青くて痛くて脆いのレビュー・感想・評価
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サスペンスではないです。住野よるさん作品。
泣けます。
キミスイと一緒で主題歌の歌詞も込みで泣けるし、女優は毎回透明な人を選ぶなぁと思います。
やはり吉沢亮と杉咲花の演技が素晴らしい。
「恋愛とかサスペンスとかじゃない、普通の隅っこにいるしがない男の」という意味で、あ、やはりキミスイと同じ原作者の作品だなぁって思いました。
恋愛感情や友情感情とかのものではない、「大切な人」そのものに対しての感情が巧みに描かれていました。
要するに青春ってことでしょうか
あまた存在する青春物語の一つと感じました。けれど、より複雑で誠実で最新的なところにかなり惹かれた気がします。
単純なようで結構入り組んだ状況を、主演の二人が見事に演じきっていたように見えました。良くも悪くも、ほとんど主演の二人の表情や仕草しか見ていなかったような気がします。
正直、感情を動かされることは少なかった気がしますが、感情とか雰囲気が画面ににじみ出ているような印象を持ちました。
良作だと思います。
変わるって怖いよね
理想を実現する為に理想論を声高に語るだけでなく、しっかり現実を見て企業、人とのパイプを作った秋吉。
それが最初の理想とはかけ離れてると感じ、居場所がなくなったと感じてモアイを抜けた楓。
最初のモアイに戻したくて始めた復讐。
それで世界は変わったかな?理想に近づいたかな?ただただ人を傷つけただけじゃないかな?
変わらないことの良さもあるけど、変わって行くことが嫌なら相手を否定し、傷つき、傷つける結果になっても話し合うべきだったよな。
それを恐れて勝手に傷つき暴走した楓。気持ちは理解できるよ。世界を変えると謳うけど自分の身近な部分が変わるのって恐いもん。秋吉のことが本当に好きだったかどうかは置いといて、自分がいた場所に他の人がいて、その結果モアイが発展していったら自分の居場所がなくなったと感じるわな。でも復讐に走るのはどうかなー。3年間お前はなにをしてたんだ。本当にタイトル通りの人間だよ楓は。
秋吉にも若干の不満は残る。彼女が作ったモアイが間違ってるとは思わないけど、楓の言い分もわかる。実際にモアイに反感を持つ人は少なからずいる訳だし。やり目的な不貞な輩もいたし。個人情報流出について明確な説明もなかった。モアイは楓が作ったビラを真っ向から否定できるかな?企業との交流や就活が活動のメインなら最初に掲げた理想はどこ行ったと思われてもしょうがない。それに楓が抜けてから一度も連絡をとらないし、交流もない。楓が避けてた可能性もかなり大きいが、楓が間に合わせに使われたと勘違いするのもまぁわかる。最初は鬱陶しいくらいに近づいて誘ってきたのにな。楓は秋吉を『同志』と言ったけど、秋吉にとって楓は何だったんだろうね?
っていうか、モアイの創設者の1人なのに、モアイ内で楓の知名度か全く無いのがちょっと不思議。ああいう集まりって創立から今までの歩みみたいな映像とか流してそうなのにね。秋吉が自らのカリスマ性を上げる為に意図的に楓の存在を隠して自分一人でモアイを立ち上げましたって謳ってたとしたら相当ヤバい。
楓の言い分や気持ちは理解できるし、秋吉も悪意があってモアイをああいうサークルにした訳じゃない。復讐に走って全てぶち壊した楓が正しいことをしたとは思えないし虚しさが残る。
すれ違いや苛立ち、青春って本当にタイトル通りだよ。
ラストのあの台詞と終わり方はけっこう好きだな。
にしても吉沢亮の目力凄い
こう言うのも青春ドラマですね。
想像していたのとは全く違う内容の映画でした。
争いのない世界は確かに理想論だけど、それを真っ直ぐ信じて行動する力は素晴らしいと思う。
この映画の感想を端的に言うと…ただただ杉咲花ちゃんが可愛かった。😊 花ちゃんを見るためだけで映画館に行っても良いんじゃないかな?
ネタバレはしたくないから内容は書かないけど、ちょっと納得行かないなぁ〜。
学生時代のまだしっかり外を受け入れられない感情がしっかり描かれてい...
学生時代のまだしっかり外を受け入れられない感情がしっかり描かれていて、主人公の成長が心地よく感じられたら良い作品だった。吉沢くんと、杉咲さん二人のお芝居はさすがの一言で作品をかなりひっぱていたと思う。
限りなく透明に近い青さ、限りなくサイコに近い痛さ、そして、決して崩れない脆さ
とても、バランスが悪くて、あざとい演出と予告編、そんな物語をぎりぎりの雰囲気で演じ分ける吉沢亮の演技のキャパシティは限りなく無限に近いと予感させる映画でした。
つっこみどころも無限にあるこの話を名作の域まで高めた彼の演技は、それだけで鑑賞の価値ありです。
それと森七菜の歌、もうこれだけで、十分です。
ところで、痛い、とか、死んだ、とか比喩で言い分ける世代にないので、聞くだけで、びくっとなります。
とにかく名作が、また、ひとつ増えた、そんな映画でした。
原作より映画の方が格段によかった
「きみすい」が凄く良かったので、原作も発売してすぐ読んだのですがちょっと期待外れでもう手元にもありません。叙述トリック的な小バカにした感じと、あの「気持ち悪い」のところが凄く嫌でそれ以降の記憶がなく結局どんな結末だったかいまいち思い出せないんですよねぇ。。なんか後味の悪い絶望的な結末だったようにうろ覚えしてました。
ところが映画では、ストーリー展開がシンプルで分かりやすく希望の持てるラストでとてもいいお話になってたので気持ちよくエンドロールまで観ることができました。
珍しく、原作よりはるかにいい仕上がりの映画だったと思いました。
原作は読みたくなる
映画として、作品として面白かったかと言われたらそこまでではない。地上波に出るのを待つレベルだった。
吉沢亮さんと杉咲花さんの演技はとても良かったし、感情的になるシーンはとても引き込まれた。
ただ物語に伏線などはなく、復讐劇といっても大学生が出来るレベルのものだった。若干の茶番感がある。
心理描写がされている訳でもなかった。
キミスイがそうだったが、原作がとても良かったので原作を読んでみようという気になった。ただオススメ出来るかといえば微妙だ。
監督が大した事ない人なのか、キミスイの実写と原作が良すぎたのかわからないが別に映画館で見る必要はないと思う。
人間関係で大事だなこれ、と思うセリフはいくつかあったので気になったら見に行っても全然良いと思う。勉強にもなった。
ただ、キミスイの実写を100だとしたら20いくかいかないかくらいの作品だった。
もう少し中味の濃い物かと期待したが
単なる吉沢のストーカー的な嫉妬話
当初の目的はボランティアだったが柄本と出来ちゃって機嫌悪くて退会 その後サークルは肥大化して就職援護サークルに 別に生徒がそれを希望しているわけだしそんな悪いことしてる訳じゃない 彼もあっさり自分のやったことに対して屈服 正義では無く彼女への報復!三年間の間にどの様な経緯で変化していったもう少し描いて欲しかったけど
青くて痛くて面倒臭いけど眩しい
痛い思いはしたくないので、危ない事には一切手を出さずに生きてきました。(おかげで今のところ骨折も入院も経験してません)
かなり楓寄りの私には、秋好のような人間は眩しすぎて、憧れる一方でイラッともします。杉咲花さんの演技はその辺の感じが絶妙で、ピッタリハマっていました。
またあのいつも落ち着き払った吉沢亮さんが大学生に見えるのだろうかと観る前は思っていたのですが、後悔して泣いている場面は確かに、頼りなげな二十歳そこそこの若者でした。
傷付く勇気を持つ事は実際とても難しいですが、良い映画を観たと思います。
ボロボロの横断歩道に夢を乗せて…
不思議な作品でした。つまらないってわけではないです。「あのシーンってああだったよね」と話したくなったということは、それだけ映画を楽しんだということでしょう。とはいえ、よくわからない作品でした。
良いところ。役者。まず吉沢亮さんの高良健吾さんの雰囲気。イケメンなのにイケメンである気配を消して、横道世之介を演じた高良健吾さんのような佇まいを見事に表現していました。大学という何にでもなれるがまだ何者でもない危うさ、脆さが痛々しかったです。
そして、杉咲花さん。透明感。無自覚に人を惹き付けていく感じ。素敵でした。
さらに、松本穂香さん。「君が世界のはじまり」の時も思いましたが、"受け"の演技が最高ですね。絡んだ役者が必ず得するタイプだと思います。
演出で唸ったのは、横断歩道のシーン。横断歩道の白いところだけを大股で歩く理由が簡単に言うと「夢が叶うという言い伝えがあるから」という。そのセリフを杉咲花さんに言わせたあと、杉咲花さんを正面から捉えていたカメラが上からドローンのような視点になるんです。そこから見える横断歩道は、ヒビが入っていてボロボロです。なりたい自分や夢なんて、容易く叶うもんじゃないよっていうことを皮肉的に示唆しているのかなと思って、全く本筋とは関係ないところで唸ってしまいました。もしくは、杉咲花さん自身も結局はレールの上を歩くしかないというか、自由に見えて自ら制限をかけてしまっていることを示唆しているのかなと思いました。
ストーリー的には、予告編が1番ワクワクすると思います。どんでん返し的な展開は用意されているんですけど、まあ想像の範疇でおさまっていきます。
なりたい自分とは何か葛藤していくというのは、大学というモラトリアム期間でさまざまな映画でも提示されています。吉沢亮さん演じる主人公は、自分の思い込みや被害妄想で復讐を開始していきます。
ただ、復讐を果たすんだったらその相手方が罪を犯していなかったり、主人公には許せないけど他の人にとってはどうってことないことにすれば良かったのではないかと思います。杉咲花さんは悪いことをしているんだから、復讐には成功したけど傷付かせて後悔…っていうのにはのれないでしょ。逆に復讐万歳というか、されて当然ですよ。
あと、「なりたい自分」という言葉がよく出てくるんですけど、結局杉咲花さんのなりたい自分っていうのが見えてこない。世界平和を望むのは分かるんだけど、それに向けて"就職へのコネ作り"を"たくさんの人に押し付ける"ことが本当にしたかったのかなあと思ってしまいます。
また、森七菜さんの役柄がいまいち話の本筋に絡んでこないので、取って付けたように見えてしまったのも残念でした。初映画出演の方の演技も、これからに期待しましょう。
SNSの描写が面白く、一側面だけを見て芸能人批判をツイートしたりする人には、共感できるところが多い作品なのではないでしょうか。人を傷付けまいと生きる姿が何よりも痛々しい、青春映画でした。一見の価値はありです。
イタタタタ〜
キミスイ作者が描く若者、今回は正反対のようだが「一途な気持ち」は共通かな。
あれを「若さゆえのなんとか」で済ますつもりはないが、自分のあの頃思い出すと、よ〜くわかる。
痛い、痛い、痛い。
でもそう思っていたんだよね、青臭いあの頃。
共感
ずっと楓に共感しながら観た。
最後まで「別に正しいことしかしてないじゃん」「後悔することなんか無くね?」と思った自分は、他の人のレビュー見ると歪んでるんだなあ。
人に踏み込まれたくない。傷つけられたくない。そうやって何とか生きている人間が、あの流れから逃げる術はあったのだろうか?
勝手に踏み込まれた側の立場になってみてほしい。
まあ結論はそこには無いみたいだけど。
だから、ラストだけはイマイチ共感できずに見終えた。
自分は観てよかったと思うけど、合う合わないはある映画。
青くて青い
キャストはすごく良かったんだけどお話には説得力が感じられなくてあまりピンと来ず。年を取ってしまったのかな、、?
自分がなりたい自分になる必要無いじゃない。なんて考えの持ち主なので、まぁまぁまぁ、ちょっと待ちなさいよという感じでした。汗
しっかり人の話を聞くのは大事ですね。
劇中の彼らと同年代の人が観たらきっと感じるものが全く違うんでしょう。それはシンプルに羨ましいです。
ただ、今どきの大学生がホントにあんな感じなのだとしたらそれはそれで怖い、、かな。
吉沢君の泥臭い走りは非常に良かったです。
本当に青くて痛くて脆かった
本当に青くて痛くて脆かった。(良い意味で)
原作未読で視聴したが、中盤である真相が明かされた時は鳥肌が立った。
ラストの締め方も好み。
「君の膵臓をたべたい」はピンとこなかったが、本作はハマった感じ。
予告編を見てサスペンスなのかと思っていたが、青春映画としてよく出来ていたので期待はずれ感はない。
青春時代の、青さと痛みと脆さ。
彼女の死と彼の怒りの真相が分かったとき、自分の頭が追いつかなくてしばらく呆然としてしまった。謎が解けてスッキリするタイプかと思って観ていたら、あまりにもかけ離れてきたから…。
タイトル通りの、青くて、痛くて、脆い、今どきの若者の映画だった。
「自分は間に合わせの為だけの人間」という言葉が凄い突き刺さったなぁ。陽キャが周りに自分しか居ない時に取り敢えず声掛けてくるあの感じ、仲良くなったと思った後から誰でも良かったんだな、って気づいてしまうあの感じ。キツイよね。
確かに、最初は誰しもそういう都合から知り合いになり、友人になり、親友、恋人になっていくのだとは理解は出来る。でも私自身、「あぁ、自分じゃなくても良かったんだな。むしろ自分なんかで申し訳ない。自分じゃなければもっと上手く出来たんだろうな。」そう思ってしまって勝手に傷つき、後悔した記憶がある。
そんな学生時代の、青くて痛くて脆い自分に思いを馳せつつ、理解したくないが出来てしまう、そんな映画でした。
誰かと感想を言い合いたくて、友達と来てる人が羨ましかった。
「モ」う「ア」きよしは「イ」ないけど
ワンデーフリーパスポート三回目の3本目は「青くて痛くて脆い」で~す。
吉沢亮×杉咲花で原作者がキミスイと同じだって!?しかも特報は面白そうだし(予告はそんなに....)、見るっきゃないっしょ。星4.0ぐらいの期待で鑑賞
期待通りとはいかなかったが面白かった。
しかし、全体的に薄い。もし今後、「ワンデーフリーパスポートの三回目、何見たの??」と聞かれたら一番最後に「あ、あと青くて...見たよ」と答える。そんな感じ。
他人と距離を置き、誰も傷つかない生き方を全うする田端(吉沢亮)は、理想論を語り続けて空気が読めない秋好(杉咲花)に興味がわく。独りぼっち同士で仲良くなった二人は、世界を変えるべく「モアイ」という秘密結社サークルを立ち上げる。
やっぱり吉沢亮はすげぇや。
キングダムの時は厳格な王と笑顔を絶やさない平民の一人二役を演じ、銀魂シリーズではチャラくてゲスイのに憎めない沖田を演じ、一度死んでみたでは根暗で影が薄すぎる松岡を演じた。
どの吉沢亮も大好き。今回もまた、すんばらしいわ...。
これだけ演者としての才能があるのに、めっちゃめっちゃカッコよくてバラエティーに出た時も面白い。ハイスペック過ぎます
この時系列をバラバラに描いているのが佐野さんらしい。
どことなくキミスイに似ていて、退屈するどころかどんどんこの世界観に引き込まれていく。
映画らしい映画というか、これはドラマではマネできない魅力だね。
話の展開はすごく面白い。
騙されて驚き。まさかそういうことだったのか...
その騙しにより様々な伏線が回収され、それが中盤だったがためにそれからが楽しみで仕方なくなった。
という突然の期待がダメだったかな。
その騙されからの爽快感はまるでなくってしまい残念に思ってしまった。
私的には心理戦みたいな、「告白」のようなじわじわと突くのを見たかったのですがどうやら違ったみたい。ハードル上げ過ぎましたわ
どうも物足りなさを感じてしまう。
登場人物の言動や行動に謎が多く、疑問に思ってしまうところが多々。んなことあるかいな!ってね
いや全然話せるやないか、コミ障じゃねぇじゃん。
一気に3年後になるものだから、描けていないところが山ほどある。その間、何も無かったの?何もしてなかったの?何も知らなかったの?
テンションは上がったし、演者は文句なしだったので面白くはありました。
しかし、ほんと惜しい。惜しいなぁ....
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