藁の楯 わらのたてのレビュー・感想・評価
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設定の斬新さ/奇抜さで逃げ切れなかった作品。
設定の斬新さ、そして奇抜さ。
劇場に足を運ばせる魅力は十分に有ると思います。
…が、残念ながらソレだけ。
状況に進展があるように見せてはいますが。
基本的には、移動⇒襲撃⇒疑心暗鬼⇒清丸の反応⇒移動、の繰り返し。
特に中盤以降は不自然な点が多過ぎて物語の展開に集中出来ないノイズになっていました。
描写したい部分は分かるのですが話と話の繋ぎ部分が雑過ぎてガッカリという感じでした。
個人的に印象的だったのは清丸の異常性を描きつつ、実は相対する人物、そして「異常ではない」とされる一般人の異常性を描いている点。
清丸が強烈な個性を放っているため、一見、清丸への嫌悪や憎悪が高まる作りになっていますが。
彼と対比する形で描かれている普通の人々が隠し持つ異常性や汚い部分に気付かされます。
特に終盤。
或る人物による或る決定以降の状況の変化を観て、これまで登場人物からの口から吐かれた綺麗事や義憤が正に欺瞞であったことが分かります。
結局は金かよ、という絶望感すら覚えます。
エンドロールで監督名が中央で止まる映画に傑作無し、とはよく言ったもので。
同じ監督であれば「十三人の刺客」が断然オススメです。
色々な意味で期待を裏切られたい方のみ。
オススメです。
疑心暗鬼になっていく警察が見もの
10億の賞金を目当てに、警察官までもが護送する犯人の命を狙うという設定は面白い。アクションはなかなか迫力があるし、護送する警察が疑心暗鬼になっていく様は緊迫感もある。俳優陣もよかった。ただ、最後のオチのつけ方が今ひとつ。あそこまで頑なに犯人の命を守った理由が弱かった気がした。
まず、まずの出来では有るけれど・・。
護る側と攻める側が入れ替わり、
疑心暗鬼のシチュエーション。
そこには確かな面白さがある。
殺人犯が警察に命を狙われたという
題材は今までにない発想。
だが、作品としての出来は今一です。
まず、脚本。
綻びが多く、ストーリーに入り込めない。
ストーリー構成が悪く、
メリハリのメリが足りない。
辻褄が合わない点が多すぎます。
次にキャスト。
藤原竜也にあの役は似合わない。
整った顔立ちが邪魔してる。
カイジと同じ違和感。
最後に監督のメッセージ。
正直計りかねる。
貫く正義か、救いようのない現実か
はたまた、人間の独りよがりな復讐か
いくつもか見所がある分、
みる側の意識分散され感情移入し辛い。
パトカーの破壊シーンや裏切り者は
誰だか的な謎解きもあり、悪い作品では
無かったが、残念。
豪華キャストなのはいいけど
豪華すぎて逆に感情移入できず。
藤原竜也は藤原竜也にしか見えず、大沢たかおも松嶋菜々子もしかり。
藤原竜也の役どころは、あんなに性格の悪い人間なんかほんとにいるのか?って冷静に思ってしまった。
いいところも悪いところも
最後の10分は不必要。
人間の感情を徹底的に煽るだけだったら、銘苅が清丸への憎悪に駆られたアノ瞬間を十分に描くべきだった。「正義論」を説く映画にしなくて良い。
配役としても
大沢たかおと「クズ」の藤原竜也は十分だったが、岸谷五朗が演じる奥村武は、役どころも演技も中途半端。永山絢斗にいたっては、折角の役をこれまた中途半端な「オニィちゃん」にしてしまっている。
ところで、余貴美子はいつ「脱出」?お金は?
話題ほどには・・・
何と言ってもサイコパスの俳優が・・・安っぽいです。
松嶋菜々子が上手く使えていない!!
どうも中途半端な感じです。
日本映画としては珍しく派手なシーンもありましたが、後半に持ってきてほしかった。
カンヌに出品されたと聞いて少しは期待していたのですが・・・
映画を観てから調べてみると、酷評だったのですね。
頷けます。
狂った役の藤原竜也は凄い
全体的に悪くないけど、後半ややダラける感じです。
前半はSPも刑事も、出てくる登場人物全員が怪しくて
やたら血液が飛び散る感じは三池崇史だなーと。
大沢たかおの葛藤シーンはセリフ多すぎてややしらけました。
藤原さんのいい仕事
藤原竜也の芝居がかった大げさな喜怒哀楽の受け皿としては、完璧な役どころだったのではないか。それぐらい観てるこっちを本気でイライラさせ、引きつった笑いをもたらし、心からのため息をつかせる、非常に効果的、かつ隅々まで行き届いた人間のクズが仕上がっていた。
そんな完璧なクズを使って理性を試される2時間。精神的苦痛を与えるどころか、全力で狂わされる。もう何のために何をするべきか、訳がわからない。
信念を貫き続けることの困難さと意味。
このテーマで邦画を作ると、とてつもなく重くて暗い作品になりそうだが、ハリウッド級のアクションシーンや演出が、重々しさをうまく発散している。
役者の演技も良く、画面映えもしてちゃんとテーマもある。
あれ?もしかして結構いい映画なんじゃない?
なかなかに面白かった
基本邦画に期待しないたちで、三池監督の過去作も鑑賞したものはあまり好きではないので、過度に期待せず鑑賞しました。
原作は読んでませんが、あまりに過剰な設定は邦画らしいというか、小説原作もこうなのかな?と思うほどでしたが、究極の選択のジレンマみたいなものを上手く映像化していたと思います。博多発の新幹線車内に拳銃所持した人がやたら多かったのは、逆にリアリティなのかもとニヤついてしまいました(笑)
レビューは評価がイマイチの様ですが、アクションの要素を含めたクライムムービーとしては、邦画に珍しくスケール感のある映像で見ていて飽きなかったです。CG然とした場面も少なかったし、なかなかの大作なのではないでしょうか?
問題提起というほどのテーマはありませんが、主人公の苦悩やジレンマ、エンディングに繋がるありきたりのハッピーエンドだけではない感じが、私にはちょうど良かったです。知り合いにも勧めたいレベルでした。
ただ、一点だけ。三池監督作は何かいつも尺が足りなくて端折られたように感じるところが確かに多いですね?もう少し主人公への感情移入、伏線などに時間を割いて貰いたかったです。
正しさとは何かを問いているの?
犯罪者を守ることを命じられたSP銘刈の葛藤を描きながら、正しさとは何か考えさせらる映画なのだろうか。
藤原竜也の演技が妙にリアルで、そんなことを考える余裕もなく、清丸を殺したら10億円という設定に入り込めないまま、ただヒヤヒヤモヤモヤした。
大沢たかおさんをもっとかっこよく見せても良い印象。
嫌いじゃない。
大沢たかおカッコいい。内容的に初期段階でキャストから変に深読みして観賞してしまい、やはりの結果。ただ嫌いじゃない。藤原竜也・山崎努と芝居が濃いキャストで気になる人も多いかも。松嶋菜々子、時間の流れを感じます。
しっかりと見応えあった
軽い気持ちで借りたけど、なかなか、ハリウッドムービーのようなエンタメ感満載。
清丸が幼女の性犯罪者だからか、周りが油断しすぎだと思う。弱い奴と油断しすぎ、こいつは狡猾なヤツなのだ。
最後の5分くらいも救いのなさと、その次のシーンに救いを感じて、よかった。
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