劇場公開日 2023年3月31日

生きる LIVINGのレビュー・感想・評価

全229件中、1~20件目を表示

4.0Re-Appreciate the Original

2024年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

A quaint retelling of the Kurosawa film. It is rather wholesome compared to most other films released today. As a period piece it's a convincing dress up of post-war London. Compared to the original the film, it has more to say about life based on the characters surrounding the lead public works officer. One could hope this studio will try it again with another Kurosawa classic reset in London.

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Dan Knighton

5.0見事なリメイク

2023年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

こんなに見事にリメイクできるとは。余命を宣告された男が人生を見つめなおすという物語は、オリジナルの『生きる』をはじめとして大量に存在するが、このように抑制を効かせて静謐なタッチで描けば今なお有効な題材なのかと驚いた。
主演のビル・ナイが本当に素晴らしい。イギリス紳士のあるべき姿(それはもしかしたらすでに現実には失われているかもしれない)を抜群の存在感で演じ切っている。公共事業と福祉が手厚かった頃の「古き良き時代」を築いたのはこういう人だったのかなと思わせる。
人生を悔いなく生きるというのは、誰にとっても切実な問いだ。後悔ないように生きたいと誰だって思うが、それを叶えるには他者との関係、社会との関係、その他多くのことを見つめなおすことから始まる。息子や同僚との個人的な関係を見つめなおし、陳情に耳を傾け社会との関係を見つめなおし、雪ふる公園のブランコから世界を見つめ直す。人と社会と世界との関係を正しく描いた傑作。

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杉本穂高

4.5巧みな脚色。そしてビル・ナイの俳優人生に燦然と輝く見事な名演。

2023年4月26日
PCから投稿

非常に心を打たれる映画だった。オリジナル版と同じ志を持ったストーリーでありつつ、本作独自の、例えば列車通勤の一場面を用いて勤務先での序列や風土をかくも巧みに表現してみせる手腕は見事だ。ウィリアムズ氏は口うるさくもないし、不愉快な人でもない。しかし部下たちは誰もが、そうすることが礼儀であるかのようによそよそしく壁を作る。こうした古い階級社会のしきたりを突き崩し、皆が一丸となって自分以外の誰かのために身を投げ出して事を為そうとする衝動に「生きる」の本質を見た。「ゴンドラの唄」に代わるスコットランド 民謡の響きと、それを掠れ気味に切々と歌い上げるビル・ナイのたたずまい。それでいて部下を従え「さあ、いくぞ」と雨の中を飛び出していく気高さ。カズオイシグロの脚色もさることながら、ケープタウン生まれの監督の演出が冴え渡る。元々のトルストイの要素も相まって、世界が共有しうる力強い普遍性を持った傑作である。

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牛津厚信

5.0カズオ・イシグロ×ビル・ナイによる"そうなる前の人生の教科書"

2023年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

これは多分完璧なリメイク映画だ。黒澤明が1952年に発表した『生きる』を同じ時代である1953年のロンドンに置き換え、末期がんに冒された初老の公務員が残り少ない人生をどう生きたか?そのプロセスを黒澤版が143分の長尺で描いたのに対して、今回のイギリス版は103分で駆け抜ける。でも、見終わると40分を端折った感じがまるでしないのだ。

オリジナルの細部を削ぎ落とし、そこにいかにもイギリス映画らしい洒脱さを書き加えたのはノーベル賞作家のカズオ・イシグロ。黒澤版が1枚のレントゲン写真から物語が始まるのに対して、イシグロ・バージョンは市役所の若い新入職員が先輩たちと乗り合わせる朝の通勤列車に、仏頂面の主人公、Mr.ウィリアムズが乗ってくるところから始まる。そうして、周囲から距離を置いて見られていたMr.ウィリアムズが、人知れず自分の死を察知した時、誰も想像しなかった行動に出ていたことが判明する時、特にこの映画を観た若者たちに対して、人生に限りがあることを強く訴えかけてくるところが新鮮だ。

誰だって若い頃は希望に溢れ、社会に貢献したいと思っているはず。でも、やがて時の経過と共にそのような熱は日々のルーティンと共に消え去り、気がつくと、ただの組織のコマに成り果てている。黒澤明のマスターピースに敬意を表しつつ製作された『生きる LIVING』は、そうなる前に観ておくべき人生の教科書。Mr.ウィリアムズを演じるビル・ナイの端正で押し付けがましくない存在感が、珠玉のテキストに説得力を加筆している。アカデミー賞は逃したけれど、ビル・ナイって凄い!そう感じるファンは多いに違いない。

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清藤秀人

3.5良かったけど期待しすぎた

2024年5月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

主役の俳優さんがとても品があってめちゃ格好よかった
たたずまいが最高
映画館でじっくり観たかった
きっともっと泣けたはず

お話は古典的な話
でもよかった

黒澤作品は未視聴

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きなこ

3.5リメイク

2024年5月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

原作の黒澤版を見たことがないのでなんとも。
リメイクであることに価値のある作品であって、
初見で触れるべきものじゃなかった感がある。

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mar

3.5ナナカマドの木

2024年5月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

2024年5月8日
映画 #生きる #LIVING (2022年)鑑賞

ロンドンで役所の市民課長としてお役所仕事の日々を送るウィリアムズ。不治の病で余命半年と宣告され、人生を見つめ直し、それまでタライ回しにしていた母親たちからの陳情と真剣に向き合う

#黒澤明 の #生きる のリメイク
黒澤版には敵わないな

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とし

4.5生きる目的

2024年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

萌える

まさに生きる目的を考えさせてくれる作品。

主人公ウィリアムズの気持ちが凄くよく分かる。仕事に生きてきて、なんとなく生きる目的もよく分からなくなり、残りの人生を考えたときにどう遊んで暮らすかへ。
そんなときに、マーガレットのバイタリティに魅せられる。そう、マーガレットですよ。ああいう人ってほんと確かに居て、うらやましくなる。

触発された彼が最後にとった行動にも感動。手紙にあったように確かに大きな仕事ではなかったかもしれないが、彼は確かに生きた。そしてお手本となった。

ただ、面白いのはお手本にして仕事をすることを誓った部下たちが、やっぱり行動に移せないこと。その気持ちもよく分かり過ぎて、そうなんだよなぁ・・・と思う。そこが手紙の意図に繋がって、生きる価値を考え続けることを色あせさせないところがまた、ウィリアムズが生きた証。とにかくいろいろ考えさせられた良作だった。

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tigerdrver

3.5これはこれでいいと、思うけど

2024年5月3日
PCから投稿

オリジナルのインパクトには、負ける。仕方ないけど。
40分も短いと引き算すぎて薄味だし。
これだけ見ても、ふーんな気もする。

でもでも、ビル・ナイがめちゃくちゃ渋かったので。
見た甲斐は、あった。

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ゆき@おうちの中の人

2.5黒澤明作品がリメイクされない理由

2024年5月2日
Androidアプリから投稿

が分かった気がします。どうやったって超えられないからですね。せっかくのカズオ・イシグロもあんまり色を出し切れていないような。黒澤版そのままな感じがしちゃって間違い探しをし始めちゃう。市民課に苦情を言いに来る奥さん連中がたいそうな淑女で何だこりゃと思ったら現場ではカーラー巻いたままでちゃんとお母ちゃんなのね。当時のイギリスはこんな普通の庶民でも出かけるときはゴージャスにおしゃれしちゃうのね。こんな小さなことをとっても黒澤だったらさ〜と知りもしないのに黒澤明を語りたくなっちゃう。あと何より命短し恋せよ乙女が無いのは痛いよね。あれをおじいさんがボソボソ歌うってところに悲哀滑稽打開この映画のすべてが詰まってたからね。

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三毛猫泣太郎

4.0余命半年は短いか

2024年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

幸せ

余命半年は短かいのだろうか。
人はどれだけの時間が保障されたら、満足できるのだろうか。
幸せを感じるのことができるのだろうか。
ウィリアムズは余命宣告されることで、懸命に生きる起点ができた。
2ヶ月ほど悩んだ末、彼は結論をだした。
自分ができる精一杯の仕事をすることで生きた証としたい。
そして4ヶ月後に、幸せに人生の幕を下ろした。
もし、病気にならず平穏な公務員を続けていたら幸せな幕切れを迎えられたのか。
生命には必ず終わりがくる。
多くの場合、その余命を知らないまま人生を終える。
人生を問い直す期間としての半年は、十分な長さなのかもしれない。

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ピッポ

4.0分かってるなー

2024年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

幸せ

超原作ファンなので、ハードル上げて観ちゃいましたが、満足でした。
ヒロインが丁度よくぽっちゃりしてて愛嬌があって、「分かってるなー」って感じでした。

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ジンクス

3.5じわじわと

2024年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ビル・ナイは「パイレーツロック」(最高に面白い)で、面白い役柄をカッコよく演じているのを観ていい感じを抱いていた。
ただ、脚本のカズオ・イシグロは別段好きでもないので、あまり期待せずに見始めたつもりだった。
しかし、どこかで期待していてのか、見始めてしばらくは、はっきりしない物言いに若干じれたりしたものの、メインテーマに近づくにつれ、じわじわと温かいものが伝わってきた。。
総合的には、観て損はない映画、かな。

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ぜんじん

5.0心で仕事をする

2024年4月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

私の仕事をする中で、心が麻痺していた期間があった。
私の仕事は介護が必要な方に車椅子や介護ベッドをレンタルする仕事で、余命僅かな方達にもお貸しする。
亡くなられた後、その方達の家の前を通る時にその方の事を思い出す。
その意味を教えてくれた映画で、それこそが生きるという事だと知る事が出来た。。。
感謝

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KTM

5.0黒澤明監督の「生きる」のリメイク。 抑制が効いた表現。

2024年4月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

黒澤明監督の「生きる」のリメイク。
抑制が効いた表現。

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rachi

4.0前半がイマイチ

2024年4月24日
iPhoneアプリから投稿

もっと要素を減らして仕事の話を丁寧にしたら良かったのにと思ってしまった。

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takantino

4.5生きるとは?

2024年4月23日
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ハンバーグ

4.5完璧リメイク

2024年4月22日
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odeonza

4.0成長譚的な

2024年4月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

楽しい

堅物が人生を見つめ直して成長するっていう、まぁそれだけですが、いい映画でした。
テンポも美術や衣装も素晴らしく見応えあり。
ゴンドラの唄的な物もあって完コピです。
オリジナルファンも好きになってくれそうです。

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Ferma

4.5シナリオがいい

2024年4月21日
Androidアプリから投稿

オリジナルも見ていました。違和感のないシナリオと主人公の演技
なんでだろう??日本ものをリメイクすると感じる違和感を感じなかった
国籍は英国だけど、カズオ・イシグロだからなのかしら?
それとも、英国と日本は気質の相通ずるところがあるからか、要は秀作でした

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chagall