アイネクライネナハトムジークのレビュー・感想・評価
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幸せな気分に浸る群像劇の秀作
三浦春馬と多部未華子のラブストーリーと思いきや、これは世代の異なる複数のカップルの出会い、そして彼らが過ごした時間のつづれ織り。
幸せな空気に包まれた作品だった。やっぱり愛って時間だと思う。この作品の10年のように。だからこそ強い説得力があった、深い感動があったのだと。
とにかく脚本と演出が秀逸で、群像劇とはいえ散漫さは微塵もなく、各々のエピソードがしっかり意味を持ち結実した。
「愛がなんだ」に熱狂した若い世代には幸せボケのように映るかもしれないが、10年後、20年後を知る世代にとっては素直に感動できる作品だと思う。
今泉力哉監督の集大成であり、今年の邦画のベストの一本だろう。
三拍子揃った駄作
ダサい演出、くどいセリフ、絡み合っているようで絡み合っていない各ストーリー
予測しうる展開の中で、こうなったら1番しょうもないな…ってところを悉く突いてくる、
ある意味楽しめる2時間でした。
サブリミナル的に挟まれる斉藤和義の歌もまた気持ち悪いです。
全然効果的じゃない。
キャラクターの心情も背景も全て過剰なセリフで語られるため、
違和感ばかりで心は動かされません。
クライマックスで失笑してたら、他の席からも吹き出す声が聞こえてきました。
逆に原作を読んでみたくなったので、
製作委員会の狙いはこれか?と思う次第。
未婚率上昇に拍車をかけそうな、人間の表面を掬ってそれっぽいハッピーエンドでまとめたファンタジーです。
出会ってきた人たちを思い返さずにはいられない。
原作再読したくなったけど我慢して鑑賞。
伊坂幸太郎作品は構成が素晴らしいのですが、特にこの作品は特別ではない毎日を綴っているため、そうくるんだ!と思うに至るまで情報をこぼさないように少し読み進めるのに忍耐が要るタイプの作品だと思うのですが、映画もその辺がきちんと再現されていました!
ゆるやかに穏やかに自分も経験者だったりする既視感のある偶然やハプニングが続いていくのでちょっと気持ち良い睡魔におそわれそうになるんです。
でもそこからがすごく良かったです。原作をほぼ忘れてたから感動倍増だったかも。自分の周りにいる人たち、出会ってきた人達を思い返さずにはいられませんでし
た。
矢本悠馬と森絵梨佳夫妻の存在感ありでした。森絵梨佳は10年前と現在のママっぷりがほんとにリアルで、他の作品も見てみたくなりました。
メロウなテンポでセピア色が浮かぶ作品です。20代以下の人達にどう響くかな。
悪くはなかったけど…
すごく高評価でもないのでは…?
伊坂幸太郎作品としては、珍しく毒のない話だけど、いわゆる群像劇でいろんな所に話が繋がる構造は健在。
そして、NHKの朝の連ドラヒロインが、何気に揃い踏み。それは、ちょっと良かったかな。
劇中、劇的な出逢いはないと否定しているが、やっぱりお話的には劇的な出逢いがあった。
それは良いけど、10年という時間経過をなめるな!って、いいたいかな。
人はぶれるし、変わっていく…特に外見は…。
全然、変わってない風貌には、正直、がっかりした。斉藤さん、あなたは妖精ですか?(笑)
お話なんだから、現実感がなくても良いという考え方は、賛同しかねる。
原作は読んでないけど聞けば、さらに9年後があるとか?
時間の都合で端折ったというより、10年後がこんな感じなら、さらに9年後は描けなかっただろうな…と思う。その9年後も気になるし、その意味で残念でした。
だからと言って、滅茶苦茶悪い話でもなかったが。
関係者ないけど、横に座っていた女性がハンカチを落として行き…。
どうしようか迷いました(笑)
だって、この作品を観た後なら、わざと?とか考えるよね?(笑)
拾われた女性も、たじろぐよね?(笑)
拾って追いかけて、ハンカチを渡して、ダッシュで走り去りました。
上手い!
原作の時間の流れや佐藤さんと紗季さんの仲はどのように描かれているのか気になっていましたが心配無用で流れるように観ることができたので安心していたら涙してしまうところもあり今日はスマホから顔を上げて映画を観て良かったなと思える恋する心を持っている人たち必見の映画のため帰宅してから急いでスマホを使ってレビューを入力しました。
伊坂作品を見事に群像劇化
原作は既読。
短編集を群像劇としてうまくまとめていた気がする。話の展開が遅いかもしれないが、こんなものじゃないかなという印象。それでいていきなり10年後の話に飛んだりするのもいたしかたない。
伏線を回収する件を映画としてもう少し楽しめれば最高だった。でも、出てくる役者さんが上手だったので、違和感なく、安心して観ることができたのはよかった。
こんな伊坂作品の映像化もありだな。
貫地谷しほりが出色だ
佐藤(三浦)と本間紗季(多部)の出会いとその後をメーンに、人と人が何処かで繋がっているという、多彩な恋愛模様を描いた作品だが、彼の大学時代の友人で居酒屋で働くやんちゃな織田(矢本)美形の妻・由美(森)と尖っている娘・美緒(恒松)一家の巻き起こすドタバタが印象的でこの映画を面白くしている。
エピソードとして挿入される、出会いのない美容師役の貫地谷しほりが出色だ。
時間つぶしに入った映画だが結構面白かった。
音声が聞き取りにくい日本映画という先入観が払拭される作品でもあった。
佐藤はどうなの?出会った人が紗季さんでよかった?
いくつかの出会いの青春群像劇。筋書きはもろに伊坂幸太郎テイスト。
至るところにキュンとくるシーンが散りばめられていて、さすが「愛がなんだ」の今泉監督。
そう、出会いはどこにでもある。偶然の出会いだって、ありふれた出会いだって、運命的な出会いだって。大事なのはそこじゃなく、出会った人が本当に自分の好きな人なのか、後でふり返ってこの人を好きになってよかったって思えるのか、ってことだよなあ。それ、10年経たないとわかんないかな?うん、わかんないと思う。感情を成熟させるには必要な時間。だからそれを確認できた2人って幸せをかみしめることができるんだろうなあ。
音を奏でる言葉に呼吸をあわせる
砂利ジャリじゃりと感じさせない表現に違和感を感じながらスクリーンを観続ける。歯がゆくじれったい中に優しさ温かさを感じるのは私も年齢を重ねたからだろう。人と接し人と重なりあいながらに生きて行くのは簡単なようであり以外と難しい。言葉と思いの表現「小さな夜の曲」わからないことがツライんじゃなくてわからないから楽しい。わからないからこそ続けれる。柔らかなあたたかいほっこりとした。良作品。是非是非劇場にて観て頂きたいです。
音を奏でる言葉に呼吸をあわせる
砂利ジャリじゃりと感じさせない表現に違和感を感じながらスクリーンを観続ける。歯がゆくじれったい中に優しさ温かさを感じるのは私も年齢を重ねたからだろう。人と接し人と重なりあいながらに生きて行くのは簡単なようであり以外と難しい。言葉と思いの表現「小さな夜の曲」わからないことがツライんじゃなくてわからないから楽しい。わからないからこそ続けれる。柔らかなあたたかいほっこりとした。良作品。是非是非劇場にて観て頂きたいです。
青春パートが好き
久留米くんがかわいすぎる!!
結局お父さんに似ちゃって、というか影響受けてしまってるし、お父さんの良さ、ちゃんと理解ったんだなーということがこちらも嬉しい。
ちょっとしたことの繰り返しで人生は続くしささやかな幸せを大切に思うことの大切さ。キラキラした映画でした。
淡々と盛り上がりなくそ
全体的に大きく盛り上がるところもなく
淡々とした映画は好きだけど
胸にくるシーンは
矢本悠馬の決断したところ
なかなかできることではないよね
濱田マリの子供に世の心理を諭してたところ
間違いではないよ
だけど子供にその現実を突きつける?
でも、いいシーンだと思った
ひたすら地味にストーリーは進む(評価3.8)
本日レディースDAYにて映画館で鑑賞してきました。
三浦春馬さんが好きなので…♡
映画にもかかわらず派手さがなくて、物語は地味に進んでいきます。
出会いに関わる物語で、非常に地味で身近にあるある感満載です。
だからこそ、うんうん!わかるー!!とか、そうかなー?とか
イケメンの春馬さんが物語ではフツメンのサラリーマンを演じていて、新しい春馬さんを観れて新鮮でしたしとっても良かったー!
多部ちゃんも年相応の年齢をサラッと演じていて好感持てました。
ホンワカして、ジーンと胸に染み入る映画☺︎
出会いって大切だと改めて感じた、ちょっと物悲しい秋にピッタリの映画です!
心に沁みる不思議な映画
ゆったりと流れる時間の中で、なんとも言えない「間」が心地よく、自然と浮かぶ笑いとホッと幸せな気持ちにさせてくれる。なんだか、久しぶりにいい映画を見た。
落ち着いた気持ちで観られる夜に、1人でもいいし、誰かと一緒でもいいから、オススメしたい。
時代は変わっても、流行りが変わっても、人の根源にある気持ちというか性質は、変わらないんだろうなあ。そうやって人々の歴史は受け継がれ、繰り返す。
「どうやって出逢ったかではなく、誰と出逢ったか」その幸せは、今もだけど、後になって、より幸せだったんだと実感する。
「ある小さな夜の曲」
題名どおり、小さな幸せな夜の詰め合わせのような2時間の曲のような映画だ。
小さな夜
素敵な映画でした。特に佐藤さんとさきちゃんの二人がかわす笑顔はすごく素敵で。君が隣にいるなら悪くない、それがいい。あのシーンだけで、観た甲斐があります。全編を通して流れる曲も素敵でした。
小さな夜を重ねる帰り道、観て良かったな、と思いました。
あの時出逢えてよかった。
冒頭からなかなか多部ちゃんが出てこないので
イライラしたが、「後になって、あの時出会えて良かったと思える関係が一番良い」
がテーマとなってほのぼのあったかい仕上がり。
結構、ウィストン小野というヘビー級チャンピオンがいろんな人の人生に影響を与ているところも面白い。
10年振りのタイトルマッチ、10年前公園でいじめられていた少年が青年となり
立ち上がって木の枝を折るシーンは
泣けました。
全ての人があの時出逢えて本当に良かったと
思える出逢いがありますように。
アメリカ映画みたい
アメリカってテレビが面白くないから、みんな結構映画観る。映画も300円とかで観られる。
中には大作もあるけど、家でドラマ観るような感覚で観る感じの映画。
登場人物多くて、でも全部繋がっててよく考えられてた。
三浦春馬カッコいいけど、今回はちょっと垢抜けない役だったのか、彼はプレイボーイ役の方が似合う。
何気ないコトのその先に。
今泉力哉×恋愛群像劇。
この組み合わせで面白くないわけがなく。
観終わったあとに誰かに連絡したくなる。
そして連絡したくなる相手は、きっとあなたにとって本当に大切な存在である–−-。
自分にとって大切な存在を気付か(思い出さ)せてくれる、そんな後味のよい作品です。
夜風が涼しくなりつつあるこの時期にぴったりです。
こじらせ系男女たち、19年秋マストのこの作品を見逃すな!
☆☆☆☆ ひょっとしたら今年の邦画ベスト1が出たかも知れない! 原...
☆☆☆☆
ひょっとしたら今年の邦画ベスト1が出たかも知れない!
原作読了済み。簡単に。
原作者自らがあとがきに書いていたが。元々、原作は歌手斉藤和義からの依頼で書かれた短編が発端との事。それを後に、数多くの登場人物を配し。原作者が得意とする、時間と空間を往き来する手法で書かれている。
但し、短編集だけに。多くのエピソードを集めてあり、(読者から見て)重要と思える何人かの人物は、途中から物語から居なくなり。他にも、映画を観ても分かる通りに。多くの人物達が、ボクシング戦を中心としての人間模様が様々に交差して行く。
その様な人間模様だが、(あくまでも原作を読んだ個人的な感想として)かなり無理のある人間交差に思えた。無理矢理と言うか寧ろ、都合が良過ぎる話だけに。フアンの人には申し訳ないが、独りよがりな原作だなあ〜…と。
映画は大筋では原作通りに進んで行くのだが。主演の2人と思える《佐藤》と《紗季》は、原作だと途中から居なくなる。
それだけに。映画は原作との細かい変更点があるのだが、これが実に巧妙だった。
《斎藤さん》を介して出逢う2人。
(この時に多部ちやんの映り込むタイミングが絶妙だった。)
10年後、再び《斎藤さん》の前で…そして。
この後の、原作には無い2人を見つめる優しい目線。
更には、新たなカップルの恋の始まりもやはり《斎藤さん》の前から。
この若いカップルに共通していたのは、2人共に【父親が嫌い】とゆう共通点。
そんな2人が心を通い合わせる事になる「あなた命知らずですね」作戦。
映画は、この作戦の順番を変える事で。2人の心の接近と共に、父親との確執の距離すら縮めていた。
耳が不自由な少年のエピソードは。原作だとリング上だが、観客席に変更されており無理がない。
そして、私が1番「やられた!」と思った変更点は。最後に映画オリジナルと思える、《佐藤》と《紗季》の場面。
「いいんですか?」
「駄目ですか?」
原作だと、お互いに1回しか言わなかったのでは?と思ったこの会話。
これを、ここまで素敵な言葉へと昇華させた脚本。
原作だと、前半部分に描かれる《藤間さん》の奥さんの本音を。この時の2人の幸せを祈るかの様に、この場面で使う等。この脚本は本当に凄い!…と。原作を読んでいたからこそ、素直に思ったものです。
まだまだ細かなところで、「うわ〜!そう来たか〜!」…と言ったところが有った気がするのですが。何分にも歳を取ってしまった為に、肝心の記憶力が( ;∀;)
近い内にもう一度観たい…いや、観ます!
森絵梨佳のブレイクは間違いないだろう…とゆう事実確認と共に。
2019年9月24日 TOHOシネマズ日本橋/スクリーン2
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