ヘレディタリー 継承のレビュー・感想・評価
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家族間の不協和音
不気味な子供に、奇妙な気配や音からじわじわと来る恐怖、という系統かと思いきや、そこで子供が?!と、予想を裏切る先の読めない展開で、最後まで目が離せませんでした。
中盤は家族間のピリピリとした不協和音の心理サスペンスのようで、神経質な不穏感に満ち溢れ、妄想なのか現実なのか、と思いきや、クライマックスの変貌ぶりは度肝を抜かれました。
クライマックスは、自分でするのか?!と、奇妙な滑稽さも感じましたが、それまでの日常のリアルな迫真の演技からか、異様さが尋常ではなく、やはり恐ろしかったです。
不気味な気配や音も恐怖感がありましたが、何より家族間の愛憎の不協和音が怖い、辛い、と感じました。
最たる毒親の祖母、ホラー的にも精神的にも、毒親の呪いが理不尽で恐ろしい作品でした。
ハッキリとした完全なるバッドエンドで、毒親の呪いから逃れられないのかと。
こえーよ
話の整合性とかこの行動がおかしいとか大してホラーじゃないとか後半だけいいとかプロレビュアーがどうとかなんなんだろう。
そんな事よりも普通にこえーよ。
人それぞれですけどね?
過去に自分が無意識に作り上げて来たホラーの定義をはみ出す所のある映画に対して
それを意味不明とかこんなの全然ホラーとしてなってないと受け取るか
なんだよこれスゲえこええてなるかは。
後者の方が楽しんで映画観られて得な人生な気がするんで
私は映画にあんまり詳しくなくてよかったです。
少なくともこの間のitより全然不穏にこえーよ。
もう一度観たいけど…
じわじわと精神にくる怖さでした…
ホラーと言うか、オカルトでした
娘がナッツアレルギーだとか大事な設定など、さら〜っと説明なしに進んでいくので危うくスルーしてしまいそうになったり…
ラストに繋がる伏線などがたくさんあるのですが、オカルトの知識が少なかったため、これはなんだろう???と思うことが多かったです
でも映画を観た後にネタバレや詳しい解説を読んだところ、とても興味が出てしまい、もう一度観たくなりました。
伏線が回収しきれてなかったのでもう一度観て確認したい!いやいや、でももうしばらくは観たくないかも…
グロいもの、痛そうなものは耐性が付いてるはずなのに、怖かったです
気味が悪い、後味が悪い
考えれば考えるほど意味がわからない
でも個人的には好きです!
前日譚が見てみたい
評判聞いて見てきた
ローズマリーの赤ちゃんの系譜かなと。
その意味でも継承。
グラハム家の物語として、前日譚も見てみたい。
父や兄の設定も興味そそられるところだったから。
つまらないと言う人がいても、不思議ではないかな。
ただ、見ている間はずっと怖い。
舞台は白樺に囲まれた家。
上映後、徒歩で帰る途中、しらかば幼稚園の脇を過ぎた。ゾッとした。
2018-114
ドス黒い塊みたいなものを心に落とされて、それが服についた習字の墨みたいになかなか消えない。
何を見たんだ。
ここ最近、かっこいいピーターとしか思えなかったトニコレ、今回はメンヘラ母ちゃん役で久々ピーターぽくない。
チャーリー役の女の子の雰囲気がはんぱじゃなく、この期待感は『エスター』並でしたが……。
なんだこれ。
とりあえず怖くはない。
こんな感じのテイスト、『聖なる鹿殺し』を見たあとと同じ感情です。あっちのほうが心に落ちてきた塊、でかいけど。
『オーメン』とか、似た感じので好きな(というか、楽しめた)のもあるのですが。
怖さを推すなら、見せ方によっては『着信アリ』と似たようなシーンもあるし、もっと怖く演出できると思うのですが、どこに重点を持っていきたいのか最後までよくわからず…。
トニコレの表情を楽しむものなのかな🤔
(余談)
隣のお兄さん、トイレ我慢しとったのは充分わかるけど、限界達したときに突然立ってガンダッシュすんのやめてください。一応ホラー見てるんですから。
ラスト10分まで我慢してください。
そうすると、斬新なラストが迎えてくれます。しかし、面白い訳ではありません。ゴルフに例えるなら17番ホールまでずーとパーで(眠気との戦いでした)最後ホールインワン決めたかような感じ。結果、予選敗退レベルの出来でした。DVDでもよかった。
怖さの次元が違う。
何か見てはいけないものを見てしまった感覚・・・。
夜トイレに行くのが怖くなったり、寝返りをうつのが怖くなったり、部屋の隅の暗がりを見つめるとうっかり何か見えてしまいそうな感覚になる映画です。
特にトラウマ的な映像のこびりつき方はエクソシストのそれと同様で、あれも得体の知れない恐怖とそれに立ち向かう家族の姿だったが、本作の家族は果たして立ち向かうことができるのか?という作品です。
しかし、この映画が面白いのは怖い演出だけでは決してなく、細かな伏線の張り方とその回収方法がこれ以上はないくらい効果的に演出され、最後まで緊張感を持続させていること。
予告編で流れているのでネタバレにはならないと思うが、ドールハウスを使った演出、音を使った演出がとても効果的。上手い。
近年稀に見るオリジナリティに溢れた作品で、とても貴重な映画体験だった。
アホな家族を鑑賞させられる辛さ
祖母の死んだ後、家族に災難が降り注ぐホラー映画。
劇場での予告編にて面白そうだったから鑑賞したのだが、完全に的外れで残念だった。
原因は描かれている家族。
色々とこの家族、まともな様に見えて部分部分が抜けている。簡単に言えばツッコミ所が多いのだ。
(最初の災難を例に例えると、災難までのシーンが災難直後の行動不可解さで台無し、災難の理由や追求も災難が起きてかなり経過して話し合うなんて、、、普通子供の帰り待つなり、最悪でも起きた朝一やり合うだろ?的でありえないやこの家族って感じ。)
「家族みんながアホなんだろう」と思えば済む話なんだが、その後もアホ過ぎて感情移入も出来ず、真面に観る気は失せてしまっていた。
その後シナリオも一体どの方向へ持って行きたいのかが分からず。いや、ドラマ性もだんだん無くなり、「ただ怖がらせたいだけだろ?この映画。」と化していた。
最後の王様もう〜ん。悪魔のオカルト設定が裏にあるとしてもつまらん。
人間ドラマ部分に計画性が無いホラーってこんなに面白く無いんですね。
こんなんだったら、ドラマ殆ど無しのアホな事してる最中にどんどん人が殺されて行く様なB級ホラー映画を観ていた方がまだマシである。
今時珍しいぐらいのストレートなホラー
いい歳をしたうるさ方の評論家が、怖い怖いと口を揃えて言うから期待しまくって行ったら…
もっとミヒャエル・ハネケ作品とかラース・フォン・トリアー作品みたいなトラウマになるレベルの嫌な目に合わされるのを期待していたら、今時珍しいぐらいのストレートなホラーで肩の力が抜けた。
もちろん、観ている間は怖くて力入りまくってたんだけど…
お母さん役のトニ・コレットは「シャイニング」のシェリー・ディヴァル以来の怖がり顔が最恐。
監督の実体験をホラーにして再構築したという話が一番怖い!
難しくて底知れない怖さ
ある日、グラハム家の家長エレンがこの世を去る。娘のアニーは、母に複雑な感情を抱きつつも、残された家族と一緒に葬儀を行う。エレンが亡くなった悲しみを乗り越えようとするグラハム家では、不思議な光が部屋を走ったり、暗闇に誰かの気配がしたりするなど不可解な現象が起こる。
まず雰囲気がずーっと怖い。暗〜く古く大きい洋館、森のなかにポツンと一軒。その不気味な洋館でミニチュア家具作りを仕事にしている母親。良くわからない宗教に傾倒し精神病も患っていた祖母。その祖母に人身御供の如く差し出され暗い正確に育ち奇妙な一人遊びばかりする少女。諌めない父。息子だけはと祖母から遠ざけたせいで兄はお気楽にクスリを覚えたりしていたが、ホラー映画なので平和な学生生活は一瞬で終わる。
スプラッタ好きには物足りないだろうが神経に来るホラーだった。
クライマックスを除くといわゆるホラーのお約束色は希薄で、シンプルなホラーを期待する客には不評を買う可能性もあって、いわゆる「わかりやすいホラー」にはなっておりません。
その反面、どシリアスな「家族ドラマ」を鮮やかにホラーに転じて見せたアイデアには今後のジャンル映画の可能性を見て取ることが出来た訳で素直に評価すべきだと思います。
頭も神経もすり減った
伏線の張り方が半端ない
こんなに頭使いながら
映画を観たのは久方振りだ。
これはくせになる。
脳裏にこびりつく
いやーな感じも含めて
これは本当にくせになる。
トニ・コレットの
サイコな演技に拍手。
どうしても解けない謎がひとつ
なぜ死んだ長男じゃだめなの?
PROのレビューは本当にアテにならない。
今さらニコ動をパクる宣伝担当のセンスの悪さから嫌な予感はしてましたが、やっぱり全然怖くありませんでした。
ホラーというよりはオカルトサスペンスですね。
お話的にはよくあるネタで、この内容で2時間超えは長すぎ。そのくせラストの種明かしはあっさりし過ぎで理解しにくい。そして理解したところで結局よくあるネタだから理解出来た達成感もない。
俳優さんの演技はかなり良かったのでプラス1点。というよりこれで演技が棒だったら本当に見るべき場所がないです。
本作に限りませんが、公開前からレビューあげてるPROレビュアーは本当にアテになりませんね。もちろん試写会や海外公開等、国内公開前から観る手段があるのは知ってますが、「本当に観たの?」と思わざるを得ない過剰なヨイショばかりで、どうしてもまっとうにレビューしてるのか疑わざるをえません。
☆☆☆★★★ 簡単に。 日本題名の副題に【継承】と付くだけあって、...
☆☆☆★★★
簡単に。
日本題名の副題に【継承】と付くだけあって、最後の展開は読めてしまうかも。
…とは言え。そんな事はどうでも良くなるくらいに魅入ってしまった。
ひょっとしたら、漏れ伝わって来る評判の悪さの多さに。ハードルを下げたのが功を奏したのか?とも思えるのだが。いやいや!なかなかどうして。《イヤミス》とゆう言葉が有るのだから、《イヤホラ》だって有っても良いと、おじさんは思うのだった(^ ^)
ホラー映画を観に来たのに、画面横からドカ〜ン!音楽ギュ〜ン!悲鳴がギヤ〜!が無いんだから(・ω・`)
…って不満の人がおそらく多かったんでしょうね。
おじさん、あの手の手法にはうんざりしていたので。寧ろ思い通りに怖がらせてはくれないホラー映画が有っても良いんじゃないの…と。
この作品の様に、真綿で首をジワジワっと締めて来るホラーは大歓迎なんですよね〜( ˘ω˘ )
ところで、主人公で平凡な主婦のトニ・コレットですが。彼女は箱庭世界の創造主でも有る。
そして、この作品で大事な事は。彼女の母親が亡くなった後からスタートしている。
彼女の母親が生前にどんな人だったのか?作品が進んで行くに従って、徐々に明らかになって行くのだけれど。そんな亡くなった母親もまた【或る人達から】《神》と崇められた存在だった。
エンドクレジットでの♫青春の光と影♫を聞けば、はっきりと分かるのだけれど。亡くなった母親は、60年代に流行したヒッピー文化が産み落とした怪物の1人だった。
あの当時に、数多く存在した新興宗教の波。
社会の絶望的状況に救いを求めた人達を煽動した悪魔の囁き。
だからこそこの作品は、2人の神による運命の闘いで有るとも言えるのだろうか?
映画のちょうど折り返し辺りから。トニ・コレットは突然の様に、喚き散らしたり泣き叫んだり…と、観ている観客の気持ちを逆撫でし始める。
正直に言うと、アメリカ映画によくあるこの様な場面が大嫌いなんですが。 それはひとえに、日本人のDNAに擦り込まれた慎ましさの精神ゆえだと思う。
反対にアメリカ社会では、自分の意見をはっきりと口にするを良し…とする文化が根付いている。
私自身がこの辺りで、作品に対する興味を失いかけた事実から言って。この作品に低評価をした人の多くは、おそらくこの辺りから気持ちが離れ始めたのではないでしょうか?
しかしこの辺りから、この作品の本質が炙り出されて来るのですが…。
とにかく、この作品の成功の立役者は、主人公を演じるトニ・コレットの演技力に他ならない。
映画では描かれてはいないが。その背景には、亡くなった母親との確執が深く関わっている。
おそらく母親からは、次の【継承者】として色々な事柄が有った…であろう?とゆうのが、作品の端々から漂って来る。
終盤でトニ・コレットは、或る意味では言ってはいけない言葉を遂に口にする。
「産みたく無かった!」
…と、彼女は長男であるピーターに言う。
だが、彼女は結局チャーリーを【生贄】として母親に捧げてしまったのだった。
結果、チャーリーは男になれ!とお祖母さんから言われ続けて来た。それを心の奥底から反省し、生きて来た苦しみ。
それをトニ・コレットは、素晴らしい演技力で演じきっていた。
そしてもう1つ、この作品の優れている点は。説明的な台詞等を極力排し、出来るだけカメラの動きだけで、現在の状況等を観客に伝えようとする。その演出こそが、この作品での1番の見所だと思います。
2018年12月4日 TOHOシネマズ流山おおたかの森/スクリーン7
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