ちょっと思い出しただけのレビュー・感想・評価
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構成も役者たちの力量もバランス良く、余韻の残る映画
主人公の誕生日、という限定された1日に焦点を絞って、あるカップルの恋愛の軌跡を時系列を遡って辿る。
どこにでもいそうな登場人物、誰にでも共感されそうなエピソードの数々、と思わせてくれる、役者たちの自然な演技が終始素晴らしい。
主演2人は特に素晴らしく、池松壮亮のどこか頼りないけど母性をくすぐる様な佇まいと、伊藤沙莉の等身大のリアリティが、恋人同士のイチャイチャもすれ違いも、共感度100%で迫ってくる。
伊藤沙莉の笑い声は映画に生命力を与えてる。
ちょっと思い出しただけ、というタイトルが、最後にストンと心に落ちる。
余韻のある良い映画でした。
「ボクたちは」?
伊藤沙莉、だんだん遡っていく構成、恋の思い出、等など、「ボクたちはみんな大人になれなかった」にあまりにも似すぎている。偶然なんだろうけど。他のキャストやスナックだったりその他の共通項も多い。
違っているのは、こちらは東京の風景よりももっと身近な光景にフォーカスしてること、松居大悟監督の前作「くれなずめ」同様に舞台の匂いを感じさせること。
焦点距離が近い分ハマる人にはハマるのだろうけど、ちょっと長いと感じてしまった…
伊藤沙莉はどちらも素晴らしかった。
愛しくて切ない恋愛をちょっと思い出すとき
現在から遡るかたちで少しずつ語られていく一組の男女の出会いと別れ。終始ナチュラルで、過剰な演出はなく音楽の差し込みも少ない。だからこそ胸に響き、主人公たちと一緒に想いを馳せることができます。
クリープハイプが奏でるエモくて切なくてイタくて愛しい世界観も相まって、静かだけど感情を揺さぶられる。
また、ここ最近多かった「あの頃を懐かしむ」系要素が無い。あえてシンプルにして余白をもたせ、良い意味で分かりにくさを残した演出に好感が持てましたし、とても雰囲気のある作品なっています。
色々好きなところはありますが、特にタクシーの運転手さん(伊藤さんではない方)の気遣いのシーンが印象に残りました。
一貫して何気ない日々の暮らしと機微が丁寧に重ねられていきますが、これによってラストシーンがとてもグッとくる。エンドロールでは、すごく好きだったけど上手くいかなかった恋愛を、ふと思い出す瞬間のなんともいえない感情を思い出していました。
心に染み渡る良い映画。また好きな作品が増えました。
ほんとにちょっとですか?
池松壮亮はやっぱりいいですね。
伊藤沙莉もいい。
「鳥貴、鳥貴、鳥貴・・・」
ボクたちはみんな大人になれなかった・・・より、好きな方の伊藤沙莉でした。
シネルーブル池袋にあの電動カレンダーが飾ってありました。日にちを遡ってゆくストーリーは切ないですね。
國村隼のオカマのマスターと公園のベンチの永瀬正敏(気がふれてしまったおじさん)はインパクトありすぎでしたが、ファンタジーのようなあやふやな世界に誘ってくれます。
成田凌は街の上での友情出演を思いだしました。
ミュージシャンのお兄ちゃんの役割もよかったです。どこかでお会いしたような。
夜のアーケードは下北沢?
赤羽や吉祥寺ではなかったぞ。
伊藤沙莉の声に魅かれてる。 4/27(水)再鑑賞。
映画の最後のほうで出会ったばかりの2人が夜の商店街で踊る場面。2人のシルエットがシャッターで揺れる。ありふれた場面なのに突然ジーンときて感動した。今まで見てきた2人の思い出に対してなんとなく感慨深い想いを抱いたという感じだ。まさに映画のタイトルどおりの『ちょっと思い出しただけ』。この後すぐ2021年の伊藤沙莉が舞台で踊る池松壮亮を見つめる顔が映るけど泣き顔ではない。やはり『ちょっと思い出しただけ』なのだろう。だけど何の感情もわかないわけではない。イロイロ思い出して感慨深いというのがピッタシだ。私としては伊藤沙莉さんに感情移入したというより、監督の思わくどおりに “まんまと誘導された” と言う感じだ。だけど別にイヤな感じはしない。すごくイイ映画を見た気分だ。伊藤沙莉さん主演の映画を見たのは初めてだけど代表作と言ってもいいのではないか?
◆ 「あんまり分からなかったけど去年 ジム・ジャームッシュ特集を背伸びして見たのが役立った。」と最初は思ったけど、もし見てなくても『ちょっと思い出しただけ』を見たときの私の感動は変わらなかっただろうと思い直した。 “整備工になりたいから映画スターになる誘いを断る話” や ”ヘルシンキの酔っぱらい3人組の話“を知らなくても関係ない。私はそれらを2人の思い出の場面として見たから、もし私が見てない映画を元にしていても問題はない。
永瀬正敏さんは去年のジム特集で知った、ナーイス 👍️。
成田凌さん笑えた。
◆私は2度見たのですが、1回目は2021年から1年ずつさかのぼること、そして各年も7/26 一日しか描かれてないことをテルオが足を引きずってる場面まで気付かなかったオタンコナスです ♪ヽ(´▽`)/ 。 気が付くの遅すぎ。
《追記》 4/27(水)
今作とラストが同じ作品 : 『 ララランド』(2017) 『 カフェ ソサエティ 』(2017) 『ローマの休日』 (1954,2017午前10時)
2017(平29)この順番で見た ( 『ローマ』 は以前に見てるが2017年はこの順番)
『カフェ ソサエティ』 のラストを見たとき、 『ララランド』 のラストと同じだと思った。 どちらもラストで感動した。 だけど『カフェ ソサエティ』のほうが、映画としての完成度が高く、出来が良いと思った。(ムダがないという意味)。 ウッディ・アレンだから当然。
最後に 以前に何度も見てる 『ローマの休日』 のラストシーンでひっくり返って驚いた。『ラララ』 『カフェ』と同じではないか。 60年以上昔から同じことやってるんだ。
以前、シェイクスピアでアイデアは出尽くしていると聞いたことがある。 こういう事なんだなと思った。 シェイクスピアだって、ギリシャ・ローマ時代にアイデアは出尽くしていると思って悩んだのではないかと考えた (根拠はない)。
映画をたくさん見ている人がよく、 「目新しさがない」 「既視感がある」 と言ってるのは、たくさんの映画を見てしまったことによる○○なのだ。 ( ○○に入る言葉が思いつかない。 2文字とは限らない )。 多くの映画を見て感動してきたから、既視感があって新しい映画に感動出来なくなるとは喜劇だ。 映画をたくさん見てしまうのも良し悪しだ。 アニメはあまり見ないけど、アニメのレビューに、 「目新しさがない」 「既視感がある」 というのが多い気がする。
2021/2/11(金) A
. 2/16(水) A
. 4/27(水) ⛅ 吉 アップリンク
翌日目が覚めてもまだ感銘を受けていた
久々に邦画って面白いと思った作品。
いちゃいちゃとは違う、どこで何をしても楽しそうなカップルの人間性がとても際立っていて、不思議と羨ましいなどの感情は持たずただただ笑みがこぼれた。
この映画の主題は、ゲスの極み乙女。の「もう切ないとは言わせない」にある!
クリープハイプの曲からインスパイアされたとのことでしたが、僕はゲスの極み乙女。の「もう切ないとは言わせない」の歌詞がぴったりだとおもいました。
もっと あともうちょっと
君を好きになったら
もう切ないとは言わせない
溢れるたび言葉濁さない
きっと僕らきっと
わかってると思うから
もう切ないとは言わせない
そのうち一緒になろうよ
どうでしょう??見た方なら伝わるのではないでしょうか。あの倦怠期のタクシー長回しのシーン、あのとき素直になれていれば、あのとき足を痛めているとはいえ追いかけていれば…男の方はそれでもやや楽観的な感じ。ぴったりな楽曲だと思いました。
ノスタルジーや儚さをより明確にするために、モノローグを排して映像と演技にメッセージを詰め込もうとする潔さが良かった。もう本当に良かった。
出てくるキャラクターが出オチじゃないのが良い。どんでん返しっていうわけじゃないけど、こんな偶然や運命ってあるよねと思わされるストーリー展開。
ほぼネタバレだけど同構造の「ボクたちはみんな大人になれなかった」より上手だと思った。
また数年後見ると味わい深さが変わるんだろうなと思いました。力作です。
お爺さんからのお勧め
『ちょっと思い出しただけ』
この映画は、すべての恋したことがある男女に観てほしい。
人が人を思うことは、どんなに切ないか。
人に自分の思いを伝えるのは、どんなに難しいか。
自分の気持ちさえ、つかみ取るのが、どんなに大変か。
でも、人は独りでは生きていけない。いろんな人との交わりの中で、自らの人生が紡がれていく。
騙されたと思って、観てください。古稀近いお爺さんの言うことを聞いてください。
#13 曜日で時間の流れを把握
1日を描いた作品っていうからほんとに24時間を描くのかと思ったら、テルオの誕生日を遡って延々と描く作品。
やたら葉ちゃんが薄情な女に描かれてるけど、男目線では女性はああなのか?
2人の蜜月シーンのみみると『花束みたいな恋をした』に似てるけど、あっちは女性向けでこっちは男性向け恋愛映画な気がする。
池松壮亮クンと伊藤沙莉ちゃんのセリフの言い方が絶妙で、もうこの2人に結婚して欲しい❣️
ちょっと思い出しちゃいました。
人生の区切りを迎えた頃やちょっとした弾みで思い出すあの頃。「こんな事、、、あったなぁ」って。そんなふとした時、脳内に瞬間的に展開される記憶を見せてくれる本作。思い出話なのにセンチメンタルに、ノスタルジックに、ドラマティックに観せてくれます。良いですよー。ただ、単なる思い出話ストーリーじゃないってところがミソだと思いますーー。そこが良いですねぇ。
誰にでもありそうな恋愛の思い出話なんだけど、今思うあの頃、あの頃は思いもよらなかったであろう今。人間誰しも先はわからないけど、過去があって今があるってことは間違いないのです。人生を歩いていれば誰かと出会い、すれ違い、想いが重なり、思いがすれ違い、価値観の相違・・・そんなことの連続です。そんな人生の一部を工夫ある演出で豊かなドラマとして仕立てられたんじゃぁないか?って思いました。よくある話なのになぁ、不思議だなぁ。おもしろんだよなぁ。
ラストはなかなかの締め方をしてくれます。おー、そうくるか!って感じ。でもそれがこの作品のテーマそのものだったのではないかなぁ?って。三十路あたりで考えるよなぁ人生。シンプルだけど、普遍のテーマだったのではないでしょうか。
彼らには夕陽はどう見えていたのだろうか?同じ夕陽が。
輝いていた昼間の太陽を思い出してるのか?
今日とは違う輝きの朝日を待ち侘びるのか?
考えすぎでしょうが、意味アリアリ(と勝手に思ってます)のあのシーン、好きだなぁ。
芸達者の役者さんがたくさん出てくるのも楽しみの一つです。よくこんなに集められたなぁって。それぞれが良いアクセントになっているんですよね。演者さんの力もあって作品に厚みが生まれている気がしました。主演二名は言わずもがなです。個人的には退院後家まで送るタクシー内の演技がよかったなぁ。あの空気感、いいわぁ。
願わくば、葉ちゃんのバックボーンをもっと見せて欲しかったなぁ。彼女の動機に結びつくものを知りたかった。あとは、「会ったことありましたっけ?」に関係する一連のエピソード、要らなかったような(笑)まぁいろんな事情があるのでしょうが・・・・それよりも描いて欲しかったことがあったなぁって思います。それと、個人的には某お笑い芸人さん自身がいつも言っていたことをセリフにしちゃうの、嫌だったなぁ。映画の中はリアルな世界と分断して欲しかった。冷めちゃうから。
けどけど、良い作品でした。恋してた人、してる人。あの頃はよかったなぁ、、なんて思い出が1つでもある人・・・たくさんの方に見てほしいなぁ。
予告編見た時は、二人の絡み、特に伊藤さんいいなと思ったんだけど、本...
予告編見た時は、二人の絡み、特に伊藤さんいいなと思ったんだけど、本編では、この空気感にわざとこだわってる感じが作為的で、芸術としては退屈感。
確かに空気感はいいし、時間を遡る演出もいい。脚本は悪くないし、二人のセリフのやり取りや間も、すごく演技のうまい二人なのでいいんだけど、何がいけないって、おそらくセリフを二人に任せてる割に二人共大して愛し合えていないからじゃないか。
特にこの映画、池松くんがいつもよりすごくかっこよくて、伊藤さんをフォローできてない感がある。タクシー運転手としてナチュラルに生きてる伊藤さんのイキイキしてる感は素敵なのに、彼女は恋愛映画は向いてないんちゃうと思わせてしまう。伊藤さんの笑い方が良くない。
ラストの二人のダンスシーンは楽しかった。
池松くん、ダンスうまかった。
心のすみっこをぎゅっとされるような
この手の恋愛映画はハマる人とそうでない人と大きく評価が分かれるかもです。
壁掛けのカレンダー時計のピックアップ映像のきっかけに
過去や現在の元恋人であった2人の何気なくも思い出の日々を
美しく切り取り映像で描かれていく作品。
伊藤沙莉さんと池松壮亮さんの何気なくも独特の間合いがとても自然で素晴らしく、
他のキャストの皆さんも個性強めなのに、とても優しく馴染んでいるのが見事でした。
喧嘩やすれ違い、楽しかったデートみたいな事や、
いつしか日常となっていた2人のルーティーン。
タイトル通り、「ちょっと思い出しただけ」の繋がり。
共に生き、愛し合った事は甘酸っぱく不変でありながらも
現在に繋がったそれぞれ別の道があり、それぞれの今の自分がある。
あの人と交わらなければ今の自分はないかもしれない。
あの人と関わらなければ今の幸せはないかもしれない。
違う人生を歩んだとしても、巡り合った事を幸せだったと思える。
ちょっと忘れかけてた心の隅っこを
こちょこちょされて、ぎゅっとされるような映画。
「ぁあー、あの人元気かなー」なんて
なんだかちょっとニヤッと笑いながら
自分の人生に関わった大切だった人に思いを馳せて帰る。
そんな素敵な作品でした
評判良すぎ。
見る予定は無かったけど、評判が良いので見てみました。
時間軸が過去に逆行しているって気付くまで変な違和感が有りました。
とある男女の日常をただただ描いた映画ですね。
悪くは無いんだけど、私にはそこまで良いとは感じませんでした。
映画を見たオマケで、映画後にQRコードが表示されます。それを読み取ると特典映像?が見れるそうです。
でも、スマホを取り出してる内に消えちゃうから、用意してないと無理なんですよ。何だかなぁ〜。
あの日々をちょっと思い出した。そういう映画があってもいいよね。
ちょっと気になるなあと思って見ただけど、だいぶ満足度高いです。見てよかった。
コロナ禍であること、オリンピックを開催したことなど
現代のリアルな話題も出てくるから
私たちの日々ともリンクするから
なお、画面の2人の日々を深くしんみりされられる。
相容れなかったあの日と、猛烈に楽しかったあの日
ふと思い出すこと、あるあるです。
2人の出会いから別れまでを描く映画はよくあるけど
なぜ別れたのかではなくある日を通してちょっと思い出した。それだけ。そんな映画もいいね。
ニューヨーク屋敷さんと沙莉ちゃんのやりとりのところ
面白かったです笑
ところどころみなさんの演技が素に近い感がして、
にやけれるシーンがあって楽しかった。
時系列をわかった上でもう一回見たい!
最高のタイミングで観れた映画でした。
細かい演出が沢山あります。
クスッと笑ってしまうところもあるし、泣かせどころとかがないけど、なんか泣いてしまう。
そういう映画だと思います。
演技っぽくなくて、人というものが好きな人達が作った映画だなとじんわりと沁みて苦しくなります。
映画の中で1番好きです。
クリープハイプの曲を聴いている気分になる映画です。
私はクリープハイプが大好きですし、信者と言われるのかもしれないけど、いくらクリープが好きでも良くないと思った作品に星5は付けません。
レビューなんてそんなもんです。
良くないと思う人がいるのも当然ですが、凄くいいと思う人も当然います。
一度観てみてから自分の感性で決めて欲しいです。
レビューが一度しか投稿出来ないので、19日に2度目を観に行って、20日にレビューを書き加えるために編集してます。
好きな人と観るのがオススメ
本当は公開初日に観たかった映画✨
池松君、沙莉ちゃんのダブルキャストが
もう楽しみで
楽しみで
仕方なかったです笑
演技だとわかっていても
本当に自然で
本当に実在して居る
そんな二人で素敵でした
映画館でマスクの下はニヤニヤしてました
ニューヨークの屋敷さんがめっちゃ良かった笑
いる!
居るそんな人!
永瀬正敏さんが本当にせつない男性役
そして妻役神野三鈴さんの贅沢使い
本当に少しだけの出演
夫婦や、恋人や、好きな人と観るのが良いですね😊✨
追記
今回、松居大悟監督作品常連の滝藤賢一さん出てなかったような、、、
そして、ナイトオンザプラネット本編が流れたのは凄いと思った!許可とるの大変そう
以下ちょっとネタバレ
テルオが住む前はタクシーのお客さん
離婚した人が住んでたのか
奥さん誰だったのか
そして、酔っぱらい3人に葉が怒るシーンめっちゃウケた笑
冗談でーす
がツボ👍
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