ペンギン・ハイウェイのレビュー・感想・評価
全309件中、221~240件目を表示
夏休みに相応しいファンタジーのような科学映画
かがくときくと、化学とか物理とか理論という言葉に直結されて
SFとなると、私達の理論体系によって解釈された少し異なる世界になる。
その理論が整然としてないと、ファンタジーにされてしまう。
でも、"科学"って、そうじゃないよね。を思い出せてくれました。
おっぱいからファンタジーなペンギンまで、様々な不思議な事象について
思考を放棄せず、問題と認識して、根気強く実験と観察を繰り返して、結果の獲得を試みる。
科学によって、立ち向かっていきます。
もしこの映画がファンタジーなら
魔法使いのようなお姉さんに恋をして、お姉さんは何かと戦い身を犠牲にした。
とても理不尽で悲しい物語になったでしょう。
でも、科学的立場を貫くことによって、エウレカして、
仮説を獲得して、ありのままに事象を受け入れていく。
それは、起きてる事象にはなんの影響もないですし、
もの悲しい気持ちが残ったこともかわりません。
じゃあ、科学に意味はなかったのでしょうか。
そうではありません。
科学による獲得があったからこそ、彼は学校を飛び出しました。
そして、お姉さんとのお別れと、事象を観察する機会を得たのです。
悲しくはありますが、理不尽では無くなったのです。
仮説の先には希望も残されてるようで、探査船の帰還がそれを象徴付けます。
あまり考えちゃいけないと思ってたおっぱいとか。
理論整然とはしてないファンタジー的な事象も、
研究できるのです。科学できるんです。
そんなことを考えていたら、夏休みの自由研究を思い出して、夏らしいなあ。と感じました。
森見登美彦作品らしい不思議な世界観&超良質なアニメーション
鑑賞直後で、うまくレビューには書けない気が…。
とにかく、すごく大好きな作品。
不思議で素敵で心地よい空気感の続く傑作といっていい作品ではないでしょうか。『カメラを止めるな!』を観た後はこの作品もオススメです!
宮崎駿のようなテーマ的な重さというか重厚さや多層性にはまだ及ばないですが、ポストジブリは細田監督や新海誠監督ではなく、石田監督に期待したいと強く思いました。
とりあえず、鑑賞して印象に残ったところをパラパラと。
石田監督の短編作品『フミコの告白』から一貫した絵に命が宿り躍動する、アニメーションの運動の喜び。
キャラクター達の魅力。
お姉さんの色気と魅力、主人公と仲間達の可愛らしさ、2人のお父さんのかっこよさ。
ペンギンの動きや猫、賢い子供たちの夏休みの研究、ディテールへの愛おしさ。
お父さんの教えのメモや蔵書による演出をもう一度観て確認したい。
赤瀬川原平の缶の中に閉じ込めた世界など、美大出身の監督だからか、直接質問したり聞いてみたいこともいくつかあった。
奈良県が舞台とのことだけど、常滑の焼酎瓶が並ぶ道があった。本当にある場所なのかな。
知多半島出身監督の石田さんと作画の柴山さんの遊び心か?
繋がりがわかりづらいところもあるけれど、原作を読んだり繰り返しみたらわかるかもしれないから、その点は保留。
世界観が不思議過ぎて、ちょっとついていけなかった
・お姉さんの魅力に終始引き込まれた
・映像がキレイ
・世界観が不思議過ぎてちょっとついていけなかった
・伝えたいテーマは謎の解明では無いのでしょうけど、モヤモヤ感は拭えない
傑作
原作が大好きなので最初は映画を観るつもりはありませんでしたが評判が良いのとお姉さんの声優が蒼井優さんでしたので鑑賞してきました。
結果観てよかったと思いました。ラストのペンギンハイウェイの疾走シーンは爽快で感動しました。初めてこの小説を読んだ時のようなわくわく感。そしてラストはやはり切なくとても良いシーンでしたし映画オリジナルのラストもとても良かったと思います。
ファーストシーンからときめいた! ペンギンのいるシュールな風景から...
ファーストシーンからときめいた!
ペンギンのいるシュールな風景から溢れ出す不思議な雰囲気。
その不思議を不思議に留めない、なぜ?からはじまる壮大な物語。
ひと夏の少年を取り巻くヘンテコな出来事も、果てしない世界とつながって行く、希望に満ちた感じに胸がいっぱいになった。
バラバラな日常の出来事も、その先でつながっていたりする、まるで答え合わせみたいな感覚にとらわれる。
考えたり、感じたり、追求したり、その先のとてつもない楽しさを味わいたくなる、疑問に感じる脳のスイッチを切り替えられたかも?
遺伝子レベルの恋愛にも好感を持ちました。
現代版星の王子さま
よくわからないようなわかるような、感動するようなしなくてもいいような、深読みするとすごいような、深読みするのが無駄のような、そんなところひっくるめて現代版の「星の王子さま」だと思った。少年は王子さまでお姉さんはバラかな?
オトナハダレモガコドモダッタ的な名言はお父さんが発する。
ある人は名作と言いある人は駄作と言う。ある人は童話と感じある人は哲学書と感じる。
たぶん観たら大人も子どももなんだかフシギを観たような気になるし、いつかのある日にまた観てみようかって思うような気がする映画だと思う。
見て良かったです。
予備知識も興味もなかったが、何か映画を見たいと思いペンギン・ハイウェイを観賞。
始まってすぐ映画の世界観に引き込まれました。
もう戻れない子供の頃の夏休みのワクワク感を疑似体験できる、素敵な作品でした。
後半になるにつれて前のめりになって見てしまいました。あっという間にエンディング。
もっと見ていたいと思ってしまいました。
切なくも楽しく笑えてホッコリしました。
清涼感たっぷりの映画
キャラクター達が魅力的で音楽も良く、背景もなんて事はない住宅街の風景などが多いのですがとても綺麗です観ていて爽やかになる夏らしい映画です。
ちょっと小難しい上に答え合わせの無い謎がいくつかあるのですがそれがまたこの作品に深みを出してくれているんだと思います。
謎は謎のままですがその残された謎を解くのがアオヤマ君の課題であり『プロジェクト ペンギン・ハイウェイ』なのです!
この夏に見た作品の中では突出!
数年前に原作既読。
森見登美彦さんの作品はこれまでいくつか読んだことがあったのですが、癖が強くあまり好きではありませんでした。
しかし、この小説は何故か心に残りました。
そして映画化されるということで、楽しみにしていました。
仕事で見に行くタイミングがないなと諦めていたので、他の方のレビューにひと通り目を通しました。
すると、さらに見てみたい!という気持ちが強まりました。
そして、見に行って大正解だと思いました。
頭の中の世界は無限だな、想像を膨らませるのって、やっぱり楽しいなと痛感しました。
人には理解されない領域がある、いや きっとあった。
そんなことを思い出させてくれた作品でした。
夏休みに見ることができたというのも大きかったです。
キャラクターがとっても魅力的な映画
自分が予想してたより内容が難しくておおまかにしか理解出来なかったけどアオヤマ君やお姉さんが凄く良いキャラしてたから2人のやりとりを見てるだけで楽しめた!
この2人に出会わせてくれただけで大満足👍
"海"は少年の探求心の塊か
見終わった後の感想は、これまで感じたことのない感情だった。
見終わると自然に涙が流れた。
非常に良い映画だった。アニメーション自体は普通だったが、原作がここまで完成されているとよい映画になるものかと感じた。
この映画は、少年とお姉さんのひと夏のストーリーである。
探求心旺盛な少年は、いろいろなことに興味を持ち、「研究」を始める。その姿が妙に大人びており、微笑ましい。
ISSの模型を作ったりしていたのも良かった。(個人的)
お姉さんはまぁ典型的なお姉さんなのだが、少年からするとそれも研究対象であり、恋に近いものを感じている。
ストーリーは一貫して現実離れしている。ペンギンが住宅街に現れたり、変な生物が生まれたり。少年はそれらを「研究」し、ラストには答えを見つける。
少年の、あきらめない精神、大人に近づいていく姿、真実を知ってしまった後悔、それと現実離れした映像とが絡み合って何か感情的になってしまったのだろうか。
お姉さんと別れることになるだろうと気づいていたが、気持ちを抑えて「研究」に没頭する姿に感情移入したのだろうか。
お姉さんの声は蒼井優なのだが、このチョイスが完璧であり、お姉さん感がひしひしと感じられる。
小学校のころ、私自身いろいろなことに興味を持ち、ノートに書いていたことを思い出した。
時代設定はそれよりも現代ではあるが、あえてそれを感じさせず、昔のことを思い出せる、懐かしさもどことなく感じることができた。
最後に、鳥やペンギンが好きだから見たわけではないことを付け加えておきます。笑
今が旬のアニメ映画
冒険ファンタジーをメインとした、主人公アオヤマくんとお姉さんの淡くせつない恋を描いた青春夏物映画。ペンギンを生み出す能力に目覚めたお姉さんとそれを研究する小学生アオヤマくんから始まり、アオヤマくんの友達であるウチダくんやハマモトさんを交えながら物語は展開していく。
内容も単純にして分かりやすく、構成も至ってシンプルなのがいい。しかし、物語のほとんどを異世界描写に割いているため感動を与えるのには十分でない映画だ。だが全体的な感想として、少し背伸びしているアオヤマくんと彼が憧れているお姉さんの甘酸っぱい夏の恋模様は印象的であろう。理ではなく感じるままに楽しめる映画なのだ。
総合して、童心に帰るような楽しげでどこか寂しい夏要素をふんだんに取り入れた作品である。この季節にぴったりであるから興味があればぜひ映画館に足を運んではどうだろうか。
面白いかな( ̄▽ ̄;)
ペンギンハイウェイ
見た~‼️(・∀・)
ペンギンがめちゃくちゃ可愛いかった(笑)
悪がきが見ててイラついたけど
最後らへん頑張ってたから良かったかな🎵
お姉さんがまさかの……がビックリしたし
悲しかったね~(TT)
宇多田ヒカルも良かった✨
なかなか楽しめた作品だったかな
夏らしいフレッシュな映画
これはどうしてこうなんだろう?といちいち考えていく賢くて若さがあるアオヤマくんと、
不思議な雰囲気を持ったお姉さんのひと夏の物語。
あるとき郊外の街にペンギンが出没して、研究熱心なアオヤマくんが謎解きに奔走する。
ひなたのアオシグレの緻密なキャラデザ、アニメーションはもとより、
森見登美彦の原作が華を添えて、
相殺せずにうまく噛み合ったと思う。
キャラデザが幼い感じではあるので、そこはもう少し大人っぽい絵にした方が好みではある。
深く考えるとおかしなところもあるが、そこはファンタジーの世界だからと割り切って考えるのがいいかも。
蒼井優の声優と、西島秀俊のお父さんがとても良かった。
また一つ名作アニメの誕生日🐧
小学4年生のアオヤマくんの一夏の体験。
アオヤマくんの少年期の不安定な心情がストーリーに反映し、観ている方も何がなんだか⁇ 先の見えない展開にハラハラドキドキ💖
『エヴァ』や『エウレカ』などのエッセンスをシンプルに、みずみずしい少年少女の心情にリンクさせ凝縮した印象。 かといってオリジナリティが無いわけではなく哲学的。
また優等生で小生意気な小4のアオヤマくんと言うキャラ設定がとても新鮮で好感が持て、アニメならではの展開に最初から最後までワクワク楽しめました。『未来のミライ』より断然好き。
難解
作画やキャスティングといった技術面はまったく申し分のない出来で、とても観やすい作品でした。
原作者である森見登美彦先生の作品はいくつか読んでいますが、この作品はまだ読んだことがありませんでした。先生の作品は、とにかく難解で、自分ごときの感性ではとても理解しきれない部分が多いのですが、先生の文体や登場人物が個性的な面がおもしろいので、ついつい読みふけってしまいます。
今作も、話の顛末や謎、ペンギンや街で起こる不思議が何を表しているのか、といった解釈が、自分にはまったく思いつきません。不思議な世界観を、ただただ不思議なものとして認識することしかできませんでした。
ですが、その不思議な世界で交わされる登場人物たちの会話や、心情といったものには共感でき、楽しませてもらいました。
あまり難しく考えたり、解釈を求めたりしないで、その作品の世界を楽しむことが重要なのかもしれません。
とにかく、作品はおもしろかったので、原作も読んでみようかと思います。
理解できないのに感動してしまう…
そんな不思議な映画体験でした。
序盤、魅力的なキャラクターや映像、音楽にぐっと心を掴まれ、
中盤、じわじわと寂しさや切なさがこみ上げてきて、
終盤、大きな感動に包まれました。
ですが観終わってから考えこんでみても、自分が何に感動したのかが良く分からないんです。
感動の理由を探るため、もう一度映画館に足を運ぼうと思います。
「それがきみの答えなのかい?」
お姉さんにそう言ってもらえるまで、私もアオヤマ君とともにペンギンハイウェイをもういちど辿るとします。
深いテーマを持った哲学的な映画
夏らしい清涼感に溢れた不思議で甘酸っぱい、アオヤマ君の青春の1ページを描いた作品。
一見すると子供向けの内容のようですが、子供の頃の好奇心を失ってしまった大人の方にこそ見て欲しい映画です。
子供は身の回りの全てが謎だらけで、毎日が冒険です。そんな大人にとってはありふれた日常の中の出来事に疑問を持ち、日々研究に励んでいる主人公のアオヤマ君が大人にも解明できないような難題に友達やお姉さんと共に挑み、冒険を経て謎を解き明かしますが、それでもまだ謎が残りちょっとだけモヤモヤする物語です。
しかし、その『モヤモヤ』こそが重要なテーマだと思います。
「世界は多くの謎に満ち溢れていていくら研究しても全ては解き明かすことはできない」というのがこの作品のテーマであり、作中では解明されていない残された謎について考えることでより味わい深い作品になります。
そして、謎が残されたことで最後のお姉さんとの別れも救いのあるものになったと思います。
全309件中、221~240件目を表示