ヘレディタリー 継承のレビュー・感想・評価
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完璧な悪夢……完璧な宣伝コピーだと思います
個人的な経験の中では、戦慄感、忘れたいのに忘れられない顔、の二点において、あの伝説の『エスター』に匹敵する凄さでした。
映画的な満足度はかなり分かれると思いますが、鑑賞した方のうち2割から3割くらいの人が、今後の人生のどこかで、ふとした時に、あの〝コッ〟という音をどこかで聞いたり(錯覚だとしても)、映画の中のどこかのシーンを夢で見てしまうはずです。
そういった意味では、怖いけど二度楽しめそうですよ。
タイトルなし
雰囲気、音、演出、演者などは最初から最後まで緊張感があって良かった。
でも、肝心の内容は?
気づいたら悪魔の仕業になってて、チャーリーの死だって直接結びつくとは思えないし、そうだとしても説得力不足だし、墓荒しはなんだったの?ジョーンの仕業だったの?それともそれも悪魔のせい?ハトの首を切断したのには理由はなかったの?ただの恐怖演出?最後の人たちはなに?何処から沸いたの?それだって言いたいことは本当は何となく分かるし、全部悪魔の仕業だったのかもしれないけど、どれも説得力に欠けるのが勿体ない。
チャーリーが死ぬまでをもっと短くして、もっと悪魔とおばあちゃんについて描いてほしかった。そこが薄いから置いてけぼり感が凄かった。
前述の通り、良い部分もとてもあっただけに勿体ない気がしました。
続編があるような気がしないでもないけど、それ前提の内容ならまた話は変わるかもしれないです。
キューブリックがローズマリーを撮ったら
雰囲気と音響と子役を含み役者陣の演技は凄いの一言。
途中からあれこれはローズマリーが最初からちゃんと継承する赤ちゃんを産めなかったバージョンか?と思ったらどんどん最後に向かってローズマリーの赤ちゃんぽくなっていった。なぜ悪魔崇拝者は脱ぎたがる?
んー、言うほど怖いかなぁ?
私は怖がりなので普段ホラー映画は観ないのですが、レビューを読んで興味を持ち、珍しくホラーを劇場で観てみることにしました。
が、結論としては特に怖くもないうえに目新しさも少なく、なんだか退屈なものでした。ホラーというよりはオカルトスリラーという感じですかね。
心理的にくると言われてたので、どんなものかとビクビクしていましたが、ダメージがなくて良かったですw
ジャンルはちょっと違いますが、マルホランドドライブとかの方がよっぽど怖いし、面白いし、革新的な映画だったと思います。
そして怖さだけで言えばやはりJホラーの方が数段上だなーと改めて思いました。
ミニチュアを使った演出と、チャーリーの人間離れした容姿は良かった部分だと思います。
ホラー映画としては0点
ストーリーの進みが遅くて長く、とにかく淡々としてて退屈でした。
またホラー映画特有の絶叫要素もほぼゼロなので、スリルを味わいたいと言う人には不向きな映画です。
とはいいつつも、ジワジワとも静かな恐怖を味わうようには作られていますが、普段からホラー映画を見慣れている人なら微塵も恐怖は感じません。
個人的にはホラーと言うよりは、シュールなオカルトミステリーですね。
普通とは違う変わり種のホラー映画を見たいと人には楽しめるのではないでしょうか。
とにかく恐い 途中からずうっと怖い
出だしは、なんとなく怖い感じだったが、途中のある出来事からもう怖すぎてハンドタオルをずうっと口に当ててしまった。
自分だけでなく、劇場にいる人全員が息を飲んだままだから、もう怖さがマックスのまま。
怖がりの人は何か握れる物を持って行った方がいいよ。
ホラーが苦手な人にも大丈夫な高レベルの作品
中学生のとき「エクソシスト」を観て金縛りにあって以来、ホラーは絶対観ないと誓ったが、今作には何か魅かれるものを感じ、太陽が輝く午後一の回で鑑賞した。
確かに怖いがこれはいい作品だ。家族の歪んだ関係をじっくりと描きつつ、亡くなった祖母の秘密に迫っていく。
とにかく母親役のトニ・コレットが素晴らしく、オスカーを獲っても不思議ではない。息子と娘のキャラも立っていて、最高のキャスティングだ。
母親が造るミニチュアの世界と往き来する映像も秀逸で、クオリティの高い作品だと言える。そしてホラーが苦手な人にもオススメできます!
ヤバイ映画!観ないと損!
これは本当にヤバいタイプの映画です。
家族という共同体を、こんなにも薄気味悪く描くなんて悪趣味すぎて最高です!
いろんなタイプの怖さが、いやーに確実に襲いかかります。
きっちりエンタメだし、とことんホラーだし、どんどん危機感を感じて、「ヤバいヤバい」の連続。
けっこう長尺なので、時間がゆっくり流れて間延び感はあるんですが、
その間延びすらなかったら、確実に阿鼻叫喚でエンドクレジットのころには、干からびていたかと思うくらい。
辛うじて生きて帰ることができました。
昼に観なくて良かったあ。
クラシックになる映画
始め暖房が効きすぎの映画館で暑かったんですが、上映が始まると鳥肌たちまくりで寒気を感じ、脱いでいたスタジャンを着直すくらい入り込んでみた作品。ストーリー、演出、演技、音楽どれをとっても過去最高クラスのオカルトホラー映画。心に傷跡を残す系の最高峰。エクソシスト、セブンを越えるエグりかたです。
今年を振り返ると、「マンディ 地獄のロードウォーリアー」「アンダーザシルバーレイク」「ボーダーラインソルジャーズデイ」「ウィンドリバー」と後味悪い系の傑作揃いだったが最後に最後傑作がでた感じ。
家族という閉ざされた社会
家族は社会の縮図だ。
そして、あるのは愛情だけではない。
血縁は、何よりも優先して語られるルールのようなものであり、様々な因習が周りから評価されることもなく続き、支配や愛憎も渦巻いてる。
血縁の頂点に立つ祖母。過干渉で精神的に不安定、ドールハウスに自分を閉じ込める母親。
無関心なのか冷静なのか、働いているのかも不明な父親。
祖母を慕いオカルトを感じさせる妹。
兄は、至って普通の高校生だが、この映画の中にあっては次第に追い詰められていくアンバランスな存在だ。
そして、物語は、仕組まれた罠にかかるように、有らぬ方へ有らぬ方へ展開する。
この映画はホラーだが、少し冷静に自分の事として考えると、ニュースでよく取り上げられる家庭内暴力やネグレクト、子供を溺愛するあまりモンスター化する多くの親、突如として家族をまとめて殺害してしまう事件など、物語と紙一重の現実に事欠かない。
少してんこ盛り感が強かったが、理想として語られる社会や家庭に対して突きつけられたようなアンチテーゼ、或いは、現実の写鏡のようで面白いと思った。
ダメでした…
冗長。
心理的な追い詰められ感も弱い。
それ以前に感情移入する相手もおぼつかず
(構造的にもっとも気持ちを乗せられそうな相手は早々に退場)。
オカルト寄りなので、因果も納得しづらいし。
オチも特定の宗教観のない自分には、恐ろしさに繋がらず。
映像は丁寧だと思うし、役者はいい。
そのため雰囲気はある。
ただ21世紀最恐でも、後の世のマスターピースでもない。
堂々とした風格のモダンホラー
"あったらいいな"をカタチにするのが小林製薬。"あったら嫌だな"をカタチにして叩きつけてくるのが『ヘレディタリー/継承』。モダン・ホラーを「継承」するかのような格調高さと、表現の質の高さに驚いた。即物的〜超自然的なものまで、恐怖演出の技術と配置も巧妙。この恐怖の感染力は風疹より高い…
母親の存在そのものがホラー
母親の表情だけでもうホラーチックになっており、終盤まで母親が中心になっていた。
クライマックスでは地獄の王を召喚してしまったことにより、息子ピーターがペイマン王となる。
ここに至るまでの間、家族全員が犠牲になってしまった。
いまいちよくわかってない部分があったが、降霊術は怖いのでやめましょう。
題名の通りで。
久しぶりなじわじわとくる怖さがあったなー。宗教的な考えが日本とは違うから意識の差はあるだろうけどパラノーマル的な展開でなっとく。まあ、こうなったからどうなるの?って感じなんだけどね。
けど正統派なホラーで良かった。
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