スプリットのレビュー・感想・評価
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別次元の俳優へ変貌を遂げたマカヴォイの進化論
一体彼はどこまで突き進むのか。『つぐない』の精悍な演技と比べると、もはや別次元の俳優へ進化を遂げたジェームズ・マカヴォイ。その悪魔にも天使にも見える存在感を味わうための一作と言えるだろう。多重人格の役柄となると、俳優のうまさが逆に鼻についてしまうこともあるものだが、マカヴォイの場合は違う。そこには彼が内部に抱え込んだ分だけの人格がきちんと感じられる。数多くのキャラクターが、“照明”のあたる場所を巡ってやりとりする様が本当に目に浮かんでくるかのよう。その実態は、奇しくも “俳優”という職業のあり方(無数の役を内側から生み出す)と結びついているのも面白いところだ。
低予算主義へと移行したシャマラン監督。ジェイソン・ブラムとの出会いによって、そのあふれるアイディアを“時代にあった形”で具現化できるようになったのが嬉しい。さて、驚愕のクライマックスを経て、次作はどのような展開を見せるのだろうか。
ホラー映画の申し子、アニャ・テイラー=ジョイ
マカヴォイに負けず、ヒロインのアニャの演技が見事。そして、何とも不思議な魅力を放つ顔。くっきりした目鼻立ちはモデル風でもあるが、とりわけ大きな目に独特の暗さがあり、闇を感じさせる表情がトラウマを抱えた女子高生のキャラクターにぴったり。単に怖がるだけの凡百の絶叫クイーンならマカヴォイの熱演も空回りしていたかもしれないが、アニャの謎めいた雰囲気と複雑で繊細な表情のおかげで、多重人格の監禁犯との対決が一層サスペンスフルで刺激的なものになった。
マカヴォイのカメレオン演技は確かに達者ではあるけれど、2時間の映画で24人格は無理がある。ダニエル・キイスの 『24人のビリー・ミリガン』で日本でも有名になった実在の多重人格者に倣ったのだろうが、劇中できちんと演じている人格は5つ程度。ほかの人格を無理矢理数合わせのためにビデオで登場させずとも、最初から絞って脚本を書けばいいのに、とシャマランに苦言。
内容が薄い
全体的に息が詰まるような怖さがありました。ただ内容が薄すぎます。内容の展開もなければ、クライマックスのどんでん返しはありませんでした。多重人格のケビンと、ヒロインの女の子の演技が良かったのが救いです。精神科医のおばあちゃんもデニスとの駆け引きが良かったです。しかし殺されてしまうなんて…。ヒロインが最後、叔父さんとどうなったかも、気になりました。
後半サスペンス映画ではない
見知らぬ男に拉致され、密室に閉じ込められた女子高校生3人組。男は多重人格で激しく人格が入れ替わるさまをみながら彼女たちは脱出方法を模索しようとするが、最終的に恐ろしい人格が目覚めてしまい…というストーリー
全体的にはなかなかスリル感あって楽しめたが、最後が…という感じであった。
途中までは入れ替わる人格を利用してどのように女子高生たちが脱出できるのか?というサスペンス要素が大きかったが、後半、男が最後の人格に目覚めてしまってからは、SFというか人智では到底太刀打ちできないアメコミの敵キャラを相手にしているような内容になっていった。
犯人も捕まることなく、主人公の過去の虐待も結局解決することなく、なんだか未消化だった。
3部作の2作目?繋がってます。
前作『アンブレイカブル』が良かったので期待して観たら、あまり…
ブルース・ウィリスも一向に出てこないし…
前作より小難しくて眠くなりました…
繋がってないようにみえるけど、最後まで観ると繋がってます。
コレを飛ばして、最終作『ミスター・ガラス』を観ると意味わからないと思います。
稀に見る駄作
女子高生3人が誘拐され監禁された。誘拐犯は24もの人格を持つ乖離性同一障害の男というお話。なに、なに。面白そうな設定じゃないの。俳優さんは24もの役をどう演じるのだろう?ワクワク。あれっ、どした?どう数えても5役くらいしか、いないじゃなぇか!キャッチコピーに煽られたよ☆0点
個人的に好き
主演のマカヴォイの演技力にただただ圧倒される。24の人格を誰もが見て分かるように表現するのが鳥肌ものだった。女優のアニャ・テイラーも魅力的で彼女が登場するだけで華のあるミステリアス・ワールドが炸裂する。他のキャストはモブでこの2人が特にずば抜けていた。ストーリー性や世界観はめちゃくちゃではあるがその大胆不敵さに思わず笑ってしまった。
うーん、、、?期待しすぎたかもしれない
ナイトシャマラン好きだけど、もうあの昔の様なビックリや興奮は戻ってこないのかしら。
洋画によくある暴力的なシーンでハラハラするけど、この作品に関してそういうのを期待してるわけじゃなかった。
なんか物足りないよ。
24人格は、あくまでスパイスとして。
実際には主要人格しか登場しないのは残念、限られた上映時間では致し方無いところか。逆に言えば、無駄な人格はほとんど無意味、ストーリー上で省いたのも納得とも思う。
そこを踏まえて、マカヴォイの怪演が光る。声の高さや抑揚、表情、雰囲気まで自在。どの人格なのかをしっかり演じ分けている。何とも言えない怖さを醸し出しており凄い。
そして、ヒロイン役アニャの引き込まれる目、過去の経験からの落ち着きや判断、行動力。何より闇を纏った雰囲気と表情が素晴らしい。
展開としては大きな盛り上がりは無く、、、ホラー?サスペンス?ミステリー?事件としても解決はせず、消化不良な印象。もう一捻り、脚本を練って欲しかった。
次作、【ミスター・ガラス】に期待。
多重人格ではなく究極の変質者だな‼️
多重人格ならなんでも自分の利益だけを追求しないはず。
犯人は都合が悪くなると、自分を守る人格になる。
こんな人格を統合するのは簡単だ、死ぬ寸前に馬脚を表すから。
なんとも腹が立つのは、幼児レイプの叔父がまだまだのさばること。
犯人がクソで喜んで終わること。
展開からしたら少女が叔父や犯人の頭を銃で吹き飛ばさないと、いけない。
最後までハラハラしたことは誉めてあげたいとは思うが、ややミステリーとしては品質は低い。
多重化人格者による犯罪
シャマラン監督にしては大したどんでん返しは無いのだが、多重人格者が犯罪を犯す場合にどうなるかという点は、非常に興味深い。
犯人役の役者さんの演技力は素晴らしく、人格ごとにまるで別人のよう。
3人vs23人とあるが実際の敵はデニス・パトリシア・ヘドウィグ・ビ...
3人vs23人とあるが実際の敵はデニス・パトリシア・ヘドウィグ・ビーストの4人だけ。
まぁ全員出されてもごちゃごちゃしてわけわかんなくなりそうだからいいんだけどちょっと期待外れ感も否めない。
三部作イッキ見
その2~
マカヴォイの演技凄すぎその一言に尽きます
アンブレイカブルと比較するとまぁシャマラン監督なので胸糞加減は同じくらいなのに様々な人格が出てくるのでコミカルさもあって普通にいいサスペンス
自分は三部作と知っての初見だったけど劇場で見た人とかは最後にあぁ~てなるのね、その意味でも今作の方が衝撃があって好みかな
治療していたおばあちゃんが頑張ったのに死んじゃって悲しい
非支持
要は気の持ち様の微妙な半超人が、地味な事件で絡む世界を救わぬ暗い善悪ヒーロー譚。
あの男を召還するらしきシャマ次作を待つ。
分裂キャラを薄着の美JK監禁噺が活かせず、動機も実はよく解らず。
ゆえにこれは非支持、かな。
演技のぶつかり合い
復活を果たしてくれたシャマラン監督にはまず拍手。誰もが知る低迷期をくぐり抜け、今では良作を連発してくれる。これは嬉しい限りである。
本作は冒頭で主人公らが誘拐されるため、舞台はほぼ密室劇となる。それでもテンポ良く進み、「次はどんなやつが出てくるのか」と期待に胸を膨らませてしまう。
また、やはり23人の人格を演じきったジェームズ・マカヴォイはやはり芸達者である。演じる役によって本当に別人に見える役者だ。23人それぞれの物語が気になるところだが、本編で「照明」を当てられるのは数人。その数人が最後の最後まで目的が良く分からず、ヒントを与えるか煽っておいていなくなるため、観ていてムズムズさせられる。本作もネタバレ厳禁だが、シャマラン監督の過去作よりは分かりやすいため、ある程度内容は予想できる部分も多い。「最後の最後のどんでん返し」というイメージの定着したシャマラン監督だが、ド直球に奇想天外な物語を突き進めた印象だ。
ヒロインを演じたアリヤ・テイラー・ジョイもいい味を出しており、演技と演技のぶつかり合いの様にさえ感じた。これだけの人数しか登場しない物語で、これだけの印象を残すのは至難の技だろう。良いスタッフと良い役者が揃って初めて成し遂げた偉業と言える。
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