劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 前編 君の列車は生存戦略

劇場公開日:

解説

2011年にテレビ放送された幾原邦彦監督によるオリジナルアニメ「輪(まわ)るピングドラム」のテレビシリーズ全24話を再構築し、新作パートを追加して前後編で公開する2部作の前編。高倉家の双子の兄弟・冠葉と晶馬は病に冒された妹・陽毬の命を救うため、謎のペンギン帽に命じられた「ピングドラム」を探して奔走する。運命を信じて日記に書かれた出来事を実行し続ける荻野目苹果、新たな運命を導くため苹果の日記を狙う夏芽真砂子、大切な人を取り戻そうとする多蕗桂樹と時籠ゆり。彼らはそれぞれの運命と大切な人のために「ピングドラム」を追った。それから10年。かつて運命を変える列車に乗り込んだ冠葉と晶馬が、運命の至る場所から戻ってくる。新作パートのアニメーション制作は、「さらざんまい」でも幾原監督と組んだラパントラックが担当。

2022年製作/124分/G/日本
配給:ムービック
劇場公開日:2022年4月29日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10

(C)2021 イクニチャウダー/ピングローブユニオン

映画レビュー

3.51995年のインパクト

2022年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

10年ぶりに見たけれど、いい感じにディテールを忘れていたので新鮮な気持ちで見られた。あのご機嫌なバンクシーンは何度見ても面白い。「何者にもなれないお前たちに告げる」というシンプルだけど力強いフレーズは、本当に何者にもななれなくて苦しんだことのある人全てに刺さる。前編である本作は、ピングドラムの謎を追って登場人物たちがコミカルに右往左往する様が中心だが、冒頭に新規シーンを追加して、作品世界に奥行きを与えていて謎解き感覚で見ていけるようになっている。
1995年の地下鉄サリン事件をモチーフにしている本作だが、あの事件は「何者かになりたかった」若者たちが怪しげな教祖にそそのかされたことの顛末だとすれば、事件につながる根本的な動機はそこいら中に転がっているともいえるかもしれない。特別な存在になって、ここではないどこかに行きたいという素朴だけどだれもが持ったことのある欲望の暴発した事件だった地下鉄サリン事件から学べることは数多い。本作のようにそれを変奏して語り継ぐ作品はもっとたくさんあっていい。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
杉本穂高

4.0前編だけでは特に書くことない

2023年11月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

少しだけ追加要素があるだけで基本的にはテレビ版と内容は同じ。
テレビ版が面白かったので本作を観たわけだがこの前半だけで何を書けばいいのか分からない。

ただ思うのは、約四時間を半分に圧縮しているから生じる異様なテンポの速さだ。
わりとわけの分からないことが連続する本作で、観る側が咀嚼する間がないのは過度な負荷を与えている気がする。初見の人ってついていけんのかなと。

まあ幹となるストーリーはそんなに難しいわけでもなく、枝葉が生い茂りすぎてるだけだから問題ないのかもしれないけれど、この作品は多すぎる枝葉を剪定していくところが面白さだと思うんだよね。
その「面白さ」の部分が削られている気がしてならない。

ちょっと文句を書いたけれど面白かった。
後編もすでに観ているが、テレビ版を観ているならば特に観なくてもいいんじゃないかとは思う。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
つとみ

3.0総集編かと思ったらテレビシリーズそのままだった

2023年9月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

寝られる

前後編だったのでまどマギやギアスみたいに再編集してるのかな、って思ったら違った。
テレビシリーズのOPEDを抜いて繋げただけだった 笑
上映時間も長めだし割と苦行だったけど懐かしくもあり楽しめる作品。
テレビシリーズももともと視聴者を置き去りにしていくスタイルの理解できないストーリーだったので初見さんだろうとヲタクさんだろうとしっかり理解するのは難しいであろう。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
紅しゃけ

5.0TVシリーズを観たい!

2023年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

存在そのものを知らず、シアターのサイトを観ていたらやたらに長いタイトルの映画があってスケジュールを開いたら客席が埋まってるじゃないですか。なんじゃこれ?と気になって鑑賞しました。
観て納得しました。たぶん、すごく重いテーマですよね?これ。だけれども、キャラデザやら小ネタ、各種設定のお陰でライトでコミカルなお話にはなってますけど、なんというか、背骨というかベースががっちりとした「なにか」で構成されていることは分かります。哲学的要素が感じられもして、勝手に深い話しだなあと思いました。
自分としては、若女将は小学生や青春ブタ野郎みたいな衝撃を受けましたし、発見という意味では映画大好きポンポさん、アイの歌声を聞かせてに匹敵する驚きでした。
後編を愉しみに待ってます!

コメントする (0件)
共感した! 0件)
zem_movie_review
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る

「輪るピングドラム」シリーズ関連作品

他のユーザーは「劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 前編 君の列車は生存戦略」以外にこんな作品をCheck-inしています。