劇場公開日 2023年8月25日

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春に散るのレビュー・感想・評価

全191件中、21~40件目を表示

4.0ボクシング映画には秀作が多い?

2023年9月16日
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鑑賞方法:映画館

今作も熱くなる逸品だった。

横浜流星くんの本気に圧倒されまくった。
橋本環奈ちゃんとのさりげないふれあいも好きだった。
地味な佇まいの環奈ちゃんが好きだった。

ただし岸善幸監督の『あゝ、荒野』、武正晴監督の『百円の恋』『アンダードッグ』、吉田恵輔監督の『BLUE ブルー』、三宅唱監督の『ケイコ 目を澄ませて』などの作品に対する愛情と比べると若干落ちる気が🙇

自分の人生と重ねる部分が無かったからかな。


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エロくそチキン2

3.5俳優ってつくづく凄いと思う

2023年9月14日
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鑑賞方法:映画館

それを見せる映画でした、

(9/22続き)
横浜流星さんはじめ、ボクサー達はいずれもサマになっていてそれが見どころです。佐藤浩市さんが渋いです。

ただ、演出はセンスが古いと思いました。「糸」を観た時と同じ印象です。キャラクターが典型的でつまらないですが、「糸」のように意味不明では無いです。

佳菜子は黒木を献身的に支える為だけのキャラクターだなと思います。佳菜子が働く惣菜店がこども食堂のような感じの店なのが気になりました。いかにも健気な女性が働きそうですが、現実では、独身で料理に自信がある若い子は、ああいう賃金が安そうな店では働かないでしょうね。レストランか大きいベーカリーで働かせてあげて下さい。

撮り方も、正面とか真横が多くて、工夫が無いように感じました。

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ゆり。

3.5王道

2023年9月14日
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横浜流星がまずはすごい。

プロテストまで受けたと聞いていたので、それなりの仕上がりなんだろうとは思っていたが、ボディメイクとボクシング技術。背を丸めてビシビシと打ち出される拳のキレ。ボクシングに明るくない私が見ても「すごい」としか言いようがない。

身体作りだけでなく演技や表情も良くて、近年の若手二枚目俳優としては群を抜いていると感じている。

お話としては、比較的「王道」といった感じ。ただ、リングの上での勝負を過剰に演出せず、「ここで戦う二人から、リングの外の人々が受け取るもの」を感じさせるつくりになっている。
ラストのタイトルマッチも「ロッキー」的な音楽によるエネルギッシュな畳み掛けはほぼない。
そういうドラマ構成。

佐藤浩市は最近枯れた演技が多いけど、味があっていい。
鶴太郎もすごくいい。
窪田正孝もすごくいい。
ハシカンさんはいつも通り。
哀川翔って、個人的には「下手」だと思うんだけど、世の中的にはそうでもないのかな。

私の趣味としては、人間ドラマはもう少しドロドロしたところ、下品だったり意地悪だったりした部分があって欲しいので、ちょっと物足りない感じ。
ストーリーにももう少し分かりやすいメリハリがあるとよかったな。

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キレンジャー

3.5脚色にも演出にも難あり。 だが、「ロッキー」にも「あしたのジョー」にもしたくない志向は伝わる。 主演俳優に牽引され、いかなる人生にも明日があるのだと感じさせる。

2023年9月14日
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鑑賞方法:映画館

やっと今、この小説が映画化され、佐藤浩市と横浜流星がダブル主演と聞けば、原作ファンとしては期待せざるを得ない。しかも監督が瀬々敬久なら尚更だった。星航という人のことは知らないが、瀬々敬久はその人物と共同で脚本も手掛けている。
然るに、上下巻からなる小説を2時間強に収めた脚色の工夫は買うが、何だか釈然としない。

以下、やや苦言---------------------------

登場人物の設定を大胆に変えたのはよいが、焦点の絞り方が定まっていない印象を受けた。
原作は、元ボクサーの広岡仁一が主人公なのだが、四人の元ボクサーの老いらくの青春を描いている。そのトリガーとなるのが、若いボクサー黒木翔吾と訳アリ女性土井佳菜子なのだ。この老人たちと若者の六人の奇妙な共同生活の描写にかなりのページを割いている。
この映画では、老人たちの青春よりも広岡と黒木に焦点をあてようとしたのだと理解したのだが、ならばもっと余計なものを省いて広岡と黒木の師弟関係に集中できなかったか。やや散漫な感じがして、残念だ。

黒木翔吾(横浜流星)と土井佳菜子(橋本環奈)は完全オリジナルな設定に変更されている。
佳菜子を姪という設定にしたことで、広岡仁一(佐藤浩市)の生い立ちもオリジナルなものになっている。
広岡の現役時代もアメリカ時代も映画では描かれていないから、40年ぶりに帰国した彼の行動原理はそこからは量れない。
彼の人間形成に生い立ちが影響していると感じるかどうかは観る者次第だが、佐藤浩市の役者力がその数奇な生い立ちを滲ませて観客を惹きつけるのは、サスガとしか言いようがない。

脚本は、佐瀬健三(片岡鶴太郎)や真田令子(山口智子)との会話で広岡の人物像をあぶり出そうとしているが、ジムの前会長(令子の父)とのボクシング論の違いを持ち出したりしたので、返ってブレてしまった。広岡のボクシング論がどこまで黒木に伝授されたのか(あるいは、黒木の影響で広岡のボクシング論が変わったのか)が不明瞭で、つまりボクシング論の違いは物語に重要ではないのだ。
そんな要素を織り込む一方で、佳菜子が試合を見に来たり、同居し始めたりの関係の発展は説明を省いていて、唐突な印象だ。広岡と佳菜子を血縁関係に変えたのは、同居することの違和感を払拭する以外に意味があるのか解らず、佳菜子の存在があまり活きていない。
父親が死んで孤独になった姪が突然押しかけてきた…くらいに簡潔にしておいて、佳菜子との生活が広岡に何かをもたらすエピソードを入れても良かっただろうに。

四人の元ボクサーを三人に整理したのは良いが、結局は黒木を育てるのは広岡ほぼ一人で、佐瀬健三は協力者だが、藤原次郎(と星弘を合体させたキャラクター)(哀川翔)は別行動。ならばこの人物も削除してよかった気がする。

黒木は母親(坂井真紀)との関係などから人物像にやや迫っている。
プロボクシングという特殊な世界だからこその、刹那的なロマンを求める若者を演じた横浜流星には、鬼気迫るまでの熱量を感じた。
だが、母親を守りたくてボクサーになったという設定とはキャラクターが重ならない。対戦相手を慮ってしまう優しさがプロとしては仇になると広岡に指摘されたが、それを克服する過程が描かれていないから、黒木の成長物語を感じられないのだ。

黒木の対戦相手が二人登場する。
大塚俊(坂東龍汰)と中西利男(窪田正孝)だ。
窪田正孝がプライベートでボクシングジムに通っていることは有名だし、『ある男』でボクサーぶりは披露済みだ。坂東龍汰も確り体を作っていた。
ところが、肝心の試合の演出に臨場感が欠けている。あれは意図的だったのかもしれないが、そうならミスリードだと思う。
試合会場が陳腐なら、観客たちもセコンド陣も白々しく見えた。
中西の所属ジムの会長を演じた小澤征悦が下手くそに見えてしまったほどだ。

黒木が破滅的にボクシングに没頭するから、逆にボクシングをスポーツライクに描きたかったのかもしれないが、大塚と中西の試合後の態度が全く同じように単純に潔いのが戴けない。
特に悪役然とした中西のキャラクターは何だったのかと思う。プロレスみたいな乱闘をしろとは言わないが…。

この映画、本当に瀬々敬久の演出なのだろうか…

と、長々酷評したのは期待の裏返し----------

余命幾ばくもない初老の元ボクサーは、40年ぶりに再開した昔の仲間が荒んだ生活を送っていることを知る。残された時間で、彼らと昔を懐かしむ平穏な日々を過ごしたいと彼は思ったのだろう。
たが、偶然若いボクサーと出会ったことで彼の余生は大きく転換するのだ。
擬似親子のような若者と老人は、生き急ぎ、死に急ぐ。ボクシングを題材にして語られがちな「破滅の美学」のように見えて、実は二人の再生の物語であることが、終盤で心に染みてくる。
横浜流星の心身を削った迫力の演技。
佐藤浩市の語らずとも滲ませるイブシ銀の佇まい。
片岡鶴太郎の本物を感じさせる身のこなし。

二人が駆け抜けるほんの1年間の時の流れを、季節で示す手法が良い。
そして、タイトルが示唆する最期の春がやってくる。
散ってしまった後に「春に散る」というタイトルを表すのは間抜けな感じがしたが、映画はそこで終わらない。
若者には未来がある。
「俺に明日なんかねぇんだよ!」そう言い放つ若者の未来と今の両方を守ろうとした老トレーナー。彼が命に代えて託した思いは、若者の身体の中で生き続けているという、素敵なエンディングだった。

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kazz

5.0ただ、ただ、素晴らしかった

2023年9月13日
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泣ける

興奮

勉強不足で原作を読んでおらず、細かい演出のことも分からないが、胸に突き刺さる、本当に素晴らしい作品だった。1人として完璧な人間は出てこず、だけど登場人物全員が愛しくてたまらなかった。演者の方々のこの作品にかける思いが伝わってきて、試合シーンは思わず立ち上がってしまいそうになった。まさに「勇気をもらった。」

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ど

2.09割は全部台詞で説明する稚拙凡庸。

2023年9月12日
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台詞無き最終戦だけは良く、
それ以外即ち9割は全部台詞で説明する稚拙凡庸、
たる極端配分は策か?な訳ねか。
脚本監督の瀬々は駄目だが、
拳闘演出の松浦慎一郎と死闘激演の窪田と横浜は良かった、のかな。
あと鶴太郎は無理なく、異人たち振りに良し。
外れ無しの拳闘映画では下位。

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きねまっきい

4.5桜の木下で眠りにつくのは美しい!

2023年9月11日
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ラストの佐藤浩一の満足し切った死に顔は美しかった。日本人が好きな桜のあるシュチエーションです。口は半開きで目も半分開いていました。いわゆる半眼半口という悟りを開いた者の顔つきでした。合掌です。タイトルは「春に散る」ですので、観る前はちょっぴり忌避感があったのですが、燃焼し切った男の顔でした。ボクシングというスポーツが、この作品の表の部分ですが、裏の部分は楽しいことや辛いこともある人生を、それぞれの登場人物たちが燃焼し切って生きる豊かな軌跡の物語でした。私が泣けたのは、佐藤浩一の姪に当たる橋本環奈の霊柩車を追いかけるシーンでした。メインではないのになぜか涙がほろり。佐藤浩一は世界チャンピオンとなった過去がありながら挫折しています。その人生の中でやり残したことを、横浜流星に託したのでしょうか。横浜流星の世界チャンピオンをかけた見事な勝負の結末は、観るものを感動させずにはおかないでしょう。横浜流星はその戦いの中で失明?しながらも宇宙に届くような歓喜を味わいます。その歓喜は、佐藤浩一にも間違いなく届いていました。それは二人にとっての人生の大勝利だったのでしょう。与えられた人生のシナリオを完璧にこなすことが、一番の幸せなのだということを教えてくれた傑作と言えるかもしれません。ボクシングというスポーツを借りて、人生の醍醐味を見せつけてくれたような気がします。
追記 横浜流星(極真会)と窪田正孝(ボクシングの映画で活躍)の二人は、どちらもボクシングに取り組んでいましたので、試合風景はまさにガチでした。プロ顔負けで素晴らしかったです。山口智子、片岡鶴太郎、哀川翔の存在感も完璧でした。

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三輪

4.0人生は、得て、失って、また得て、を繰り返す

2023年9月10日
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原作既読で鑑賞。原作はボクシングが持つ独特の世界観を芯に人生を描く物語であったが、本映画はボクシングものの王道を行く物語に変わっていた。
目の前の勝負に一生モノのリスクを賭けて挑もうとするボクサー、それを見守ることしかできない家族、情熱をとるか現実をとるかを迫られる指導者…の三者三様の姿はテンプレとも言える。「春に散る」の原作エピソードはキャラクターのバックボーンに僅かに残る程度だったが、全編を通してみると原作と共通したテーマを感じられる物語になっていた。
見所は俳優陣の熱演で、ボクシングシーンや窪田正孝さんのただ者ではないヒールぶりが光っており、難しいラストシーンを成立させた佐藤浩市さんの佇まいも見事だった。
映画作りに対する熱意を感じる作品である。

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うぐいす

3.5勿体ないドラマ

2023年9月10日
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ボクシングシーンはかなりの見応えあり。
横浜流星と佐藤浩市しか出演者チェックしてなかったけど、対戦相手が窪田正孝だと知りテンション爆上がり🔥

でもなんだろ。脚本がよくないのかな??セリフが陳腐なのかな。なーんか全体的に嘘臭いのよね。ストーリーの行末は気になるんだけど、描き方が雑というかなんちゅーか。

良い人たち出てるのに勿体ない。

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らまんば

3.5観て損はない映画だ。鑑賞をお勧めします。

2023年9月10日
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 久しぶりに娯楽映画ではないシリアスな映画を鑑賞をした。メンタルが回復してきたのと自宅近くの映画館で上映していたからだ。

 冒頭、主人公の上着肩についた1枚の桜の花びらが手元のビールグラスに落ちるシーンを背後から撮っている。いい映画が始まるの予感させる。観終わってレビュー好評価を納得出来る作品だ。皆さんに鑑賞をお勧めしたい。また、カメラアングルが秀逸で、そこも確認して貰いたい。

 映画は観客に代わって、夢や希望を叶えさせる役割を担っている。現実はこの映画の結末のようになると私は考えていない。大半の人は後悔を残して人生から去って(散って)行く。原作の結末はどうなっているか知らない。それで0.5点、減点した。好みの問題だ。

 それにしても、佐藤浩一は父三國連太郎とは違った歳の取り方をしていて、今後も活躍を期待できる。

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いなかびと

3.5リングの中の獣たち

2023年9月10日
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興奮

知的

はみ出し者ボクサーと人生の最終ラウンドに差しかかった元ボクサーが、共にどうしようもなく燃え上がる映画です。
全てのボクシングシーンが素晴らしくて男優のみなさまありがとうございました。
冒頭のクロスカウンターで心を掴まれ、最後まで集中して鑑賞できました。
試合後の挨拶なんかも良かったです。
ただ1点、ボクシングのスローシーンは、拳を押し付けている様に見えて残念でした。

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のっぽ

3.0橋本環奈不要

2023年9月10日
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楽しい

単純

迷っていたが友人が泣きそうになったと言うし評判があまりに良いので見に行ったがちょっとハードルが上がりすぎたのか感動できずアラばかりが目についた。横浜流星がとても良くて彼のファイトシーンだけでもボクシング映画として十分面白いのだが、佐藤浩市との師弟関係が…その出会いからコーチングを懇願されお決まりのおあずけでじらす感じとかラス前の病院での疑似親子シーンに至ってはちょっとキャラ的にどうなの?というくらい面はゆくちょっと違う役者で観たかった気もする。キャスティングで言えば橋本環奈がダメとうか無駄遣いというかそもそも中途半端なキャラで必要性を感じず脇では唯一はまっていた母親の坂井真紀で十分。特に父親の霊柩車を追いかけてわめく中途半端なロングショットは最低で、彼女の登場シーン全部回収してその尺を母親と流星の回想シーンに使ってくれと願わずにはいられない。かつて活躍したボクサーで日本に戻ってきた年寄りの気持ちは大体わかるのだが、ここまでその年寄りにすがり再起に掛ける流星の人となりをもう少し描いて欲しかった。あまりにも素直でいい子過ぎるのだ。

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たあちゃん

3.5ストーリー自体は普通だが、横浜流星の仕上がりを観るだけでも価値ある...

2023年9月10日
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ストーリー自体は普通だが、横浜流星の仕上がりを観るだけでも価値ある作品。むちゃくちゃかっこよかった。
最後、横浜流星が走り出すシーンが非常に良かった。

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せーじ

1.5詰め込みすぎと演出の稚拙さが気になります

2023年9月10日
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俳優陣の熱演はとても評価したい作品です。お話としても嫌いではないです。
ただし、原作は未読ですがその存在があることを前提としても、不要なシーンや不要な要素が多く、それでいて肝心な要素は説明不足というチグハグな作品です。
主人公2人の出会いのきっかけとなったカウンターを序盤から雑に使いすぎですし、将吾の母や佳菜子関連のシーンはほぼ不要ですよね?(橋本環奈さんの今までにない魅力には気づけましたが)
また、安易に決まる世界チャンピオンへの挑戦やボクシングシーンのクライマックスでの無駄な演出過多など、クリード3のダメな部分と同じ間違いをしてしまっているのも違和感しかありません。
最後の終わり方もダラダラしていて、ただでさえ長く感じる作品を必要以上に緩み切った作品の印象を与えていると感じました。

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よして

3.5期待してなかったけど

2023年9月9日
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日本のボクシングをテーマにした映画では良作。試合シーンよりもダブル主演の二人の熱演と相乗効果がグッド。特に佐藤浩一さんの仁一郎役は好演。どんな役でもハマるのが流石です。何気に脇を固める役者陣もしっかりしていて安心して観られました。
ありきたりでない、ラストも印象的。

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mz

4.5まさに拳闘

2023年9月9日
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ボクシング映画はどうしても試合シーンの成否が左右するが、しっかり仕上げてきて感服。
個人的イメージだとボクシングだとスマートさを感じるが、この映画はまさに拳闘。
冒頭でのクロスカウンターなんかはあしたのジョーを彷彿させ、そこから横浜さんが何故か矢吹ジョーとシンクロしてきた。

ダブル主演の佐藤さんは、ダンディーで、丹下のおっさんとは全くシンクロしないが、この作品のキーになる演技は流石。
見ているこちらも熱くなってきました。

華やかさの橋本環奈さんも新鮮。

行間を読みつつ飽きさせない脚本で、非常に見やすかった。

強いていったらボクシングシーンのスロー。
ちょっと長いし、パンチの迫力や痛さを減らしたと思う。

大作が多いこの時期の公開だが、色褪せない良作。

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ダルメシアン07

3.5散ったなぁ…

2023年9月9日
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単純

そういうタイトル回収でした。確かに春に散りました。
冗長なシーンもあったし、そんな風にしなくても…とか、まったく説明のないまま話が進んだりしたけど、話の筋は良かったんだろうと思う。
ただ…。
最後の試合シーンのスローはコントみたいでうんざりしたし、役柄の設定なのかも知れないけど、横浜流星のチンピラ感がイヤだった。
また、山口智子は、最初誰かわからなかった。
主人公を君付けで呼ぶからにはもっと年配の人がやるべきだったのでは?
この辺りがマイナスポイントかなぁ…

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kawauso

3.5春に散る。

2023年9月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

ストーリーは全体的にゆっくり進みますが、
その分丁寧に主人公の広岡仁と黒木翔吾の
信頼関係が演出されているので、とても胸熱になりました。

何よりも黒木翔吾と中西利男の試合は本当に胸熱です!
本当のプロの試合を見ているような演出に途中から。あっプロテスト合格でした。
山口智子の台詞の「勇気をもらった」感じ
目がうるうる。
横浜流星も窪田正孝もすごすぎです!
この試合のシーンだけでも映画館で観る価値あります!!!
相当鍛えてますね。
ラスト少し悲しいけど仁さんは翔吾の心に生き続けます。

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西国くん

4.0ボクシングシーンかっこ良かった。

2023年9月9日
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萌える

ストーリーは、ザ・日本映画って感じ。でも、暗さは控えめで良い。
俳優さんたちは、ストーリーもボクシングシーンも素晴らしい。

ただ、橋本環奈さんがせっかくいつもとは雰囲気違う演技で良いのに、宙ぶらりんな関わり。なんか、唐突過ぎるというか、そこに時間割けなかったのだろうけど。
あとは、夏のシーンで吐く息白いとか、タイトルマッチの観客の盛り上がりの無さとか(いっそのこと翔吾のイケメンぶりに女性客殺到したことにしても良かったのでは?)。
あと、スローモーションが長すぎて…。
全体的には良かっただけに、勿体なさが気になってしまいました。

でも、やっぱりボクシングシーンはかっこ良かった!特に横浜流星さんの練習中、松浦さんとのミット打ちはめちゃくちゃ速くて、ずっと観てられるって思いました。

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y92916

3.5映画感想書きのジレンマ

2023年9月8日
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まず最初に言っておきますが、私はこの作品を見て満足しましたし、好きな作品です。
何故このような前置きをするのかと言うと、ここ何十年か映画の感想を書く習慣が出来て、自分の思いを文章で書き始めると、自分の感想がどの方向に向かっていくのか分からず、とりあえず様々な思いを書いているうちに、映画そのものは面白く見たにも関わらず、感想自体が思っていた内容とは全く違う方向に行ってしまうことが多々あります。で、本作も決して貶すような感想など書きたくはないのですが、何故か嫌な予感がするのです。
何故そんな予感をしてしまうのか?を考えたのですが、恐らく私の感想は自分自身の中にある様々なデータに対して様々に比較分析するタイプの感想であり、結果的に最近の邦画でのボクシング映画と必然的に比較してしまい、そして私の好みからすると他の作品に軍配を上げてしまうからなのでしょうね。なので、そのことを踏まえて読んで頂けるとありがたいです。
そして近年の私が見た邦画のボクシング映画をあげると『百円の恋』('14)、『あゝ、荒野』('17)、『アンダードッグ』('20)、『BLUE/ブルー』('21)、『ケイコ 目を澄ませて』('22)、など傑作と呼ばれる作品ばかりで、私の性分としてついついこれらの作品との違いを見てしまうのです。

まず『あゝ、~』と『アンダー~』はテレビドラマの劇場版で、かなりの長編です。他の3作品の上映は(私の記憶では)ミニシアターだったと思います。本作は最初からシネコン上映でした。
ミニシアターは大半映画好きが来る小劇場です。シネコンは老若男女、映画に対する興味は問わず大衆をターゲットにした大型劇場です。見る層に違いがあれば、作り手は当然作り方を変えてきます。本作はその通りシネコン観客層に合わせた作りになっていました。なので、非常に分かりやすく出来上がっていました(これは褒めています)。ミニシアターの観客層の場合は作り手の自由度の幅が広がります。何故なら観客は受け取るだけではなく色々と考えてくれるからです。なので、様々な説明を省略でき、そぎ落としの美学を実践可能となるのです。で、今現在の私はというとそちらの方を好んで見てしまうのです。
あと、原作ありかオリジナル作品かで作風が変わってくるのですが、原作ありは『あゝ、~』と本作の2作品になりますが、『あゝ、~』は前後編合わせて300分超えで、本作は133分であり、原作の面白さは時間の長さにある程度比例して、短いとエピソードの味わいよりもストーリー展開の面白さに比重を置く形となるが、瀬々敬久監督は巧みにバランスをとってはいても、各々の登場人物のエピソードが薄味にならざる得ないという感じでした。
もっともっとエピソードを切り捨てた方が良かったかも知れません。
だって(原作は未読ですが)本作の主人公って間違いなく(恐らく)佐藤浩市の筈ですよね。本作で私が気になってしまったのは、映画ではその辺りが(横浜流星が主人公のようであり)あまりにも曖昧に感じてしまったのです。

とまあ、商業性と作家性の綱引きは作り手側だけでなく、鑑賞者側にもかなりあるということで、好きな作品なのにも関わらず文章にすると私の場合こんな感じになってしまうのですよ(苦笑)

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シューテツ