劇場公開日 2023年3月31日

生きる LIVINGのレビュー・感想・評価

全228件中、41~60件目を表示

3.5黒澤明監督の名作「生きる」を、ノーベル賞作家、カズオ・イシグロ氏の...

2023年8月29日
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鑑賞方法:VOD

黒澤明監督の名作「生きる」を、ノーベル賞作家、カズオ・イシグロ氏の脚本でほぼほぼ、原作に忠実にリメイクした映画。
原作の主人公役、志村喬を、ビル・ナイが演じています。
あの、独特な、役所の、凝り固まり、淀んだ雰囲気は、日英共通点があるので、英国でのリメイクが可能になったのでしょうね♪ そういえば ケン・ローチの描く英国の役所もそんな感じでした。
原作では「命短し、恋せよ乙女♪」の「ゴンドラの歌」がキーになってましたが・・、リメイク版で、その点は苦心したのでしょうね・。ちょっと物足りなかったですが♪
消えかかった火の様にただただ日々を過ごし生きるか・・・、酸素を取り入れて短いながらも燃焼して生きるか・・静かながらもメラメラ燃やしていきたいものです。
「命短し、恋せよおっさん」

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J417

4.0変われる

2023年8月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

死期が迫った事、その事を話せた事、
いずれにしろ人は年老いても変われる。
一人が変わると周りも変われる、
生きる?幸福とは?色々考えさせられる。

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上みちる

4.0山高帽とフェドラ帽

2023年8月25日
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伊藤雄之助が演じた遊び人風情をトムバークに充てたのもしっくりする人選だったが、Aimee Lou Woodがまさに小田切みきタイプだった。小田切みきタイプとは愛嬌があり単純かつ健全で、よく笑うからみんなにいじられる。──という感じの学内や職場や市井で人気者になるタイプの女性。生きるのポイントは死をまえにした志村喬が小田切みきのほとばしる”生”に励まされるところだ。オリバーハーマナス監督は生きるをよく観察している。むろん黒澤明のを知らなくてもくりくり目でビーバー前歯でぽちゃなAimee Lou Woodは魅力だった。
ビルナイは悪くなかったがなんとなくもっと泥臭い感じの役者のほうがいい気はした。

カズオイシグロの脚本はいいのかわるいのかわからないが、時代とその監修(衣装)と撮影がよかった。おそらく撮影はすごくいいと思う。
最初から古い映画の雰囲気ではじまり、縦横も4:3に切ってある。意図的に古い時代のことを話しているのが強調されていた。

なぜなら現代であれば貯金をおろして若い女性を買うという行為がバケットリストになりえるから。
余命宣告された人が美しいことを為すという保証はないし、現代ならもっとドライにとらえるかもしれない。
多様性や死生観の変化などによってリメイクするにしても現代劇にはできなかった──という感じが伝わってくる時代設定だった。つまりたまたまDQNがこれを見たなら「パパ活しっぱいするじじい」という感想を述べるかもしれない。映画なんてじぶんの好きに捉えればいいので「パパ活しっぱいするじじい」にもなるほどそういう見方もあるね──だが、そう見られないための時代設定なわけである。

公園の設立にみずから現地へおもむいて奮励している課長が、雨のなかへ足をふみだしたとき、懇請していた女性のひとりが傘をさしてあげるショットがそのまま使われている。
生きるをよく覚えていないがまた生きるを見たなら同じ構図がたくさん見つかるのかもしれない。
オリバーハーマナス監督は黒澤明をリメイクするという「恐怖心」をしっかり持っていて変なことは一切やっていなかった。そういうなんというか行儀のいい映画だが、黒澤明のリメイクなんて”行儀よく”以外にはやりようはないだろう──とは思った。

IMDB7.3、RottenTomatoes96%と84%。
RottenTomatoesの批評家は一様にナイを褒めているがいつものナイだったし志村喬の生きる体験者なら悪くないにとどまるのではなかろうかという気はする。

生きるは基本的に官僚主義者が改心して一念発起する話である。が、このリメイクを見るとどちらかといえばいい時代(とそこに生きるいい人)の話──に見えてしまう。

現代社会はたとえ事なかれ主義をつらぬくにしても、この時代よりも複雑で、死をまえにして何かを成しえるという状況にはならないだろう。いずれにしても現実的にはこんな事にはならないから生きるは一種のおとぎ話といえる。
しかし黒澤明の生きるは、というより生きるで課長を演じた志村喬は時代設定も公開年も作り話も超えてがつんと揺さぶるものがあった。ほかのことを忘れても何とも形容しがたい志村喬の表情は覚えている。そういうエピックの焼き増しだから個人的にはじょうずとかていねいなどの感想になった。が、Aimee Lou Woodはとてもよかった。

ビルナイってなんか指先に特徴出るんだよね。

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津次郎

4.0どう生きるか?どう生きたか?

2023年8月19日
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琥珀糖

4.0葛藤と人間であることの美しさ

2023年8月8日
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ANAの国際線で視聴。
仕事と人間であることの葛藤をとても上手に描かれています。
黒澤明さんのそうした描写を、万国共通なものに昇華されていて素晴らしいです。

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munakata

5.0心に沁みる物語

2023年8月8日
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鑑賞方法:映画館

特に派手な事は起こらない静かな作品ですが、とても心に沁みる物語でした。この世を去って行く側とそれを見送る側の気持ちなど、色々と考えさせられはしますが、それほど重たくはならず、むしろ生きる希望をもらえる内容となっています。ビル・ナイがはまり役で、とてもいい味だしてます。

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alias

5.0改めて生きるって何か考えた。

2023年8月4日
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Socialjustice

4.5素晴らしきカバー

2023年7月18日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

良いカバー曲を聴いて新鮮な感動を覚えると同時に、オリジナル曲の素晴らしさを改めて再認識する、ということありますよね。
私にとって、これはそんな映画。
泣いちゃった・・・。

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さるばば

4.0上品な映画

2023年7月15日
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知的

黒澤明の原作はうわさでしか知りませんが、本作はイギリスらしく上品な映画に仕上がっていました。

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ヒロ

5.0生きる

2023年7月11日
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良くリメイクされてますね。 先に黒澤明さんの作品を見てからの方がもっと入り込めるかも。
エイミー・ルー・ウッドのマーガレット役も良かった。
楽しめました。

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alextm

4.0生きることなく人生を終えたくない 2本立て1本目。余命を言い渡され...

2023年7月9日
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鑑賞方法:映画館

生きることなく人生を終えたくない

2本立て1本目。余命を言い渡された男の悲哀、覚悟。明日は我が身(笑)
残りの人生、いかに充実したものにすべきか。

働いて、働いて、その後は施設に。老後の施設代を稼ぐための人生なんて嫌だ。年金支給はどんどん遅くなり、ただ働くだけの人生、嫌だ嫌だ。
だいたいみんな働きすぎなんだよ、政府の思う壺。遊ぶぞー(笑笑)

本作、死んだあとが良かった。完璧なリメイクらしい。元作未見、死ぬまでに絶対楽しみたい。

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はむひろみ

3.5自分を大切にして生きることの難しさ

2023年7月1日
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yookie

5.0映画らしい映画とはこういう作品のことを言うんだろう。 普遍になって...

2023年6月17日
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鑑賞方法:映画館

映画らしい映画とはこういう作品のことを言うんだろう。
普遍になってしまうことが少し寂しい気がするが、やはり普遍なんだろう。

ただ、もし気が付いた人が若者だったとしたら、それは苦難の人生になるだろうから、なかなかに希望のような絶望のような夢のような物語であるなと思った。

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zoumyao

4.5粛々と心に染みる

2023年5月20日
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鑑賞方法:映画館

黒澤監督の作品も観てみたくなりましたし、
原作の「イワン・イリッチの死」も読みたくなりました。

心に残しておきたい作品。

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hkr21

4.0英国紳士としての「矜持」という生き様

2023年5月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

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平野レミゼラブル

3.0あり得ない仮定だけど、もし黒澤のリメイクではなくオリジナルだったら...

2023年5月9日
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あり得ない仮定だけど、もし黒澤のリメイクではなくオリジナルだったらまあまあの佳作だと思うけど

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teraox

3.0現代的

2023年5月8日
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 変更部分が、かなりあるのかと思ったが、日英の文化の違いはあるものの、1952年のオリジナルを忠実にリメイクした感じ。

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旅行者

4.5オリジナルをイギリスチックに、シャープに、しかし“生きる”の意味はそのままに

2023年5月7日
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鑑賞方法:映画館

黒澤明監督作品の中でも名作のひとつに数えられると言われる「生きる(1952)」。自分もこの作品が好きなんですが、それをノーベル賞作家:カズオ・イシグロが脚色しイギリスでリメイクするとなったときは「観たい!」の一言。そして本作のポスター絵からにじみ出る、“名作の予感”・・・。そして映画が始まるとそれが確信に変わっていきます。まずオープニングから1950年代を匂わす画作りが素敵。昔の映画のようにスタッフ/キャストのクレジットが出てくるんです。しかもいつの時代のカメラを使ってるんやと思ってしまう画の粗さがまた時代の雰囲気づくりに一役担っている点も好ポイント。序盤の掴みが地味だが上手い。

そして観終わった後、

“素晴らしい・・・”を感嘆するように思う自分が居りました。

 あらすじとしては、真面目一徹な男が長年役所仕事で画一的な生活を送っている。そんな男が急に病により余命宣告され、いざ息子に言おうにも出てくる言葉が見つからない。最後の人生楽しもうにもそのやり方がわからず、試しにいろんな事をやっても空虚。そんな男が若い女性と出会い、一日を明るく過ごす姿を見て自分と比べて悲しく思う。「自分に出来ることなど・・・」その時、自分の立場を使ってやれることに気づき、奔走し始める・・・てな感じです。

 人は、気づかぬうちは誰しも凡庸に日々を過ごし、変わらない生活を続けている。そしてそれに慣れ、麻痺している。しかし“死”を悟ると初めて思うのです、「今まで自分は何してきたのか?」「死んだまま生きてる、むなしいじゃないか」と。人生の大切さを、“死”の淵に立って気づくんです。

 たしかに・・・!

正直自分も日々を大切に過ごしているかと言えばそうではないかもしれない。目の前のことに囚われて、無難に生きている。しかし、

実感しないとわからんよね、ていう風刺も利いているところがポイント。

結局、“死”は非日常なんです。それを感じて生きるなど、死の宣告をされる以外ないんです。一時期「この人のように一日精一杯頑張らなきゃ」と思っても、いつかは日常に慣れ、いつもに戻る。この風刺がたまらなく好きなんです。優等生には終わらない、人間のダメな部分をきっちり描く点が良いですね。

 本作は、黒澤監督のオリジナルと比べると、重厚感には欠ける部分があります。しかし言い換えれば流れるように、シャープなスタイルで描かれている
感じがして、個人的には観やすいと思います。

しかし要点なる部分は、なにも欠けてはいません。

また、死の淵に立たされた男の難しい心境を、本作ではビル・ナイが演じております。この俳優、

なんと巧い事か・・・!

ロボットのような雰囲気から、悲壮感と誰にも言えない胸の内の苦しさを表情から滲ませる。しかし驚くのは若い女性に全てを打ち明けた後、自分がすべきことを見つけた時の表情だ。その表情の切り替わりは、まさに土砂降りの雨が止んだ後に綺麗な青空を見たかのような、一点の曇りなし。

圧倒された。その一言でございます。

その後のハツラツとした動きも含め、本当に素晴らしい役者でございます。
 また、役所の新人役で出てきたアレックス・シャープ。若い俳優なんだなと思いながら結構自然体に、強く出てくることなく上手くなじんだ演技が妙にハマる。観ていて違和感のない存在。この名前は覚えておこうかな。

 オリジナルから70年経ってリメイクされた本作。シャープに観やすくなって、それでいて「生きる」という意味を改めて感じる作品でした。でも、こうしてレビューを書いてる間にも「生きる」が慣れてきてしまうんだろうなぁ。それでも、「目的は見失わない」よう心がけよう。

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asukari-y

4.5生きる意味

2023年5月6日
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鑑賞方法:映画館

最近気力がなくて映画あんまり観てなかった
大好きなビル・ナイの主演でずっと観たいと思っていたのにようやく観ることができました

よかった…

淡々と仕事をこなす日々を送っていた男が余命を知り自らの人生を見つめ直す物語

私は生きる意味とか理由とかいう言葉が好きではない
『そんなものがなきゃ生きられないのか😡それが知りたきゃ足掻け!全力で生きてみろ!!』と思っているからだ

でもMr.ウィリアムズは見つけた

そこからの奮闘はダイジェストのように短かったけれどゾンビから力のある意志をもった紳士になった彼は凄く魅力的だった
他人の生き方を変えてしまうほどに

最期を知り、人生が輝く。
自分もそう生きたいと思った

気になる人物はサザーランド
まだ足掻いている途中だったMr.ウィリアムズしか見ていなかったと思うけど彼も生き方を見つめ直し始めたと思いたい

黒澤版生きるは未視聴だけどいつか観たいと思います
いや…先延ばしせずに探して観るぞ😃

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きのこ

4.0過去を描く脚本が素晴らしい

2023年5月5日
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鑑賞方法:映画館

黒澤明監督の「生きる」は未鑑賞のため原作との比較は出来ないが、リメイクされた本作も素晴らしい作品であることは間違いない。
特に素晴らしいのは過去を描いていく脚本。過去の出来事を振り返っていく逆展開の発想が非常に興味深く印象的でした。己の最期を知って人生を輝かせる主人公の生き方に強く共感しました。

2023-69

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隣組