湯を沸かすほどの熱い愛のレビュー・感想・評価
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中野量太監督の商業映画デビュー作は期待を超える出来!
「チチを撮りに」が良かったので、本作も期待はしていたが、予想をはるかに超える大傑作。エピソードを積み上げていくなかで、映像から伝わる感情をコントロールするのが格別にうまい監督だと思う。
宮沢りえの役どころは、夫が家出中、娘は学校でいじめられていて、さらに自分は末期ガンを宣告されてしまうという、まさに踏んだり蹴ったりの女性。ところが、持ち前の強さと明るさと愛情で、家族と出会ったすべての人を変えていく。その慈愛ぶりはまるで聖人のようだが、宮沢が実に人間らしく、魅力たっぷりに演じている。
観賞してから何日もたつのに、思い出すだけで涙腺がゆるみそうになるシーンがいくつもある。彼女が出会った人々を愛であたためたように、映画を観た人の心にもきっと「熱い思い」が残るはず。新作が待ち遠しい監督が、またひとり増えた。
展開の振り幅の大きさにどきどき
残された命を使って、母が周りのみんなのためにすることの展開の大きさがドキドキするほどすごかった。人って覚悟するとここまでできるのかなあと思いながら、この作品を見た。自分も同じことができるかなと。所々監督の個人的な趣味が出てたり、最後の展開に驚いたけど、これから母親になる人には特に見て欲しい映画。
涙々で言葉にできないほどの熱い愛
ずいぶん前に職場の若手に勧められ観よう観ようと思いつつ、個人的には邦画に疎いせいもあり後回しになっていたが、機会が重なりとうとう鑑賞。
若干映画作品らしさは薄いように感じたものの、これは想像以上に良い。ハンカチ必須の名作だ。観終えるまでに何度泣いただろうか。
特に女優陣の演技は号泣レベルで、母の熱い愛は当然のこと、姉妹?の健気さも半端ない。この女優陣の一挙手一投足全てが泣ける。鮎子のケジメのセリフなんかは、もう思わず泣き崩れるかと思うほど深く突き刺さる。もちろん、ダメ夫の叫びも良かったけれども、本作はやっぱり女優陣様様だと思う。
また、本作は演技力だけが見どころではなく、ストーリーもよくできている。何気ない日常の中に敷かれた数々の伏線を、感動のうちに見事に回収している。これは神業レベルと言っていいでしょ。
そして賛否両論あるラストシーンへ。何の下調べもなしに鑑賞していただけに、えぇぇっマジで…て、びっくりし思考停止してしまったのが正直なところ。この点が手放しに満点の5つ星をつけられなかった要因かな。
私はファンタジー派ということで、ラストシーンに関してはぼやかして感想を締めくくることにしよう。
いずれにしても、邦画のマイベストになりうる作品であることに違いない。
テレビの録画で‼️❓感動の再会鑑賞‼️❓
当時、感動して泣いた記憶。
今観ると、あざとくて、非現実的なエピソードの数々。
松坂桃李のエピソードは余計とゆうか、ある意味アウト。
でも、名優の名演技を観ていると、なぜか、また感動。
いや、ただなんで、感動させていただいて、ありがとうございました😊
とても良い朝でした。
少し、🤏元気になりました、よろしくお願いします🤲
涙腺崩壊、号泣でした!
自分が後2〜3ケ月しか生きられないとしても最後まで家族の心配をする何て?エジプトの振り効いてましたね。夜の組体操ピラミッドにはイヤーガマン出来なかったです。涙腺崩壊、号泣でした!( T_T)
見ると人生って思う
この作品で母は強しって思った。
いつか役に立つからと手話を覚えさせていた娘。
何のことかも分からずに実の母親と合わせる。
支離滅裂のような感じも一見したら感じるけど、全てが繋がっていた。
家族の絆をテーマに描かれた作品でとても良かった。
自分が死ぬと分かってからそれまでの人生で残してきたものを洗いざらいにしていく。
その中で多くの人達がそれに巻き込まれながらもどこか幸せそうな気持ちが伝わってきた。
誰かの為に何かをするって事は、自分がその人がそれ以上に多くのもの貰っていた事なのかかなと思いました。
最初から最後までとても見応えのある作品で良かったです!
覚悟の終活
宮沢りえ扮する幸野双葉には杉咲花扮する高校生の娘の安澄がいた。安澄はいじめられていた。オダギリジョー扮する父親は蒸発していた。そんな時双葉は倒れた。
見始めたら前に観た事があるのを思い出した。娘がいじめられていたのを知っても明るく笑顔で向き合う強い母。なのに末期癌とは。余命2~3ヶ月のショックは激しいだろうね。それでも夫を探し出し意思を伝えて家庭に戻らせ銭湯を再開させた。覚悟の終活かな。安澄も制服取り返して頑張ったね。泣けるよ。
共感出来ない部分多し。
苛めに立ち向かう必要はないと思います。制服を隠す様な酷い事をする学校に無理して通う意味があるとは思えません。どうしても耐えられなければ、逃げるは恥ではないはずです!ここまで共感出来ない部分があからさまだと、見終わった後の後味も悪いんですよね!見応えはそれなりにあっただけに残念でした(/。\)
まさに熱い愛そのもの
気になっていたのですが当時観ることができず、この度やっと、たまたま図書館で見かけ借りてきました。
「湯気の如く店主が蒸発しました ー」。
冒頭のこの件りで、もう持ってかれました。
好みの作品という直感ですね。
寄り添うような素敵な音楽も相まって、すごいわくわくしました。
キャストも心地よい組み合わせで、何と言っても宮沢りえ、それと娘役の杉咲花が本当素晴らしい。
ダメ夫のオダギリジョーも良いピースで、とても家族の繋がりを感じました。
それに桃李くんの位置もすごく良いですね。
小さなエピソードが皆愛おしく、ダメだ随所で涙が出てしまうんですよ。
勝負下着での抵抗。
「鮎子ここにあり」から鮎子の決心。
逃げ出した君江との再会。
役立つときが来るから、の手話の意味。
課題を果たした末、場所を見つけた拓海。
今できる限りで叶えた、約束のエジプト旅行。
そうして、夫を娘を新しい家族を、みんなの背中を押してったお母ちゃん。
旅行の出発と、出棺を被せているのも素敵な演出。
まさに旅立ちですね、観ている自分も微笑んでました。
お母ちゃんみたいな素敵な親になれるかな。いつか子どもと一緒に観たいと思います。
まさに熱い愛そのもの、素晴らしい作品でした。
賛否両論ありますが…
[過去鑑賞]
もう最初から最後まで涙無しには観れない作品ですね。
実はこの作品を観る1年前に立て続けに両親を癌で亡くした事に加え、子供の頃イジメにあった時の事とかも思い出したりして、涙腺が緩みっ放しでした。
娘役の杉咲花さんも夫役のオダギリジョーも良い演技をされていましたが、やはり主演の宮沢りえさんの演技は本当に素晴らしいものでした。
失礼ですが、こんなに演技の上手い方だとは思っていませんでした。
優しくそして強い母を見事に演じられていましたね。
これは名作と呼んでも差し支えない作品だと思います。
感動コンボのテンプレを試した家族作品。
内容は、末期癌のお母ちゃんを中心に血縁関係のない人間が、絆を深め現実問題を解決する物語。好きな言葉は『牛乳🥛です!』主人公の娘役中二が教室で制服を隠された事に対して下着姿で制服を返してと訴えた後、気分悪くその場で朝飲んだ牛乳🥛を吐き、隣に座っていた男子が教壇の先生に向かって瞬時に報告する場面。胃酸が混じった吐瀉物の分析能力の瞬発力には驚かされました。好きなシーンは、強引に感動ポルノとして決まったコンボを多用してくる所です。感動とは出来なかった事や過去の罪悪感の解消と自分自身の無力さの現れだと感じます。 ①対象の置かれた状況を観察して分析。②対象に共感し想像し自分に照らし合わせ理解する事で自分の行動を考える。③対象に対して(相手の不可侵領域に土足で入り込み)冷静なアクションを起こす。④それでも状況に対する湧き上がる怒りが抑えきれず💢自身の無力感と共に暴力に走る。⑤対象に対して謝罪や反省をし経験を積み上げて人間になっていく。以下この繰り返しを余す所なく表現している所には頭が下がりました。それでいて不覚にも目頭が熱くもなりました。あれだけ執拗に繰り返されると疲れます。この映画のテーマはボディタッチやスキンシップだと自分は感じました。確かに他人に触る事や触られる事への拒否感はあって当然だと思いますが、監督には余計に不足しているように見えました。兎に角タイトルの『湯を沸かすほどの熱い愛』という呪縛に憑かれた手段が目的化した映画だったように感じました。
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