ゼロ・グラビティのレビュー・感想・評価
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映像(宇宙)は綺麗、以上
実に中身のない映画
ガンダムF91のラスト5分を、1時間半に薄めたようなストーリーでした
この映画が本当に腹立つところは、この映画が撮影される前に、現実で衛星を破壊したのは中国(とその後アメリカもやったらしい)
なのに破壊したのはロシアのせいになっており※、さらに主人公が助かるのは中国の宇宙ステーションのおかげと完全にすり替わっている
つまりこれは、中国のプロパガンダ映画
せめてストーリーに中身があれば評価ポイントがあるのだが、私的には映像の加点は、ストーリーのマイナスに負けてこの点数になりました
あと、緊張感があるって評価もあるみたいですが、このくらいパニック映画では普通なのでは?
みんなこの映画のどこに、そんなに評価しているのかさっぱりわからない
※ただ、昔は本当にロシアも、ついでに最近インド(とロシアも最近また?)も破壊実験を行っている
大画面は迫力ありそうだが、酔うかも
映像や効果は本当にすばらしい。
宇宙関係の映画はたくさん作られているが、宇宙空間の描き方が安っぽいものも少なくない。
この映画にはカッコイイ音楽もなく、エンターテイメントとしては、少しもの足りないと感じる人がいるかもしれない。
しかし、無重力で漂うさまざまな物もそうだが、空気が薄くなって音が遮断されたり、エアロックで空気が濃くなることで、音が戻ったりと、音響に気を使っていることがわかる。
このこだわりは、「2001年宇宙の旅」を思わせる。
今でこそSF映画のバイブル的存在の「2001年」だが、退屈な映画だと酷評されたこともあった。自称SF映画ファンの私も「2001年」を観たときには何度も居眠りをした。この映画が「2001年」を超えてるとまでは言わないが、引き込まれ、ハラハラし、充分楽しめた。
あまりこらえ性のない人は、劇場ではなく、家庭シアターで一時停止してトイレに行ったりと休憩しながら 自由に観ると良いかもしれない。大画面で。
でも言っておくが、早回しで飛ばせるシーンは1つもないはず。
生きてるって素晴らしい
諦めず、必死で生きる術を模索するサンドラ・ブロックが、力強く美しい。
幾度となく彼女を支えるジョージ・クルーニーの存在があってこそなんだろうけれど…。
実質出てくるのはこの2人だけで、あとは管制官の声くらいなんだけど(早々に死んじゃう人もいるけど)、この2人だからこそ、ここまで観る人を惹き付けるんだろうなぁ。
自分も息苦しくなるくらい、肩に力入れながら鑑賞してました。素晴らしい映画。
絶対に宇宙には行きたくないと思ったけど(笑)
酸素濃度を気にしながら見る映画(でも素晴らしい)
観ている間中、周囲の酸素濃度が極端に下がる限界ギリギリゼエゼエハアハア映画。
なんというか…、無性に酸素が欲しくなる。
冒頭はスペースシャトルの船外活動シーン。くだらない話をしつつも船外での各々の活動をしていたクルーが、予想外に早く到着してしまった宇宙ゴミに巻き込まれて宇宙空間に放り出されてしまう。
肝心のスペースシャトルも宇宙ゴミ衝突で大破してしまい、辛うじて生き残った宇宙飛行ビギナーのライアンとベテランのマットが、近くにある無人のスペースシップを目指して、宇宙服のジェット噴射だけを頼りに宇宙空間を進んでいく、という話。
何しろ早々にスペースシャトルは大破、残りのクルーも全滅と、どうやって帰還すんのよ状態だったものを、ベテラン宇宙飛行士のマットの、もはや悟りの境地とも思える冷静かつ的確な判断で切り抜けていく。
時折ジョークを交えつつも落ち着いた口調で焦ると不安で何度も取り乱しそうになるライアンを諭すマット役をジョージ・クルーニーが好演、もちろん主人公のライアン役のサンドラ・ブロックも次々に襲う危機を強靭な精神力で乗り越えながらも、娘との関係の話では母親の姿ものぞかせたりと熱演。登場人物が少ないだけにこの二人がしっかりと立ったキャラクターを見せてくれているので、素晴らしい映画になったと思う。
中盤の更なる試練でギリギリまで追い込まれるライアンがどうなっていくのか、自分まで息止めてウッ!とかなりながら、エンディングシーンで最大のカタルシスが得られること間違いなし。
圧倒的スケール感と無の恐怖、宇宙空間を疑似体験出来る傑作
静と動、無と無音、破壊と暗黒。
タイムリミットが音も無く迫るなか、辛い現実から逃避しそうになるサンドラ。
最後、燃えそうな船内で生への執着と勇気を叫ぶ彼女の名演技に泣きそうになりました。
一見、映像の素晴らしさだけが本作の魅力に感じてしまいますが(実際ものすごい映像)私はサンドラの熱演にも惹き込まれました。
“無音”というリアルな恐怖を味わえるのが、他の作品にはないポイント
わずか91分という時間の中に、宇宙の美しさと恐ろしさ、それと息詰まる程の絶望感をギュッと詰め込んだ映画。
余計なシーンは一切無く、最初から最後まで緊張しっぱなし。
無重力、飛来物、酸素、温度、無音。
宇宙空間で起こり得る全ての恐怖が次々に襲ってくる感じです。
単純明解、とにかく生きて帰れ!
アカデミー賞を多数獲得した名作。
スペースパニック映画が見たい時は、とりあえずこれを選んでおけば間違いないかも?
大画面で見て孤独感と恐怖感に共感すべき
映像が素晴らしくて鑑賞者も宇宙空間にいるようで、これは映画館の大画面向きだと思います。舞台が宇宙船なのでそもそも登場人物はほぼ2人、人間関係や人物を覚える必要も無い(笑)。
宇宙空間での危機と回避にご都合主義的な面が多々感じられるものの、それでも何も無い空間での恐怖感は十分で、ヒヤヒヤ感を感じながら鑑賞でき面白かった。
新しい宇宙空間を感じた。
劇場公開時に観た時は、大きなスクリーンから迫る宇宙空間に見入った。難しいストーリー展開の無いのにも関わらず、上映時間いっぱい、飽きることもなく観ることができたという印象が強い。
アナログと特殊技術の進歩を堪能。
それにサンドラ・ブロックがいい。
封切りされて約10年、結果を知っていても
何度でも鑑賞できる、鑑賞に耐えうる
作品だと思っている。
娯楽映画としては無理かも知れないが
欲を言えば、現実に沿った「音のない宇宙空間」
よりリアルな映画を鑑賞したいとも思った。
※
ワンシーンが好印象
展開は宇宙映画王道の脱出系。
ただし地上ではなく宇宙から始まるストーリーなので、序盤のキャラクターの感情移入はしづらいです。
宇宙系が好きなら見るべきですが、そうでないならオデッセイやインターステラー、オブリビオンを見るべきかと思います。
ただ、主人公の生きるきっかけとなるワンシーンが印象的でそこに胸は打たれました。
ぜんぜん万事快調じゃないけど悲観的絶望にも至らない
広大にして深淵。
通信機器を失えばすぐさま孤独に支配される。
そんな宇宙空間に取り残された1人の宇宙飛行士が死を覚悟し、生を覚悟するお話。
最初のデブリによる災害で宇宙に投げ出され、どうなるんだろう?助かるのか?
という不安の高まりを感じつつも、すぐさま助けに現れるジョージ・クルーニーに安心。
目標を定め、行動、エラー、すぐさま次の目標を定め…
と実に頼りになる男。
そうやって何かしらのエラーやトラブルは続け様に起こるんだけど、1個起こっては解決。
1個起こっては解決。
と、確かに状況はちょっとずつ悪化しているんだけど何とかなり続けるのでイマイチ緊迫感と悲壮感が自分の中で盛り上がりきらない。
宇宙を描いたCGは美しく、果てしない雰囲気は伝わるけど、目まぐるしく回転する中でその詳細を観察できないので勿体ないと言うべきか、贅沢と言うべきかはよく分からない。
大きなスクリーンで観てこその迫力は確かにあるのかも。
宇宙の大きさは小さい画面で観てもあまり、、
予告など入れず、イメージだけで鑑賞していたので、思ったよりパニックスリラーだったことにびっくり。ただ、小さい画面では冗長に感じる。
宇宙に放り出されたら人は生きていけるのか…そんな作品だと思っていたが、きちんと起承転結が立っていて、深い部分も多くて納得。ただもう少し個々を掘り下げても良かったりもしている。画面映えするのは映画館や大きなテレビくらいだと思った。それでも奥行きは凄くて呆気にとられる。
宇宙は危険である。そういうことを感じさせるプロットに衝撃が続く。ほぼほぼサンドラブロックがイライラしたりアタフタしながら格闘するだけなんだけど、出てくる事実がもう怖い。SFチックではない部分が大きいのは凄いと思うが、引き込まれるまでには行かなかった。
最後の最後に人は生きたくなるのか。挑戦的で賞を獲るのも納得。映画館で観るべき。
何度見てもスゴイ映画
映像の美しさはもちろん、
無重力表現とか、カットの長回しとか、どうやって撮ったんだろう?という映像技術のスゴさは言うまでもない。
脚本も、シンプルなストーリーながら力強いし、
主演2人の演技も良い。
そういう意味で「完璧」な映画で「映画の完成形」と言える作品だと思う。
公開時に3Dで見て良かった。
3D日本語吹き替え版での利点と欠点
ミッションスペシャリストのライアン(サンドラ・ブロック)は、スペースシャトルでの船外作業中に、破壊された衛星の破片に衝突し、宇宙飛行士コワルスキー(ジョージ・クルーニー)とふたり、宇宙空間に放り出されてしまう。
乗っていたシャトルは大破し、他のクルーは全員死亡してしまう。
その時点でのライアンの酸素残量は9%。地上との交信は途絶してしまう。
絶望的な状況でコワルスキーはISS(国際宇宙ステーション)を目指し、地球への帰還を試みる。
3D日本語吹き替え版で鑑賞。
圧倒的な映像美は、見事としか言いようがない。
無重力空間のエピソードをを見事に映像化している。
映画の表現は行き着くところまで来た感がある。と思ったがまだまだ体験したことのない映像を見せてくれるようだ。
ただし、見たい映像を再現することではなく、主人公が置かれた状況を映像で表現するための手段に徹している。
あえて無重力下での不自由感を出すために、ゆっくりカメラをスウィッシュしたり、つなぎ目のない映像なのに、いつの間にかスーツ(宇宙服)の中にカメラが入っていたりする。それにより、ライアンの内面の動揺をうまく映している。
スーツを着ていることでの動きの不自由さなど、この映画のアクションは「リアルに見えること」を極限まで追求している。
この手の映画は、映像に頼るあまりに退屈なお話になりがちだが、「ある奇跡」をストーリーにすることでエンタテイメント性も申し分ない。
サンドラ・ブロックは、無重力アクトレスの肩書きを手に入れたと言えるかも。
吹き替え版で見たので「宇宙なんて大っきらい!」「目を閉じれば一人になれる」など、印象的なセリフが強く心に残った。
ただし、小山力也さんの声はERでのロス役の時を彷彿とさせるもので違和感なく入ってきましたが、ほとんどがスーツを着てのセリフなのでジョージ・クルーニーの演技目当ての人は字幕スーパー版を見たほうがいいかもしれません。
余段ですが、ヒューストンの管制官の声はエド・ハリスだったらしく、「ライトスタッフ」「アポロ13」と続く宇宙飛行士の映画の系譜に敬意を感じるキャスティングです。
彼の声の演技を楽しむためにも、私はもう一度次は字幕スーパー版を見るつもりです。
とてもいい映画でした。
2013.12.13
映像の美しさと、寂寥感。
極限の恐怖を感じました。
宇宙空間で酸素が刻々となくなる状況。
永遠に宇宙空間を漂う死体は、どのように劣化して行くのだろうか?
乾燥する?
肉は腐る?
骨は残る?
無重力とは?
音を伝えるものは何もない。
気圧もない。
酸素もない。
宇宙生物は存続できない。
温度は摂氏125度からマイナス100度。
とすると宇宙服の中の身体は、腐り乾燥してやがては骨になり、
200年後には骨も粉々に風化するかもしれない。
2013年(アメリカ/イギリス)監督:アルフォンソ・キュアロン
宇宙空間に投げ出されてしまった宇宙飛行士たちの極限状況を
最新のVFXと3D技術駆使して描いたSFドラマです。
宇宙ステーションの映像が超リアルです。
宇宙服とは、これほど動きを制約するのか?
ハッチの開閉だけでも分厚い手袋で回すのは一苦労。
(半年も一年も宇宙滞在して船外活動もする宇宙飛行士のご苦労を
思いました。)
宇宙ミッションの最中に、衛星の破片が飛んできます。
殆どのスタッフが死亡。
残ったのはマット(ジョージ・クルーニー)とライアン(サンドラ・ブロック)の2人だけ。
2人は何とかして、地球に帰還したいと願うのだが・・・
ライアン(サンドラ・ブロック)は、幼い娘を事故で亡くしています。
仕事人間で、仕事に没入することで、娘を亡くした喪失感を埋めている。
しかし、この難関に立ち向かう勇気は、生き甲斐を失った女性とは思えなかったです。
マット(ジョージ・クルーニー)は、ユーモラスで、隠していたウォッカを飲むシーンは、
実は、実は・・・なのです。
悲しいですね。
結局は、どんなに可能性が少なくとも、最後の最後まで、生きることを
《諦めないこと》
それに尽きます。
第86回アカデミー賞最多7部門受賞。
(監督賞、撮影賞、編集賞、音響編集賞、録音賞、作曲賞、視覚効果賞
の7部門です)
空間を主人公にした映像美に溢れる作品。
内容は無重力空間でのスペースパニックサスペンス物語。生きるべきか死ぬべきかの葛藤を主題とした美しい映像が特徴的な作品。好きな言葉は『素晴らしい!』宇宙飛行士が船外作業で、レンズ効果で光り輝く地球を🌏見つめて心の底から感嘆の声。この後スペースデブリに襲われて大変なことになる。物語の序盤で静かな宇宙空間での衝突と破壊が観ていて恐ろしい。冒頭の十分で惹きつけられました。絶望と孤独の静かな宇宙空間が、希望にも絶望にも姿をかえる所は、主人公としての空間を絶妙に演出してるなぁと感じました。印象に残ったシーンは、無重力空間で何か変化が起き女性飛行士がいよいよ絶望死を選ぼうとする時、先程生き別れになった宇宙飛行士の幻の助けを得て!生きようと決心する転換点はゾッとしました。嬉しさと同時に悲しかったです。宇宙空間での撮影は出来ないので殆どがCGとアニメーションですが、自分自身も宇宙空間にいるかのような息苦しさがとても良かったです。カメラワークが絶妙で時間とお金がかかってそうです。無重力では常に作用反作用が恐ろしく表現され、重力は少しは欲しいし自分としては月ぐらいが、丁度良いだろうなぁと感じる映画でした。
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