ダンサー・イン・ザ・ダークのレビュー・感想・評価
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最高の悲劇だけれど不自然
確かに前評判通りの後味の悪い映画で、最後まで救われない主人公の悲劇的な人生をよく描いていたと思います。
「悲劇を素晴らしく描いた映画」だとは思うのですが、「いい映画」と思うかといえば違うような気がします。
どうしても腑に落ちません。
お金を工面しようと誰もしなかったのはなぜか。あんなに主人公を思って、涙しているのに主人公の医者へのお金がなかったら諦める・・・。死に物狂いでどうにかしようとしないものか。
皆して主人公に同情しておきながら、最後の最後、決して無理難題ではない主人公への最後の希望に誰も手を伸ばそうとせず、「その時」を見届けまでする。明らかに不自然です。現在と貨幣価値が違うとしても、たとえ同じ結末になったとしても、その間に友人達の奔走が映画内で一切描かれないのはどうしても気になります。
そのせいでちょっと無理やり用意された悲劇のように感じてしまうのです。
ビョークの熱演、ドキュメンタリーのようなカメラワーク、個人的にそこは好きですが、後半の不自然なストーリーの流れにもやもやしました。「いい映画」だというのをよく聞くけれど、ちょっと無茶苦茶すぎませんか。
現在、洋画救われないランキング1位
いろいろと腑に落ちない部分はたくさんあるけど、それでも泣いちゃう。
母親の愛の大きさに泣いてしまいます。
もう観たくないと思いながら
定期的に観てしまう恐ろしい作品。
ハッピーエンドでもありバッドエンドでもあると思います。
イライラする
兎に角イライラする。無理をして結局周りに迷惑をかけ、関わる人間を不幸にする主人公、クソな隣人、歌と踊り、作品全体に滲み出る不快な芸術的感、全てがイライラする。見ることに非常な忍耐を必要としたが、最後はスッキリ爽快で終わり解放された気分に。
訳わからない
訳が分らない。映像の流れも
心を揺さぶられれるような、現実味のあるようなカメラの取り方からして苦手で、
何も知らずに見た私も悪かったですけど
気持ち悪いというか、辛いというか。
いきなりミュージカルに入ったりすることは現実にあるはずがないファンタジーなずなのに、
リアルな映像のように撮ってる所が訳わからない。
ミュージカルが終わったと思えば
ミュージカルが始まる前の時間にもどっていて
え!?そういう映画なの!?とびっくり。
時間は戻さずそのまま普通に進んで欲しかったのに
主人公は夢を見ていたという設定...なのだろうか...
内容は暗すぎるし、気持ち悪かった。
ある意味拒絶しすぎてしまう映画だったので
わかる人にはわかる、というものだとは思います。
ダンサー・イン・ザ・ダーク
見た後の疲労感は著しいです。
でも、それはやはり褒め言葉。
この作品を見たのは二度目。
初めて見た時の衝撃とゆうか、悲しみの度合いが凄まじくて二度目を迎えるまでに10年以上も掛かりましたがやはり時が過ぎて自分も多少は大人になり、だけど、やっぱりセルマの決断に母親になった今でも素直に頷けない自分がいました。
ビョークが全面に出たミュージカル映画。
当時からビョークが好きだった私は映像や音楽に引寄せられて、鬱々としたストーリーにも関わらず楽しく鑑賞できました。
セルマの目が見えてないのではないかとジェフが気づいたシーンでセルマが放ったセリフ。
「見るべきものがある?」
この一言で、私は涙が溢れました。
だけど、最後のシーンはやはり悲しすぎる。
けれど、美しい映画。
ビョークの歌声の素晴らしさ!
こんな悲しい映画はどうしてくれようと思うけれど、ビョークが好きな方、ぜひ見ていただきたいです。そうでない方も。
あまりおもしろくない
今まで観た中でもつまらない映画。
ダラダラと話が長すぎる。
ミュージカルが挟まり何が言いたいのかわからない。
殺しをしてからは話がトントン進み良かった。
息子への愛が感じられる。
ありのーままのービョーク
周囲に音が満ち、セルマは歌い出す
彼女は恍惚の表情を浮べ、そして不幸が訪れる
ミュージカルパートが終わると必ず不幸な展開になり、ビョークの歌声に酔いしれながら直後の展開に陰鬱となる
最後から2番目の曲は、彼女が音となる、歌となるアカペラ
悲しみに負けず、明るく振る舞うだけがミュージカルでは無いのだ
悲しみをそのまま表現する、とても大事な事だ
この作品を観ただけで、アーティスト・ビョークを知ったつもりにさせてくれる、そんな映画。
トリアー監督のほかの作品に比べるとさわやか。
フォン・トリアーのほかの作品、ドッグヴィル、マンダレイ、アンチクライストなんかと比べるとむしろさわやかくらいに見える作品です。
物を作っている立場からすると、主人公の気持ちがすごくわかります。展覧会の一週間なんか、もう精神状態が普通じゃないです。怒ったりハイになったり、不安になったり疲れたり、頭がちょっとおかしくなりますが、すべての感情いっぱいで、エクスタシーな気分です。そんなこんなで周囲の人には大変迷惑をかけています。
サントラが好きです。
感動した人も多いでしょうが・・・
感動・・・・は、なかったです・・・
ただただ、悲しい結末。
とっても後味が悪くて、やるせない気持ちになった。
主人公の選択って本当に正しかったのだろうか??
この映画はいったい何が言いたかったのか・・・
他を圧倒するリアルな質感
トリアーによるドグマ95の追求によって、他を圧倒するリアリティーがある。
ミュージカル部分はドグマに従わないことで華やかに仕上がっている。
ピュアなセルマの心は多くの良心を惹き付け、またそれを利用しようとする心も現れる。
ハッピーエンドへ向かわないストーリーにも負けないビョークの歌声が心に響く。
“表現者”ビョーク
マイブームな欧州映画。
普通に生活してると一番馴染みがないというか敷居の高いヨーロッパですが、
あの繊細な感性はいくつも大陸を隔ててるのにとても日本人の肌に合うと思うのです。
ハリウッドも大っっ好きですが、ハリウッドは良くも悪くも「ハリウッド的」。
自分の中の新しいスイッチを押してくれるような発見が欧州映画にはたくさんあるので、
もっと観たいしもっとたくさんの日本人に触れてほしい。
この映画もドグマ95をほぼ体現してる+ジャンプカットを多様してる+ミュージカルということでとても新鮮でした。
アートです。
現実と空想の色調の変化にも注目してほしいです。
女優ビョークには表現するということについて深く考えさせられました。
恥ずかしながら私はこの映画を観るまで歌手ビョークのことを全然知りませんでした。
でもすぐに彼女の祈るような歌声に魅了されてしまいました。
歌だけじゃなく表情豊かな演技にも。
歌うことと演じることに隔たりを感じない、まさに表現者という言葉がぴったりの彼女。
なかなかあんなに心を丸裸にできるものじゃありません。
素晴らしかったです。
すごく好きな話かと聞かれたらそうではないけど、それだけで観る価値のある映画だと思います。
出演者が音楽を担当っていうのも“映画を一緒に創る”という感じがして好きなポイントです。
特にに歌詞が数字だけの歌、演出にものすごく惹かれました。
果たしてこのお話はハッピーエンドなのかバッドエンドなのか。
不思議と涙は出ませんでした。
本当にピュアで愛情深く義理堅いセルマ。
そして不器用で素直すぎるセルマ。
“いい人”な弱者が社会的にも本来の意味でも殺されてしまう救われないお話だけど、
彼女は何より大事な目的を果たして、恐怖も乗り越え納得して天国にいった。
私にはあの愛情は独りよがりなようにも思えました。
ジーンは目が見えなくなったってお母さんと一緒にいたかったのかもしれない、
遺伝するとわかっていても赤ちゃんを抱きたかったセルマと同じように。
ジーンにどうしたい?なんて聞いても辛い思いをさせるだけだから難しいんですけどね。
キャリーの厳しい優しさだって、セルマからしたら有難迷惑になるんだから愛情なんて元々独りよがりなのかもしれません。
(それにしてもキャリーは素敵な女性でした。看守さんも。)
そう考えると少しやるせないけどそういう上に家族があって社会がある。
そして○○のためなら、という愛情が各々にあるからそれが成り立つ。
シビアだけど暖かい。
子供を産むとまた見方が変わるのかもしれません。
目が見えないということは色んな障害の中で1番不安や孤独を感じるんじゃないかなと思います。
そして見えないからこそ感じる音や香や触感。
中でもやっぱり音楽の力は偉大だと思います。
セルマの空想にすごく納得してしまいました。
そしてある種の現実逃避だった歌を執行前に現実の世界で歌うシーンはすごく良かったです。
こうして映画を観れて考えて感想を書けるっていう何気ないことも本当に素晴らしいことだなと改めて思いました。
セルマは天国では人に上手に甘えれらるといいなあ。
今すごくミュージカルを見に行きたい!!w
納得
終始ドキュメンタリー風の映像で物語が進んでいきます。ちょいちょい入ってくる意味不明のミュージカルに始めはウンザリしたけど、後半に差し掛かるにつれ、なるほどそういうことか…と納得。セルマが自分でも言っていたけど、あまり強い人間じゃないからこその行動(妄想)だったんだなと。ラストも凄く衝撃的で凄い作品だとは思ったのですが、セルマが裁判で本当のことを言って徹底的に戦えば、状況も何か変わったのではないかという思いが残りました。
私にはセルマの考え方がわかる事はない。
自分に純粋さが欠けてるのか 超現実主義者なのか
セルマに共感できなかった。
裁判で真実を話そうとしなかったセルマ。
その為に死刑になってしまう・・・
この映画に感動したという人に「それは子供のためだから!」と言われた事がある。
子供は目が治ったとしても何より大事で必要な母を失う結果になった。
生き延びてこそじゃないの?
自分だったらあの身勝手なクソ隣人の為に犠牲になる気はない。
人によっては感動するところが無い映画。きれい事が苦手だからイライラする。
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