アルゴのレビュー・感想・評価
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何が現実的で何が非現実的なのか
ジェットコースターのような展開。 現実的な出来事を背景に非現実的な作戦が決行される。
序盤はどうもこの2点が自分の中で混ざり合わなくて、イマイチしっくりくることなくジェットコースターの登りのようにガタガタとぎこちなく進んでた。
そうしていると、突然にこの2点が綺麗に混ざり合う時がくる。それに気づいた瞬間 エンディングまで真っ逆さまに落ちていきました。とても気持ち良かったです!
リアリティーを持たせつつエンターテイメント性もある作品
チケットの再発行のシーンあたりからツッコミどころが少々あったりはするものの全体的に文句ない展開。
なにより中東地域の緊張感をよくここまで再現できたものだと思う。クレーンで処刑された男の画なんて鬼気迫る制作側の意図を感じる。バンに群がる現地の人々の表情などは、それが演技でもなんでもない、現在も残る遺恨そのままを表しているようにも見えてしまう。
ストーリーの着地地点は明らかで、驚きの要素は少ないが、エピローグまで非常に丁寧に見せる。
実話に基づいてるヤバイ!
終わって一番印象にあるのはラストでした 俳優さんも本人にできる限り似せるこだわりぶりはらはらドキドキはんぱなかったベンアフレックは俳優だけど監督業 注目していきたいです
argo fuck yourself!
ハリウッド制作映画の「実話をもとにした」
ってのは信用してはならない、って話はよく聞く話だが
この「アルゴ」はどうだろう。
自分の正直な感想は
エンターテインメントしてとても良く出来ている
一級の作品だと感じた。
ダレた部分が殆どなく、無駄と思えるシーンもない。
畳みかけるショットも上手く、緊張感の持続のさせ方も上手い。
政治的なメッセージとかプロパガンダとかは特に感じなかった。
こういう事が実際にあった、
それを映画でエンタメとして伝えたい!
ベン・アフレックが考えたのはそういうことなんじゃないかなー
と思った次第。
楽しめました。
アメリカ人だけの映画
内容は楽しいです。フィクションなら、とて話をもとに作った映画の割りにはほとんどお得意のアメリカはすべて正義みたいな映画です。大使館襲撃の内容はチャチャっと流して後はアメリカ流の流れです。(笑)賞も受賞したが映画の賞ではないですね、アメリカだけの賞です。脱出劇はもう観てられないです。なんでもかんでもギリギリ助かるみたいな、セガールもビックリです。実話をもとにしてるならほんと中立で映画化してほしいです。
事実は小説よりも奇なりを地で行く
この映画の印象…怖いと幸せにしたけどまあハラハラですよね。映画comさんは印象にハラハラを加えるべき。
逆にそこまでがちょっと退屈なんですよね。この常識はずれの計画は超綿密な前準備と7人の度胸と演技にかかっているわけじゃないですか。結構前準備は順調とまでは行きませんけど、割とさくさく進む。元からの知り合いだったので仕方無いとは言えちょっとなー。もうちょっと何とかならなかったのか。
とは言え中盤以降はハラハラ展開の連続で見た後疲れましたw欲を言えばちょっと機転を利かせてクリアみたいな展開もあればより主人公のかっこよさとか見せられたかなとか。どっちかと言うと周りの人が頑張る感じだったのでそこは少し思っちゃいました。
あと機内アナウンスかかった時お前らもうちょっと主人公に感謝しろよというか感謝してるシーン入れてもいいだろ!とか、ベン・アフレックかっこいいなとか、エンディングで再現度の高さに驚愕とか、冒頭のデモの迫力すげえとか色々感想あります。細かく突っ込んでしまうので、面白いしよくできてると思うけど、私には合ってないのかもしれません。
スタジオ6にハラハラ
手のひらが汗ばむ映画。
火薬、残酷な拷問も少なめ。なのにこの緊迫感。
ハッピーエンドだってわかってた。
でも…ほんとにハッピーエンド?って疑う気持ちがずっと持続した。
人質ってほんとにみんなそろって脱出できるの?
だれかケガするんじゃ?
まさかの工作員(アフレック演じるメンデス)が撃たれるんじゃ?
親切なカナダ大使が捕まるんじゃ?
メイドの女の子が裏切るんじゃ?
飛行機内でイラン人が暴れ出すんじゃ?
もう思考は悪い方へ悪い方へ。
最後の「登場人物のその後」テロップまで、結局アメリカへ戻ったメンデスが、どこかで狙撃されたとかじゃないよね?と、一瞬も気が抜けませんでした。
結末知っててこんなに動揺しながら映画見たの初めて。
木彫みたく無表情なアフレック。
好きな人は好きな顔立ちでしょうね。
何気にお腹の割れたカットもある。
サービス?笑
それはそうと、エキストラのイラン人(?中東系の人)たちにも感動。現在でもアメリカに対していい感情は少ないと思うけど、暴力的な一面を見せたわけで。
この映画を見て、すぐ信じちゃう人は、「イラン人(は、みんな)危ない!」って思われそうだよ。
イラン政府がこの事件を自国の立場から映画化したいのも分からんでもない。
ひとりの人間が公平な歴史観を持つのは厳密には無理だね。アフレックにはラストをもう一段踏み込んで描いてほしかったけど。
ま、エンタメとしても十分楽しめる出来です。
スタジオ6の電話が間に合ってよかった!!
“ARGO”の映画化をキボンヌ!
久しぶりに、こんなにハラハラドキドキする映画を観た!スゲー面白い!
クライマックスの空港を通過するシーンは、手に汗にぎる展開でとてもスリルがあるだけでなく、大掛かりに用意した布石が見事に機能していくあたりとっても上手い!そりゃ、ちょっとやりすぎな演出な感じはあるけど…これくらいスリルを煽るぐらいで、丁度面白い!
オープニングの説明からの流れも良かったね。イラクとアメリカの関係をよく知らなかったけど、とってもわかりやすかったので勉強になりました。
かなりの良作だと思います。みなさん、是非とも一見あれ。
最後に…
ARGO! fuck yourself!!
50点
とりあえず政治的な事は置いておく。
特に劇的な盛り上がりに掛けるが、脱出シーンは手に汗を握り面白かった。あの時代のファションは拘って作った感じあり良いと思います。
人が暴徒と化す、恐怖感みたいなのは、よく表現できているのではないかな。期待し過ぎて観ると肩透かしにあうかもしれません。かと言って駄作ではありません。
なに? これ!
アカデミー作品賞受賞作ということなので以前から見たかった作品だが、劇場で見損なってしまい、(臨場感に欠けるBSだが)やっと念願がかなった。
ところがこれが全くの期待ハズレ。
史実に基づいているからかもしれないが、全く緊迫した場面も、盛り上がりもなく、見終わってからは「だからどうした!(怒)」という感想しか出ない始末。
結局ベン・アフレックの一人相撲にしか過ぎなかったのでは。
本作に見るアメリカの保守主義
新米のパフレヴィー政権を打倒したイラン革命(1979年)の年に起こった、イランアメリカ大使館人質事件を題材にし、人質救済劇の顛末を描いています。しかしながら、そのone-sidedな描き方には大いに問題があり、これを単なるエンターテイメントとして見ることはできません。
ストーリーそのものには触れませんが、冒頭でイラン革命に至った国際情勢をさらっと概説し終えると、その後は最後の最後までアメリカ視点の非常に偏った映画です。登場するイラン人は暴徒のみで(ただ一人だけ例外がいますが)、アメリカ大使館の人間は専ら被害者のようです。ちなみに当時のアメリカ大統領は民主党のジミー・カーター大統領です。
本作は第85回アカデミー賞において作品賞を受賞していますが、このような作品が賞を取ってしまうことに憤慨しているのは私だけでしょうか。作品賞にノミネートされた映画でアメリカの歴史に関係しているのは、本作と「リンカーン」、そして「ゼロ・ダーク・サーティ」の3作品です。
「リンカーン」は共和党の大統領として南北戦争を戦い、奴隷解放宣言をしたかの有名なリンカーン大統領を好意的に描いた映画です。この中で焦点を当てられているのは奴隷解放に反対する民主党との争いです(その民主党の現在のリーダーが黒人とは滑稽なものです)。
「ゼロ・ダーク・サーティ」は911のリーダーとされるビン・ラディン殺害に至るCIAの苦悩がモチーフとなっています。この作品の脚本はどこまで事実を反映しているのか判断できないため、何かと物議を醸す内容となっていますが、観てみると敵対するイスラム圏へ配慮しているのが分かりますし(特に特殊部隊の突撃シーン)、前半のCIAによる過酷な拷問場面を見ても、アメリカ万歳な映画でないことは明白です。
見比べてみると、3作品の中で最も中立性に欠けるのが「アルゴ」なのです。そして、アカデミー賞作品賞発表時にジャック・ニコルソンとともに、中継でプレゼンターを務めたミシェル・オバマの異例の登場。これらを鑑みると、アメリカの保守主義を感じるとともに、嫌悪感を催します。3作品の中で最もオバマ政権に都合の良い映画が受賞したわけですから、政治の映画界への介入を疑われても無理がないでしょう。
★ 流石、賞を獲るだけある作品 ★
これが実話とは…
何故今まで誰も映画化しなかったのかしらね?
ベン・アフレック作品は幾つか見てますが、彼は巧いですね〜。
というか、登場人物の皆さん各々が良い演技をしてる。
そこにこのハラハラするストーリー。
空港内では、作戦に1番乗り気じゃ無かった人が、1番頑張ってましたね。
領空内を出た所で、見てる私も本当に安堵。
多少実話を脚色している所もあるんだろうけど、本当に良い映画だと思います。
非常に良い
親友のマットデイモンに随分と遅れを取ったが、出てくる人間はやはり出てくるモノなのだろう。『ザ タウン』にも驚かされたが、この作品は輪をかけて良い。
この映画の肝は壮大な騙しの罠を仕掛ける物語であるが、最後にモノをいったのは仲間の信頼であるという矛盾。真実と嘘が混ざり合いの駆け引きが物語を牽引している。嘘を突き通すために味方の信頼が必須という、このアンバランスが物語をとてもスリリングにしている。さらに全てを嘘にしてしまうようなラストとさらに後に真実が暴かれるという結末。お見事です。
どこからどう見ても力づくの突破は無理であろう、被害者達と頼りがいのありそうなエージェントの対比や彼らと地元の軍人の駆け引きの対比は、それぞれの利益の対立として飽きの来ない構造である。
息の詰る展開は実は序盤の大使館襲撃シーンとその後の脅迫のシーンにより、より危機感が迫って感じられる。実に周到な作品といえるだろう。またその危機の中の大使館員を救うためのCIA内の駆け引きもまた面白い。責任を重視したいもの、生存を重視したいもの非常にリアルな人間関係の構図が物語をよりリアルに見せている。
この映画が巧いのはそこでリアルにするのではなく、リアルっぽくしている点、わざとらしい嘘を混ぜることで細かな嘘を本当にしている。
実際はこのようにスリリングな展開ではなかったのだろうが、このくらいの嘘は許容できないと映画は楽しめないでしょう。
抑えた演技が素敵
ザ・タウンを観て以来、ベン・アフレックが好きになり楽しみにしていた今作。
彼に関しては男女関係のゴシップがかなり多いだけの印象があったのですが、こんなに素敵な俳優さんだったんですね。
実話を基にした昨今の映画の中では『裏切りのサーカス』に匹敵するような良作だと思います。
嘘のような実話の事件をただ淡々と描き、それなのにキャラクターの心情も感じ取れる創り方だったので、劇中一度も飽きることなく観る事が出来ました。
ベン・アフレックを始め、皆とても抑えた演技をしているなーという印象を受けます。
それなのにとてもハラハラさせられます。
120分という尺で時代背景含め全て描ききるのは到底無理な話ですが、物足りなさは一切なかったです。
イランという国の喧騒や雰囲気も垣間見れました。
本編意外で印象に残ったのは息つく間のない流れの中で、アラン・アーキンとジョン・グッドマンのお二方にはとても和んだ事です。
日本でいう下町のおっちゃんの感じがとても出ていました…笑
ベン・アフレックの次回作も楽しみです。
映るが撃たない
何かの映画の予告で見て。しかし劇場版は見逃した。
これだけ銃が画面に映るのにこれだけ銃を撃たない映画を初めて見た。
それでいてこの緊迫感。
空港カウンターのシーンはテンポの良さと緊張感を常に保っていた。
史実なので助かるのはわかってる筈なのに民兵が飛行機を撃ってしまうのではないかと怖々と見ていた。そしてわかってる筈なのに領空を出た所で私もホッとした。
ベン・アフレックの頼れる男感が半端ない。
やはりカンパニー・メンで見せたような役は似合わないのだ。
あくまで頼れる男。
今回は表情もほぼ笑顔なし。
声出して笑うのは救出後だけ。
後は息子と電話で話すときや飛行機内で人質と握手するときに口角を少し上げるのみ。
今回の役は格好よかった。
エンドロールで当時の実際の写真と今回の映画で撮ったシーンを並べて映す。
驚くほど似せて撮っていることに驚く。
画面の質感も70年代っぽい粗い画面で雰囲気を良く出していると思った。
そしてあのクレーンで人を吊るすのも実際の映像を基にしたんだと見せられて、今回の救出が一歩間違えれば戦争の引き金になっていたのだと改めて重要性に気付かされる。
私個人としてはイラクへ逃亡した優しいサヘルの幸せを祈るのみである。
何気に買った本に引き込まれて一気に読んでしまった、様な映画
SF、アクションものの様な派手さは無いが、見る側を引き込むよく出来たストーリー展開。素直に面白いと思いました。他との比較で評価は4.5としてますが5でもいい。
アメリカすげーだろ?っていう
※鑑賞手段は試写会ではなく、飛行機の中で鑑賞。
非常にハラハラドキドキでよかった。成功するのかとか、心の動きとか、主人公の頭の良さなんかも見どころだと思う。
ただ、ものすごくアメリカ人が好きそうな映画。イランでのアメリカ大使館人質事件は実際にあった話だけれど、脚色しすぎてないかしら?と疑ってしまうくらい綺麗に出来上がっている。カナダ大使館のご夫婦や、家政婦さんのところももう少し掘り下げてほしかった。
中間で少しけだるくなった。もう少し全体的にメリハリがあればいい。
ベン・アフレックさん!今まで、ごめんなさい!
ベン・アフレックさん!ごめんなさい!
もう、あなたの事は、大根役者だとか、エロいスッチーがいるプライベートジェットに乗ってたとか、お騒がせセレブでラジー賞も取ったとか、昔はいろいろバカにしましたが、もうしません!『アルゴ』は素晴らしい映画でした!今後は、偉大な監督として称えます!!
実話に基づく映画と言う話だが、ある程度の脚色はしているだろう。事実とは違う部分もあるだろう。だが、彼がこの映画で描きたかった事は明白だ。
CIAが映画の撮影だと称して、人質を救出するという、奇想天外な実話を基に、映画が人の命を救ったと言う事に焦点を合わせている。徹底したリサーチで当時を再現し、緊張感を高めた演出は、映画としての質を高めている。バレたら殺される。コレは映画の大切な要素、演技だ。常に、映画では、俳優は命をかけて演技しているのである。かくして、彼らの大芝居が始まった。
映画クライマックスで、一番乗り気じゃなかった大使館員が、映画の説明をし出すのがいい。緊張感が増すシーンだ。ストーリーボードを見た兵士たちが、まだ見ぬ映画に想いを馳せて、ふざけ合ってるシーンでひと時、心が和む。映画によって敵も味方もなく、心を通わせた瞬間である。彼が描きたかった事は、政治的な思想などではなく、映画によって平和的な解決を生む可能性についてを、訴えたかったのだ。
そして、今回、アカデミー作品賞を受賞した。彼のひたむきな映画愛が評価されたのだ。だが、発表の仕方が悪かった。ホワイトハウスからの生中継で、大統領夫人が読み上げた。コレが政治的意図と解釈され、イランの反感を買った。
イランの主張は、事実と異なる事を指摘している。イラン政府は、この映画『アルゴ』に対抗して、正しい史実を描いた映画の製作を発表した。映画での報復。イスラム教の教えの一つである目には目を、歯には歯を、映画には映画をと言う、基本理念に忠実だ。こう言う戦争なら歓迎である。ベンは、映画が平和的な問題解決になる事を説き、解決にはまだ遠いが、図らずも、平和的な報復を受ける事になった。だがそれは、彼にとって、とても素敵な出来事だと思う。
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