ちょっと思い出しただけのレビュー・感想・評価
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終わってしまった幸せな時間ほど、振り返ると切ないね
亡くなった人とかペットとの思い出を振り返る時、それがすごく楽しかったり、幸せに満ちたものであるほど、もう二度と手に入らない時間だと知ってるから強烈に切なくなるって感じ、ありますよね。
この映画は「恋愛が終わり、なんでもない日常にもどったところ」から時間をさかのぼり、二人の別れ、そして徐々に幸せだった恋愛の日々を描いていきます。つまり映画の進行ではハッピーエンドに向かうんです。
でも、同時に観客である私たちは、これが二度と戻らない幸福な時間だということを知っています。だから二人が愛し合い、幸せになっていくほど哀愁を感じてしまうんでしょうかね。
池松壮亮と伊藤沙莉の演技が上手すぎて、幸せと切なさを同じだけたくさん感じられる、なんとも素敵な映画です。
極めて個人的な、ちょっと思い出しただけ
はい。よく私の馬鹿レビューを覗きに来て頂きました。
また!この始まりかよ!
でもね、まあいいかー。スタンプみたいなもん。あっこの馬鹿、また下らないマクラいれるな、脱線するな・・・
そう思って頂ければ本望でございます。
どMか‼️
まず最初に謝って置きます。この映画はジム・ジャームッシュ監督の映画「ナイト・オン・ザ・プラネット」に触発されて書き上げた、クリープハイツの尾崎世界観の「ナイトオンザプラネット」が元ネタらしいんですが、観てないんですよ。
ジム・ジャームッシュは前作の「デッド・ドント・ダイ」は観ているんですが、レビューを書けず。
尾崎世界観は、へー変な名前・・・くらいの知識。無知蒙昧ですよ。勉強不足ですね。
さてと・・・ここから個人的な話しになります。
①ダンス
もうね徹底的に苦手なんです。私が幼稚園の時、体育館でみんなでスキップでぐるぐる周ります。ところがスキップが出来ない。出来てるようにごまかしてました。
周りの園児は出来ている!
悔しいじゃないですか!家で練習しますが出来ない!
ところがある日の事です。長靴を買って貰ってはしゃいでいます。少し大きかったんです。
おもわずつんのめった!その瞬間です。スキップに開眼したんですよ‼️
開眼って言うほどのもんじゃねえだろ‼️
ちょっと思い出しただけ。
②タクシー
私のレビュー、フォードVSフェラーリでタクシーのネタを書いてます。それよりは面白くないんですが・・・
春のある日、悪天候で地下鉄が止まりました。仕方がないのでタクシーに乗る訳ですが・・・みんな同じですので大行列です。帰ってくるのも遅い、遅い。
一つ前の女性が携帯電話で一生懸命に話しています。かなりの大声です。
その方は旅行会社の添乗員さんです。水戸偕楽園に梅を見に行くんですよ。もう絶対に遅れちゃだめなやつ。お客さんは待ってる。添乗員が遅刻はダメ!絶対!
運転手に指示を出しています。あせるあせる!大丈夫かよ‼️
翌日も私はタクシーを利用しました。運転手さんは添乗員さんの運転手だった!
運転手さんは言います。
昨日、旅行会社の添乗員さんを乗せてましてね・・・
知ってる‼️
ちょっと思い出しただけ
③アメリカンショートヘア
私は猫が大好きなんで猫カフェにも結構行くんですよ。猫カフェの猫は人馴れはしていますがつれないんです。
ただね、お猫さまがわらわらと寄って来る瞬間があるんですよ。それは・・・
おやつタイム‼️
お姉さん曰く、ハーレムですね!
違う気もするがまあ、いいか。
しかし一人だけ異常に食いしん坊なやつがいる。お姉さんがおやつ作成部屋に入っただけで鳴いています。
早く、オヤツ!オヤツ!
お前はカツオか‼️
アメリカンショートヘアの四ヶ月の女の子。とにかく全部取ろうとする。ずうずうしい。
エキゾチック(ヨーダに似ている)は泣きそう。それでも容赦はしない。全部アタイが食べるにゃ!
名前はルンバ!
確かにな!それでも可愛いんだよ。
お前、まじの猫バカ‼️
ちょっと思い出しただけ
はい。マクラが終わりました。すいませんね。長くてくだらなくて。水族館編もあったんですがカットします。これから映画の感想です。いわば余談ですね。
この映画は基本的に男女の恋の始めと終わりを描いたドラマです。
時は2021年7月26日、この日誕生日を迎えた佐伯照生(池松壮亮)いつものようにサボテンに水をあげ体操をします。職業は舞台の照明係。
もう一人の主人公 野原葉(伊藤沙莉)はタクシードライバーです。色々と面倒な客もいます。
完全に今です。コロナ禍です。マスク、消毒、ソーシャルディスタンス。
あーー役者は顔が命。やだなーまいったなー
ところがなんとドラマは時代を遡っていきます。あーーノーマスクの時代もあったんだね。全部7月26日。
どうやらこの二人は一時期恋仲だったようです。そしてドラマは逆行して別れ、倦怠期、ラブラブ期、告白、出会い と進む、あるいは戻るわけです。
観客の私たちには先が見えているんで、切ないんですよ。これがまた。例は出さないんですが、これって鉄板じゃないですか。特に水族館のシーンがいいなあ。いわば異空間ですからね。
くらげ、いいなあ。攻撃性がゼロ。癒されるなあ。
伊藤沙莉ちゃんは脇役が多いんですが、それでもしっかり爪痕を残す女優です。最大限に贔屓してます。
実兄の漫才師 オズワルドの伊藤曰く・・・
妹は女優じゃない!天才女優です‼️
激しく同意します。天才です。ラストカットの絶妙な表情。たまーーにブチギレる所。笑えるし泣ける。
多分ですが今後この映画を、ちょっと思い出しただけでいい気持ちになるんだろうな・・・
そう思いました。
こんな長文、駄文にお付き合い頂きありがとうございました。
なんて愛しい、「なんでもない日々」たち。
いやもう、とてもよかった。7月26日。同じ日の2人を1年づつ遡って6年間描く。どきどきしたこと、はらはらしたこと、しあわせだったこと、腹立ったこと、悩んだこと…何でもない、他愛ない、でも一生懸命だった。過ぎ去ってもう二度と帰らない日々は、ほんとすべて愛しいんだな。と同時に、あんなにあのとき悩んだことも、頑張ったことも、今はもう「記憶」になってしまうのだ。
松井大吾監督の「くれなずめ」も大好きなんだけど、過去と現在を不思議に、でもリアルに描くのがほんとに上手いな。音楽も絶妙にマッチしてエモさの極地。どんくさい、不器用な切なさがとても良い。伊藤沙莉と池松壮亮がもううますぎて。ラスト数分で一気に泣けてきてEDはずっと泣いてた😂
誰にでもありそうな話を鮮やかに甘酸っぱく
心地よいが、背中が痒くもあった。
若いころに大恋愛をした相手とはうまくいかず、些細な心のすれ違いで別れ
そして、今の暮らしの中で、ふと過ぎ去った日々を思い出すことがある。
付き合い始めたときのこと、一緒で幸せだったこと、別れたときのこと…甘酸っぱく、痛みも伴って切なくなる。
なんて、よくある話なのだが、裏を返すと普遍性があって、共感を得やすいってことでもあり、だからこそフィルムに落とし込むのは難しい。
日常の何気ない会話を軸に展開するので、眠くなりそうな一歩手前。
それを、最後まで「誰にでもあるある」と思わせる作りには唸りました。
時系列どおりではなく、どんどん過去に遡って思い出していくスタイルに、少々戸惑う人もいるのでは?と思いつつ、これが「痛い思い出」が「いい思い出」に変わっていくことの追体験のような気もしました。
自分には難しかった
なんで時計の日付が常にずっと同じなんだろう?と疑問に思いながら観てたので時間軸が全然分からず内容も良く分かりませんでした。で、ネタバレを見て、ああ、そうことだったね、と初めて気づきました。そういう分かりにくい映画は正直あまり自分の好みではありませんでした。
染み入るようなラブストーリー
二人の出会いから別れ、そしてちょっと思い出しただけの関係までのエピソードを連ねていく。これが全部良いのです。染み入るような、哀しいような、仲が良い表現があるほど遡って浸透してくる。
時間軸の操作が功を奏して、細かいことも見逃さないようにと自然に集中できる。そのディテールがよく考えられていて効果的。そしてそれはラストのタイトルまでつづいてまた素敵なのだ。
当て書きのような池松壮亮と伊藤沙莉のはまり役のキャラクター。成田凌と國村隼もそのとおりの演技。
尾崎世界観も松居大悟監督らしさもバッチリはまって、とても良い、染み入るようなラブストーリーになってます。
前回いろいろと見逃したり、時間の動きがよくわからなかったので......
前回いろいろと見逃したり、時間の動きがよくわからなかったので... 。3/3 に2度目の鑑賞。
ようやく時間の流れもよくわかり、2人の自然な演技、言葉のやりとりの面白さにめちゃ感動。伊藤沙莉がなんとも可愛い。それにしてもお似合いの2人なんだけどな、と改めて思ったり。そして脇を固めるベテラン勢の素晴らしさ。最高に楽しめました。
2人のやり取りが愛おしい
主人公の誕生日である7月26日の1日を1年ずつ巻き戻して観ていく映画。2人の結末をはじめに知っているから、年を巻き戻して思い出を観ていくのが切ない。
登場人物みんな魅力的で、等身大な2人のやりとりがとても愛おしかった。
「花束みたいな恋をした」に近しい雰囲気はあるけど、より等身大、身近な空気感。あんま他の作品を比べたりするの好きではないけど、あの2人のこともふと思い出しました。
ナイト・オン・ザ・プラネット、観ようと思う!
尾崎世界観、物語をつなぐポジション(?)になってたので、なんかもうクリープハイプの壮大なミュージックビデオかなって思ったりもした笑 私はクリープ好きなのでその点も楽しかった!
主人公の2人のこと、明後日にはぼんやりとした記憶になってしまうのかもしれないけど、
いつの日かふとした時に…たとえば曲を聴いたりなにかのフレーズを聞いたり2人の思い出の場所に行ったりしたときに、あの愛おしい2人のことを「ちょっと思い出してしまいそうな」、
そんな映画でした!
セピア色が似合う2人
一時の感情により別れという決断をした2人。
その彼氏の姿をたまたま見かけたときに心に込み上げて消えるいろいろな想いを彼の誕生日を基軸にプレイバックする。
走馬灯の様に2人の恋が色鮮やかに蘇る感じがとても素敵でラストのいまを生きる姿もいい感じです。
また女性目線からの物語になってることが切なさを盛り上げてる様に思います。
ずっと思い出していた。
キャスティングから持ち味のあるお二人。
キャラモノ的お芝居もできるお二人ですが、今回は私たちの等身大のラブストーリーという事もあって
お二人共、自らの化身を役に映したというなんとも自然で嘘の無い姿でした。
理想と現実が各々にあって、お互い好きだっていう事実は絶対に揺るがないはずなのに譲れないものの優先順位が違うだけで衝突する事がある。
夢を追っている男性と、現実主義なりの幸せが掴めると思っている女性の差異。
それは真にリアルな現代の恋愛物語。
とても刺さりました。
たとえ今、その人じゃない人が隣に居たとしても、
一番好きだったあの人の誕生日はずっと覚えてるし
その人の誕生日になるとその人との事を思い出してしまう。なんとも切ない感情が溢れかえってきて苦しかったです。
とても良い映画でした。
愛とか恋とか人生とか
最近わかったこと。
とっても好き💓と感じる映画に出逢うと「この感動をどう伝えよう」「どんな風にレビューしよう」なんて素人のくせに書き方悩んぢゃって、おかげでどんどん書けなくなるという悪循環〜〜〜というわけで、断ち切るためにまずはとりあえず書く!
最初は『7/26の定点観測逆戻し』を上手く掴めず、危うく置いてきぼりになるとこだった💦💦💦
たぶん恋をしたことのある人ならば誰だって多かれ少なかれ共感出来る『極フツーの恋人同士の日常』が散りばめられてる作品。恋って初めは盛り上がって盲目的に楽しみ、そんなときは自分よりも相手主導でモノを考えがち。でもそれが次第に落ち着いてきて、人生の主軸を自分に戻したときにこの先の人生も相手と一緒に居たいかお別れするのか冷静に考えられるようになる。上手くできてるゎ。
誰もが冷静に判断できればそれに越したことはないけど、人間である以上いっときの感情や言動なんかが邪魔することもある。そのせいで思ったようにことが進まないこともある。関係が望まない方向に舵を切ることもある。でもそーゆーの全部ひっくるめて運命。
なんかそれで妙に納得してしまった(╭☞•́⍛•̀)╭☞
普通。それなのに素敵過ぎる映画。
この監督の他の作品が観たくなった
自己投影できるステキな作品
ひょんなことから元彼の姿を一瞬見かけてしまって、元彼との6年間の日々を思い出すとある日の出来事。
似た経験はなくとも、こんな感情があったなあ、と自己と重ねることができる。そして、それが恥ずかしく懐かしい記憶だった。
また、大好きな伊藤沙莉さんと池松壮亮さんの演技は太鼓判。セリフなんかなくて、2人の自然体を写しててすごく素敵だった。
女性がタクシー運転手、男性がダンサーという稀な設定も違和感なく描かれていて、ストーリー展開のほど良いスパイスになっている。
また観たい。し、何年経っても定期的に見返したい。
そんな作品でした。
心地よい余韻 2人の共演をまた観たい
なんかちょっと思い出しちゃった…
その時にしかない空気や景色
色や音や匂い
いつのまにか歳をとっていくけれど
記憶はこころの奥のほうで
小さくてあたたかい炎みたいに
揺れ続ける
遠くないどこかにある
切なさや
やさしさや
寂しさや
うれしさが
折り混ざっていく感情の波って
人ならではのたからものだとおもう
それらを
おおらかにうけとめることが
できてるかな
って
エンドロールのせまった
朝焼けを眺め
考えた
世の中の変化を
味わい
誠実にあわてずに
折り合いをつけながら
柔軟にアレンジできたら
とおもう
過去と今でできている
せっかくの自分だからね
池松さんと伊藤さん
なんだかぴったりなお二人
ちょっと思い出した
素敵な、でも何気無いシーンの断片がいくつも重なる。が、実は全部繋がってる。エンドロールまで繋がってる。(解説を読むとエンディングテーマが始まりとわかる)観終わった時の後味も素晴らしく、余韻も噛み締めがいがある。
「ちょっと思い出しただけ」
タイトルのままの映画だが、ちょっと思い出すきっかけ、思い出す時、思い出す軸ってこういうもんだな。
実際に自分が思い出したのか?と勘違いしそうな感覚だった。ただ実際に思い出すとこんなに鮮明ではないだろう。思い出した事だから美化されているのかも知れない。良い思い出はそれくらいキラキラしていた印象がある。
この仕掛けを具現化出来たのは俳優陣の演じ分けだろうな。俳優の個性を活かした監督も素晴らしい。
仕掛けがわかった状態の今、もう一度観たい映画。
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