってました。だから上映も見過ごしました。今さらとてつもない後悔に襲われてます。ちゃんと映画館行けば良かった。
スティーヴン・スピルバーグって天才なんだ…と改めて実感した。仮想の世界を舞台に描きながら、それを徹底的に否定してみるやり方。大事なのは現実の方だよって、逆説的に描く手法に感動します。
伏線のコインと案内人も見事でした。案内人の心の中を想像すると楽しい。きっとこういう少年がゲームクリアしてくれないかなぁーってずっと思って過ごしてたんだろうな。薔薇の蕾…
楽しかった。ただ楽しかった。ずっとずっと楽しかった。娯楽映画とは!みたいなものを見せてもらいました。
和洋折衷
色々な日本のキャラクター、そして海外映画という風に
今回の映画は描かれていた。
自分は初めてごちゃ混ぜした映画を面白いと感じた。
ごちゃ混ぜした映画はなにがなんだかわかんない方に
向かっていくのですが、和洋折衷を入れた事でゴチャマゼ映画の概念が消えたのでこの映画はつくられていた。
また全員外国人キャスト!
ではなく森崎ウィンというアジア系俳優を入れたことで
新しい風を感じた。
さらに吹き替えの方面で見ると名前は覚えていないが
声が良かった。
まとめれば新たな概念を吹き込んだ映画とも言えるであろう。
アニメ好きなら余計に興奮出来る娯楽大作。
荒廃した現実社会を背景に、VR「オアシス」が普及した近未来。「オアシス」の運営権を巡るバトルに若者たちが挑むストーリー。
スピルバーグ監督作品らしく、しっかりとお金をかけた純粋に楽しめるエンターテイメント作品ですね。
ガンダム・メカゴジラ・アキラ・カウボーイビバップ等、好きな作品が多く登場していて、素直に興奮することが出来ました。
またwikkiによれば、押井守作品の「アヴァロン」インスピレーションを受けている、とのこと。それも凄く嬉しく感じました。
ただ、やはりアバターの戦いに緊迫感を感じる事は少々難しく感じます。アバターが死ねば財産を失うとはいえ、死ぬわけでも傷つくわけでもなく・・・敵役であるIOIの「現実世界」での悪の部分が、もっと派手に明示されていたりすれば少し違って感じていたかもしれません。
アバター世界の戦いと言えば、細田守監督のサマーウォーズを思い出します。あの作品は、アバターでの敗北が原発事故や衛星落下といった現実世界の死に繋がっていて、それだけに緊迫感を感じることができました。それと比較すると、ストーリー自体は数段落ちる印象です。
それだけに、高い評価は少々難しく感じます。
【80年代ポップ・カルチャー満載ムーヴィー。スティーブン・スピルバーグ監督の傑作、又一つ。】
80年代、ポップカルチャーの有名キャラクターの数々をヴァーチャル・リアリティの世界”オアシス”のあらゆる場面に散りばめた傑作。
音楽、映画、本も含めて、全て分かった人はいるのかと思った作品でもある。(私は、「BLUE MONDAY」「WAKE ME UP BEFORE YOU GO-GO」「THE WILD BOYS」が流れた瞬間やられた・・。)
<2018年4月20日 劇場にて鑑賞>
<宝探しの気分で、2018年4月27日 再度鑑賞。>
スピルバーグありがとう!
様々なポップカルチャーへのオマージュ連発。それは映像だけじゃなく、音楽や台詞まで細部に至り、主演タイシェリダンにゴーグル付けさせるなんて、某ミュータントの再現じゃないかと。
正直話どうこうより、監督スピルバーグのやりたい事を愛情たっぷりに表現している事、一つ一つの場面でスピルバーグの「ありがとう」が聞こえてくる様な、そんな監督の愛情に涙してしまった。
この感覚は、大林監督作品にも通づる感覚。
やっぱり2人は似てるわ。
ワクワクが止まらない!
スピルバーグ監督はワクワクする映像作りが本当に上手いですね。人を楽しませる方法を熟知していそうな感じがします。映像を見ているだけでここまで心踊る作品はなかなかないのでは。
小道具というか、登場する全てにわくわくしました。AKIRAやガンダムなど日本に馴染み深いものや、有名な漫画や映画のものが登場したり、パロディみたいな演出にテンションが上がります。
特に既存の映画の再現、そしてその中をVRで実際に歩ける、というのは夢が広がりますね。是非現実のVRでも作ってもらいたい。個人的にはホラーは勘弁願いたいですが。
オアシスというゲーム世界と現実とを行き来する展開のさせ方や、視覚的な表現の仕方も近未来ならではでとても楽しめました。ミニカーが普通の車の大きさに変化していくシーンなんかも車の内部がホログラムで表現されていくのを見ているだけでワクワクします。
映像はもちろん素晴らしいのですが、オアシスの世界観や製作者の死後にイースターエッグを探す、という設定にも惹きつけられました。ゲームが好きな人は特に熱くなる設定だと思います。
上記のような設定も含めて、ストーリー自体も好きでしたし、込められたメッセージもじんわりと伝わってくる、素敵な作品でした。
おもしろかったですけどね。
おもしろかったですけどね。
しかしなぜか絶賛を躊躇う作品になっているのは、なぜだろう。まあ、オリジナルじゃないからかな。作中パロディや他作品キャラだらけだし。
仮想と現実を舞台にした作品って結構あると思うが、それを総括して全部喰った感じ。雑食のごとく全部喰って、クオリティも上げることで上位互換のようなポジションへ。アイデアを出ししのぎを削ってきたところへ横入りした、漁夫の利、って感じがしなくもない。
ただその情報量、知識量が尊敬に値するのであって、あらゆるクリエイティブなものに対する愛情と探究心があるから、まとめられる、ってこと。あと、影響された様々なものに感謝というか、還元したいって想いもあるのかな、と。
最先端で懐古する
最先端の世界で過去を追わせ、最後に「私のゲームで遊んでくれてありがとう」なんて、私の映画(人生かもしれない)を楽しんで、讃えてくれてありがとう、とスピルバーグが言っているかのようでぐっときた。
そう思えばゲーム世界の今後5人の若手に託す、というのも感慨深く思えたり。
老木の狂い咲きというハナシを聞いたことはあるけれど、まさにそんな会心の一撃。
新旧入り乱れた、ただの仮想現実ムービーにとどまらない走馬灯のような肉感伴う1本と見る。
どことなく筒井康隆のドタバタスラップスティックを連想させるような混沌さを感じたり。もちろん、ゆえに登場するボーダーレスなアバターの数々に、むふふなキャラクターが潜んでいるのを楽しむもよし。
全くもってメッセージ性、大衆性、ベストバランスのサービス満点作!
海賊王
完全にと言って良いほどONE PIECEの展開と同じだったので、なんとなくこそばゆい気持ちで観ていた。
映像は勿論凄いし、部分的に切り取ってみてもとんでもない作りこみと奥深さ。
それでもなんだろうこの寂しい気持ちは…
これは本作に限らずなのだが、近年の超最新技術をフル活用したブロックバスタームービーは役者の匂いがしない。
“様々なコンテンツから引っ張られて来た映像的な派手さ”は私の感覚では映画の面白さと直結する物では無い。
全608件中、81~100件目を表示