ユンヒへ

劇場公開日:

ユンヒへ

解説

北海道・小樽の美しい冬景色を背景に、2人の女性が心の奥に封じてきた恋の記憶をミステリアスに紡いだラブストーリー。韓国の地方都市で高校生の娘と暮らすシングルマザーのユンヒの元に、小樽で暮らす友人ジュンから1通の手紙が届く。20年以上も連絡を絶っていたユンヒとジュンには、互いの家族にも明かしていない秘密があった。手紙を盗み見てしまったユンヒの娘セボムは、そこに自分の知らない母の姿を見つけ、ジュンに会うことを決意。ユンヒはセボムに強引に誘われ、小樽へと旅立つ。主人公ユンヒを「優しい嘘」のキム・ヒエ、ジュンを「ストロベリーショートケイクス」の中村優子、ユンヒの娘セボムを元「I.O.I」のキム・ソヘが演じた。監督は本作が長編2作目となる新鋭イム・デヒョン。2020年・第41回青龍映画賞で最優秀監督賞・脚本賞、2019年・第24回釜山国際映画祭でクィアカメリア賞を受賞した。

2019年製作/105分/G/韓国
原題:Moonlit Winter
配給:トランスフォーマー
劇場公開日:2022年1月7日

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映画レビュー

4.0岩井俊二監督の「Love Letter」に着想を得、韓国人監督が小樽でロケした珠玉作

2022年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

幸せ

未鑑賞の方に、物語の中で明かされる“秘密”に触れることなく魅力を伝えるのが難しい映画だ。実は予告編でも当サイトの解説でも、人間関係をめぐる“ある要素”が明示されているのだが、個人的には、その要素を知らずに観るほうが新鮮な驚きや気づきを得られてベターだと思う。とはいえ、その要素を苦手とする人が知らずに観て後悔する可能性もなくはないので、単純な正解はないのだろうけど……。

監督は韓国で1986年に生まれ、2016年に長編デビューしたイム・デヒョン。中年女性を主要人物とするストーリーを出発点として脚本に着手し、のちに岩井俊二監督作「Love Letter」が好きな友人に誘われて小樽を訪れたことで、冬の小樽をロケ地にすると決めたという。

小樽で老母と暮らす友人ジュン(中村優子)から、韓国で暮らすシングルマザーのユンヒ(キム・ヒエ)に一通の手紙が届く。手紙を盗み見た高校生の娘セボム(キム・ソヘ)は、知らなかった母の一面に触れ、母と一緒に小樽を訪れることを思い立つ――。

私信を第三者が読んでしまうことから、長年止まっていた人間関係が再び動き出す構造は、「Love Letter」はもちろん、同作への“返信”として岩井監督が手がけた「ラストレター」(および同じ原作を中国人キャストで撮った「チィファの手紙」)とも共通する。ついでながら、最近の映画では濱口竜介監督によるオムニバス作品「偶然と想像」の第3編「もう一度」と、描かれた状況に似た部分がある。

大まかなくくりでは女性映画と呼ぶことができるだろうが、もちろん男性観客が観ても感動したり学べたりする点は確かにある。さらには、本作で言及される特別な関係を、普遍的な人と人との関係性に置き換えて考えることもできるはず。伝える勇気と、受け止めようとする心が、たとえ少しずつでも広がっていき、生きやすい世の中になることを願うし、「ユンヒへ」のような映画がきっとその助けになると信じる。

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高森 郁哉

3.5人の手紙を勝手に出す駄菓子屋の婆さん(わかる人はわかる 笑)その手...

2024年1月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

人の手紙を勝手に出す駄菓子屋の婆さん(わかる人はわかる 笑)その手紙を盗み見る不倫おくさま(夫婦の世界)の娘。
昔の友人に何があったのか?気になる。なんやねん、なかなか進まない、イライラする。へっ、そういうこと。多様性ってやつね。なんか期待と違った(笑)

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はむひろみ

3.0小樽の冬

2024年1月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

楽しい

難しい

韓国で暮らすシングルマザーのユンヒ(キム・ヒエ)に日本の小樽に住むジュン(中村優子)から、20年ぶりに手紙が届く。
その手紙を盗み見た娘が、母を強引に旅行に連れ出し、雪の小樽に行く。
ユンヒとジュンの関係を明かさないので、否応なくサスペンスが盛り上がる。

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いやよセブン

2.5韓国と日本の両面展開

2024年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

キムヒエ扮するユンヒは離婚していたのに元夫が家に押しかけて来ても相手にしなかった。ユンヒにはキムソヘ扮するセボムと言う高校生の娘と住んでいた。ユンヒは娘と手紙をくれた友達のいる日本へやって来た。
韓国と日本の両面展開で最初訳が分からなかったから途中で辞めようかなとも思ったがかろうじて踏みとどまった。日本に住んでて母親が韓国人だということを隠して生きて来たようだ。在日韓国人は皆そうなのかな。ユンヒの娘が段取りしてふたりが会う事になったな。意図するところがやっぱりちょっと分からないかもね。若い頃の同性愛って言う事か。

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重
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