THE BATMAN ザ・バットマンのレビュー・感想・評価
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Once Again, Once Again
Do we really need another one? Here is a reinvention of a Nolan reinvention in the middle of a Joker reinvention that goes alongside a Suicide Squad reinvention; this goes off the charts on a Spidey Multiverse level. But the film succeeds in being more dark than its Bale-led predecessor, some may say the most serious film ever made. The brooding poetry of its hero sums to a new arc in character.
トンチキなところも多かったが、それもこの作品の愛嬌かも知れない。
斜に構えたような見方になってしまって申し訳ないのだが、結構これはトンチキな映画ではないか。過去のどのバットマン映画よりもブルース・ウェインの内面に迫ったり、ダークナイトの異名にふさわしくほぼ全編が夜のシーンであったり、マッスルカーになったバットモービルの異様さだったり、コンセプト的には非常に興味深い。ただ、3時間の冗長さや、セリーナ周りのプロットの弱さ、なんかバットスーツでじゃぶじゃぶと人助けを始めた絵面の間抜けさ、キスシーンの唐突さなど、どうにも上手くいってないと感じる局面が多く、さりとて思い出してみるとそれもこの映画の愛嬌だった気がしてきた。皮肉で言ってるんじゃないんですと言い訳するが、要するにバットマン映画ってハードルが上がりまくってしまっていると思うのですよね。自分の中でも上げてしまっていたハードルを、自覚的に下げみたら、思っていたより楽しい映画だった気がしてきた。ブルースのキャラもかわいいし。ただ、多くの人がすでに言っていますが、3時間のうち半分はトイレを我慢していたので、年齢的にはもはや死活問題であり、休憩を入れて欲しいです。心から。
法と秩序の外側
映画の上映時間に長さを感じるかどうかは、実際の上映時間以上に作品がどれだけよくできているかで決まると思う。この映画は少し長く感じた。あくまで「少し」だ。
今回の悪役リドラーは知能犯以上に思想犯だった。社会には秩序がある、だが社会の秩序は狂っている時がある。狂った秩序を正そうとすると、その秩序内の法や規律を守っていられない。そんな時は法の逸脱こそが、法や規律を超えたもっと大きな意味で正しい行為となる。リドラーはそういう地点に位置しそうになっている。(完全に達し切れていないように思う)
そもそも、バットマンは法で裁けない悪を力で裁く存在だ。だが、街の名士として秩序内の立場を保証された存在でもある。彼の出自はリドラーにつけこまれるポイントだ。最後に究極の善人となるような決断を下すバットマンだが、あれはあれで確かにヒーローの姿のひとつだろう。しかし、法の外に出ることが時に正しいことになるということも否定できないことも確かだ。
暗黒のゴッサムを漂う、虚ろな瞳。
その眼差しには痛切な傷みがある。シリーズを通じてこれほどまでに瞳に注力した俳優も演出家もいなかったかも知れない。寡黙に心を閉ざし、傷心に苛まれながらも、生きる目的を見出そうともがく男ブルース・ウェイン。
新たなるバットマン。
その若き日を描く『THE BATMAN』最大の特徴は、従来通りの寡黙なキャラクターに重ねながら、目にクマ塗りを施してまでマスク下の瞳(眼)にフォーカスしたことにある。観客の意識下で目の演技によってブルース・ウェインの感情をつぶさに伝える。ロバート・パティンソンはシリーズ史上最高の眼力を発揮している。これだけで観る価値はありだ。
『市民ケーン』は死に際に「薔薇の蕾」とつぶやいて生き絶える。
二番目の妻のために巨大な城を作り、金に糸目をつけずに美術品や動物たちを集め、巨大な暖炉がある居間で夫妻が交わす言葉はなく持て余されている。メディア王として巨万の富を得、すべてを手に入れたかのようなこの男。服従しか許さないその態度から盟友は離れ、妻も去り、身の世話をする執事は金で雇われた男だけ。生きる目的を喪失した晩年のケーンに巣くうのは絶対的な孤独、生涯求めた「薔薇の蕾」とは…。
『THE BATMAN』を観て、ケーンの対局に若き日のウェインの姿が浮かんだ。
若くて蒼いバットマン。
精神は成熟の手前にあり、自分の使命だと決めた自警活動は思うようにはいかない。身体を鍛えることは怠らず、父から引き継いだ遺産で悪の撃退アイテムを手作業で整える。ゴッサム屈指のウェイン産業経営にはまるで興味がなく、会社のことも身の回りのことも執事アルフレッドに任せっきり。
彼は日記をつけている。
街を浄化するための活動を始めて約二年、彼が目指す理想を実現するのは困難だらけ。考えることは山ほどある。何を優先しどう対処するのがベストなのか、試行錯誤の連続だ。夜な夜な獲物を求めて街を彷徨う。こんな自分は獣と同じではないのか…。しかも、カオスと化したゴッサムシティは目の前で堕落し続けている。
ウェインの眼に語らせるために、日記によるモノローグが効果的に使われている。自分だけの秘密=日記を開示することで、無様な自分に対する嘆きをゴッサムの混沌に重ねて描く。ここにマット・リーブス監督の本気度を感じた。
成長の過程にある未熟なウェインに起用されたパティンソン。
全編モノクロームの『ライトハウス』で、裸になって恍惚に酔うという飛び道具を与えられたれウィリアム・デフォーとは異なり、凡であるが故に理不尽な要求を前に狂気を露わにする無骨な男。呪われた過去を抱える陰影の深い演技は決して楽なことではない。多分にエキセントリックなキャラクターに物怖じせずに挑んだその役柄は、ウェインへの布石となったのかもしれない。
ウェインが心を許す数少ない人物のひとりが、キャットウーマンとなってバイクで疾走するセリーナだ。女優として洗練されたクラヴィッツのスマートな姿には好感を持った。アルフレッドのアンディ・サーキスは監督の盟友として役割を果たす。そしてバットマンの対局に位置する“合せ鏡”となるリドラーにポール・ダノ、ここは多言無用だろう。
ギミックへの配慮も行き届く。
若きウェインはデイパックを背負いバイクを駆る。バットスーツは防弾で身を守るだけではなく、クラップルガンを装備し、屋上から降下するウィングスーツにも変わる。チューンナップされバットモービルもこれ見よがしには登場させない。ラストではバイクがさりげなくアップデートされている。ストイックなこの姿勢が、新たなるバットマン像と重なっている。
妥協なきビジョンが貫かれた、かつてないゴッサム・ノワール
一言で言って陰鬱としている。だがこれは決して否定的な意味ではない。作り手の意図や世界観が刃物のように研ぎ澄まされているというか、映画が始まると同時に広がる奇怪な”視線”にしても、得体の知れない胸騒ぎをひたすら膨張させてやまない。それほどマット・リーヴスが構築するノワールなゴッサムシティは謎と荒廃に満ち、寒気が走るくらい圧巻だった。そして珠玉のキャスト。ある人物が「人は見かけとまるで違う」というセリフを放つが、確かにここに集う誰もが従来の俳優としてのイメージを大きく覆している。青白さ際立つ主演のパティンソンはもちろんのこと、アンディ・サーキスの誠実さも魅せるし、コリン・ファレル、タトゥーロ、それから肝心の”あの男”も、尋常ではない怪演ぶりだ。暗くて孤独な道筋はどこへ繋がっていくのか。あらゆる悪を白日の下に晒すことができるのか。我々は今まで以上に覚悟しながらこの戦いの行方を見届けねばならない。
大ヒット作「ジョーカー」に寄せる方向性はアリだとは思うものの、割と賛否が分かれそうな「バットマン」リブート作。
「バットマン」映画で最高峰だと思われる作品に「ダークナイト」があります。ただ、そんな「ダークナイト」に引けをとらなかった作品に、第92回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞を含む最多11部門ノミネートまでした「ジョーカー」があり、本作は「バットマン」のリブートに際して、この「ジョーカー」に寄せてきた感があります。
とは言え「ジョーカー」ほどのリアリティーは、そう簡単に作れるものではないと再確認できた作品でもありました。
まず良かったのは、ポール・ダノ扮する知能犯リドラーが謎解きをさせるという見せ方で、何とか状況が散漫にならずに済んだ点でしょうか。そして、飄々と猟奇的な雰囲気を醸し出せるのは「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」などと同様に、流石のポール・ダノでした。
また、「TENET テネット」のニール役でも活躍したロバート・パティンソンも、バットマンに合っていたと思います。
ただ本作の作風は、全般的に画面も含めてほの暗く、私は(実在の未解決事件を描いた)デビット・フィンチャー監督の「ゾディアック」という作品を思い出していました。私は「ゾディアック」も好きなのでいいのですが、王道の「バットマン」において、このトーンは、やや一般受けしづらいのではと感じました。
また、本作ではほぼ覆面スーツだからなのか、バットマンの覆面から見える素顔の部分が広くなっているような印象を受けました。
そもそも、ブルース・ウェインはゴッサム・シティで最も有名な人物です。
そしてロバート・パティンソンは顔も独特な美形なので、世間が「バットマンが誰なのか気付かないのはおかしいのでは」という懸念は消えませんでした。
このように、ややリアリティーに欠け、キャットウーマンとの関係性も含め必然性と共に魅力が描き切れていない印象。
とは言えクリストファー・ノーラン監督版の「ダークナイト」前の「バットマン ビギンズ」もそこまで出来が良かったわけではないので、次回作でどんな方向転換があるのか期待して待ちたいと思います。
1番好きなバットマン
面白かった
今回のバットマンは1番好きだ。
暗さが良い。
権力者を標的にした連続殺人が起きて、現場を検証するシーンは、どこかセブンを観ているような。
バットマン役のロバートパティンソンはトワイライトシリーズで印象に残っていて、テネットで格好良さを再確認。
戦闘シーンもカーチェイスもハラハラさせてくれる。
イカレタ犯人が最後に見せた顔。
ん?どこかで見たような。
ポールダノって、リトルミスサンシャインの?
いやいや面白かった。
少しは手加減しろ
当時、映画館で観ました🎬
ロバート・パティソン演じるバットマンが、ポール・ダノ演じるリドラーと対決するストーリーですね。
リドラーは色々仕掛けをしていて、それに翻弄されていくバットマン。
アンディ・サーキス演じるアルフレッドまでもが狙われ、バットマンは怒りますが…。
最終的には、リドラーの企みを阻止することに成功し、率先して人々を助けるダークヒーローになりましたね🦇
セリーナを演じたゾーイ・クラヴィッツとも多少ロマンスはありますが、ラスト近くで一旦別々の道へ。
彼女は華奢過ぎる気もしますが、キャットウーマン的な雰囲気はありましたね。
そして、特殊メイクをしたコリン・ファレル演じるペンギン。
結構目立っていたと思います。
予告編で車ごと横転させられるシーンでの、ペンギン視点で迫ってくるバットマンは怖いですね。
ジェフリー・ライト演じるゴードンも、わざと殴らせてバットマンを逃がすシーンは良かったと思います。
全体的にダークな作風ですが、バットマンはどうしてもそうなりがちなので。
上映時間が3時間近いので、後半は少し間延びしますが、完成度は高いと思いますね😀
続編もあるようなので、期待です🙂
純粋すぎる正義
2024
46本目
使命感にかられた闇堕ちヒーロー。
個人的には今までで1番好きなバットマンだ。
まあとにかく人間臭い。007カジノロワイヤルの泥臭いジェームスボンドを思い出す。
そんなバットマンが謎解きに巻き込まれていく。
世界観のダークな感じもそのままに表現されている。
若き日のバットマン。まだ彼がマスクマンと気持ち悪がられる時の話。
無秩序なゴッサムシティの闇に立ち向かい2年。
心はだいぶ荒んだようだ。
最後まで瞳がそれを表現している。
個人的には犯人による殺人などはエッセンスに過ぎない。ゴッサムシティではただ繰り返す現実。
謎解き、戦い、アクションは確かに面白いが、そこではなく過去から脱出をしようとするバットマンに見応えがある。
3時間の長編映画だが、この時間をかけた映画でもバットマンは皆の思うヒーローにはなれていない…
今後も楽しみ。
とにかく鋭く寂しい瞳をしているバットマン。
good bye ( ? )
面白い!
そもそも金持ちの道楽をヒーローに指向したコミックだと思ったが、なかなかシリアスでスリリングさがあって面白かった。
バットマン、キャットウーマン、リドラーのそれぞれのキャラクターたちが根源に持ったものはとても似通っている。
その自分自身の根源にあるものをそれぞれのやり方で表現しているに過ぎない。
そしてどんな表現でも構わないが、作中の中にあるのが「街」。汚職。
誰がいいとか悪とかではなく、この街、つまり国は変わることができるのかと、映画を通して問いかけている。
3人のキャラクターはいずれも行動したのだ。最後にバットマンは、「私は人々に影響を与えた」というが、実際に影響を与えたのはリドリーだったのではないか? そんな愚問が浮かんできた。
リドラーの魅力が薄め
前のダークナイトシリーズを見てしまうと、敵役のリドラーの魅力が薄い。やはりスピンオフまで作られるジョーカーの魅力が強すぎるのか。あまりにリドラーが簡単に捕まってしまうため、最後にどんでん返しを期待したが、それも無く、正直微妙だった。
キャストや監督の無名性が逆に可能性の提示に成功している。
これはすばらしかった。
位置づけとしては「バットマン」というよりはポランスキーの「チャイナタウン」やリドリー・スコットの「ブレードランナー」に近いと思う。
ストーリーは、若きブルース・ウェインを扱っている。冒頭で「2年間の生活で、おれはすっかり夜型人間になった」というモノローグがあるので、「イヤースリー」ということになる。
市長が暗殺され、犯人からバットマン宛の手紙が残されていた。
その後も、ゴッサム・シティの政治にかかわる重要人物が次々と殺されていく。
犯人がリドラーであることは早い時期にわかる。リドラーを追ううちに、ブルース・ウェインは、この事件が自らの両親や、ゴッサム・シティがうまれたころの出来事に根があることがわかっていく。
といったもの。
映像は基本的に暗い。ハードボイルドタッチではあるのだが「ブレードランナー」の暗さとはまた違っていて、ゴッサム・シティの街明かりなどは美しい。
これは、物語においてゴッサム・シティの成り立ちが重要なキーワードになってくるから、印象的に撮影する必要があったのだろう。
撮影にはかなりこだわっている。時にやりすぎな感じがするショットもいくつかあったが、おおむね成功している。
なによりも驚いたのは、通常、バットマンの映画ではバットマンやジョーカーといったキャラクターが映画の中では世界に普通に存在しているのだが、本作ではバットマンが「奇妙なコスプレをしたフリーク」扱いになっているというところで、映像を観ていても、「なんでこんな格好で出歩いてしまっているのか」という違和感を覚えさせる。これは今までのバットマン映画にはなかったオリジナリティといっていいだろう。
これはおそらく意図的にやっていて(意図的にそういうことができるのが驚異的なのだが)、最後のほうでその演出が活きてくる。
また、音楽もおもしろかった。
本編中では、「アヴェ・マリア」と、ニルヴァーナの「サムシング・イン・ザ・ウェイ」、そして「バットマンのテーマ曲」の3曲がバリエーションを変えて流れる。他の曲は流れていないと思う(クラブのシーンではズンズンいうリズムトラックは流れていたが)。そして、「サムシング・イン・ザ・ウェイ」と「バットマンのテーマ曲」はメロディが同じだった。使っている音符が違うだけだと思う。これはあえて同化させているのだと思う。
ネットでカンニングしたら「サムシング・イン・ザ・ウェイ」は「生命の線引き」に関する歌だという。
本作はまさにそういう映画だった。リドラーがブルース・ウェインに向かって「お前は両親を殺されたから『孤児』だと?孤児っていうのはどういうものか知っているのか」みたいなことを言うシーンがある。
人は生まれながらにして裕福だったり貧しかったりする。そして、その違いは一生を左右してしまう。もし、貧困層が夢や希望を叶えるチャンスがあったとして、その機会が奪われたら、もう二度とそんなチャンスはめぐってこないかもしれない。
「人は生まれながらにして線引きされてしまっている。それはもうどうにもならないことなのだろうか」という問いがある。だから、ふたつの曲を同化させたのだろう。
「アヴェ・マリア」はおそらくシューベルト版を使っているのだと思う。実はこの曲は宗教曲ではなく、タイトルも「アヴェ・マリア」ではなく「エレンの歌 第3番」というもの。エレンという娘が洞窟に追っ手から逃れるために洞窟に隠れ、聖母マリアに助けを求める、という内容。本作の内容を考えるとリドラーのために用意された曲のような気もする。
シナリオの作りが非常に緻密でうまい。
ブルース・ウェインは自らの過去に立ち向かうことで、トラウマを解消せねばならない。そして、そのためには必然的にリドラーを見つけねばならない。もしくは逆に、リドラーを見つけるためには、自らのトラウマに立ち向かわねばならない。
よくできた文芸作品のような映画に仕上がっていた。
製作費は284億円。興行収入は1,095億円。ちなみにバットマン映画で一番評価が高い「ダークナイト」は製作費260億円で、興行収入が1,429億円。やはりレジェンド級の作品とは売り上げが違う。ただし、クオリティという意味では本作のほうに軍配を上げるファンも多いのではないかと思う。
ロバート・パティソンやポール・ダノといった最近メジャーになってきた俳優たちが作り上げた新しい世界は、この先を期待させるのには十分な出来栄えだった。
敵と戦わないメンヘラ鬱病バットマン(笑)
パティンのバットマンがこの根暗のあの雰囲気にバッチリ決まっていて自分は暗くて重苦しい ホアキンのジョーカー寄りのバットマン嫌いじゃないです!
まさかまさかのミステリー謎解き作品にするとは思わなかったです!
あと雨の中のカーチェイスでワイパーでも視界不良で前が全く見えて無いで追っかけるシーンはめちゃくちゃ良かったです!
ロバート・パティンソンイケメン
全体的にダークな印象の映画だった。
それこそ、ホアキン・フェニックスのジョーカーに似たものを感じた。
約3時間という長い映画ではあったが、最後まで飽きることは無かったように感じた。
どの作品でもゴッサムシティは常に嫌なニュースで溢れかえっている。格差は広がり、薬物などが蔓延する。
今作はさらに救いようのない街であると思わされた。そんな街でブルース・ウェインはどう生きるのか。本人の葛藤、真実を受け入れるのか否か。とてもいい映画だった。
終始暗〜い
飽きずには観れたかな。終盤の畳み掛けは流石といったところだが若干クドくも感じたが3時間も観たかいはあった。
バトルでは敵の銃は全て受け切りボコボコと超肉弾戦で倒していく...スーツ力だけやん。装備も整ってない未熟な無骨さを表現しているのでしょうね。
ip「バットマン」に期待する内容ではない。なんというかシェイクスピア悲劇みたいにもったらもったら悩んでるだけ
「ダークナイト」が傑作すぎるせいか、その後のバットマンはみんなあのダークなノワール模様に染められている。
それはいいのだが、本作は肝心のアクションがまともになく、バットマンも延々もったらもったら悩んでるだけ。幼稚な精神レベルの「青春の悩み」みたいな感じで、作り手はz世代向けのヤングアダルト映画としてバットマン映画をリブートしたかったんだろうと思われる。そっちのが金になると踏んだんだろう。主役の俳優とか見ててもそんな感じだし。
それは別にいいんだが、単純につまらんのよこれが。ダークナイトなら冒頭の見事な銀行強盗シーンで映画世界に引き込まれる。だが本作はなんだか真っ暗な中でもごもご動いててろくにアクションすらない冒頭で、映画世界に没入するのにとてつもなく苦労する。その後も特に盛り上がりのないまま、息子としては衝撃だろうが無関係なゴッサム市民的にはどうでもいいような父親の裏面が明らかになってどうのこうのと、どえらくなよなよしてる。バットマンがエヴァのシンジくんに見えるというねw さすがヤングアダルト映画。
こんなんならむしろインディ・ジョーンズぽく脳天気な犯罪撲滅アクションにしとけば良かったのに。
ペンギンとか出てきて、古のバットマンを観てきた身としては超期待したのに、なんだよあいつ。あんなの「ペンギン」じゃないわ。どうでもいい脇役に、ただキャラ名当てはめただけの薄っぺらさ。キャットウーマンも割とそう。このキャラ使い捨て感を始め、作り手から「バットマン愛」を全く感じなかった。自分の商売にバットマンを利用しただけ感が凄い。
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