プロミシング・ヤング・ウーマンのレビュー・感想・評価
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脚本賞は伊達じゃない
どこに向かっているのか、判然としないだけにドキドキするし、面白い。
最終章の展開も「えぇ〜っ」となるが、それが彼女の意図したものなのかどうかも考え込んでしまう…
アカデミー脚本賞は伊達じゃない…
まさに2021的女性の復讐劇に拍手
プロデュースにマーゴットロビーの名が。いやー面白かった。本人ではなく、親友の受けた傷に対する復讐劇だったのね。そっちのほうがもちろんいい。こってりにも描けそうなところ、コマーシャル的にうまくやっている(初デートや朝焼けの中のあの煙とか)。そして、男性クリエイターからはでない男社会のリアルなくそっぷり描写が振るっている。ゆるい女に漬け込む男、男の出世の前には女は黙ってろ、そしてこの男性不信の主人公が心を開くようになって前半でこの復讐から足を洗いそうになるのでどうなるかと思ったらまさかのギアの入り方。そして話題の男のパーティーで扉を開けたら現れるリアルなクズ男たち。えー、そうなるの?アメリカ映画で、と思ったらのツイストも効いている。ラスト、この身を引き換えにしてでもクズ男をこの世の中きら追放してやるぞ感が漂っていて美しい。
後味が悪い
最初の方で、男漁りをしていた主人公の女の動機がわからん。男全体への復讐?なんで全体へ?そんなので復讐になる?意味がわからん。でも、最後は、エエっ、そう来るの?という全く予想しなかった展開だけど、彼女は思いを遂げたのか?
観終わった後味が悪すぎる。主人公、彼女がターゲットとした男ども、どっちにも肩入れできない。
痛快? いやいや……
完全に胸糞でしょ……
今まさにオリンピックのあれこれが、この作品とリンクする思い。
人は過去の過ちをどう償っていけば良いのだろうか。
私刑や復讐はする本人はそれで気が済むのかも知れないけど
少なくともニーナの母親はそれを望んでいなかっただろうし
キャシーが前を向いて生きていくことの方がよっぽど良かったのでは
見た後色々と話し合いたくなりますね。
ストーリーは胸糞だけど、作品としては良かったと思います。
良い人面したクソ男
クラブやバーで酔ったフリをしてヤり目で近づいて来る男を成敗することを趣味とする女の人の話。
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1番最初、キャシーを家に連れこむ男のさり気ないクソ加減の描き方が見事。家に送っていくタクシーの中でこんなに泥酔してるのにビールあるから家で飲まない?と誘い、実際に家に行くとビールじゃなくて甘いけどアルコール度数強そうな酒をストレートで飲ませようとする(しかも自分の分は極小量!)。
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何が1番腹立つかって、最初に話してた男3人の中なら1番良い人そうに見える奴なんだよね。マイルズにもその節があって、概ね良い人に見えるのだが、最後の行動がねえ。その反面1番信用できた人が一見猟奇的殺人鬼に見えなくもないある人だったりする。
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そういう男のしょーもないところを描くのが見事だし、ジャンルがとにかくコロコロ変わって飽きない。ラブコメになったり、ミステリーになったり、サイコものになったり。そしてなによりラスト、胸クソでもありスカッともするなんとも言えない終わり方最高。
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あとは、キャシーのファッションがとても可愛い。キャシーが"仕事"をしに行く時は戦闘靴のようにヒールを履き、本当の自分の時はスニーカーを履いてたり。ヒールは女のプライドですからね。
鈍い感触が後を引く復讐劇の傑作
自爆テロとも言える復讐劇。
目的を果たしたとはいえスッキリしない鈍い衝撃があった。生湯として浸かったアメリカン・ニューシネマと相通ずるこの感触。
祝アカデミー賞脚本賞のエメラルド・フェネル、アカデミー賞主演女優賞に2度目のノミネートとなったキャリー・マリガン、そしてプロデュースに回ったマーゴット・ロビーのプライドと映画愛の結晶とも言える傑作。
その凝った創りとともに、複雑極まる感情に、襲われる
今年は、コロナの影響もあって、私好みの洋画に出会える機会が少なくなっています。
深く心に刻まれたのは『ノマドランド』『ラスト・フルメジャー』『アメリカン・ユートピア』ぐらいか…という感じです。
そんな中、久しぶりにまた大きく心を動かされる『プロミシング・ヤング・ウーマン』という作品に出会いました。
女性を自分たちの欲望のはけ口にする最低な男達への、強い意志を持った復讐(映画仲間の人によれば、正義のための復讐=Avenge)の物語なのですが、復讐の手口や映像的な見せ方に、実にユニークでポップな、独特の味付けが施されています。
本当はとても悲しい物語ですが、悲愴感ではなく爽快感(痛快感)が優っている、またその演出や映像表現により、エンタメ性が前に出た形で映画の魅力創出にすごく成功している珍しい作品ではないかと思います。
主人公の来ている衣裳も(私服もコスチュームも)とにかく色鮮やかで、彼女のはっきりとした意思表示と相まって、映画の世界に没入できます。
同時に、キメの場面で掛かる音楽も「さあ、宴の始まり(勝負の始まり)です!」とばかりに私たちをそのシーンへ誘います。
最後、クライマックスには、並外れた頭の良さを持つ、主人公の仕掛けたあっと驚く展開が待っています。しかし、その直後に、彼女の悲しみに深いシンパシーを重ねられる、そして人間誰しもが持つ、素直な気持ちを非常に端的に表す演出も待っています。
勧善懲悪の復讐ものではありません。人間が持っている弱さや落とし穴みたいなものに囚われた人たちの物語は、自分にもリフレクトして心に深く刻まれることでしょう。
斬新で大胆、一方でものすごくエモーショナルなこの作品の「新しさ」に触れてみて頂きたいので投稿しました。
ポップで可愛くて強くて重い
カラフルでポップな映像、キャシーはキュートで可愛い。
でも話は重いよ。ポスターに騙されないで(笑)
日本でも女子はいつも男に値踏みされながら歩いてる。「イケてる女」か「いまいちな女」か「お話にもならない女」か。
夜の新宿ででもなければその声は視線だけで済むけど、アメリカでは「声」を聞かされる事になるのね。しかもすごく下品な言葉で。
キャシーの凄さはそんな男達を無言の視線だけで退治しちゃうシーンで分かった。そして自分の足で歩く時、その足にはヒールの靴は履かないの。
情け容赦なく男達を断罪していくキャシーだけど、過去の罪に苦しんでいる弁護士には女神のような優しさも示すのね。
監督のこれからの作品も期待してます!
ちょうど姫野カオルコさんの「彼女は頭が悪いから」を読了した後の鑑賞だったから、映画館を出た後にすれ違った男性の皆さんに冷たい視線を投げ掛けてしまった事、ごめんなさい。
それにしてもキャシーって30才って割りに時々あまりに老けて見えるのよ。ものすごく小顔でキュートなのに。
欧米の白人さんは老化が早いの?
サントラすぐ聴きたくなりました
序盤キツいなーとおもえば思うほど面白くなりますね
「未来を花束にして」といい、女性の芯の強いところというか男性が思いたい女性からの解放みたいなところが
キャリーマリガンの目力に出てました。
ひとつ間違えばヤバイよと思ったけど最後まで観ればそれも納得。
音楽だけが彼女を応援してくれるという感じでサントラ聴きたくなります。
キュートで儚い復讐の天使に、ブラボー!
会社の同僚と、LiLiCoさんが薦めるなら観てみっか。
軽い動機でしたが、サンキュー!!
ライアンゴズリング出世作「ドライヴ」の彼女、
キャリーマリガンじゃないですか!
変幻自在の可愛さと妖艶さにあっぱれをあげたい。
女性が男性を怨んで復讐する話だけど、
カップルで観ても全然大丈夫だと思う。
エロそうでエロくない、
めちゃ巧妙な社会派サスペンスだから。
過去の罪にフタをしたり、忖度してもらって
言い訳しても、お天道様は見てるんだなぁと
思わせてくれます。
パンフレットの冒頭に、監督からのメッセージが。。
復讐は甘いもの。でも、鮮度が命。
映画を観た後、キャシーの計画をバラさないでくださいね。
と書いてありました。
プロミシング…バラさないと約束します。
是非是非、ディスタンスのとれた映画館で
彼女の計画を見届けてあげてください!
@品川
動画がなかったら?
どうなっていたのかな、と。
殺される覚悟だったんだろうけど、殺さず傷つけていたとしたら?
いろいろ、たらればを考えるけど、どうしても前に進めずにいたカサンドラ。
ニーナのお母さんが、心配していた通り、前に進んで欲しかったなぁ。
しかも、本人はその場にいてあげられなかったという罪悪感から自分を責めているようだったし。なぜそこまで?が伝わらないと共感は難しいかも。
まさかあのままライアンと…とは思わなかったけど、最後まで展開がわからなかった。
で、最初に戻るけど(笑)
動画がなかったら、どうしていたんだろうか。
幼なじみのための復讐劇はかなり危険を伴うものだとハラハラした。(毎回成功していたとしたらすごい)
人は他人に言われたこと、されたことは忘れられないものなんだよね。
いじめとは違うテーマだけど、共通点はあると思う。
キャリー・イズ・バック
キャリー・マリガン、スクリーンで会うのは、自分はずいぶん久しぶりだ。ギャツビー以来かな。ずいぶんルックスが変わった気もする。でも、実は今作もいつものキャリーだった。この人の醸す「はかなさ」の感覚って何なんだろう。ずーっと、一貫して、大好き。
バカな若者の結末
自分も学生時代に結構バカなことやったけど、ここまでのことはさすがに常識というものがありますわな。
勧善懲悪なストーリーが好きな私なので、別荘での出来事で終わってたら、なんだこの映画ってなってたけど、最後の最後で少しはすっきりしたけど、でもキャシーの最後はちょっと嫌だっかなー。しかし、ああならざるを得ないのかね。
それがなければ4.0だったけど。
ストーリーからも、新しい映画館のお洒落さからも、キャシーの衣装のバラエティーからも、女性客が多かったです。
はい100点
監督のエメラルド・ファネルは上手く作りましたね
彼女は上手い女優でもありますよ
展開が変わる度に面白さがどんどん加速する
監督 キャスト 脚本の出来がとてもよかった
はい100点!!
女性同士で話したくなる作品でもあります
他人事ではないよ
結構残酷な話を、ポップな色彩や音楽とスピード感のある展開にのせて、中だるみすることなく最後まで見せ切ってしまう作り手の手腕がスゴイ。
(後で調べたら、映画賞いくつも獲ってたのね、と納得。)
ジェンダーに関する問題からさらに踏み込んで、「『若気の至り』『当時のノリ』であっても、犯した罪は免れない。」さらには「傍観者もまた共犯者だ」という、誰にだってある心に刺さっている小さなトゲを笑顔で責め立てられる感じ。
女性だって加害者になり得るんだ。
「これで終わったと思ってる?」
ドキッ
特に今、この五輪直前のゴタゴタをイヤという程見せられている日本人には、皮肉にも見えてくる。
時に恐ろしく、時に可愛らしく、時に悲しげで、時にメチャメチャカッコ良い主人公キャシーからずっと目が離せなかった。
そういう意味では女優キャリー・マリガンの魅力が堪能できる作品。
33
女子の生き様。
すごい映画だった!!
某元JOC会長みたいに、本人も理解してないけど、基本的に女性蔑視だったり、女性をエロの対象としか見られない、歪んだ価値観の人っていて、ホント気持ち悪いんだけど、そんな世界で生きていかなきゃいけないので、いつも心にタイヤレンチ。
みんな誰かの可愛い娘で、帰りを待ってる人がいる。
だから絶対に、誰かに踏みにじられたり、軽んじられたりしていいはずがない。
デートレイプするような男は、それ、肝に銘じとけ、と言いたい。
復讐されて当然だ。
他人事だと思ってる女性も、女性である以上、いつ自分の身に降りかかるか分からない、というのを分かりやすく見せてくれてた。
最後の復讐に向かうキャシーの後ろ姿に、女子の生き様を見た気がした。
見事だった。
死に場所を探してたんじゃないかとさえ思う。
なんかもう、侍みたいだった。
それでも最後に見たキャシーのネイルは、ポップでgirlyで可愛くて、悲しかった。
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