スパイダーマン スパイダーバースのレビュー・感想・評価
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最新のアニメーション
『ヴェノム』のエンドロールで流れたのはコレだったのね~
まさにアメコミが動いてるような演出。さすが、アメコミだけあってかっこいい映像が盛りだくさん(^^)b
日本のアニメとは違って、ほとんどコンピューターで動かしたりしてるんだろうけど、日本のアニメでは見たことの無いような映像の連続で、見応え十分(^^)b
スピード感溢れるアクションの連続で、爽快!
観ようかどうか迷ってたけど、観て良かった(^^)b
ソニーのマーベル作品ってコトで、『アベンジャーズ』とかとは別物だけど、スタン・リーのカメオ出演と、エンドロール後のおまけ映像はあるので、お見逃しなく!
IMAX3D絶対推奨!!!
後悔したくないなら何も言わずIMAXを選択して下さい。尚、選択肢があるならぜひIMAX3Dを。圧倒的映像体験が出来ます。
ホラ、IMAX始まる前に出るよね?
「映画を観るか」
「映画の一部になるか」
IMAX3Dをチョイスすれば間違いなくなれます、色彩の洪水のようなアメコミの一部に!!そう、もう1つのバースはあなた自身なのです。さあ、早く体験を。2019年暫定1位です、これ。
アンケートくれくれうざいIMAXの品質アンケート、答えてみようかな。
運命を受け入れる、はね飛ばす
この映画がどれだけ面白かったか、という話は世界中の人がすでにしていて、私も全く同じ感想なので、ここでは一番感動したシーンを書きます。自分の部屋に逃げ帰って、中年スパイディに鍵を閉じるのは俺がやるよと言われ、椅子に糸でぐるぐる巻きにされた所。あそこからの流れが一番好きです。さよならを告げるスパイダーマン達がみんな項垂れて、準備不足で歯がゆい思いをしたのはこの人達も一緒なんだなと感じた所。お父さんが、お前は愛してるって言わなくて良いよ、と歩み寄ってきた所。マイルズが自分を諦めないで能力をコントロールした所。全部好きです。どん底まで落ちた気持ちを上にあげる。マイナスをプラスに変える。運命を切り開くそのエネルギー!!!新しい世界を見たような、ハッピーな気持ちになりました。面白かった!
アメコミ
日本のアニメを超えた、アメリカのアニメーション。
今年のアカデミー賞を代表とする映画賞を総なめにした、ソニーアニメーションの作品。これまでのアニメーション映画といえば、日本が誇るスタジオジブリやスタジオ地図、そして漫画からアニメへと発展したテレビアニメーションシリーズの劇場版。もしくは、ディズニーやピクサー、ドリームワークス、イルミネーションなどが先導する3Dアニメーションという2極化でした。このまま、アナログの伝統を守っていく日本のアニメと、CGでリアルを追い求めていくアメリカのアニメーションがそれぞれ独自の発展を続けていくと誰もが思っていたアニメーション業界。そこに、去年新たな風が。
なぜ今までやってこなかったんだろう、と思うぐらいクオリティーの高いアイデア、コンセプト。アメコミはヒーローものを中心として実写映画化で世界へとますます広がっているが、そのアメコミの良さってやっぱり、現実離れしたコミックならではの描写と、コミック特有の効果音や色合い、シャドーなどのスクリーントーン。”キック・アス”(2010, 2013)や”キングスマン”(2014, 2017)などのコミック原作が大流行するところからもわかるように、アメコミの良さはそのスピード感にある。その全てをありのままに使ったのが本作。あえてリアルを捨てたアニメーションのタッチは、そのあまりの振り切り方に化学反応を起こしています。ボケを2つの視差のずれで表現し、スクリーントーンのようなパターンで表現される影やバックグラウンド、質感をあえて無機質にしたキャラクター市場好きだったのは、ストリートの落書きや、ヒップホップなんかのアメリカならではのストリート文化をコミックの色合いとマッチさせ、目にも止まらぬ速さでそのカラーを駆け抜けさせるスピード感。さらに、音楽もヒップホップが由来の現代の音楽を最高のタイミングで!これがアメコミのアニメーションの最高峰だといっていい!
そして、あまりにも使い古された感のある、”スパイダーマン”というヒーローの扱い方。実写映画は3シリーズ目、コミックは次元がどこにあるのかわからないという、もう何がスパイダーマンなのかわからないといった弱点を逆手に取ったストーリー展開は目の肥えたファンにもどハマり。多文化、多人種も取り入れながら、これぞアメリカという堂々とした意志を突き付けられました。
しかもそれをソニーがやってのける感じがまたシビれる。今後この作品をどのように発展、応用させていくのかが楽しみですね!
新たなアニメーション
いつも見慣れているアニメとは画風が違い新鮮な気持ちで観れました。この画風だといつもよりアクションがかっこよく見えたような気がします。ストーリー、アクションともに最高の映画でした。
あとペニーが可愛すぎた
言うことなしの傑作
クリエイティビティを拳で殴ってくるような洗練されたグラフィック、音楽、コミックならではのアニメーション演出どれも最高。
それとスタンリー、スパイダーマンという親愛なる隣人を生み出してくれてありがとう。あなたという素晴らしい人に出会えてこの作品を楽しめてる奇跡に感謝!
靴紐がほどけにくい結び方を検索してしまった
今まで見たこともないほどの新感覚のアニメーションに感激。赤青の陰影が時々飛び出してくるので3Dメガネを忘れてきたのかと思ったほど独特な色彩だったのです。2D吹替しかなかったけど、吹き出しとかもあるのでちょうど良かったと思いました。
もしかすると3Dの方がいいのかな?今までのスパイダーマン映画ではサム・ライミ版が最高だと思ってるのですが、あれは2Dでも浮遊感や疾走感が半端なかった。言ってみれば、今作スパイダーバースは3D向けに作られた感じもするのです。
さて、そんな今作はパラレルワールドから様々な過去を持ったスパイダーマンがこの世界にやって来て一致協力してヴィランに立ち向かうストーリー。今まで実写版スパイダーマンしか見て来なかったため、各々のキャラに対しては思い入れもない代わりに斬新さに驚かされっぱなし。なにしろ本来のピーター・パーカーは死んでしまい、黒人少年、女子高生、メタボのオッサン、アジア系少女(しかもロボット使い)、白黒世界のスパイダーマン・ノワール、そして豚…唖然!彼らが共闘するのだから無茶楽しいのです。
物理学の知識がないためユニバースならぬマルチバースについては多くを語れないのですが、多次元世界に関して、重力波の解析技術によって「超ひも理論」への期待が高まっているという。その超ひも理論によって多次元世界が証明されるらしいのですが、主人公マイルスの靴紐がよくほどけているのもこの理論と関連付けていたのかもしれません。
そんな興味深いマルチバースのストーリーに魅力的なキャラ。ヒロインのスパイダー・グウェンも素敵ですが、気に入ったのはノワール。ルービック・キューブを好きになるところは笑ってしまいました。豚も良かったよ
スパイダーアニメーション・アートが満載です!
鑑賞した方の評価がかなり高い事もあり、観るならIMAXの3Dがお薦めとの事でIMAX 3Dで鑑賞しました。
で感想はと言うと、面白いです。
クールでポップ。スタイリッシュ。スパイビーな人達のスパイダー愛に溢れる作品です。
とにかくビュンビュン動いてシーンの切り替わりが早い。
なので、迫力を楽しもうといつも通りに少しだけ前の席で観たのが失敗。
目が追いつかないですw
観るなら少し後ろの方が正解です。
ストーリーはピーター・パーカーが死んで、2代目となるマイルスのスパイダーマンと他次元のスパイダーマンが集められて、世界を破滅に導くキングピンの野望を打ち砕くと言う割とシンプルですが、ストーリーよりもビジュアルを楽しむ作品なので、これくらいの方が良いですね。
アニメーションの表現方法の得意な良さが活かされてるし、エンタテインメント感とアトラクション感があるので、USJのスパイダーマンのアトラクションの様な面白さと格好良さがあります。
ただ、観ていて思うのは、本家ハリウッドの実写スパイダーマンはアニメーションに負けず劣らずにグリングリン動いていたので、改めて今までの実写のスパイダーマンは凄かったなぁと感心しましたw
ですが、その倍以上にグリングリン×2以上に動き回るスピード感には圧倒されます。
特に叔父のアーロンのキングピンの手先として、マイルスを追いかける様は圧倒的なスピードと有無を言わさぬ怖さがあります。
カートゥーンと呼ばれるアメリカンアニメーションにジャパニメーションの良さを融合して、進化した感じなのが良いですね。
日本のアニメ作品では良い意味でここまでバタ臭くは作れないですw
あえて難点を言えば…やり過ぎ感は否めないかなと。
スパイダーグウェンはクールで可愛カッコいいけど、後に出てきた、ノワールとSP//drのペニー・パーカーとスパイダー・ハムはいるのだろうか?w
百歩譲ってもノワールまでで良いのではないかな?
どう考えてもペニー・パーカーとスパイダー・ハムはジャパニメーションの変な所を勘違いしているのと悪ノリしている様にしか思えない。
他次元に様々なスパイダーマンがいるのは分かるが、アニメーションの表現方法の数だけ他次元のスパイダーマンがいると言うのはちょっと違うかな。
あと、主人公のマイルスのスパイダーマンはカッコいいけどちょっとチビッコしているのでノレないw
エンドロールの後のあの件はいるんでしょうか?
伏線を張っているよりも悪気の無い悪ふざけにも思えます。
と言うのが個人的な感想。
あと、CGアニメではない、2Dアニメーションはやっぱり吹き替えの方が良いかなと思うので、吹き替え版で観たくなりました。
とにかく、スパイダーマンが大好きな人が作っている感じが満載で、特にコミック版のスパイダーマンが好きな人にはたまらないかなと思います。
アニメーション・アートな作品が楽しめるので興味があれば是非!
2019-23
MANGAじゃない、俺達はCOMICだ。
3月観たい映画ありすぎ問題のためスルーしようと思ってたけど、ここでのみんなの評価が高いし、師匠もガン推しなので、仕事終わりに翔んで豊洲。
なおケチくさいため2Dです😭
アメリカらしくていい。
こういうの日本のアニメでは見られない(みんな違ってみんないいと思います。)
村上隆とピカソのいいとこどり、みたいな色彩の鮮やかさ。
背景だけ眺めてても時間過ごせそうです。
オスカーとるわって思いました。
ストーリーも心をぐっと掴まされるしね。
ちなみにお隣に座ってた小学生がん泣き🥴
それでいてスピーディな展開とノリノリなサウンド。
吹替しかなかったので吹替で観ましたが、違和感なく見れるとは思います。
むしろこの映画を楽しむなら、第一言語で観ることをオススメします。
字幕を見る時間がもったいない。アニメーションを見なきゃ!
なので私は今度見る機会あったら字幕にします…数カ所聞き取れませんでした(笑)
あと、豪華なキャストの声の演技を聞きたかった。特にマハーシャラは、いつかアメコミに出て欲しいと思います。はんぱなく映えそう。
スネークが脳内をちらつくのは不思議と大丈夫でした。むしろ心地いいです大塚さん。
最後にスタン・リーが残してくれた言葉を胸に生きていこう。
電車で席を譲るだけでもスーパーヒーローなんだと教えてくれた。
ポリコレに足りなかった間口の広さがある。
ポリコレというと最近は黒人や女性など特定の生得的な属性について応援したり鼓舞していくものだ。そのことはとてもよい。
ところが、その属性が身近でない人にとってみれば無関係の話になってしまう。
スパイダーバースにはいろんな世界があり、美少女や中年おじさんもでてくる。そうすることでいろんな立場の人を包括的に、片っ端からエンパワメントする。
黒人、女性、美少女(それに連なるオタク)、中年がそれぞれに別々の世界に住んでいてそれぞれ事情を抱えている。それぞれの世界を代表して、世界を守るために共闘する。
「隣で見てる見ず知らずのお客さんもこの映画に勇気付けられてるんだな」と共感の機会を得られるのがこの映画が最強のポリコレである理由だ。
実写版より数段面白い
全く異なる次元で活躍するさまざまなスパイダーマンたちが集まり、長年スパイダーマンとして活躍するピーター・パーカーと出会ったマイルスは、一人前のスパイダーマンになるための特訓を開始するという作品。
IMAX・3Dで鑑賞しましたが、実写版のCGでは表現しきれない部分をアニメーションならではの演出で面白さが際立ち、2時間吸い込まれて鑑賞していました。とても面白い作品だったと思います。
続編を希望!
もう蜘蛛男の話はいいよと思ってたけど最高でした。もう、歳のせいか実写とフルCGアニメの違いが判らなくなってきた😒ストーリーも分かりやすくて文句無し。音楽も良くて主人公の部屋に貼ってあるラッパーのポスターも目を引いたな。さて、次はアベンジャーズですな。
流石アカデミー賞
日本のアニメに慣れていたからこのようなタイプのアニメはどうなのか不安だったが、見てみたら本当に素晴らしかった。
アニメの特徴をフルに活用し、独特の世界観を作り出している。
吹き替えで見たが、声優陣も豪華で見てて飽きなかった
大塚明夫さんはやっぱいい声だったなぁ
スゲー
36本目。
1週間振りの映画。
たった1週間とは言え1か月振り位な感じ。
そりゃ、関西転勤でバタバタ。
土日返上で今日休み。
平日映画は久し振り、空いてるしストレス0。
で、前評判が良かったから観たんだけど想像以上だった。
スタイリッシュだし、世界観がスゲー。
アニメは苦手何だけど全然あり。
日本のアニメと言って滅多に観ないから偉そうな事は言えないけど、声がアニメ仕様になるのがね、気持ち悪いんだよね。
でもこの作品は実写みたいでストレスを感じない。
そこが好き。
ただ俺がね疲れてたんだろうね、寝てしまった。
スゲー後悔。
作品に申し訳ない。
面白かった!
ヒーロー物はMARVELにもDCにも興味が無く、アニメも得意なジャンルではない。でもこの作品は予告の段階での映像の色鮮やかさとテンポの良さが気になったからIMAX3Dで鑑賞。それは大成功な選択だったと思う。
オーソドックスなスパイダーマンの事だって知らないあたしがいきなりオールスタースピンオフみたいな作品を観るにはテンポが早過ぎると感じるところもあったけれど、わからないところを間引いてみても全体として非常に良くまとまってたな、と思える作品だった(*´ω`*)
それにしても、ここでもマハーシャラ・アリは登場するのね^^;ここんとこよく見てる俳優さんだゎ。
どの世界の蜘蛛も優秀な理系頭の人しか刺さない⁈
そう思うと自分はスパイダーマンになる資格がなさそうだ、と少し悲しくなりました(笑)
こだわりのある人も、ない人も、アニメオタクとかマーベル好きとかでなくても、つまり誰が見ても、なんか凄いぞ、この映画‼️と素直に楽しめる映画でした。
革命的映像表現
スパイダーマンシリーズとしては初の長編アニメーション映画。
並行世界に存在する複数のスパイダーマン達が悪と戦うというさらに荒唐無稽さが増すが決して支離滅裂にはなっておらず、脚本も非常に秀逸な仕上がりだ。
一番の魅力はやはり映像表現。
アニメならではの心理描写、コミカルな演出、キャラクターの質感が非常に美麗で魅力的。
アメコミをそっくりそのままアニメに反映させたかのような世界観が実に新鮮で目を奪われた。3D, IMAXが推奨される作品です。
CG、絵画、ドット、コミック、などのあらゆる手法を用いて完成された、「生きた絵」(wikipediaより引用)
キャラクター各々に手法を変えたビジュアルタッチも製作者たちの手間と努力が伺えます。
日本の映画会社ではまず真似できない手法で製作された映像表現であろう。
ストーリーのプロセスも秀逸で、高校生マイルズ・モラレスのアイデンティティーを丁寧に描き、成長の段階、メンターとなるピーターBとの関係の変化。
思春期ならではの悩みなどをコミカル、シリアスな場面ごとの色分けに舌を巻き見入ってしまった。
個人的には初めは「これは失敗しそう」感があり、完全にハードルが下がりきっていましたが、それを見事に払拭してくれました。
文句なし。趣向を凝らした良作です。
すごい!のはわかるけどいまいち乗り切れなかった
前提として私はスパイダーマン原作未読、映画はサムライミ版、アメージング、ホームカミング、あとMCUしか観てません。一応どんな奴らがいるかネットで調べて知っていました。
今回は原作要素が多かったので(ですよね?)=ほぼ真っ白の状態で観たことになります。
以下感想。
結論から言うと、凄まじい映画体験でした。
3DCGに輪郭線をプラスしたようなコミック調のヴィジュアルに、コミックのような線のエフェクト、鮮やかなカラーエフェクト、単純に動く絵が楽しい!音楽がかっこいい!という体験です。
視覚や聴覚にドーーーンときます。
また、何より一番すごいと感じ入ったのは、他の次元からスパイダーマンが来ました!別の次元ではグウェンがスパイダーマンだったり、白黒だったり、二次元アニメ調だったり、豚だったりします!っていうのが許されるアメコミの土壌!とヴィジュアルの力強さで無理やり成立させているところ!
これは凄まじいと思いました。
個人的な人生観の問題から「IF」の話が嫌いで、アイアンマンとキャプテンアメリカが結婚してます!とか「うわ~……」ってなっちゃうんですが、そんな私ですら受け入れられる豪腕っぷりたるや!
感服してしまいました。
別のピーターパーカーが出てきた時、それじゃ何でもありだよ……と冷めてしまったのですが、まさかそれを受け入れさせられるどころか再び熱を入れて見事に調理されるなんて。
すごいものを観た、という感じです。
いいところは他の人が書き尽くしているでしょうし、気になったところを書いていきます。
といっても点数を見ていただければわかるとおり映画の出来の前には些細なことで、評価が下がるようなものではありません。
更に極々個人的な好みの話になるので、スパイダーバースサイコー!!文句なし!!という方は読まないことをお勧めします。
サイコーです。異論はありません。
観てない方は是非劇場で観てください。
ここからネタバレ有りです。
吹き出しについて
私は映画内の吹き出し否定タカ派なので、少し台詞を文字起こしされることに違和感を覚えてしまいました。かなり少数派だと思います。実際アレルギーの私でも、あそこまで絵や演出をコミック調に寄せられると、流せてしまうレベルでした(正直全部言ってるんだからいるか?とは思ったけどまあコミックに寄せる遊び心として許せる)。
脚本について
これは大作であり失敗できない点と、登場キャラクターが多い点から仕方ないとも言えますが、あまりに工業脚本的というか、対称性が綺麗すぎてしまっていた点です。映画をよく観る方は共感頂けるのではないでしょうか。
シドフィールド的なあれです。
悪役かな、と思ったら悪役。
おじさんってことは……と思ったらドン!
スパイダーマンたちが揃うまでは原作を知らない私からすれば、登場自体が予想外なのでそこまででもないのですが、出揃ってしまってからの畳み方があまりに直線的で予想の範疇を超えてきません。
特に「顔を見ずに手を見ろ」と「ハァイ」に関しては皆さんほとんど使いどころがわかってしまったのではないでしょうか。
私はマイルスと一緒に口に出しそうになってしまいました。
しかしこれは悪い点ではなく、お約束通りやってくれるのはいい点でもあります。ただ、使い方を少しずらしてくれればな、というくらい。
Bパーカーに縛られたのと同じやり方で彼を送り返す、とか、ビルから落ちる演出と覚醒後に昇る演出、キングピンがスパイダーマンを殴る時に家族に見られる、とか、前は引っ張られた電車を、覚醒後は逆に利用するとか、例は挙げきれないくらいですが、本当に開いた本を閉じるように前半と後半で対称になっていたのでオチの付け方までわかってしまうと。
こういうのは少しだと気がきいてるくらいなんですけど、やり過ぎると逆に作り物臭が強烈にしてしまうのが残念です。
材料に関してはどれだけ現実離れしても想像力はついていけるが、構造が現実離れしすぎると、はたと夢から覚めてしまいます。出来過ぎだな!と。
最後に加速器が閉じる時に豚が敵の頭に落とした謎の置物(原作読めばわかるのかな?)がカンッと詰まった時は笑いました。あれくらいさりげないといいのですが、全てがあからさまだと鼻についてしまいます。
とはいえこれも好みの範疇と言っていいでしょう。そういうのが好きな人は好きでしょうから。
マイルスが成長しましたというメタファーに感動する人もいれば、やり過ぎ、やり過ぎっていう人(私)もいるという話でした。
マイルスについて
マイルスが好きになれませんでした。
「てめぇの問題だろ!」おっしゃる通りです。
ピーターパーカーが亡くなったときのMJの台詞やラストでのマイルスの台詞にもありましたが「ピーターは普通の人でした」「誰にでもマスクを被れる」ということが繰り返し言われていたので、文字通りそれがテーマの一つであるから、マイルスは普通の少年でなければならないのでしょう。
「君もヒーローになれる」或いは「どこかの世界のあなたもスパイダーマンかもよ」かもしれません。
ですが私はマイルスが「普通の少年だけどいいやつ」とか「普通の少年だけど賢いやつ」とかに見えず本当にモブみたいな「普通の少年」にしか見えなかったのです。
好きでも嫌いでもないです……最後まで観ても。
「テストに受かっていい学校に入った」と説明されるだけで、アインシュタインを引用したから賢そうに見えるでしょ?って権威を利用した観客に対する「知の欺瞞」では?
その裏ではグラフィティを描いてたりというよくわからん、中身がいまいち伝わってこない奴でした。情報はあるけど実感が伝わってこなかったです。
悪役について
またこれは悪役も同じなのですが……。
体や顔はいいとして、ただの大男が強すぎません?
原作で理由が説明されているのでしょうか。
スパイダーマンと戦う理由も、皆の前で演説するってどんな立場の奴だってのも、家族への執着も全てわからなかったです。
まあなんとなく、大物?みたいなもんでした。
細かく施設の名前とか聞いとけばわかったのかな?二回目は注意深く観てみます。
フランケンシュタインみたいなやつはオクトパスに首掴まれたり、何もしないまま最後に逮捕されてるし。あいつ何だったんだ?
性別や姿が知ってるのと違うのはアメコミあるあるなので、女のオクトパスがいるのを知らなかったのはラッキーと思いました。
ちゃんと驚けた。
こっから先は更に理不尽な愚痴になります。
書かなくていいとも思いますが、人口比にして約2%の私と同じひねくれ者のために書きます。
この映画で素直に笑えたファンの方は気分を害する可能性があるのでもし読まれていたらここまででお願いします。
完全にいちゃもんなので。
「スタンリー」がカメオ出演したら笑ったり、今回で言えば亡くなってしまったので泣いたり、なんらかのリアクションを取らなければファンじゃないとでも言わんばかりのあの劇場の空気が苦手です。
ファン同士の共感作業というか。
私は漫画などで原作者が登場したりする演出が嫌いなので特にそう感じます。
あと、観客が設定された笑い所でちゃんと笑うとことか。
自分がギャグ滑ってんなーと思って観てるから、みんな義務みたいに無理やり声出して笑ってるように感じます。
「この笑いがわかる私」みたいなものをあの人工的な笑いから感じてしまいます。
いや素直に笑ってるんだと思います、穿ちすぎ、ひねくれ過ぎなのはわかってるんですけど。
書いてていちゃもん過ぎて自分でもどうかしてると思いますが、ただ自分が笑えないだけでそう感じてしまうのです。
「デッドプール」でもあった感覚でした。
ただこれはもう劇場という装置と自分の性格の相性としか言えません。
どうもあの一体感が自分にとっては疎外感に転じてしまって苦手なんです。
もしかしたら私が一人で隣がカップルだったから楽しそうなのがむかついただけかも。
その程度のことです。
映画どころか劇場体験の理不尽な愚痴まで色々書いてしまいましたが、この映画が物凄いものであることは確かです。
今度は原作も読み、スタッフも勉強して、二度目、三度目、繰り返し観て、Blu-ray買って、この映画を楽しみ尽くしたいと思います。
いやーまじで本当すごかった。
すごい映画だった。
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