春に散るのレビュー・感想・評価
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再生の物語。そして横浜流星礼讃
人はやり直せる、また立ち上がれる、というメッセージが込められた人間再生の物語。
ストーリー構成はベタといえばベタ、イージーといえばイージーといえるかもしれないし、演出についても陳腐だなと感じるようなところがいくつかあったけれど、それらのことはそれほど気にならなかった。作品の熱と役者陣の熱があいまって、とても見応えのある映画に仕上がっていた。とくに——これはすでに多くの方が書いておられると思いますが——中西とのタイトルマッチのシーンは、本当の試合を観戦しているような迫力でドキドキした。
雑草に覆われた「事故物件」が少しずつ整っていく様子が、輝きを取り戻していく仁一や翔吾たちの姿とともに、象徴的に描かれている。
桜の花も、また、「再生」の象徴なのだろう。
それにしても、横浜流星。いい役者だなぁ。
ギラギラ光るサバイバルナイフのような鋭さで、我々を魅了する。
スクリーンに映るたびにぜんぶ持っていっちゃうようなあの力は何なんだろうといつも思わせられる。
彼なら、どんな世界でもトップに立てるだろうなぁ。
うーんといいんだけど…
物語的にはありがちだけど格闘シーンが凄くて飽きずに観れた。格闘技を題材にした日本映画は誤魔化しが多くてやっぱりプロじゃないから仕方ないよね。といつも思ってた。けど、横浜流星だから期待して観てみた。誤魔化しがなく本当にプロボクサーになっていて素晴らしいと思った。他の俳優さんも今までのボクシング映画と違い凄い出来上がってました。が、が、横浜流星がチャレンジャー役ってのに違和感。東洋チャンピオンよりもどうしても強く見える。窪田正孝もとても出来上がってて素晴らしいがどうしても横浜流星の方が強く見える。何て言っていいかわからないが横浜流星が本物すぎるとゆうか…
ジムでやったスパーリングも構えやパンチやステップもどうしても横浜流星の方が上手い。何回も言うが今までのボクシング映画と比べたら役者の完成度は高いけど、私はそこに違和感を感じました。
佐藤浩市は相変わらず上手いなぁ。鶴太郎もいい味出してる。
鶴ちゃんが一番元気
生来、本を読むのはものすごく苦手だったが、沢木耕太郎の「敗れざる者たち」クレイになれなかった男と「一瞬の夏」は二十歳前後の時に一気に読んでしまった。カシアス内藤とエディ・タウンゼント。それから、エディ・タウンゼントの名は頭から離れず。彼の最後の弟子となったのは井岡弘樹だった。
沢木耕太郎の「春に散る」は読んでいない。しかし、沢木耕太郎原作なら観るしかない。瀬々監督。う~ん。いけるか?ちょっと心配だった。しかし、松浦慎一郎、片岡鶴太郎、窪田正孝、横浜流星。役者はそろった。いくしかない。あとは佐藤浩市がスカして、ニヤニヤしなきゃいける!
やっぱり、横浜流星はいい。こうでなくちゃ。なんで、ゴミ処理施設の町の映画なんか出たんだ!
ただ残念だったのは世界タイトル戦にもかかわらず、会場が小さくて、席がガラガラ。病院のセットも簡素。スローモーションシーンが全然イケてないない。
ボクサーの網膜剥離について詳しくないお嬢ちゃんファンのために、もう少し突っ込んだやり取りをしたほうが良かった。そして、タイトルを取っても、網膜剥離で即引退となってしまい、防衛戦を勝たなければお金にならないことなどを誰かのセリフで言わせるとかしないと、アパートから出た橋本環奈がお弁当を持ってリクルートスーツ姿の横浜流星を追いかける最後のシーンがなんだよ、ただのアイドル映画かよって思われてしまうじゃないか!!!!!
「春に散る」という題だからといって、満開の桜の木の下で死ななくてもいいんだよ!!!
試合終了と同時に倒れるほうがいいに決まってる。病院の窓から桜の花びらがはらはら入ってくる病室で仲間に見送られながら逝って、鶴ちゃんが「バカやろう、最後までカッコつけやがって」っていうのがいいに決まってる。
惜しい…だけでは済まされん。
ツッコミ所は多々有る。
そんな簡単に世界戦が組めてたまるかとか日本タイトルも無いのにOPBFかとかフック躱してボディなんてボクサーなら基本だろとか。あと何より網膜剥離は手術で治るよ!JBCが復帰を認めてないだけだ。
そしてストーリーもベタというよりこれまでのボクシング映画の継ぎ接ぎと言っていいくらい、既視感の有るものばかりだ。
それでもこの映画を良作にしているのは役者陣の頑張りが有るからだ。
主演の横浜流星も「初恋」に続いてボクサーを演じた窪田正孝も、相当な修練を積んだ事は観てて伝わるし、その他の俳優陣も見事な演技を見せてくれた。
けどこのところ役者の演技力に頼った映画が目に付くのは気のせいか?
この映画が下手な俳優で作られていたら目も当てられない出来になったろう。
あともう一つ苦言だが、この映画はVFXも使われているが汗の演出にもっと力を入れるべきだった。ゆっくり当てているのがバレバレなんてせっかくのクライマックスが興醒めだ。
ボクシング映画が好きだからこそマイナス点ばかり挙げたが、この映画が良作なのは間違い無い。
けどこの俳優陣と監督なら、もう1段上のクオリティを見せて欲しかった。
迫力満点!最高!
主役の横浜流星くんは期待通りに役柄に浸透してる?
怖いほどの目力。ボクシング試合も目を覆うほどの迫力!助演のベテラン俳優さんたちも良かった。だだ佐藤浩一さんの重い心臓病を患いながらもボクシングを教える姿にちょっとムリあり?とも感じたが…
田舎娘役の橋本環奈ちゃんの演技も自然でうまい。スッピンでも可愛いさは変わらないのはスゴイ!鶴太郎さんのさすがボクシング経験者の姿に安心して観れた気がする。
久しぶりに2時間楽しめた。
本気のホンキ映画でした!
もう一度観たいと思った映画でした。映画館は女性が8割できっとみんなが横浜流星くん推しだろーと思う。そうに違いない!(私もそうだ)
俳優陣の本気度が熱波となって伝わってくる!
いやー、横浜流星、マジで目が本気でしたねー
今まで見たことないくらいの目ヂカラある演技!
格闘技やっていただけあって、
この役は自分にしかできないっていう
覚悟と気迫がみなぎってました
正直、日本のボクシング映画なんて
ハリウッドの「ロッキー」とか思い出すと
全く期待してなかった
だいたい、主役張れる役者、思いつかないわー
…と、思ってたけど!
横浜流星、窪田正孝、よくぞここまで鍛え上げた!
プロテスト合格も納得
まさか、手に汗握って食い入るように
劇中の試合シーンを観ることになるなんて…
自分でも驚いた!
また、
この二人を盛り上げるベテラン俳優陣もすばらしかった
佐藤浩市は、言うまでもなくさすがの演技だし、
片岡鶴太郎もいい味出してた
ただ、
母親を守るために強くなりたかった翔吾が
どうしてそこまで「今、この瞬間」にこだわって
闘かおうとするのか、わからなかった
このへんは、原作読むべし!なのかな
横浜流星は凄い
ボクシングシーンは今まで見たボクシング映画の中でも1番リアリティがあったかもしれません。残念ながら12R以外は。。
丁寧な作りで好感持てますが、世界タイトル戦なのに会場のキャパや盛り上がりの無さが気になりました。
ハリウッドならCGと音楽で凄い盛り上がるシーンが出来たでしょうに。
橋本環奈がいつの間にか同居してて、いつの間にか横浜流星と付き合ってるのもナゾでした。
スポ根。
昭和の「あしたのジョー」世代。
やっぱりこの類の作品は大好き。
熱くなりますな。
ただ他の方のレビューにもあるように、広岡亡き後のシーンと試合後半のスローシーンは無い方がいい気がする。
原作の方が丁寧みたいなので、(映像には時間の尺があって、原作を全再現は難しいのは理解してます)原作読みたくなった。
ただ横浜流星さん、窪田正孝さんの役の造り込み、また周りのトレーナー陣の「ボクシング🥊映画」に対する情熱はヒシヒシと感じた。
一瞬の春
沢木耕太郎にはそれほど思い入れはないけど、「敗れざる者たち」「一瞬の夏」をリアルタイムで読んだ世代なので、「春に散る」なんてタイトルのボクシング映画を作られたら観るしかないよね。
思ってた以上に王道ボクシング映画だったな。“いつか”をしっかり掴むこの物語をカシアス内藤が観たらどう思うんだろうかと、ふと思ったりした。
あと、あのサービスシーンはいらないです。親切ですけど蛇足かなと。
悪くはなかったけど残念な作品
青春時代にハマった沢木耕太郎さん原作で主演が大好きな横浜流星くんってことで注目してた映画。当然激アツの男の物語を期待したけど期待が大きすぎて肩透かしの作り方。悪くはなかったけどボクシングものとしては残念な作品。
むごいけど目が離せない!
ボクシング知識0の私ですが、高評価につられ観てきました!
物語の起の部分、真っ直ぐな情熱と覚悟と好奇心に何度も泣きそうになりました。
こんなにも自分のやりたいことにまっすぐ進む強さと想いに共感したり自分は真逆だと思ったり、いろんな思いが込み上げてきた。
昔はよかったと思ってしまうのは、どんな環境だろうと裕福だろうと貧乏だろうと生きるステージが違おうと、いるんだなあと少し安心したりこれからの少しの糧になったり。
ただそこで助けてくれる人がいるのは本当に幸せなことだと、そのときに大切さに気づいて生きていけたらと感じました。
ボクシングは怖いしむごいので今まで見たことがありませんでしたが、映画ではありますが終盤の試合が見れて本当によかったです。
予想していたよりもはるかに痛々しく一瞬の出来事で、全てをのせた試合なんだと感じました。
最後のタイトルコールはぎゅーっとなりました。
素敵な映画でした。
観てよかった
熱い。
感動しました。
勇気をもらえました。
一生懸命に生きねば。
と思わせてくれる作品です。
人生とは何か。
生きることとは何か。
自分なりに再確認させてもらいました。
明日からも頑張ろうという想いで
劇場をあとにしました。
同性でも、カッコいいと惚れてしまう(笑)
トレーナーの佐藤浩市さん、ボクサーの横浜流星さん、対戦相手の窪田正孝さんに惚れてしまった。カッコいい‼️窪田正孝さんはちょっと気の弱い役というのをよく観てたから、ギャップがスゴくて❗佐藤浩市さんは年齢を重ねるごとに重厚感のある役を演じられて、安心感がある。横浜流星さん、鍛え上げられた身体に躍動感のある役を演じてスゴかったです。
交錯するそれぞれの想いが焦点を結ぶ
沢木耕太郎の小説が映画化されるのは初めてとのこと。原作は新聞連載時に読んでいた。
原作では佐藤浩市演じる広岡が単独主役だが、今回の映画化では、横浜流星演じる黒木がダブル主役の扱いになっている。
かつての仲間を訪ね歩いて、「元ボクサーの養老院」を作るまでの過程も、原作では読み応えのあるところだが、そこはすっぽり省いて、その分、黒木のキャラクターをかなり膨らませている。それでも、ボクシングのテクニック、マッチメイキングの裏事情などの描写を含めて、沢木耕太郎ならではのテイストはちゃんと残っている。
映画としての時間的制約のせいか、人物造形は浅い感じがするが、戦う者たち、そしてそれを見守る者たちのそれぞれの想いが交錯し、最後にはタイトルマッチの一戦に焦点を結ぶ。一瞬に賭ける姿の清々しさ。敗者が試合後、相手に「強かったよ」と言うあたりも、原作者の思いをしっかり受け止めている感じがした。
佐藤浩市は枯れた味わいを出せるようになってきた。横浜流星と窪田正孝の本物感も見事。山口智子と坂井真紀もいい味を出していた。哀川翔は、原作での二人分を合わせた役で、ちょっと無理があった。
ラストシーンは、黒木にスポットを当てた映画としての創作で、なるほどと思いつつも、なかった方がすっきりしただろうにと思った。
タイトルでラストの結末が予想出来てしまう邦画。 本年度ベスト級。
期待していた作品だったけど自分にはあまり刺さらず。
予告編が良かったけど結末を予想出来るタイトルで案の定の結果に()
タイトル変えていた方が満足度が上がっていたかもしれません。
横浜流星さんと佐藤浩市さんの2人がメイン。
ボクシングを諦めた2人が力を合わせ世界を目指していくストーリー。
とにかく横浜流星さんのボクシングの迫力が凄かった!
対戦相手の窪田正孝さんも同様。
相手を小バカにした様な態度がハマってた。
片岡鶴太郎と哀川翔さん。
これに佐藤浩市さんが加わったオヤジ3人のトリオが良い感じ。
人生終わった感があったのに皆ボクシングに再び熱くなる姿が良かった。
橋本環奈さんも登場するけど彼女の存在意義がよく解らない(笑)
あまり刺さらなかった理由はよく解らないけどシーンが切り替わる時の不自然な感じが気になる。
ボクシングのシーンも派手な音楽ではなくスローテンポの曲も気になった。
練習のシーンのパンチは迫力があったのに試合の時の迫力も欠けていた感じ。
でも横浜流星さんの右目が腫れ上がった顔はメッチャリアル!
タイトルマッチの時にライバルジムの山口智子さんが横浜流星さんを応援する姿が熱い!
ラストで橋本環奈さんの存在意義が発揮された感じでした( ´∀`)
細かい適当な部分が気になってしまった。
ムショを出たばかりかつ生活が荒れてる役の哀川翔の身なりが子綺麗なのがすごく気になってあまり物語に入り込めなかった。その点、片岡鶴太郎は頬がこけていて清潔感のない髪をしていて役を全うしていたと思う。
また、序盤に久しぶりに3人が家で揃ったシーンで哀川翔が怒って暴れていたはずなのに横浜流星が出てきた瞬間急に怒りが収まって2人にヤイヤイとヤジを入れる側になっていて人物描写が適当だなと思った。
原作未読なのでなんとも言えないが橋本環奈いらなくない?と感じた。軽く恋愛要素も入れたかった気持ちは分かるが影も薄く存在感がないので2時間という尺を考えるといなくても良かったのではないかと思う。
アツい展開の映画はクサイセリフが付きもので少しクサイくらいがちょうど良いと思ってるが何故かこの映画はクサイセリフがちゃんとクサくて苦手だった。まあ、話の大筋は面白かったと思います。
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