ボクの妻と結婚してください。

劇場公開日:

ボクの妻と結婚してください。

解説

織田裕二の4年ぶりとなる映画主演作で、2014年に舞台化、15年にドラマ化もされた放送作家の樋口卓治による同名小説を映画化。数多くのレギュラーを抱え、忙しい毎日を送るバラエティ番組の放送作家・三村修治は、体に異変を感じて検査を受けるが、その結果は余命わずか6カ月の末期のすい臓がんという信じがたいものだった。放送作家として、世の中のさまざまなこと「楽しい」に変えて来た修治は、自分がいなくなったあとも、妻が前を向いて生きていけるようにと、ある企画を思いつく。それは、自分が死んだ後の妻の新たな結婚相手を探すことだった。織田が修治役を、吉田羊が妻・彩子役を演じる。監督は、数多くのドラマを手がけ、「阪急電車 片道15分の奇跡」で映画初メガホンを取った三宅喜重。

2016年製作/114分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2016年11月5日

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(C)2016「ボクの妻と結婚してください。」製作委員会

映画レビュー

5.0優しくてあったかい家族愛の物語

2022年12月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

原作は読んでいました。が、しかし…泪無しには観れませんでした。
織田裕二と吉田羊の凄みを感じました。
「いつか自分で稼げるようになったらお金はドンドン使いなさい。但し、物じゃなく想い出を買いなさい。」息子へ残した父の手紙は胸に残りました。
傑作です。

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tuna

4.0【”悲しみを楽しみに変換する”妻を愛しすぎているが故に、末期の病を抱えた男が決断した事を描く。涙滲む作品である。】

2022年11月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 織田裕二さんの演技が、巧くないって誰が言い出したんだろうと思った作品。自分の余命が半年と分かり、愛する妻の欠落感を少しだけでも無くそうとする男を熱演している。-

■多忙を極めるバラエティ番組の放送作家・三村修治(織田裕二)は、ある日突然、末期の膵臓がんで余命6カ月と宣告される。
 残される家族のため、最後の企画として妻(吉田羊)の結婚相手を探そうと思い付いた修治は、さまざまな手を使って理想の相手を探し始める。

◆感想

・最初は、余命僅かの間に、家族に対して出来る事をしたらどうだ!と思いながら観ていたが、TVマンの男には、”常に、人には笑っていてほしい”と言う思いがあったのだな、と途中で納得した。

・織田扮する夫の、妻と息子を悲しませたくないという思いにより、自分が未だ生きているのに、勝手に妻の再婚相手を探す姿は、滑稽ではあるが妻への想いが良く分かる。(但し、少し自分勝手・・。)

・三村が見初めた男(原田泰造)と、妻との3人デートのシーンも、良い。

<「夫による妻の婚活」という、奇想天外でありながら究極の夫婦愛が胸に迫る作品。分かってはいるが、終盤の展開には、涙腺が緩みそうになる作品でもある。
 愛する人を、必死の思いで哀しみを少しでも紛らわせようとする、三村の姿は特に後半は心に沁みる作品である。>

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NOBU

3.0織田裕二はやはり織田裕二だけど、吉田羊がすごく良かった。すごくいい...

2022年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

織田裕二はやはり織田裕二だけど、吉田羊がすごく良かった。すごくいい妻を演じていた。
放送作家が考えた人生最後の企画、妻の結婚相手を探すこと。
こんなにも愛されて、愛する夫婦の形。素敵でした。

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よっしー

2.0大切な人を大切にするってどういうことかを考えさせられる

2022年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

単純

寝られる

「大きなお世話じゃ、私のことなんだと思っているのよ」と言いたいような、荒唐無稽な思い付き。
 バラエティTV関係者ならではの思い付き。笑えるならなんでも許されると思っているのかなあ(今のTVそのもの)。
  自分の気持ちしか考えない、妻の幸せを願っているようで、妻や息子、巻き込まれる人の気持ちは考えてない。
 笑顔を強要して、妻や息子が悲しむこと、一緒に悲しむことすら取り上げようとする。
 「嫌なことも楽しくしてしまう」ポジティブ志向と良いように聞こえるが、要は死への恐怖から目をそらしていられるように、なにかプロジェクトに没頭しているようにも見える。
 気持ちはわかるけどね、「余命数カ月」と突然付きつけられたのだからと思いたいが、元々自分の仕事ネタに家族を巻き込む「風船のような」夫。

と、設定自体は、TVのバラエティ企画のようなドタバタ、お祭りのような現実感のない浮かれたあぶくのような映画なのだけれど、そこに吉田さん演じる妻が入ることで、そこだけ現実味が帯びてくる。この奇想天外な話が現実化してくる。なんてすごい役者なんだ。それでいて、ちゃらい演出の織田さん、原田さんと絡んでも浮かない。
 反対に、空回り、勘違い男。すごいことをしていそうで、底の浅さが透け透け男を演じさせたら右に出る者がいない織田氏が、演じることで、このばかばかしい喜劇がファンタジーではなく、誰かが思いついた茶番として成立する。こちらもすごい。

どう生きるか、どう死ぬか。どう生きさせてどう死なせるか。
究極の難しい選択。
 夫の最期の願いを叶えて、笑顔で逝ってもらうという覚悟する。
 それに、風船のようなこの夫なら、この夫の提案に乗らなければ、妻である自分から離れてどこに飛んで行ってしまうかわからない。夫と最期の時を過ごす手段として、”条件”付きでこの提案にのるしかなかったのだろう。
 よく、がんばったよ。そう言葉をかけたくなる。

原作があったことも、NHKでドラマ化されていたことも知らないで鑑賞。
 予告でもすでに開示されているプロットは、韓国映画の『悲しみよりもっと悲しい物語』と一緒。『死ぬまでにしたい10のこと』でも”残される幼いこの子達為に母を探す”というエピソードが出てきた。
 三つの映画はシュチュエーションは似ているが、展開が違い、後味が全く違う。
 『死ぬまでに~』は、頼りにならない夫にあとを託せずに「幼い我が子たちに母を」と決めて物色するが、ちょうど都合のいいお隣さんが引っ越してきて、なんとなく主人公とお隣さんの思惑が一致して(近所のおばさんとして、子どもが身の周りのことを自分でできるようになるまでの数年)…と円満的な方向に話がいった(夫とどうなるかは描かれていない)。
 『悲しみより~』はカップルの話。自分の幸せを犠牲にして相手の幸せを願うという”泣き”を強調しているけど、相手ときちんとコミニュケーションをとらないで双方自己陶酔に酔い、巻き込んだ人を不幸にした顛末に憤りすら感じた。
 けれど、『ボクの妻と~』は夫婦をメインにしたことをうまく生かして夫婦の物語したところがうまい(子どもがあまりにものわかりの良い子なので心配だが)。
 勿論涙は誘うが、基本”笑顔”。原田氏の爽やかな笑顔、痛々しい笑顔…。いろいろな笑顔が登場する。
 そして何より、現実には夫婦って様々なことがあるし、この映画の夫婦関係もつっこみどころ満載だけれど、それでも「夫婦っていいかも」と映画館を出る時に思わせてくれた。

なのだが、
日が経つにつれて冒頭の想いがあふれ出てくる。
相手のことを大事にしているようで、傷つけている男。
大切な人を大切にするってどういうことなのか、考えさせられる。

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とみいじょん
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