プチ・ニコラ パリがくれた幸せ

劇場公開日:

プチ・ニコラ パリがくれた幸せ

解説

フランスで50年以上にわたって愛され続ける児童書「プチ・ニコラ」を初めてアニメーション映画化。親友同士でもある原作者2人の波乱に満ちた人生に「プチ・ニコラ」の物語を交え、ノスタルジーと創作の喜びに満ちた作品として描き出す。

パリの街にある小さなアトリエ。イラストレーターのジャン=ジャック・サンペと作家のルネ・ゴシニは、ニコラという少年のキャラクターに命を吹き込んでいた。いたずら好きなニコラがクラスメイトたちと織り成す愉快な日々を描きながら、サンペは自分が得られなかった幸せな少年時代を追体験していく。一方、物語に最高の楽しさを与えるゴシニも、ある悲劇を胸に秘めていた。ニコラの存在は、そんな2人を固い絆で結びつけていく。

原作のイラストレーターであるサンペがグラフィッククリエイターとして参加。2022年アヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞にあたるクリスタル賞を受賞した。

2022年製作/86分/G/フランス
原題:Le petit Nicolas: Qu'est-ce qu'on attend pour etre heureux?
配給:オープンセサミ、フルモテルモ
劇場公開日:2023年6月9日

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(C)2022 Onyx Films – Bidibul Productions – Rectangle Productions – Chapter 2

映画レビュー

4.5作家の想像力をアニメーション化

2023年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

児童書を単純にアニメーション映画化するのではなく、その児童書を描いた2人の作家の友情と創作過程を見せる二重構造を描いているのが良い。2人の作家が描いた絵が命を持って動き出す、それがアニメーションで生き生きと表現される様は、より2人の作家の内面に切り込んでいくような感覚を与えてくれる。
2人の作家が、二コラという少年に何を託してあのような物語を編み続けていたのか、幼少期の戦争体験など過酷な体験が背景にあることが次第に明かされていく。プチ・二コラの温かい物語はどんな想いで生み出されたのか、その想像力の源泉に、このアニメーション深く迫っていく。本当に素敵な作品だ。
想像力の翼はどこまでも広げることができると素直に信じることは、子どもにはたやすいが大人には難しい。しかし、この2人の作家は大人になってもそういう気持ちを持ち続けた稀有な存在だ。この映画を見ると、プチ・二コラの世界観も好きになるが、それ以上に「こういう大人になりたい」と思わせてくれる、大人のためのメルヘンだ。

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杉本穂高

3.5【”仏蘭西児童書の悪戯好きな、愛されキャラは永遠に・・。”仏蘭西の国民的ベストセラー児童書「プチ・ニコラ」誕生秘話を二人の作者の人生に”ニコラ”を入れて描いた品のあるアニメーション映画。】

2023年7月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

幸せ

■イラストレーターのジャンジャック・サンペと作家のルネ・ゴシニは1955年、物語の制作を始める。
 主人公は悪戯好きの小学生”プチ・ニコラ”である。

◆感想

・子供時代、ルネ・ゴシニは親族がナチスにより収容所に行かされたまま、帰らないという哀しき経験を。
 ジャンジャック・サンペは父親がアル中であった事、母親のDVに耐えられず家を飛び出した事を。”プチ・ニコラ”に話す。
 だが、二人はその哀しみをバネにして、”楽しい子供時代”の物語を作ったのだ。

・絵のタッチは水彩画のようで、ジャンジャック・サンペがルネ・ゴシニのアイディアを真っ新な紙に具現化していく様がとても美しい。
 特に、ペンタッチの部分など。

<1977年、ルネ・ゴシニは僅か51歳で他界するのだが、彼とジャンジャック・サンペが産み出した「プチ・ニコラ」は、幼い時に「プチ・ニコラ」に魅了された仏蘭西国民の心の中に永遠に生き続けるのだろうな、と思った作品。>

<2023年7月16日 刈谷日劇にて鑑賞>

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NOBU

3.5イマジネーション

2023年7月9日
Androidアプリから投稿

絵は見たこと有るような無いような
男の子のヤンチャなストーリーのようですが、パリの街や家々、色彩も優しい絵柄で癒やされる おさるのジョージと似ている気もしますが 2人で共作めずらしい ニコラのアニメーションだけかと思ったら、お二人の人生についても語られていて大人向けにもなっている 子供に夢を、大人には幸せな子供時代の追体験を

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ゆう

4.0フランスの国民的絵本シリーズ「プチ・ニコラ」が誕生するまでを描いた作品です。繊細な色彩の作品は絵がキレイで見ていて癒されます。

2023年7月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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もりのいぶき
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