怒りのレビュー・感想・評価
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三つのストーリーが交差するようで全くしない
歌舞伎町の風俗店で働いているところを発見され、千葉の漁港で働く父・洋平(渡辺)に連れ戻された愛子(宮崎あおい)。漁港にふらりと現れ働き始めた青年・田代と恋に落ち、やがて2人で暮らし始めたいと申し出る。
東京の通信会社に勤めるゲイの優馬(妻夫木聡)は、クラブで出会った直人(綾野剛)を気に入り、自宅で一緒に暮らし始める。
母に連れられ、東京から沖縄の離島に引っ越してきた高校生の泉(広瀬すず)は、辰哉(佐久本宝)と一緒に無人島に出かけ、一人で無人島暮らしをするバックパッカーの田中(森山)に興味を抱く。3人は那覇で再会し、その直後、泉は米兵2人にレイプされる。
広瀬パートで描かれる基地問題や米兵レイプ事件の問題を提起はしているが、ちょっとあっさり描かれ過ぎ。三つのストーリーの内、東京、千葉では怒りなんて感じない設定なので、もっと広瀬パートを大きく取り上げるべきだ。
英会話講師リンゼイさん殺害事件で逃亡生活を続けた市橋達也がモデルとなっているのか、整形したり、ホクロを自分で切り取ろうとしたりと行動パターンが似ている。
心がざわつく
原作(上.下)読んだ友人は
物足りなかったみたいだけど、
キャッチコピーの「愛した人は、殺人犯なのか..?」
ってワンフレーズしか知らなかった私は
観終わって、心がざわついてざわついて
言葉じゃ語りきれない想いを抱えてる。
他の人も言ってたけど、いい意味で後味が悪い。
もっとちゃんと理解したいから友人に
本を借りようと思う。
とりあえず、、涙が溢れて仕方なかった。
なんの涙かって聞かれたら..「哀しみ」の涙。
なんか苦しい。
さすが名俳優揃いで妙にリアル...
すずちゃんも全然負けてなかった。実力派女優!
彼との出会いのシーンと
あのショッキングなシーンは頭から離れない。。
どのストーリーも
愛する人を疑うことの苦しさと信じることの難しさ
自分の無力さと儚さに 苦しみ哀しみ そして、怒り。
渦巻いてて仕方なかった。
思い出しては涙がでます。
妻夫木聡×綾野剛は一見の価値あり
基本的な構造としては、傷を抱えた3組の人々の元に謎の風来坊が現れ、彼が凶悪犯罪の容疑者では? という疑惑が持ち上がる…というサスペンス。
そして犯人が明らかになった後、彼の動機はなんだったのか? が焦点になります。
まずこの構造が長編映画向きではない(2組ならまだしも3組とは)というハンデがあるので、必ずしも映画製作者の非ではない部分も多分にあるとは思います。
3パートあるので必然的に全体の尺は長く、そのくせ個々のドラマは散漫になってしまい、結論に向けて一直線に進む娯楽映画としてのドライブ感に欠けるわけです。
むしろテレビドラマならもっとじっくり腰を据えて楽しめたかも知れません。
またどすっぴんの宮崎あおいの儚さ、森山未來の身体能力を活かした場面など、楽しめる部分もありました。
なかでも、実際に二丁目を訪れ、現場でも綾野剛と「本当に付き合っているのでは?」と囁かれるほどの空気感を醸し出していたという妻夫木くん演じるリアルな都会のゲイライフは、生々しい現実感があり、この作品最大の収穫でした。
ただ…なんか重苦しくしとけば重厚で本格派でしょ、みたいな前提になってはいませんか?
シナリオに無駄、ムラ、無理があるだけなのに、役者の負荷が高い→必然的に熱演→感動的、みたいな思い込みが「湯を沸かすほどの熱い愛」を始め日本映画を蝕む病理なのだと思います。
そういう作品がありがたがられ、俳優にも内面化されている気がしますが、観客としてはやはり俳優の「芸」の部分を楽しみたいと思ってしまいます。
見てよかった
基本的に感動ものとかの映画も好きではなく邦画自体もあまり見ませんが、暇でなんとなく見てみました。原作の小説を読んだこともありませんが、出演されてる一人ひとりの演技もとても良かったです。
終わり方としては、個人により好き嫌い分かれる終わり方ではあると思います。
私は好きです。
疑ってしまうことの辛さ、信じていた人に裏切られる気持ち、モヤモヤとしてしまうかもしれませんが、終わったあとにじんわりと考えさせられる映画かなと思いました。
後半のスピード感に負けた
おもしろい映画でした。シンクロしないエピソードが、最後に解決するのだけど、結局シンクロせず。渡辺謙、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡の演技には泣いた。実在の事件をモデルとしつつ、そこを遙かに超える何かがあった。それは、愛かな。
何度も観てます
人間のあらゆる形の秘密や怒りの部分を見事に表現されていて、闇を抱えた事のある人間にはズッシリと……だけど救われる部分もあり、自分の奥底にしまいこんでいる感情を代弁してくれているかのように気になります、落ち込んだ時に観ると逆に悩みが消えます。
気持ち悪い映画
ネタバレも何も無いというか、
見ていてなんか気持ち悪くなる映画でした。
俳優陣が豪華なので、
外れはないかな~と思っていたのですが、
正直ちょっと期待はずれ感があります。
私には難しすぎました。
とにかく淡々としている
主役級の役者さん勢揃いで、一人一人役に注ぐ情熱が感じられた。
中盤何を伝えたいのか、どうなるのかがまったく想像できない。
盛り上がりがなく、ずっと同じペースで淡々と物語が進行していく。
こういう映画が好みの人は色々感じるものがあるが、そうでない人はただ退屈な2時間半。
それぞれの怒り
原作にかなり沿って描かれていました。
主役級の役者が、上手くかみ合いそれぞれが抱える怒りを見事に演じていたと思います。悲しみと苦しさに満ちたストーリーの中、わずかな光に救われました。
この撮影のために、妻夫木さんと綾野さんは、実際に同棲して感情移入してたとか…。
すずちゃんは、これからどんどん素敵な役者になっていくでしょうね。
役者が凄い
小説も人を信じられるかとか考えさせられる内容でしたが、映像化したものはさらに深く、人の感情や思いが伝わりました。
話も忠実で役者の表現の仕方が素晴らしく・・重さはかなりありますが、残虐なだけでなく心に沁みました。
映像で観ると一つ一つのシーンですごく泣けました( ´•̥ω•̥` )
観て良かったです!みなさんの評価の高さに共感です。
サスペンスとしては破綻。
事件の犯人は一貫して描かれていない。犯人はサイコパスでしょ。3人のなかに犯人がいるんだけど、そいつの普通に生活して人と接している感じからはサイコパスな所が垣間見れない。
この映画は疑うとか信じるとかがテーマのドラマは成立しているが、犯人は誰かというサスペンスは成立してない。
サスペンスを楽しみたい方にはオススメできません。
重いかった…けど凄くよかった
ある夏の暑い日に八王子で夫婦殺人事件が起こった。
現場には、『怒』の血文字が残されていた。
犯人は顔を整形し、全国に逃亡を続ける。その行方はいまだ知れず。
事件から一年後。千葉と東京と沖縄に、素性の知れない3人の男が現れた。
千葉 ―――――――
3か月前に突然家出をした愛子が東京で見つかった。
彼女は歌舞伎町の風俗店で働いていた。
愛子を連れて帰った父は、千葉の漁港で働く。
愛子は、2か月前から漁港で働きはじめた田代に出会う。
東京 ―――――――
優馬は、日中は仕事に忙殺され、夜はクラブで出会う男と一夜限りの関係を続けていた。
彼には末期がんを患う余命わずかな母がいた。
ある日、優馬は新宿で直人に出会った。
沖縄 ―――――――
また男と問題を起こした母と、夜逃げ同然でこの離島に移り住んできた高校生の泉。
ある日、無人島でバックパッカーの田中に遭遇した。
この正体がしれないこの3人…
本当に三者三様凄く内容が重く、重いけど目が離せないくらい見はまった。
特に泉演じる広瀬すずが米兵に乱暴される場面は見てられなかった
あと、妻夫木聡と綾野剛の絡みはすごかった
役者合戦として楽しめたが
・肝心のそれぞれの「怒り」の背景がもっと知りたかった
・綾野剛のたたずまいが役柄もあってかスピードワゴン小沢に終始だぶった
・綾野剛は施設育ちのゲイ、松ケンは親の借金に首が回らなくなって逃亡の日々、森山未來は馬鹿にされる日雇い労働者
・作品で描かれるテーマを租借しようとするとやはり原作をじっくり読み込みたくなる、となると映画にする意味とは?
・各役者の作り込んだ演技は見入ったが、沖縄の広瀬すずの友達の少年が回りに劣らず存在感をだしてた
・米兵にヤられる広瀬すずは単純に気の毒
・人を愛することや信じることについて考えたくなった
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