劇場公開日 2018年6月8日

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万引き家族のレビュー・感想・評価

全687件中、261~280件目を表示

4.5キャスティングが神

2018年9月11日
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鑑賞方法:映画館

生まれ変わったら安藤サクラになりたい。物語の終わり方、大々的でなくて逆にハッとさせられた。子役たちが神。池松壮亮の贅沢使い。あの「家族」の空気感。生活感。なんなんだ。松岡茉優もよかった。樹木希林のような往年になりたい。それでも生活は続いていく。

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みな

4.0キャスティングが完璧!

2018年9月9日
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この家族は、もうありえんめちゃくちゃな生活してる家族で、家汚くて、血の繋がりもなくて心配事は山盛りなんだけど、なんだろぅ、あったかい家族で… 子供たちも可愛くて…
おばあちゃんの年金を頼りに居候し、ロクな収入もない、まぁだらしない大人たちが悪いんですが、それでも、なんか愛がいっぱいで。
あの女の子を元の家庭に戻して大丈夫なのか?と心配で…
色々考えさせられました。

キャスティングは完璧。中でもとにかく安藤サクラさんが上手かった!母オーラでてた〜
リリーさんも手堅いし、樹木希林さんの柔らかな演技も素晴らしいし、子役の子も上手かったですね。特に城くん、これからが楽しみです。
この是枝(これえだ)監督の作品には「そして父になる」で泣かされて。「潮街diary』も観ましたが、あえて家族のコアな部分にまっすぐに触れるテーマが得意ですね。どれも見応えありますね。

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Mariko

3.0重過ぎて消化し切れない

2018年9月8日
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もっと気軽に感動できる映画かと思ったが、なにやらメッセージが込められており、しかも重たくて…メッセージも読み取れない。

普段から考えごとしがちな自分にとっては、考えごとが増えそうで思いを馳せるのも面倒くさい。

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ともぞう

4.5明るい映画。映画は、こうでなくちゃ!

2018年9月8日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

知的

感想は最高です。

是枝作品は今回が3作目という是枝弱者ですが…。

「誰も知らない」で柳楽優弥君の名演技を引き出した是枝監督は、今回も最高の子役使いでしたね。

祥太役の城カイリくん、リン役の佐々木みゆちゃん、最高です。

ラストの安藤サクラの泣きの演技。

ダメ男、適当男を演じさせたら右に出るものなしのリリー・フランキー。

食べ方が凄い樹木希林。

松岡茉優は、「桐島部活…」の時も絶妙の嫌な奴を演じきりましたが、今回もいい子なんだけど褒めれない子、でも、可哀想、という微妙なキャラクターを演じてましたね。

リンに「私も名前が2つあるの。」は、「お前、その話五才の子にする??」とかね。

ファンになりました。

貧困問題、社会保障問題を取りあげて、「こんな恥ずかしい日本の姿を海外に見せるな!」だの、「文化庁から助成金を受けて日本批判をしている。」とか叩いてる人がいるみたいですね。

まず、是枝監督は元々テレビのドキュメンタリー番組を作られていた方だそうで、その時から一貫してテーマは「貧困・社会保障問題」だったそうです。

そして、日本の恥ずかしい姿を見せるなって、事実を隠して良く見せる事を日本がやってしまっては、北の方の国みたいになっちゃいます。

映画や音楽と言った芸術が政治批判しなくなると、つまらないし。(今作品に、その意図があるかは、さておき)

この映画お涙頂戴の感動映画ではないです。

割と笑えたり、明るかったり、幸せを感じるシーンの多いので、それがまた不思議な感じ。

絶対観るべき映画です。

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アルカ

4.0リアル

2018年9月8日
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泣ける

悲しい

貧困の描き方もリアルではあるのですが(カップラーメンなど、その場しのぎのような炭水化物が増えていく)、あの世界に生きている、登場人物の空気感が非常にリアルだった。
演者の人々の実力が際立つ一本。

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彬

2.0評価される理由がよくわからんかった。 だが安藤サクラの演技だけはピ...

2018年9月6日
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評価される理由がよくわからんかった。
だが安藤サクラの演技だけはピカイチだった

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たくあんぽりぽり✌️

5.0パンデミック

2018年9月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

何にせよ、人聞や人気には臨界点があって、そいつを超えれば爆発的に拡がり、超えなければフェイドアウトの憂目に会う。

過大評価と過小評価が生まれる構図は単純なれど、制御不能であることはみんなよく知っている。

ちょっと拡がり過ぎかなぁ。

アットホームの判りやすさではダメだったのに、パルムドールの意味も知らない人たちが受賞作品に群がる。決して批判しているのではない。とにかく劇場に人を集めるコンテンツは貴重だから。

パルムドールと聞いて、どんなに素晴らしい映画かと思っていたのに期待ハズレだった、と言う人も多いでしょう。終わった後の顔を見れば分かるが、これは良い映画だよ。

松岡茉優を見直した一品でもありました。手脚の動きで心象、痛みまで伝わるもんなんだ。時間で性を切り売りしている時。時間を惜しみ痛みを共有しているとき。その違いは、素振りだけで、高い浸透圧で胸に染み入って来ます。見直しました。良かったです、凄く。

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bloodtrail

4.5ほんものとは何か

2018年8月29日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

本物とは何だろう、正しさとは何だろうと思う。薄い板切れの上で、細い糸を皆で握り締めながら穏やかな海を漂っているような時間が流れていく序盤。正しいとは言えない家族の形が、ひたすら優しくて、けれどそれが周囲から孤立して成立しているものだと思うほど哀しかった。中盤以降はずっと涙が止まらない。切なくて苦しいのに、主要人物たちの優しい温度が残っているままラストへ向かっていく。語っていることは少ないのに、多くの感情が散りばめられていた。心のどこかで「救われた」と思うのはなぜだろう。

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Riddle

3.5貧困 家族 親子

2018年8月27日
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東京下町の家族。

是枝監督作品は「そして父になる」のみ鑑賞済。それに比べると、単調にも思えた。上映時間の大半が彼等家族の日常を描いたものと考えれば、当然かもしれない。

現代日本における貧困を描いた作品。貧しさ故の家族の繋がり。そこには金銭等の打算的目的だけではなく、寂しさや愛情も含まれていたと思いたい。

後半の正論、そして終幕が胸に響く。その論理は確かにほとんどの家族に当てはまるだろうが、例外をどう補うのか。あぶれた方達を、どうケアするのか。

単純な「面白い」ではなかった、問題提起的作品。

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awahira

5.0泣いてしまいました。

2018年8月22日
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なんか頭悪いなりに色んなとこ考えさせられました。

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祐子

4.0考えさせられるね。

2018年8月19日
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鑑賞方法:映画館

家族って何か、人間同士のつながりは、親子ってとか、正しいとかつながりとかを考えさせられる映画。決して難解じゃないけど、考えちゃうよね。

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khapphom

5.0感動という感動をしました。

2018年8月17日
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素晴らしいです。こんな映画を見たのは初めてでした。考えさせられることが多くありとても楽しめました。

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ちなん

3.5家族を作りたくなった

2018年8月12日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

孤独に生きて行く自分の将来を想像してしまい怖くなった。
恋愛や結婚ではない新しい型の家族が話題になっている昨今、こんな家族も楽しそうだなと思わされて私も家族を作りたくなった。
松岡茉優ちゃんと樹木希林さんのシーン良かったなぁ。

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R。

4.0家族とは居場所

2018年8月11日
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違い例え繋がっていなくても、
そこに居場所があることが、家族なんじゃないかと、気付かせてくれる作品。
ストーリーは淡々と進んでいき、驚きの展開やオチを求めて見てしまうと、ちょっと物足りなく感じるかもしれないです。どういうことだろう?と疑問をいだきながら、最期までちょっとしたモヤモヤが残ります。笑
途中の描写は、家族そのものでした。
映像の中では、季節が何回か回っていて、確実にそこにいる人が変化しながら、元には戻らない時を過ごしている寂しさや、やるせなさを感じます。

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愛

4.0特になんてことのない映画なんらケロ、オモシロイお(っ´ω`c)もう...

2018年8月8日
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特になんてことのない映画なんらケロ、オモシロイお(っ´ω`c)もう思い出せないくらい淡々としたストーリーらケロ、見ている間、家族のひとりになったような幸せを味わえる映画れすよ(∩´∀`∩)

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ゆうくん

5.0スイミーの強度、儚い個の集まり

2018年8月8日
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鑑賞方法:映画館

スイミーは何故、仲間と集まったか、知ってる?

この祥太の言葉が、この作品の本質を表す。
スイミーを読み返してみると、スイミーは、外界の脅威に怯え小さな洞穴にじっと身を潜めて暮らしていた仲間に、自らが外の世界で見てきた美しく、雄大な光景を見せてあげたい、その思いで集まって大きな魚となる事を提案していることがわかる。

繋がっていないからこそ繋がろうとするのである。
血の繋がりはない。だが、似たような境遇で、1人では世の中から掻き消されてしまうような儚い存在...そんな彼らだからこそ、互いに繋がろうとし、自分だけでは知り得なかった世界を経験する(させる)のである。そのつながりである「悪」によって、彼らの「善」が明るみになるのである。

個では何とも儚い存在である彼らが、集まって擬態することで、実際以上の強度(繋がり)を持つ...これがスイミーの主題であり、『万引き家族』の主題である。

家族より家族らしいなら異常だっていいじゃないか。

幸せすぎては見えない、明るすぎては見えない。異世界における豊かさ、陰の中にポツンと煌めく幸福こそ、平和すぎて盲目となっている現代に響く普遍的主題だ。

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nagi

5.0本当の家族

2018年8月6日
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鑑賞方法:映画館

「ホタルの墓」を思い出す作品。

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taka

2.0想像通りかな

2018年8月6日
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鑑賞して、数年前尼崎であった、他人同士暮らしてて最後にはリンチや多数の殺人になってた事件がネタなのかな?とか思った。

あれを日本の事件といえるのかは、犯人のほんとの国籍とかも日本だかわからないのでどうかなと思うけど、
要するに昨今の日本素晴らしいという風潮に対しての日本ディスりたいのかな?と思いながら観た。

感動するだとかそんな映画では当然なくて、ひたすら暗い背景だとか見せつけてるみたいなね。そりゃまあ安倍さんも何も言わないわけだ。
まあ、ある意味一面かもしれないけど。

情緒とかテーマもない気がする、単に暗い閉塞感のある住みにくい日本なんですよ〜と、言ってるような映画では?
大体「万引き家族」なんて美しさも身もふたもないタイトルな訳だし。

なんかの意図があるのかな〜とか、癖というかつい思っちゃって、
マスコミさんは作りたいし、賞も与えたいんだよね、こういうの。

個人的には、安藤サクラさん、好きだから残念。演技いいのに、勿体無いなって思います。

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jaiko

1.5この映画を観て感動しなかった自分にホッとした(長文)

2018年8月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

題名から嫌な予感がしつつ色々と話題になっていたので鑑賞・・・でもやはり見なけりゃよかったかな

(注)以下、鑑賞後に感じたモヤモヤをありのまま書かせてもらいます。長文で辛辣な内容も含むので
この映画が大好きで「最高!泣けた!」って方はどうぞスルーして下さい(意見には個人差があるので)

まず、万引き家族(リリーさん達、以下カゾク)が文字通り人の物を平気で盗む人達でドン引きしました。
映画とはいえ普通の人が平気で盗みをするシーンは見て余り気持ちよいものでないけど、この映画は更に、
親代わりの大人達が子供にノリノリで盗みをやらせてます。本作は「家族とは何か」がテーマだそうですが
反社会的なことを家族(特に子供達)に絶対やらせない、それが問答無用の家族の基本じゃないですかね。
それがデタラメな時点でこのカゾクの大人達に対する共感、感情移入の余地がほぼ完全に失せました。

そもそも子供への犯罪教唆って相当悪質な虐待行為でしょう、それをさも、この人達がなにか特別で、
問題を抱えながらも実親の虐待から子供を救った、愛ある優しい人達のように描かれていることに
最後までものすごい違和感を感じました。ぶっちゃけ、虐待から別の虐待に子供たちが流されていく話が
そんなに感動するような話なんですかね(みんなよく平気で、しかも感動して観ていられるなぁ笑)

普通、あの少年ぐらいの歳なら周囲の大人に隠れてやる行為(見つかれば厳しく罰せられること)が
反社会的行為であることぐらい肌感覚で「すぐに」わかるはずなんですよ。小さい子供にだって良心は
あります。ゆえに万引きをすること、させられることに対しての心の痛みはあるはずで、だけどそれを
最初から描いてしまうとドラマにならないし、犯罪をさせてる、黙認しているカゾクの面々がまさに
虐待者そのものであることが観客にバレてしまう、なので原作、脚本、演出をされているカントクさんは
その様な「現実味のある話」にはしないで、盗みを教え「犯罪行為を暖かく見守り黙認しているカゾク」に
少年達がなついている風な、ご自分のカゾクファンタジーに都合の良い話に仕立てているだけでしょう。

本作の評価の分岐点は多分、この倒錯した「カゾクファンタジー」に乗れるかどうか

つまり、よそんちの小さい子に犯罪をやらせてる大人達が、あろうことか自分達を父ちゃん母ちゃんと
呼んで欲しいとその子に求める、実際そんな大人がいたら世間が許さない様な全くふざけた話なんですが、
これで泣けますか?って事です。自分は全然ダメでした。なので後半のサクラさん達の熱演も
こいつら何自分勝手なこといって自分に酔ってやがるんだって冷ややかにみてましたね。

又、この映画の売りは現実問題を直視させるという事らしいですが、それならば実際にこのカゾクが自分の
近隣に住んでいたらと想像してみたらいいと思います。人の物をノリノリで笑いながら盗るような人達が
いろんなところから集まってきて一軒家で共同生活をしている、田舎などによくある無人販売の売り物など
余裕で盗まれるでしょう。いざとなれば老女(希林さん)の顛末も含め、法を破る行為も仕方がないな、
これも自分達の生きる権利だとばかりに開き直って平気でやる、そんな人達が自分の近隣に住んでいて、
本当にこの映画のレビューのように親近感を込め、泣けるとか、切ないとか感情移入して言えるんですか?
ということです(周りの迷惑、苦しみに無頓着な人への感情移入は自分には無理です)

実社会では平気で嘘をつく人、平気で人のものを盗る人は疎まれます。これは避けられない現実でしょう。
ゆえに、そうならないよう大人は子供達に「嘘はつかない」「人のものは盗まない」という最低限の
社会ルールを教えねばなりません。家族というのは単に一緒に遊んでワイガヤする面だけでなく、きちんと
社会で共存し、疎まれずに生きていくための最低限のルールを教える場という役割もあるはずなんです。
実社会にでたらすぐにわかりますが、わざわざ他人に社会的ルールを教えてくれる人などめったにいません。
だからこそ家族(あるいは学校)で教わる事が大事なんですよ。なのに、少年を学校に行かせさせないわ、
盗みを教えるわの虐待だらけ、そのくせ映画はタイトル含め「家族」「家族」って連呼する、この異様さ。

そもそもこのカゾクの面々、盗まれる側の事を全然何も考えてないですね。そんな、他人が悲しみ怒る事を
平気でやり、子供にやらせる自分勝手で最低な大人達のどこに愛情ややさしさがあるのでしょうか。
その盗んできた品々を使って子供達と海に川に遊びにいってワイガヤの楽しい思い出作り?これって良い話?
子役をはさんでみんなで笑顔で遊んでるシーンをみせとけば家族に見えるってか(笑)、みえねえよ(笑)

家族って多分、お金にせよ時間にせよ限られたものを互いに分かち合い、譲り合う事で愛情が芽生えて絆が
高まるものでしょう。例えば「これ父ちゃんの好物だけどおまえにやるから食べろよ」とか、子供が限られた
小遣いをためて親にプレゼントするとか、そんなところにドラマがあって泣けるんじゃないですかね。でも
本作の場合、欲しいもの?そんなの盗めばいいじゃん、誕生日プレゼント? 言えば盗ってくるよ、って
そんなゲスなノリでしょう。つまり限りあるものをわかちあう家族としての「器の底」がぬけているんです。

その、いざとなれば盗めばいいじゃん、子供だって見捨てればいいし法律?何それってノリからくる無責任な
明るさ、そしてその余裕からくる別に一人増えても二人増えても同じじゃん、助けてやろうや的軽薄なノリを
「優しさ」とか「思いやり」とかの別の何か良いものにカントクさんのファンタジー演出で見せているだけ。
そして多くの「心やさしき」観客がその「是枝マジック」に酔っ払っているだけの映画、っていうのが自分の
正直な感想です。自分には全然この映画は響きませんでしたし、万引きカゾクは家族には全然見えなかった。
(カンヌという権威、是枝マジックという映像力、多数の好意的レビューに負けなかった自分の感性に感謝)

まとめ
既述の理由で子供達にはまず見せたくないし、これから家庭を作ろうという人達(特に若い人)にもあまり
みせたくない映画です。家族はタイトルだけでどこにも家族なんか描かれてません。カントクさんの個人的
カゾクファンタジー映画って感じ。役者さんの演技力とカントクさんの映像力(洗脳力)は満点に近い
ですが、その内容はといえば陰鬱かつアナーキーで、虐待から救った様に演出されているカゾクもまた
虐待者というシュールな話ゆえに大幅減点。差し引き1点台の自分にとっては二度と見たくない映画です。

追記
万引きには嫌な思い出があります。子どもの頃、近所に優しいおばちゃんがやってる小さな小間物屋があって、
自分は買うものが特になくても立ち寄って可愛がってもらっていた。ある日、同級の奴が何も言わずに一緒に
ついてきて店に入ったと思うや否や万引きを始めた。子供の自分にも丸わかりだったのでおばちゃんもすぐに
気づいたと思う、だけどおばちゃんは何もいわなかった。自分も頭が真っ白になって何もできなかった、ただ、
こいつに万引きの手引きをしたと思われてないかとか、自分も普段から万引きをしていると思われないかとか、
それよりもおわびに何か買わなきゃとか、そんな事が頭をぐるぐる回っておばちゃんとその後なにを話したか、
どうやって帰ってきたか、その後のことはよく覚えていない。でもあの時のおばちゃんのものすごく何かを
いいたそうな寂しげで悲しい顔は今でも思い出すことがある(その後つらくて二度と店には行けなかった)

万引きってイジメに似ている。やってる本人はノリノリで楽しげだけどやられた方はきつい。そして小さな
イジメがきっかけで暴力がエスカレートするように、万引きがシビアな犯罪の入り口になる事もある。更には
むかし小売の店員のバイトをして感じたことだけど、お客さんを「盗むかもしれない人」の様に疑うのって
とてもつらい。万引きってそんな具合にお金や物を盗む以上の何か大切なものを壊しているような気がする。
その万引きを、家族と結びつけて得意になっているこのカントクさんの感性に自分はそもそも共感できない。

以上、普段はマイナスレビューを書かない主義ですが、このカントクさんが「同調圧力の強い国(日本)の
中で、多様性の大事さを訴えていくのはすごく難しい」と仰せなので、絶賛意見が大多数の本作のレビューに
こんなマイナスの感想をもつ観客もいるという多様性を訴える意味を込め、あえて批評を書いてみました。
そして何よりも、このレビューをあの小間物屋のおばちゃんへの懺悔の気持ちと共に、目の前で起こった
万引きを止められなかった子供の頃の自分に捧げます(ここまでの長文をお読みくださった方に感謝です)

注)
意見には個人差があります。このレビューは一意見にすぎません。それぞれがそれぞれの感想をもって当然
ですので、本レビューに関する議論は差し控えさせていただきます。異論、反論のある方は、ご自身の映画
の感想として個々にレビューされることをお勧めします。

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TAKA

3.5置き忘れてきたもの

2018年8月4日
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 ヒトが人たる所以は、社会をつくること。その最小単位が、家族。その家庭に問題があると、社会性に問題がある人になる確率が高まるとか。負の連鎖の始まりです。
 常識という単語が機能しない時代。家庭とか、親子関係の土台になる何かを、私たちはどこかに置き忘れてきたようです。
 映画は、男の子の成長が、家族(本作を観てると、家族の定義が分からなくなります)を、次のステージに連れてゆくことになりましたけど、やはり、気がかりなのが、ラスト。どうしても、映画より暗い、現実の事件と結びつけてしまいます。
 断罪と断絶では、何も解決しない…。監督さん、テレビで、現実の事件について、コメントしてました。本作にその答えがあるかどうかは、ともかく、制度としての家族より、ヒトがヒトを、大切に想う共同体が、あって欲しいものです。合法的にね。
 海外でも、受けたそうですね。やはり、地球規模で砂漠化しているんですかね。ヒトの心。

 追記 よその方の感想文を、少し拝読。本作は、ご見物の、これまでに見てきたもの、体験したことで、大きく印象が変わるようです。リトマス試験紙みたい。そして、実体験として、負の連鎖を乗り越えた方のコメント。己の無知を恥じるばかりです。

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機動戦士・チャングム