MONSOON モンスーン

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MONSOON モンスーン

解説

「G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ」「クレイジー・リッチ!」のヘンリー・ゴールディング主演作で、難民として家族でイギリスに亡命した青年が、30年ぶりに訪れた故郷のサイゴン(現ホーチミン)で自身のアイデンティティを探す姿を、「追憶と、踊りながら」のホン・カウ監督が描いた。6歳の時に家族とともにベトナム戦争後の混乱を逃れてイギリスへ渡ったボート難⺠のキットは、両親の遺灰埋葬のため、30年ぶりに祖国のサイゴンを訪れる。そこは経済成長を遂げ、かつての姿は見る影もない場所だった。ベトナム語すらままならないキットは、英語の話せる従兄弟のリーの助けを借りながら、自身の大事な場所を探し始める。そんな旅の中で、キットは自分たちの家族の亡命にまつわる、ある真実を聞くこととなる。

2019年製作/85分/G/イギリス・香港合作
原題:Monsoon
配給:イオンエンターテイメント
劇場公開日:2022年1月14日

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(C)MONSOON FILM 2018 LIMITED, BRITISH BROADCASTING CORPORATION, THE BRITISH FILM INSTITUTE 2019

映画レビュー

3.0(原題) MONSOON

2022年2月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

サイゴンとハノイ、現在と過去の記憶の間を彷徨う日々を静かに追うなんか泣けてくる雰囲気の作品でした。

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AYK68

3.5風化されない感傷

2022年1月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

印象的な作品には、得てして幾つかの特徴がある。カメラワーク、最小限の台詞、演者の眼差し… 引きで長回しなアングルには、街の空気感をも閉じ込める要素があり、それが現地の温度感を運び込む。人生の季節が移ろいゆく時、忘れ難い記憶は蘇り、取り戻せない過去を“今”が知らしめる。しかし、画面に映し出される現実は、後向きでネガティブな感情が支配する画では有らず、近代的な様式にゆっくりと覆われていきながらも人の温もりを残していた。忘れられない風景に再び触れに行くこと、それは行動とは裏腹に前向きな思考なのだから。

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yutamuroki

3.0自分の故郷は消えてしまった……ヘンリー・ゴールディングにとって半自伝的物語!!

2022年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

ベトナム戦争のときに混乱を避け、国外に避難したボート難民であるキットが、6歳のころの脆い記憶を辿りながら、故郷に30年ぶりの帰還。

ベトナム人でありながら、母国語よりも英語しか喋れない。ホーチミンは自分のあやふやな記憶にある頃とは、全く違うほど経済発展を遂げている。

今作はキットの自分のルーツを探求するロードムービーであると同時に、異国から見た、現在のベトナムを映し出している作品ともいえる。

唯一の知り合いである従兄のリー。英語が少し話せるとはいっても、ときどき会話がままならない。一番近い人物とのコミュニケーションもままならないことから、自然と話しをする相手は、英語の話せる観光客やグローバル企業なとに努める若い世代。

故郷であるはずなのに、疎外感や喪失感を味わうキット。子どもの頃に遊んだ池は跡形もなくビルになっていて、そのビルさえもすでに過去の産物になりかけている。 ノスタルジーに浸れるような場所がどこにもない。

戦争に限らず、何かしらの理由で、母国を離れた移民の人々には、少なからず共感できるような作品ではあるが、何よりもキット役の ヘンリー・ゴールディング 自身がその経験者だ。

ヘンリーは7歳から、イギリスで育っているが、生まれはマレーシア。大人になってから、自分のルーツを探しに20代の頃にマレーシアに帰国していることもあって、半自伝的要素も感じられる役どころである。

ヘンリーのいつもとは違った、繊細な演技をみられるのも、自分の経験を重ね合わせながら演じているからなのだろう。

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バフィー吉川(Buffys Movie)

3.0混沌と、踊りながら

2022年1月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

監督の前作の「追憶と、踊りながら」は大好きな作品でした。観ない選択肢はないだろうと・・・ 映画館に駆け付けました。

確かに監督も、主役のキットも、東南アジア出身であり、社会的にも戦争や難民としての生きづらさ等、描きたい内容は盛りだくさんだったろうと思われ、トップ画面の膨大なバイクの縦横無尽な車列同様混沌(カオス)に始まり、混沌に終わったという印象は拭えない。

前作から5年、ホン・カウ監督自身は変わらなくても世界は変わってしまった。捲土重来が期待できる優秀な監督だと期待しながら、ベトナムの美しい景色には見とれてしまいました。

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ソルト
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