藁の楯 わらのたてのレビュー・感想・評価
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期待が大き過ぎたのか?
一つ一つのエピソードが早回し的に過ぎ去って行き、ある意味展開がスピーディーで高いテンションを保ったまま一気にラストまで行けたものの…
そのぶん説明不足な感もあり説得力に欠けるシーンも多く、今一つ盛り上がりきれないままあれよあれよというまに…
ありえないような設定のストーリーなだけに、上映時間を増やすとか、つめ込み過ぎのエピソードを減らすかして、もっと丁寧にえがいてもらわないと、せっかくの俳優さん達の熱演も空回り気味に感じました
この監督の映画は今回で三本目の鑑賞ですが、共通して言えるのは、ひじょうにわかりやすいけど、深みが感じられないところですかね…
人間の欲望は果てしない
試写会にて・・
実は、昨年ラッシュ前の編集中の試写会を観て、
どうしても完成版が観たくなり、当選したので観に行きました。
ん~、やっぱり完成版は見応えありですが、
やはり、カットされた部分があり、ちょっと残念。
人間の欲ってヤツは、果てしなく醜いもので、
だから「自制心」というものが、人間には備わっている。
この作品は、「欲」を描いたものだと思う。
大沢たかお、藤原竜也、松嶋菜々子と、演技力に問題なし。
なかでも、永山絢斗は、なかなかよかったと思います。
ひたすらSPという職を全うしようと葛藤する銘苅(大沢)
最後まで、とことん「人間のクズ」な清丸(藤原)
(でも、母親の話をするシーンの清丸の事は信じたい)
隙がありすぎる白岩(松嶋)は、これがなきゃ、凄腕SPなのに・・
また、松嶋の子供役の男の子。
松嶋の合成か?と思うくらいクリソツです。
あと主題歌が、氷室さんの作品です。
氷室さんも、楽曲もよいのです。・・が!
この作品には、正直合っていないと思います。
なんとなく、安っぽい感じで締めくくっちゃってる感が否めないのです。
曲だけでよかったのでは・・と個人的感想。
(氷室さんファンの方、すみませんっ)
人間とは、欲とは、正義とはと、考えさせられる作品です。
緊迫感・迫力のあるCGやドラマを、
是非劇場の大画面で観てください。
迫真の演技と巧みなストーリーで魅せる極上サスペンス
この映画は決して楽しめる内容ではない。しかし、観る者を惹きつける魅力にあふれる作品です。
登場人物それぞれが背負っているもの、感情、信念、復讐、憎悪、正義、欲望、葛藤などの心理がありありと描かれ、共感させられます。それを迫真の演技で見せる俳優たちがより一層リアルなものにしています。
ひとつ残念なのが2時間程度の映画という媒体に収めるには内容が濃すぎるためか、やや省略気味のシーンもあったこと。できれば3時間、もしくは前後編に分けてじっくり作りこんでいれば更によい作品になったと思います。
それでもアクションばかりでストーリー性に欠ける映画とは一線を画す極上のサスペンスと言えるでしょう。
しかし犯人・清丸国秀が起こした残忍な事件と同様の事件が現実にも起きている事を思うと胸が痛むと同時に「自分が被害者の家族だったらどうするか?」と考えさせられました。
重いテーマですが心に残る映画、一見の価値ありです。
かなり、見応えのある力作
話自体は、全くハッピーエンドにはならないし、希望もあまりない感じだけど、それぞれの役者の迫真の演技がとにかくとにかくすごいです。心が宿ってる感じ。特に、大沢たかおさんのspとしての全うぶりと清丸役の藤原竜也のうまさが光ります。
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