君の名は。のレビュー・感想・評価
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RADWINPSのおかげ
RADWIMPSの功績がかなり大きいと思う。歌やBGMがとにかくいい。
作画もかなり良い。
ただ、物語は普通のタイムリープ物で、とてもありがちなものだった。
片割れ時、黄昏、誰そ彼 時間の縺れ
この映画がヒットしていた時、僕も不思議な体験をしていた。それは、タイムループ、タイムリープ、テレポーテーション。どのような時に起きたのかを回想して観れば、黄昏というのか、まどろみ、眠い状態でそれは起こった。人間はなにがし、そうなる時にそうなるようなことがあるようだ。考えや思慮の届かない、まったく訳も分からない状況というのに遭遇する。それは、念、結びによって現れる。こういう説があるわけでもないが、まず、脳松果体があちらの世界、いわゆるパラレルワールドなのか、異次元、異世界と接続されたとき、それは、黄昏、まどろみの中で起こる。そして、自分の目で、変わった現象が起こるのを見る。なので、仏教の十戒のようなルールを持戒しておくことが、その時に迷わなくて済む条件となります。
根底にあるのは現代人への警鐘。そして運命。実は観る人を選ぶ映画だった?
ネタバレは極力避けるようにしているのですが、私の感想に近いレビューが見当たらなかったので敢えて詳細に感じたことを書かせていただきます。
この映画の根底にあるのは、モノや情報に溢れ古いものを置き去りにしてきた現代人への警鐘ではないかと思います。それを、新海監督は都会に住む男の子と田舎の神社の跡取り娘の入れ替わりというわかりやすい形で表現しています
そして時折出てくる“結び”という言葉や“カタワレドキ”、山頂のご神体。すべて現代人が忘れかけているものが、物語の重要な場面でキーとなってくることでさらに明確なものとなります
人間は生まれてから死ぬまでにいろいろなことを忘れていきます(というより覚えていることの方が圧倒的に少ない)。また、世代間でも受け継がれずに忘れ去られていくものが多いでしょう
しかしその中にも大事なものがあるのではないかということを、三葉と瀧が入れ替わっても時間の経過とともに忘れていくという設定で代弁しています
これは全くの私見ですが、東日本大震災のあと津波の押し寄せた地域の山の上のほうに、ここまで津波が来たという古い石碑があることが判りました。また、ある地域では掟によって低い場所に家を建ててはいけないと謂われてました
同じところに隕石が2回落ちるという設定、山頂のご神体と壁画は、私にこのことを思い起こさせました
そして最も重要なメタファーが運命です
日本には古くから、将来結ばれる人とは小指同士が赤い糸でつながっているという言い伝えがあります。この映画の中では組み紐というアイテムを使ってこれを想起させます
運命は見えるものではないし証明もできません。でも運命などないと抗って生きてみたところでそれも運命なのかもしれません。つまりは、人の力では到底及ばないものもある、ということがラスト 10分で一気に叩きつけられます
人の生死もまた運命
私たちはそれを受け入れ、命ある限り精一杯生きるしかない
最後の青空からはそんなメッセージを受け取りました
批判的なコメントを読むと、どうも想像力の足りない人が多いように感じます
監督(製作)は皆さんが批判しているような内容は分かり切ったうえで、あえてこの設定に挑んだのです(推測ですがw)
どんなに素晴らしい作画も、声優たちの演技、時にはストーリーですらツールの一部にすぎません
もちろんその重要さは否定しませんし、そこに感動を覚えることもあるでしょう。しかし、それをいちいちあげつらって映画全体を分かった風に批判するのは如何かと思います
例えて言うならピカソの絵を見て“肌の色がおかしい”とか“目と鼻の位置はこんなんじゃない”と騒いでいるコドモのようです
そういった意味では観る人を選ぶ映画なのかもしれません
アニメ映画としての出来については、作画、ストーリー、音楽、演出それぞれに力の入れ具合が伝わってきて、それがテーマと相まって昇華した秀作だと思います
入れ替わりにタイムスリップを絡めたストーリーは意外性もあり、ちょっとずつ観客を置いていく演出は計算通りでしょう
最初は「なるほど。。こんな感じの青春ものか。。」と一歩引いてみてましたが、術中にはまった私は次第に前のめりになり、「この先どうなるんだ。。?」と久々に引き込まれた一本でした
ところどころ、設定の綻びや足りないなと思う部分もありますが、それを補って余りある出来だと思います。(偉そうですみません、興業成績が証明してました)
それから、これは後で知ったのですが、元ジブリの作画監督が参加していたり、キャラデザインが「あの花」の人だったりと、それぞれの才能を発揮してプロとしての仕事を成し遂げ、新海監督の世界観にエンターテインメント性を加えたことでより厚みのあるものに仕上がっているのではないかと思います
音楽について一言。映画を見る前は“なんかいつものRADWIMPSと色が違う。。意味が解らん??”と思いました
ただ、映画を見て納得。まさに映画のために作られた曲だったのです
歌以外の音楽もすべて彼らが作ってますが、新しい一面が見られ、改めて才能のある人たちだと感心させられました
非常に出来の良い作品。・・ではあるが。
たった一時間45分の映画だが2時間ちょっとのように感じた。たぶん、内容が濃かったせいだろう。複雑な内容を巧みな作劇術で仕上げている。そして絵が上手い。
これが世界的にヒットして100億円以上の利益を出したのは非常に喜ばしいことだ。次回作にも期待したい。
音楽の使い方だけが臭い。
・・・と一旦はかいたのだが・・・
時間が経つほどに腹が立ってきた。
この作品は細田守の時かけにに過ぎている。思い出して見れば見るほど、時かけのあのシチュエーションとあのシチュエーションをちょこっと変えただけじゃないか!しかもストーリーが似ているだけでなく演出まで似ている。監督にはそれぞれ独特の演出テイストというものがあるのだか、この監督にはない。前の作品では宮崎駿、この作品では細田守のテイストを真似てるだけだ。同時代の同じアニメのそれも傑作と言われてる作品をマネるなんて・・・「私には才能もネタがありません。細田守のほうが上です」と言っているようなものだ。
次回作にはまったく期待できんな。
期待しすぎた
飛行機の中で鑑賞。
話題になった後だからか、期待していたほどではない。
感動はするけど、話の流れがややこしくて、1回見ただけではすっきりしない。
ただ、なんとなく最後はすっきりした気分で終わる。
何度も見たくなる映画
映像が綺麗で、設定がすごく素敵です(*´`)
内容もすごく好きではあるんですが、意図的に省かれているというか、細かいところから拾って自分で補わなければ分からないところも多いので、1度目より2度目の方が楽しめる映画かな、と思いました。
また見たくなる映画です💕
綺麗な映画であった
今更ながら初鑑賞。
私はこの映画好きだ。
まずとても映像が綺麗。水。風。空。自然がとてもきれに書かれていて心奪われた。個人的に好きなのは彗星がふる夜空の映像。あの綺麗な彗星があんな悲劇を起こすとは誰が思うだろうか。
命ってとても儚い。儚い命を持ちながらこの世界で出会える奇跡。同じ時代に生きる奇跡。
我々は何度もすれ違いながら、だけど絶対につながるはずの糸があって、その糸を探す旅をしているのかな?って思った。
そして音楽が良い。RADWIMPSの音楽を聞いて育ってきた世代ゆえ、野田さんの甘くて切なくて優しい声がこの映画の世界観にぴったりであった気がする。
たしかに色々考えたら意味がわからない、伏線回収されてない感じがあったり、そもそもなんで名前忘れる設定にしたんだろうと思ったりするけど、この世界観嫌いではなかった。
また見返したい
ストーリー、絵、音楽の全てのクオリティが高い!!!
「君の名は。」は、映画館でも観ています!!
ストーリーが面白いだけではなく、音楽が良い、絵もきれいということで、アニメーション映画の中で一番好きな作品です。
音楽は、バンドRADWIMPSが担当しており、映像とマッチした非常に良いものになっていました。
絵のクオリティは、半端ないです。僕は絵のクオリティだけでも観る価値あると思っています。
入れ替わりの設定から時代を超えた協力まで見ごたえたっぷりのストーリーもよく、何度でも観たくなる作品です。
なかなかDVDを購入することがない僕が、今回は購入しました。
それぐらい何度も楽しめる作品です。
クオリティの高い音楽と絵がベースとなっている作品「君の名は。」はめっちゃおすすめです。
新海誠の集大成
東京の男子高校生・瀧は田舎の町にすむ女子高生・三葉とある日、身体が度々入れ替わるようになる。しかし突然その入れ替わりがある日突然途絶え、不思議に思った瀧は入れ替わりの記憶を頼りに描いたスケッチを頼りに三葉の住んでいた飛騨の山奥にある糸森町を見つける。しかし糸森町は3年前に隕石が落ちて500人の死者を出し、滅んだ町だった。以前入れ替わった時に口噛み酒を奉納した神社は残っていて、瀧は一縷の望みをかけて、奉納した口噛み酒を飲む。すると、瀧は三葉の姿で、隕石が落ちる日に入れ替わっていた。なんとかして住民を避難させようとするがうまくいかない。しかし、日が沈むと入れ替わりが終わってしまい、互いの名前も思い出せなくなってしまった。元に戻った三葉は父を説得し、住民は避難できたため、死者は出なかった。時は流れ、瀧の中には何となく心の中に誰を探しているような思いだけが残っていた。しかし、ある日、対抗の電車の窓から互いを見つけた2人は急いで下車し、再会する。再会した2人は互いに名前を尋ねる。
観ていて思ったのは、私が鑑賞した新海誠監督のこれまでの作品「秒速」「星を追う子ども」「言の葉」の要素が全部詰め込まれた、まさに集大成のような、作品であるということでした。以下感じたことを箇条書きにしたいと思います。
・感覚に訴えかけてくる、音楽と絵の秀麗なところは新海誠作品の特徴であり、今回もそれがとてもよかったです。
・「星を追う子ども」では、悪い意味でジブリの2番煎じのような感じがしていましたが、大衆的なものを作ろうという視点から考えると、繋がっているなとおもいます。
・「秒速」では昔の恋、それに縛られ続けて、今を生きることができない男。最後も悲しい終わりという結末でした。今回も「運命の恋はあるのか?」という同じテーマを扱っているにも関わらず、今度はハッピーエンドになっていて、運命の恋に対して元々否定的というわけではないんだなと思いました笑
・古典要素が今回もそこそこ重要な位置に出てきて、「言の葉」を思い出しました。
・最後の住民の避難が成功するシーンはもっと描いて欲しかったなと思います。そもそも、あそこまで彗星が近づいている状態で、避難全員成功!とだけ言われても、あまり説得力がないなぁと思いました。それだけ、あのシーンに絶望感が伝わってきました。また、劇中で三葉と父との確執は結構深く描かれていたと思います。三葉がそれをどういう風に向き合い、どういう風にそこを乗り越えるかの部分は同じくらい重要なのでは?と思いました。
・奥寺先輩かわいい
ケーキ屋で話題のチーズケーキを頼んだら、そこまで評判でないレアチーズケーキが提供された
RADWIMPSは少し聴きます。ファンていうわけでもありません。曲は好きですが語れる程でもないです。
新海誠監督は好きです。「言の葉の庭」、「秒速〜」、「雲の向こう〜」が好きです。
そんな2つの「好き」がタッグを組んだ映画。興味もあったし、友人曰く「最高」らしく、映画館に観に行きました。
以下、映画のレビューです。
まず良かったところ。
映像が綺麗でした。
音響良かったです。
劇伴も良かった。
どんな形であれ伏線を回収するハングリー精神は良かったです。
次に悪かったところです。
前項で述べた、どんな形であれ、というとこが問題です。基本的に雑でした。
組紐と三葉の一族、2つのこじつけ感。まるで瀧と三葉だけのためだけに用意された世界観。自分の頭が不出来なのもありますが、ほんとに理解できません。何回観ても理解できないと思います。自分の価値観が答えを探そうとしてないのかもしれません。
口噛み酒で時空を超える。これはホントに理解できませんでした。自分の半分を置いてくる、とかそんな設定だったと思いますが、人の半分は時間と空間って事ですか?ちょっとよくわからないです。
致命的なのが、2人が恋愛感情を育む過程。自分には全く理解できなかったです。入れ替わるとやっぱ違うんでしょうかね?え、そうなるんだ…、の連続だったと記憶してます。観てから2年くらい経ってのレビューなんで具体的には覚えてませんが、また実家にあるDVDでも観て、気が変われば追記します。
恋愛の良さを伝える部分を大幅カットした恋愛映画、ぷち恋映画?って印象です。「秒速五センチメートル」くらいの毒のあるハッピーエンドを期待してました。
映画の出来は☆1、ゆきちゃん出演に☆1、それ以外のいいところが☆0.5です。いい曲あるなー、くらいの意味で何度でも観たいとは思いましたが、映画自体は凡作だったのでiTunesにスパークルのフルが出るのを待って、250円で済ませました。自身の出費は1350円で満足しました。
以下余談なので飛ばしてもらって構いません。
友人の中には5回劇場で観た、って人がいました。僕ももしかしたら、わからなかった部分を本気で見つけようとしてれば、劇場に何度も足を運んでたんでしょうか。
ただそれほど熱中できる、熱量のない曖昧なぷち恋映画と判断した時点で、もう価値観が考えることをやめたんだと思います。
それと、「シン・ゴジラ」と同時期に上映したのも悪手だったと思います。どっちも災害映画的側面が強く、「君の名は。」は災害自体を無かった事にして先に進みました。対して災害を受け止めて先に進んだ「シン・ゴジラ」に熱中し、そちらのために3回劇場に足を運びました。それで財布がピンチになったから、僕は本作にお金を割けなかったんでしょう。
余談挟みましたが、本作の評価は☆2.5で。
心がスッとする
正直バカにしていた。こんな面白い映画だったとは思わなかった。話の進め方がニクい。通常の映画では話の内容を視聴者に分かりやすくする為に、タイトル前に「こんな話の内容ですよ。」という前置きを置いておく。そうする事によって感情移入がしやすくなる。この映画ではその部分をダシに使うから、どんでん返しが来る後半で二重に感情移入を誘発させる演出が置かれている。前半は、「へぇまぁ有りがちな内容の映画じゃん」と斜に構えさせておいて、間髪入れずに映画の本題を見せて行く。中盤からは、どうしても先に内容を理解したい自称映画通視聴者に「そういう事か」と思わせておいて、展開を早く持って行くことによって飽きさせずに映画の世界に自然と没頭させる。最後の切り札はとっておく。終盤は演出が臭すぎる部分もあるけれど、いい内容で終わる映画はやっぱり気持ちがいい。
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