マイノリティ・リポートのレビュー・感想・評価
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Dates Well in some Ways, Not So Much in Others
The special effects in Minority Report hold up, and the plot ranks more imaginative than many of the sci-fi blockbusters that have come out in the previous decade. Tom Cruise's escape in a car factory is as comical as any Indiana Jones adventure sequence. The traffic jam sequence is as over-the-top as Ready Player One. As surveillance moves us to real-world pre-crime, this classic hits the mark.
「ブレードランナー」とは異なり、原作本を読みたいとの気持ちまでには…
各映画祭でも、
またキネマ旬報ベストテンでも
高い評価は受けなかった作品だが、
なにせ監督がスピルバーグで、
原作が「ブレードランナー
(アンドロイドは電気羊の夢を見るか?)」の
フィリップ・K・ディックということで
鑑賞してみた。
この作品、
ひとつはマイノリティーへの理解や大切さ、
また、
技術(ここでは予知夢で犯罪防止という、
セキュリティに関してのシステムだったが
荒唐無稽過ぎて技術と言えるかどうか?)の
発展は人類に幸福をもたらすだろうか、
との問い掛けもあるのだろうとは思う。
ラストシーンで、予知システムは廃止となり
手間の掛かる体制に戻した。
暗に、時には非効率な体制の方が、
より良い社会を構築すると
言っているようだ。
また、映画「オッペンハイマー」のように、
この作品でも、新しい科学技術は
世界を危機的状況に導く可能性に
警鐘を鳴らしているようにも。
しかし、映画としての出来としては、
主人公が逃亡を図るシーン等々で
特撮をアピールしたかったのか
やたら冗長感がある一方、
肝心の核心部分への集約性が
弱くなっているようで残念だった。
同じ原作者による「ブレードランナー」は、
アンドロイドのリーダーが
己の命が尽きると知って
自分たちを追い詰める人間の捜査官を助ける
という命の大切さを謳う内容に、
(そう言う意味では、
主人公がアンドロイドだと解釈して
ユニコーンの夢を見るシーンを加えた
リドリー・スコット監督の
ディレクターズ・カット版は好きではなく、
原題のように、人間が羊の夢を見るように
アンドロイドが電気羊の夢を見たとする、
虐げられたアンドロイドが人間の命を助ける
という構図こそがこのドラマの核心で
あるはずだから、
私は最初の劇場公開版を好きだ)
是非、原作を読みたいと思わせられ
一読したが、
この映画ではそんな気持ちに
させてもらえなかったのは大変残念だった。
転がり落ちる球体、近未来都市
アメリカ同時多発テロ事件後の情報統制へのアンチテーゼを含んでいる。
監督はスティーヴン・スピルバーグ。
2002年劇場公開作品。
2054年、デジタル技術による犯罪予防システムで殺人発生率はついに0%。
そのシステムはプリコグ(預言者)3名の予知能力に頼っている。
刑事ジョン・アンダートン(トム・クルーズ)が、マイノリティ・リポートの秘密にたどり着くという話。
司法省の調査官ダニー・ウィットワー(コリン・ファレル)のサスペンダー姿と正義感は格好良かった。
転がり落ちていく球体の物が頻繁にズームされる。
落とさないようにしたり隠したり、落としたり失ったりする。
球体は地球の象徴かもしれない。
それは太陽の周りを秒速29.8kmで公転しているらしいが、計算上であり仮説である。
今作の犯罪予防局は、国家の上部組織の象徴であり、秘密を保持し情報統制をしている。
球体説のような、この世界の大いなる捏造は転げ落ちるかもしれない。
などと想像を掻き立てられた。
内容の面白さだけではなく、斬新な映像も魅力。
ワシントンD.Cの描写は、手塚治虫作品『鉄腕アトム』の近未来都市風景のようで、それだけでも見る価値がある。
劇中に登場する赤いクルマ「レクサス2054年式」は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のタイムマシンとして人気の「デロリアン・DMC-12」ほど目立った活躍をするわけではないが、未来を感じさせるその美しいフォルムデザインは印象深い。
黒幕
映画によくある、1番の味方が裏切ってたっていう展開。でも、ストーリーは面白かった。
結局、ショーンの誘拐犯、行方は不明なまま。
網膜を使った監視社会が、お店に入ってまで名前で呼ばれたり、しんどいと思った。
おもしろかった。 予知能力を利用した犯罪予防とは非現実だが、興味深...
おもしろかった。
予知能力を利用した犯罪予防とは非現実だが、興味深い切口だった。
タイトルである「マイノリティ・リポート」、途中なぜこのタイトルにしたのか?と疑問だったが、後半アガサの過去が明かされることによって納得した。
なんとなくモヤっとしたのは、宿敵かつ、頭脳明晰な切れ者キャラとして描かれていたダニーが、あっさり後半退場したこと。
せめて黒幕を見破るくらいの活躍はさせてあげても良かったのでは…
見た
昔見た。劇場で見たバニラスカイがやたらと面白かったので、これも劇場に見に行ったわ。
バーチャル画面を腕の振りで操作するシーンが普通に出て来て、あれって近い将来ホンマにそういうのが出来るらしいでって連れが言ってた。確かにその通り。
未来は自分のもの
舞台は2054年のワシントンD.C.。
映画館でこの映画を観たのは2002年だったので、あれからもう20年以上も経っているのかと驚かされた。
当時は犯罪を予知して未然に防ぐという世界観に真新しさを覚えたが、クリストファー・ノーラン監督のSF作品などに比べるとやや大味に感じる部分はあった。
それでもスピルバーグ監督らしい観客を飽きさせないハラハラドキドキの展開や、視覚的な面白さは今観ても色褪せない。
しかし未来予知により殺人の消えた世界というものは確かに素晴らしいが、プリコグという予知能力者に感知された時点で逮捕されてしまうのはとても恐ろしい。
たとえ未来予知がどれほど信憑性があろうと、実際に事件が起こるまでは誰も罪を犯してはいないのだから、裁かれる人間も本来はいないはずだ。
この映画の恐ろしさは、実は殺人のなくなった世界は見せかけの平和に過ぎないということだ。
プリコグは三人存在するが、彼らの未来予知はごく稀に一致しない場合がある。
つまりプリコグの未来予知も完璧ではなく、場合によっては冤罪が発生しているケースもあり得るのだ。
しかしシステムに欠陥があることを悟られたくない犯罪予防局は、それらをマイノリティリポート(少数派の報告)として破棄し、なかったものにしてきた。
逮捕された人間は「何もしていない」と訴えても釈放されることはなく、人権も意識も奪われて閉じ込められる。
システムがどれほど完璧でも、そこに人の意志が介在する限り必ず綻びは生じる。
犯罪予防のために身を尽くしてきた刑事のジョンは、ある日プリコグによる未来予知で自分が殺人を犯すことを知る。
相手は見ず知らずの人間だ。
未来予知を改竄することは可能なのか。
彼は自分の無実を晴らそうとするが、非情にも同僚たちは彼を逮捕しようと追いかける。
「誰だって皆逃げる」とジョンは追手を振り切り、システムの開発者のもとを目指す。
闇を抱えたジョンというキャラクターがとても魅力的だ。
彼はかつて最愛の息子を誘拐犯に奪われた。
それ以来彼は薬物中毒になり、立体映像のビデオを観ながら、もう戻らない息子との思い出に浸り涙する。
割りとシンプルなストーリーだが、ひとつひとつの展開が面白い。
ジョンはプリコグのアガサを連れて彼女の中から破棄されたデータを取り出そうとするが、彼女の未来予知により間一髪で追手から逃れることが出来る。
未来予知のシステムに疑問を抱くウィットワーという調査員がしつこくジョンを追いかけ回すが、やがてジョンとウィットワーの対立という構造が変わっていく過程も興味深かった。
そして刻一刻とジョンが殺人を犯すと予知された時間が迫って来る。
この映画の大きなメッセージは未来は自分のものであるということか。
確かに普通の人はプリコグの未来予知をしる術もないが、ジョンは自分が殺人を犯す未来を知っている。
未来が分かれば誰だってそれを変えることが出来る。
予知はあくまでも予知でしかない。
プリコグが未来予知のために人格を奪われてしまっているのも痛々しかった。
平和に見える世の中の陰には、いつも犠牲者がいるという象徴なのかもしれない
PKD meets Tomさん into Spielberg
2002年劇場公開時鑑賞。原作既読。私の中では当然「少数報告」なんだけど映画のタイトルとしてはちょっと弱いしね。
最初は「ディックがスピルバーグでトムクルーズ?!?」と大いに不安だったが、メインアイデアはちゃんと残して、うまく肉付けして追っかけっこからのハラハラドキドキで、きっちり楽しめるお話に仕上げてくるのは、さすがというべきか。
ディストピアかユートピアか判断が分かれそうな世界は、確かにPSYCHO-PASSの元ネタなのかも。まあ扱い方が全然違うけど。
斬新さが古く見えるよ。
20年前に近未来社会の犯罪防止を描いたお話し。
でもね。
ファイルの保存が物理的に存在しているのが、古く見える。
その時代にクラウドって発想が無かったんだって思える。
今から20年後、どうなっているかな?
設定は面白い
舞台は2054年の未来。ツールだったり車だったり色んなものが未来設定で、現実の未来も全てこんなだったらちょっと怖いな...と思いながら観ていた。まぁ、設定は面白いけど、途中から何となく先が読めてしまったので、あっと驚くこともなく...。最後、予知能力者があんな人里離れたところに3人だけで隔離されてちょっとかわいそうじゃ?と思ってしまった。
予知能力者によって未来を予知して犯罪を未然に防ぐ社会。 SFものだ...
予知能力者によって未来を予知して犯罪を未然に防ぐ社会。
SFものだけどサスペンス要素が強い。倫理的に社会派な感じもする映画です。
設定もおもしろく、ストーリー展開が惹き込まれるつくりになっている。
トム・クルーズが犯人にされてしまい逃げるという設定もおもしろい。
映像などやはりスピルバーグだなぁと感じる映画でした。
※ロクでもない感想です※
友人との映画鑑賞会で、友人が持ってきた一本。
SFでP.K.ディックの原作だっていうこと以外の事前情報を入れてなかったんですけども、スピルバーグのやつだったのか〜!! 普段自分から見ないタイプの作品を久々に見たな……
あと私トム・クルーズの顔が覚えられない(上にジョージ・クルーニーとごっちゃにする)病気なんですけど、案の定で「あっコレってトムクルーズか〜〜〜」ってなった
映画本編の感想としては、シナリオよく出来てるし面白いけど性癖に刺さらなかったな…って感じでしたね……あと久々に映画を見たせいかかなり長く感じた
かなり光のコントラストで誤魔化したりしてましたけど、効果的に写ったのでOKです😌
凄い想像力
今から20年前の映画で、50年後を描いている。こんなことが実現すれば,世の中殺人事件が減って、少しは平和になるよなあ。
ジョンが家に帰って電気,といえば明かりがついたり、今、実現してるぞ〜、家の窓からそのまま車に乗って会社まで直通、実現したら便利だよなあ🤔
ただ、アガサたち3人の人権は無視されてるけど、犯罪にならないのかなあと思いながらも、なかなか面白い発想で、とても面白かった。
ちょっと強引SF設定ながらも楽しめる
この時代の描く「近未来」は、夢が詰まっていて面白い。
最近のSF作品は実現可能性の高い近未来で現実感が強いけど、
今作は実現しそうにない非現実的な近未来。
予知能力(プレコグ)によって殺人事件が未然に防がれるようになった世界での物語。プレコグが予知した「殺人を起こす予定の人」が逮捕され、治安が維持されている。あくまでも予知夢での殺人であり、
現実では未遂の人たちを殺人の罪で逮捕するのは倫理上問題がないのか、作中でも議論されてる。そんな中、主人公自身がプレコグによって殺人を犯すとされ逮捕されそうになる。
それは誰かの陰謀か、はたまた自分は衝動的に殺人を犯してしまうのか、葛藤を抱えながら真相にたどり着こうとする主人公。
ドラ〇もんみがある近未来道具の数々を駆使した逃走劇は、
少し強引感はあれど、将来こんなことも可能になるのでは?!と思う人の夢が詰まっているよう。
Except you know your own future.
スピルバーグ監督の近未来を扱った他の作品と同じように確立された世界観に引き込まれる映画でした。コンピューターやUSB、車、銃などの細かいガジェットから温室での会話と音楽のコントラスト、アングラな整形外科医の仕事場など状況描写も公開から約20年経った今でも観ていて興奮せずにはいられません。
物語の芯がしっかりとしていて伏線も多段階に及んでいるのも見応えのある作品に仕上がったポイントの一つだと考えていて映画を通して終始素晴らしかったです。途中逃げ続ける場面でのトムやアガサ役サマンサモートンの迫真の演技は胸に迫るものがあり、物語の最後に出てくるスピルバーグ監督の未来は変えられるというメッセージ、それを体現していく登場人物達の姿には勇気をもらうことができました。
スピルバーグ監督の近未来の描き方は最高にツボなので新しくそのジャンルの映画が出ないかなと楽しみにしています。
トム様の眼球
犯罪予防局の刑事ジョンをトム・クルーズが演じる。
近未来社会の描写か面白いが、予知能力者達のインパクトがかなり強烈で、最早ストーリー展開よりも記憶に残りそう。。
○○の穴をじっと観てしまいました。。まさか○○を取り損ね、通路を転がせる事になるとは…😆
近未来社会がもう少し明るいといいな。
BS-テレ東を録画にて鑑賞 (吹替版)
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