怒りのレビュー・感想・評価
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他人への信頼するか、しないか
ある夫婦の殺人事件の犯人がだれか、という提起から始まり、3つの物語とその中の3人の男のうちだれなのかを考えさせられる。ミスリードなのか本当の手掛かりなのかで揺さぶられる犯人像は、あみだくじか何かをしている気分にもなった。
犯人が特定されて、犯人ではなかった男たちの重要性はどういうところなのかを同時に考えた。犯人でない男たちからは「人を疑うな」を学ぶ、犯人からは「人を信じるな」を学ぶだろう。愛子の父に対する、娘を疑ってるだろっていう問いかけが重かった。対して、ゲイカップルはどういう収束するかと思ったら証言のみでオチてしまった。妻夫木×綾乃の画的なインパクトは十分だった。3つのほくろに関して偶然にしてはでき過ぎでは…と思う。
広瀬すずのレイプシーンには驚いた。最近の邦画の在り方の変化を感じた。「溺れるナイフ」と連日鑑賞し、小松奈々と広瀬すずは若手女優のトップだと感じた。「四月は君の嘘」の広瀬すずはしゃべり方にいら立ちを感じたが、本作では、そのしゃべり方への気持ちが彼女が痛い目にあうことで浄化されたのかもしれない。天真爛漫キャラの広瀬すずを正義としない点がよかった。これも「人を信じるな」という教訓の顛末だろう。
3つの物語の広さ
第30回東京国際映画祭
この映画は3つの物語が重なり合ってできている。そのストーリーが別々に展開されていてとてもストーリーに引き付けられた。が、「八王子夫婦殺害事件」というところでしか3つの物語がリンクしていないというのが少し残念だ。少しでも物語が交じり合えば、もっと物語がわかりやすくなり、面白さが増したかもと思った。しかし、この『怒り』という映画は、物語ごとの良さがあり、見応えがあった。
だんだんと犯人候補が絞られて行くのが面白かったです。 それぞれ均等...
だんだんと犯人候補が絞られて行くのが面白かったです。
それぞれ均等に疑わしい部分があって、本当に最後まで真犯人がわからないところも好きでした。
タイトル通り人間の怒りが象徴的に表れていました。
人を信じること、疑うことはどちらも人間の愚かさであると感じました。
犯人が分かった上でもう一度観たいと思える映画です。
名作だけど暗い、暗すぎるよ!
上映当時に映画館で観ましたが、素晴らしい映画ですが、本当に暗い、暗すぎるよー
と声を大にして言いたい。
素晴らしい役者さん達の名演の連続。
もうずっと目が離せないです。
しかしながら社会の暗部で巻起こるストーリーがつらくてつらくて。名作だけどもう観たくありません。
しかしながら一度は観た方が良い映画です。
森山未來って凄いのね。
モテ期位しか記憶になかったので役者として彼の事、見直しました。
時すでに遅し
信じるとは何か、
信じられずに、失って
信じていたのに、裏切られて。
特に心に残ったのは、
広瀬すずちゃんです。
とても幼くて可愛い印象だったので驚きました。
悲惨な場面を見事名演技されていて、とても感情移入して、泣いてしまいました。
あの男の子の怒りもとても伝わりました。
田中さんを刺した時、まさか!と思ったけど、やってくれましたね。
その事実を知ってすずちゃんは一体どう思ったのか。
何を感じ、最後海で叫ぶシーンは怒りの表現なのか。
その他のストーリーもどれもこれも悲しかったし、とても良かったです。
報われない怒りという共通の悲しみ
不条理な扱いに怒りを感じ、この扱いを変える為に抗議や意見を関係各所に申立て、これを受けた機関が解決を図る。この様に社会は少しずつ改善されるが、大きい問題でも被害者が少ないと解決されず、やり場のない怒りが残される。加害者は逃げおおせたと思うだろうが、世の中にやり場のない怒りを感じている人は少なくなく、いずれその怒りに飲み込まれる。
いろいろ盛りすぎ。沖縄の男の子の演技がいいだけ。
原作が小説なのもあって、映画の140分くらいじゃ、まとめられんだろう、と。
原作は未読なんですが、これ小説でも、伝えたいこと多すぎて微妙なんじゃないか?
沖縄の基地問題だの、差別だの、サイコパスだの、風俗だの、同性愛者だの、なんだの。
妻夫木と綾野剛の話、ストーリーとしてはいいんだけど、入れる必要あったんかな?ってかんじ。
文学脳ではないので、わかりません。
森山未來、綾野剛、松山ケンイチの3人で混乱させるためにわざわざねじこんだんじゃないか?と思っちゃうくらい。
犯人の動機も微妙だし(まあ、この手の頭おかしいやつにはちゃんとした動機なんてないのかもしれないが)
俳優さんたちの演技が素晴らしいだけで、
他はとくに。
あと個人的な話なんですが広瀬すずが大嫌いです。でも、いい役を、いい演技でしていたと思います。
1番素晴らしかったのはあの沖縄の男の子。誰よりもよかったので他の映画でもみたい。
俳優の演技が半端ない
宮崎あおいの演じる頭の弱い子。
これが本当に頭弱そうに見えて、演技力の凄さに脱帽。
広瀬すず。彼女のファンなのでとても辛いシーンだったけど、迫真の演技で「自分の中の黒い怒り」が沸々と湧き上がって来て、アイツら許すまじ!と震えたからね。
演技なのに、ここまで観る人に迫るのは、広瀬すずの女優としての凄さなんだろうな。
救いのない映画だったけど、観て良かった。
信じるか信じないかは
なかなかに重たい映画。
あと話の展開がちょっと遅い。90分ぐらいまでは、何が怒りなんだ。。。?って感じだった。
でもそれからよかった。
3つの環境で繰り広げられる、殺人犯に似ている男達との関わり。信じれなかったことに対する自分への怒り、信じてしまった自分に対する怒り。
どうしてあのとき。。。といった気持ちばかり残ってしまう。
救いがあったのは宮崎あおいぐらいか。
信じたやつがバカなのか、信じれなかったやつが悪いのか。じゃあどうすればいいのさ、って思ってしまう(笑)
信じれないときは本当にそうなのかと自分に問い掛けて、信じきっているときはそれでいいのかと自分へ問い掛けて。
う~ん、考えてもわからん。笑
難しい問いをくれる映画。邦画らしく、人の複雑な感情を描いていた。面白かった。
救いがない
以前から話題になっていたのが気になり自宅で鑑賞。
人を信じることの難しさを改めて考えさせられた。
愛する人を疑ってしまって、でもそれは誤りで、登場人物の誰もが悲しみに嘆き怒っていた。
自分が疑ってしまったせいで大切な人を失い、
自分が疑ってしまったせいで大切な人の最期に側にいてあげられなかった。
その一方で相手を信じた者は裏切られ絶望し、最終的に人を殺めてしまう少年まで…。
救いようがない……。
むしろ疑った人のほうが救いがあったように思う。
映画の感想としては不適切かもしれないけれど、胸糞悪く後味も悪く観終えると鬱になりそうな映画だった。
映画館に観に行っていたら帰り道相当しんどかっただろうな……。
わかりにくい
原作を読んでないせいか???になるところが多い。何が言いたいのか何も言いたくないのか。
演者人は素晴らしい。特に愛子役の宮崎あおいとたつや君役の子が際立ってたかと。
だからなんだかもったいない。
何に対しての怒り?
殺人事件の犯人らしき人が三人でてくる。最後、真犯人が分かるが、ほかの二人と関連があるわけでない。結局、誰の何に対しての怒りを描きたいのか、分からなかった。過激な表現をしたかっただけなのでは?
たいくつしないけど
激おこぷんぷんの
とにかく、怒ってるのが
タイトル通りテーマ
怒りとは悲しみなのか
なんなのか
悲しい
韓国のサッドムービー的な要素も
ハリウッドのバベル的な要素も
しかし、サイコちっくな要素も
たいくつしないけど
少し滑稽なような
ブッキーと剛がエロい
みんな名演技・名役者
俳優達の演技に圧巻
特に広瀬すずちゃんはあの若さであの貫禄。末恐ろしい女優さんだと思った。
3人の謎の男。雰囲気は似てるかもだけど顔とか体格とかまあまあ違うのに、最後のシルエットほんとに誰かわからなくてびっくりしました。笑
結局犯人の殺害動機は世間に対する積もり積もった「怒り」だと感じたけど、元々の感性が狂ってるからあいつはただのサイコパス。
外面いいやつが1番信じられないし恐ろしいってことですね。ある意味ゾクゾクしました。
もう少し登場人物の心に余裕をもたせてほしい
得体の知れない男を信じて裏切られた人、
得体の知れない男を信じきれなくて後悔した人、
得体の知れない男を信じきれなかったけど結局まとまった人、
の対比で描かれている。
しかし、個人的には得体の知れない人を信じきることができないのは当然だと思うので、
信じるかどうかをターニングポイントにすること自体がナンセンスだと感じた。
それと登場人物全員が、何でもシリアスに考えすぎている。
心の余裕のない切羽詰まったキャラクターばかりなので、
彼らの心情描写にリアリティが感じられなかった。
広瀬すずはともかく、他の登場人物の悩みは
他人事だったり、一過性の話だったりで、
そんなに必死になるような話ではなかろう、と醒めた目で鑑賞していた。
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