ステージ・マザー

劇場公開日:

ステージ・マザー

解説

ひょんなことからゲイバーを再建することになったごく普通の主婦の希望と友情を描いた人間ドラマ。テキサスの田舎町に住む主婦メイベリンは、長い間疎遠だった息子リッキーの訃報を受け、リッキーの暮らしていたサンフランシスコへ向かう。そこで彼女は、リッキーのパートナーであるネイサンから、息子がドラァグクイーンでゲイバーを経営していたことを知らされる。リッキーは遺言もなく亡くなってしまったため、バーの経営権が母親であるメイベリンにあり、そのバーが破綻寸前の危機にあることが発覚する。突然の展開に困惑するメイベリンは、息子が遺したゲイバーを再建するために立ち上がる。主人公メイベリン役を「世界にひとつのプレイブック」のジャッキー・ウィーバーが演じ、「キル・ビル」、ドラマ「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」のルーシー・リュー、ドラマ「アントラージュ★オレたちのハリウッド」のエイドリアン・グレニアーらが顔をそろえる。

2020年製作/93分/PG12/カナダ
原題:Stage Mother
配給:REGENTS
劇場公開日:2021年2月26日

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(C)2019 Stage Mother, LLC All Rights Reserved.

映画レビュー

3.5温もりと肯定がいっぱい。子らと共に母が羽ばたく物語

2021年2月27日
PCから投稿

何もズバ抜けた行動力があるわけではないし、巨大な力がみなぎっているわけでもない。だがこのママからはじわじわと愛情をもらえる。店に集うドラァグクイーンの中には親と縁を切ったも同然の者もいる。そんな彼/彼女らを、ママはしっかりと見つめ、我が子のように肯定してくれる。そうやってただ頷くだけで、子らはどれだけ心が満たされることか。これはひょんなことからバーの経営を担うことになる女性の物語。様々な要素は含んでいるものの、究極的には広い意味での「母と子の絆」がメインだ。自信なさげでかよわく見えるのに、実は芯が太く、度胸も座ったジャッキー・ウィーヴァーのマザーっぷりが気持ちいい。全編を彩るハーモニーやパフォーマンスも飽きさせない。吹けば飛ぶよな小さいバーだが、そこは己を表現できる掛け替えのないホームでもある。本当の自分。なりたかった自分。あるべき自分。誰もが探している。そしていつでも遅すぎることはない。

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牛津厚信

3.5☆☆☆★★★ ほんの少しだけの感想で。 いわゆるジェンダー物の話で...

2024年3月9日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★★

ほんの少しだけの感想で。

いわゆるジェンダー物の話ですが、それ程深刻な内容では無かったのが救い。
ストーリー展開から何まで、観た人のほぼ全員が「こうなるんだろうなあ〜」…と思って観ていると、まさにその通りになる王道路線。

しかし、ジェンダー関連に於ける差別等は特に(多少は有るが)起こらず。経営難に陥ったBARの問題点等も、それ程では無く。1人1人の歌であったり、表現力のスキルは元々高い…って言う。
だけど、平日は全員がボロボロ。
何故だか週末になると一気にスキルが上がって大成功、、、って。
それ、ただ単に観客が少ないとやる気が無いだけだろ、、、みたいな^^;

それだけに、映画全体に深みと言ったモノはあまり感じられ無いところは否めないか…と。
それでも、観た人の多くは「やっぱり楽しかったね〜」…と、思えるだけの作品では有ったと思います。

観ていても、人生に於いて〝 徳 〟になるモノは全く無いながらも。確実に、体内に溜まったストレス等のガス抜きをしてくれる事、間違いなし…と言ったところでしようか。
但し、映画にある程度の芸術性であったり。1つ1つのショットに於いて、完璧を求めるがゆえに、作家論をぶち上げ。何がしかの意味付けをしたがる人には、返って自分のストレスを溜める作品だとは思うので、ご了承下さい…としか。

それにしても、オーレン・イシイも変わり果てましたなあ〜(´-`)シミジミ
ほぼ最後まで誰だか分からなかったっス💦エンドクレジットで「嗚呼!そうか」…と。

※ 思えば、第1作目の『チャーリーズ・エンジェル』のオーディションを、工藤夕貴が受けていたのなら。
その後の工藤夕貴とルーシー・リューの人生はどうなっていたのか?…等と、考えると感慨深いものが。
まあ〜!それ程は変わらないのでしょうが。

マザーが仲良くなるホテル従業員が、最初に登場した瞬間「え?ジェリー・オーバック?」と思ってしまった。
かなり似ていたから本物か?とびっくりしてしまった。
あの世から蘇ったのか?…と。
鑑賞後にYouTubeで、彼の歌う♬ Try To Remember♬を直ぐに検索。
よく見るとちょっと違う。そりやそうだろ別人なんだから(´・ω・`)

2021年3月4日 TOHOシネマズ/シャンテシネ1

※ 当時、アジア人枠のハリウッドでの、役の在り方等で疑問を持つていた工藤夕貴は。『チャーリーズ・エンジェル』のオーディションを受けるのを断った経緯が有った。

工藤夕貴が『ミステリー・トレイン』で注目され、度々ハリウッド作品に出演。
『ヒマラヤ杉に降る雪』で大成功をしたのが1999年。

一方のルーシー・リューも、工藤夕貴と同じ時期からアメリカのテレビドラマ等で脇役として出演。
2人は度々オーディションで役の取り合いになっていたのでは?と思える。

〓 この頃から工藤夕貴は、ハリウッドでのアジア人俳優の扱いに疑問を持ち始めていた…と、過去にインタビューで答えている。
(その後、父、井沢八郎の病気の為に日本へ帰国)

当初は工藤夕貴の方が先に注目を浴びる存在だったのだと思うが。ルーシー・リューも次第に『チャーリーズ・エンジェル』で成功し。その後の『キル・ビル』で大ブレイクしたのはご存知の通り。

〓 あの〝 ケン・ワタナベ 〟でさえ…ですからねえ〜!

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松井の天井直撃ホームラン

4.0息子リッキーとの共演

2023年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

母と息子の愛と絆の物語。
疎遠になっていた息子の訃報から始まった、息子のルーツを巡る旅。
葬儀に行って初めて知った息子の近況、そこで戸惑いながらも息子の大切にしていた物を守ると決めた母。
まるで知らない世界ながらも色々な人と触れ合うたび、喪失より段々と自身の喜びに繋がっているのが表情からもわかるんです。
そんな彼女を中心に顔を伏せていた皆も顔を上げ始める、笑顔が増えていくって見ていて気持ち良い物ですよね。
それと全体的に歌が効果的で、ラストのメイベリンによるステージは素晴らしい暖かさ。
ボニータイラー「愛のかげり」の歌詞もぴったりだし、しかもこのステージは亡き息子リッキーとの共演ですよね?これは幸せでしかない。
セクシュアルマイノリティを扱ってはいますが、あくまでコメディタッチで軽やか。
少しイージーな展開だとはあると思いますが、そこはジャッキー・ウィーヴァーの芝居が全部引っ張っていった気がします。
ともて気持ちの良い作品でした。

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白波

4.5息子を愛する母の強さと、自分を生きることの大切さを学べる映画

2023年5月30日
スマートフォンから投稿

泣ける

楽しい

幸せ

息子がオーバードーズで亡くなった上に、ドラァグクイーンだったことを突然知ったが、それでも息子の大切なものを守っていこうと一人で頑張る姿に元気をもらえる。
主人公は常にポジティブで周囲の人を大切にしており、それが周りに認められて成功していく。
ありのままの自分を愛し生きていくことの大変さと素晴らしさが表現されたいい作品。

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もくま
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