エイリアン コヴェナントのレビュー・感想・評価
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リドリー・スコット翁のやりたい放題!
『エイリアン』一作目の監督は確かにリドリー・スコットだが、最初にアイデアを考えて脚本化したのはダン・オバノンだし、強烈なクリーチャーデザインはギーガーがもともと描いていたものだし、ギーガーとスコットと引き合わせたのはオバノンだし。ほかにもウォルター・ヒルら大勢の人材が関わっていて、スコットが「シリーズの生みの親」かどうかには議論の余地がある。
しかしスコットは敢えて『プロメテウス』『コヴェナント』と続けて「エイリアン」伝説のはじまりを描こうとしている。ぶっちゃけ後付けの前日談は蛇足になりがちだが、スコット翁の「オレにとって「エイリアン」はこうなんだよ!」と宣言するかのごときやりたい放題はある意味で痛快。神話をモチーフにしまくっているせいで「エイリアン」の神秘性が逆に薄れた感はあるが、『プロメテウス』よりもアクション/スリラー感が増して娯楽に寄っている分、今回の方が単純に楽しめた。
「スター・ウォーズ」連作のように、第1作に円環する
SF映画の巨匠として、リドリー・スコットがルーカスに張り合ったのかどうかは不明だが、「スター・ウォーズ」シリーズのように、「エイリアン」シリーズの前日譚として「プロメテウス」と本作を作り、第1作の冒頭につながるストーリーを作った。もっとも、最初から全体の構想があったSWに比べると、こちらの前日譚は後付け感が少々。うまいことつじつま合わせたな、と感心はするけれど。「プロメテウス」を未見なら、事前の観賞が必須。でないとファスベンダーの二役とか意味が分からないと思う。
コヴェナントは、作中では宇宙船の名前だが、「契約、誓約」といった意味がある。辞書には神とイスラエル人との契約の例が出ている。本作では創造主と新たな種の契約を示唆しているのだろうか。明示的ではないが、観る人によっていろいろ解釈できると思う。
プロメテウスの
続編で、エイリアンに続くストーリー。
ブロメテウスよりは格段に楽しめたが、いい加減ハッピーエンドにしてくれ…
シリーズ全体に言えるが、ラストに必ずエイリアンが残る。
今回なら宇宙船=マザーが発見出来ると思うのだが…
この物語は本当に必要なのか?
単体の作品としてのクオリティは、前作『プロメテウス』同様によく出来ていると言ってよい。しかし、これはプリクエル(しかもオリジンと言える一作目の監督の手による)なので、これ単体では成立しようがなく、これ単体として自立できるだけの価値は薄い。実際、単体の作品としてはとても面白く観ることができるが、それでは不十分。あくまで、プリクエルとして有意義であるのか?というところが評価の決定的なポイントになる。『プロメテウス』のレビューにも書いたように、プリクエルの存在意義は、それがあると元の作品の味わいが深くなることが決定的に大切なところなので、今作がきちんとその役割を果たしているのかを問わなければならない。『エイリアン』という作品は、その生き物としてのエイリアンの得体の知れなさにこそ脅威を感じ、恐れを感じるからこそ成立する作品だ。だとしたら、これの成り立ちを解説してしまうことで、間違いなく「得体の知れなさ」は削がれてしまうことになり、生き物としてのエイリアンの印象を矮小化してしまうことになる。端的に言えばかえってつまらないものにしてしまっていないか?と。「こんな背景がありました」という説明があったからといって、『エイリアン』がより面白くなるとは私には到底思えなかった…というのが、私の正直な感想である。
リドリー・スコットは自らの作品を起点にして作られる続編やスピンオフに大いに不満だったのかも知れず(実際、スピンオフには酷いものがある)、こんな形で自分が作った作品世界を取り戻そうとしたのかも知れないが…だとしてもこれは残念ながら実に壮大で大金のかかった蛇足だと私は思う。
エイリアンの劣化コピー
プロメテウスは未視聴。何となく雰囲気で汲み取りつつ視聴。2,000人も抱えた移民船のクルーがなんでこんな無計画で警戒心の薄いやつばっかりなんだ...と思い出すとどうにもならない映画。たまたま近くに都合の良い星を見つけて進路変更し、下調べもなく着陸し、ヘルメットもなく探索に出た挙句寄生されて死んでいく...いやいや未知の惑星でしょ?さすがにもうちょっと警戒するだろ...。エイリアンは安定の虐殺ムーブ。最後は案の定アンドロイドの裏切りでバッドエンド...コヴェナントからエイリアンにどうつながるんだ?と思いましたがもう1作構想があるみたい。そりゃつながらんわ。どうにも初代エイリアンの焼き直し感が強く目新しい展開も感じられなかった。
ひとつの世界観の確立
初代エイリアンからシリーズが続くが、物語の焦点がアンドロイドのダビデだ。
創造という言葉が度々登場するが、ダビデにとって創造することが夢となる。
なんだかんだで脱出に成功したものの、アンドロイドのウォルターは………。
脱出成功と同時に絶望感を与える。
プロメテウスから始まった新エイリアンは、このコヴェナントとシリーズの完結となるであろう次回作にも期待したい。
背中から産まれる!
今まで大体お腹から産まれてくるのが、エイリアンでしたが、今回なんと背中から産まれてきます!!
作中で一番好きなシーンです笑笑
お腹からより背中からのほうが、めっちゃ痛そうです笑笑
あと、いつも思うのですが、みんな迂闊すぎる。
プロメテウスの時もだけど、未知の惑星なのに簡単にヘルメット取りすぎ。
みんな怖いもの知らずか!!
今作は、プロメテウスのその後が描かれてるので、前作を観てた方がより楽しめると思います。
エリザベスがどうなったのかとか、デイヴィッドが何をしたかとか。
マッドなサイエンティスト、デヴィッドが、今回もそのマッドブリを遺憾なく発揮してます。
今後もエイリアンシリーズが作られるとのことなので、めっちゃ楽しみです!
このアンドロイドだけは、、、(呆れ)
移住可能な惑星を探してたら
エイリアンに出くわした話。
このシリーズは気持ち悪さを楽しみですが、
プロメテウスからヌメヌメ感が増してて
顔がひきつりながら観てました。
顔がおかしくなったかも。笑
今作もアンドロイドのあいつがやらかしまくります。
プロメテウス観た人はかなり衝撃を受けるはず。
ストーリーはいつもと同じ流れで
目新しさはなかったです!
えっ?2100年でしょ?
たぶん現実なら、そんな得体の知れない星を探索する場合、AIロボットかアンドロイドに丹念に丹念に探索して、慎重に慎重を重ねてから生身で探索するでしょ?
映画のほうが遅れてる感じがしました。
まあ、しゃあなしだとしても乗組員が全員バカ。
だから、評判良くなかったんやな。
プロメテウスの大風呂敷はちらかったまま
リージョンフリーの輸入盤で視聴。
ほとんど英語のセリフも英語字幕で何とか理解できた程度でしたが、考えてみると「エイリアン」を見たことがないのに、「コヴェナント」だけ見ても仕方がないのかな。とも思いました。
そもそも、「プロメテウス」で描かれた、生命の起源への壮大なドラマが、実は「エイリアン」の前日譚だったという究極のネタバレには、あきれ返るやら、商魂たくましさに感心するやらで、同じタイミングで進行している「ブレードランナー」と相乗効果を及ぼしあっているようですが、どちらの映画もちゃんと見てないのに、なぜかお話のほとんど核心に至るまでを知っているのです。
割とそんな人は多いんじゃないでしょうか。「何となく知っている」から、いっぺん見てみようかな、なんて考えている人には、丁度いい映画かもしれません。
「オデッセイ」がとてもお気に入りの一本になったので、少しだけ期待していたのですが、やっぱり怪奇的なクリーチャーを前面にフィーチャーした、スリラー映画には没入できませんでした。ひとつも怖くないしね。
マイケル・ファスベンダーの何考えているのかわからないアンドロイド(これも実はレプリカントの親戚らしいとか、タイレル社とか、アタリ社なんて設定も、裏にあるんじゃなかろうか)の演技には、ちょっと背筋が寒くなりかけましたが、なぜ「プロメテウス」の時よりも老けているのかが、よく分かりませんでした。たぶんストーリー的には説明してあっても、私の英語理解力の限界がそこらへんだったからでしょう。
とにかく、「プロメテウス」のドあたまに登場した、生命の起源を創り出したであろうシードマン(タネをまく人)の謎には、いっさい触れないまま、生命の多様性が行きついた進化が一方では人類を、他方ではフェイスハガーを創り出したことで、いよいよリドリー・スコットは自らの世界観をつなげてしまうのだろう。なんて馬鹿らしい。。。
2017.9.27
シリーズの新テーマを見出したリドリースコット
元祖(1作目)エイリアンへのストーリーの繋がりにこだわりのあるファンが多いようですが、(プロモーション的にも「エイリアンの起源の秘密が明かされる!」みたいな売り方ですが)もはやリドリースコットの関心事は、そこには無いようです。
数々の傑作を生み出したキャリアの末、80歳過ぎにもなって、モンスターと対決するだけの映画なんぞ作ってられるか、というところなんでしょう。
見終わってみると、冒頭のシーンで新シリーズのテーマが宣言されていたことに気付きます。今後のエイリアンは、「創造主と人間とアンドロイド」の関係と、それぞれの創造主への愛憎と、おそらくはキリスト教的な暗喩を散りばめた贖罪描いた大河ドラマになるのだなと。
それはそれで、ブレードランナーや2001年宇宙の旅といった作品との共通項のある、深遠なテーマへの挑戦なのだということで、納得させられました。
自分的ダメ映画の条件
自分的ダメ映画の条件。
登場人物に自分の方がマシと思えるバカが居ること。
前作のプロメテウスもこのコヴェナントのあり得ないバカが出てきます。
もうそれだけで駄作まっしぐら。非常に優秀な登場人物が最善の行動を行っているにも関わらず、やむなく追い詰められてしまう展開が見たかった。バカの有り得ない行動で追い詰められていく展開には辟易する。
ところでこれは1の前日譚だったっけ?
次作には期待だが。
前作プロメテウスは母性と人類種の起源と傑作怪物を無理に螺旋状に繋ぐ職人巨匠監督の変態性で成功したが、そのまま消化試合をこなす次への繋ぎの一本に付き合わされた感。
新味に欠けるのだ。
ところでこれは1の前日譚だったか。
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