劇場公開日 2012年11月10日

悪の教典のレビュー・感想・評価

全147件中、141~147件目を表示

3.5見てソンはない!

2012年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、CS/BS/ケーブル

笑える

怖い

単純

レディースデーの水曜、朝イチの錦糸町の劇場。結構、僕を含めたオヤジ陣も多く、平日のこの時間帯に客席の1/3近くが埋まるのに、ちょっとびっくり。

さて、この作品は映画館の予告編で何度も見て、まったく魅力を感じなかったのだが、本編はたいへん面白く見ることができた。
あの予告編って、わざと凡作に思えるように作っているとしか思えない。
学校が舞台のサスペンス・スプラッタームービー。
犯人探しは必要ないし、それに絡む推理や背景、動機などの描出も一切ない。
そういうものへの興趣を一切切り落としているのが、この三池監督らしい、と思える。

何のちゅうちょもなく、子供を殺していくという反社会的作品。
いいんじゃないですか!!
誰もがこの程度のことは夢想もするでしょう。

にしても、海猿でヒーローを演じてきた(劇場で見たことないけど)伊藤英明がこんな役を受けたのは、立派。それは評価していいよね。
脇役陣も、芝居のうまい若手、癖のある役者がそろっているのに、その味もわざとじゃないかと思えるくらい、発揮しないまま殺しちゃう。

この突き抜け感っていいじゃないですか。

三池ファンなら、必見!
バイオレンスものが好きな人も必見。

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町谷東光

3.5理由なき退屈な殺人

2012年11月13日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

いったいこれはいつまで続くのか。そもそも彼は、何のために殺しているのだろう?
淡々と死体の山が築き上げられる後半、ふと野暮な疑問が浮かんでしまった。人気者の高校教師、ハスミンこと蓮見の正体は、他人への共感性が欠如したサイコパス(反社会性人格障害)。彼の殺人には理由(いわゆる殺意)がない。殺したい、殺さなければならない、殺すべきだ…どれも当てはまらない。どこまでもシンプルに、ただ単に「殺す」なのだ。
学校を舞台としたバイオレンスものと言えば、「バトルロワイヤル」、三池監督自身の「愛と誠」「クローズ」…と枚挙にいとまがない(母子愛憎もの「少年は残酷な弓を射る」も、ある意味、このジャンル)。それらは、恐怖をあおったり、滑稽さをちらつかせたりして、観る者を楽しませ、惹き付け、飽きさせない。三池監督は、そんな術を熟知しているはずだ。その監督が、今回はあえて「退屈な殺人」という描写を意識しているように感じた。フィクションとはいえ、殺人とは、人の命をことさらに奪うこと。それを眺めて「退屈だ」と感じてしまった瞬間、後ろめたさ、居心地悪さ、自分への空恐ろしさが追いかけてきた。これが監督の狙いではなかったか、とハッとした。
もちろん、様々な仕掛けはある。人殺しをモチーフにした歌を絶妙に織り混ぜたり、猟銃が異形となり主人公に語りかけたりし、ニヤリとさせられる。しかし、加速はしない。あくまで抑制が効いている。主人公が殺しを繰り返す背景は徹底して垣間見せず、推測の余地を与えないのだ。
なぜだ、なぜやったんだ。理解不能の出来事に遭遇すると、私たちは納得できる理由を求める。すっきりと腑に落ちたい、安心したい、と思う。けれども、ともすると、納得や安心は安易な忘却に繋がる。自分に関係のない遠いことだから、もう済んだことだから、と。
しかし本作は、彼を恐ろしい人物とも滑稽な輩とも描かず、自分たちから遠ざけることを許さない。こんな人物、近くにいませんか。御用心、御用心。そうそう、そういえば、あなた自身は? わざわざこんな映画を観に来て、退屈だなんて感じるような共感性のないあなたは? そう囁きかけられている気がした。
…それにしても。冷酷非道なサイコパスとはいえ、所詮人間。どこかにヌケがあり、ミスをする。悲劇はそこから始まる。蓮見の行動が完璧であれば、彼の正体は闇に葬られ、大胆なドミノ倒しにも似た大量殺人は起きないのかもしれない。とすると、殺人とサイコパス、どちらがきっかけで、結果なのだろう。タマゴとニワトリ、どちらが先か。あの問いに、どこか似ている。

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cma

1.0逆に18歳以下が楽しめそうな内容。

2012年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

途中で映画館を出た方を横目に最後迄と我慢しましたが、貧乏性の自分が結果的に損をした気持ちです。どこかで観たことの在るシーンが次から次えと、オリジナリティを感じることは皆無に近く、最後まで続く単調な虐殺シーンの繰返しは18歳以下の自分ならともかく正直耐え難い。

18禁ならば真相心理の中ででの深い部分での描写が存分に欲しかったが、それも感じ得られず非常に残念な時間を過ごした気分。続編はきっと観ません。

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バンバンジー

3.0終盤に飽きる。

2012年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

単純

蓮実聖司の常軌を逸したサイコパスぶりに知的な狡猾さを感じられず、
肉体的な破壊者としてのみ映り、強烈な存在感までには至らず。

武器が散弾銃だけというのはワンパターン。

えげつない校内大惨劇は、
あまりに大規模というか目立ちすぎて浮世離れ。

無慈悲なバイオレンスを通して、
不条理の極致を痛烈に描き出してはいたが、
思わず震えるというほどでは無かった。

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AKIRA

4.0爽やかさは一切排除!

2012年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

『告白』や『バトル・ロワイアル』みたく、賛否が思いっきり分かれそうですね。
ただ、事前に原作を読んでても映画の方も十分に楽しめた、数少ない映画のうちの一つではある。
もろ手を挙げて、人に勧めるわけにはいかないけども。

伊藤英明先生の狂気は、『ハンガー・ゲーム』なんて目じゃないくらい衝撃だった。
パンティの匂いを嗅いで生徒名を当てた山田孝之先生の変態さもなかなかだった。(原作と違ってちょっとだけカッコよかった)

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JOTARO

3.0ちょっと単調で飽きちゃいましたよ…。

2012年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

単純

なんとも単調で長かったな〜。
このまとめ方なら120分超えないでまとめて欲しかった…。
原作は読んでなくて、原作のクチコミは作者のファンの方でも賛否両論でした。
俺の見た感想は‘否’ですな。
生徒や親や先生やら、みんな裏では何やってるかわからないから皆殺しにされてもあんまり悲壮感がないし思い切り共感できない…。
ハスミンの異様性ももっと出して欲しかったな。
ハードカバー上下2冊の中にはもっといろいろな要素が詰まっているのかも…
吹越満さん、不気味さがピカイチでした。
海猿やり続けてる伊藤英明はここらでこんな映画でイメチェンができてよかったね!

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peanuts

4.0この伊藤英明がスゴイ!

2012年11月9日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

怖い

見終わってみると、伊藤英明以外にあり得ないようなハマリ役だったことに驚き。
いままでのイメージを投げ打った、冒険を超えた挑戦ではないでしょうか。

三池作品としては、久々に納得できる仕上がり。
原作がしっかりしているおかげで破綻がない。
引き締まっていて、ずっと映画らしい緊張感が続くのが良い。
三池監督らしい、いろんな意味でヤバイ映画です。

後半にかけては、
昨今のエンタメ映画のお約束を裏切る展開。
「もうやめて!」と言いたくなるくらいで
これはもう単なる映画ではなく、アクティビティ感覚。

過激な内容ゆえに、
最後の惨劇はリアルよりも
フィクションを意識させる演出が強調されていて救われます。

主人公の内面にあまり踏み込まなかったのは
「モンスター」映画として楽しんでもらう配慮かもしれませんね。
そういう気構えで見るのが正解だと思います。

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obipp