劇場公開日 2014年11月29日

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寄生獣のレビュー・感想・評価

全196件中、141~160件目を表示

4.0いや、良かったですよ

2014年12月3日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

興奮

原作大ファンとして期待薄で見に行きましたが、それが功を奏したか、良くできていると思いました。個人的にここは変えないでくれ!、という部分ももちろんありましたが、大事な部分は抑えてるし、そう繋げるか、と感心する部分も多かったし、映像も良かったです。これを映画化してくれて本当にありがとうと、なんか感謝しちゃいました。

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shinichi

5.0good

2014年12月3日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

アニメで初めて寄生獣を知って
映画を観に行きました
全然裏切られなかったし
友達ととても楽しめました
染谷くんがすごく良かったです

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はるか

5.0見終わった後に"残った(或いは"遺った")"物

2014年12月3日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

"本当に人間のことが知りたいなら、(脳を指して)ここを探しても無駄だ。心はそんなところにはない。"

上に書いた文章は昔テレビで一度見た『ダークシティ』内の台詞で、主人公マードックが敵団体の中心人物へ伝えたものです。どうして最初にこの映画で、何故この台詞を出したかと言うと、これが真っ先に浮かんだからです。それほどこれは"何か"が残るんです。
僕は原作を(ほぼ)読んだことないですし、今やってるアニメ版もまだ途中しか見ていないので、あくまで映画版の感想になりますが、これは一言、"問題作"でした。それは単純な"勧善懲悪"じゃ括ることができないほどで、"テーマ"を別の視点で見ると、また違った輪郭が見えるのではという"可能性"を感じたからです。テレンス・マリック監督の『シン・レッド・ライン』が戦争映画の皮を被った、何重もの解釈が可能なように…。それほどの"可能性"を感じる映画が、日本でしかも実写で見れられるというのは、思いがけなかっただけにショックすら受けました。勿論良い意味でです。
何故なら監督の山崎貴さんは以前手掛けた『BALLAD』と『ヤマト』実写版がイマイチすぎたので、今回の漫画実写化、しかも残酷描写ありの映画を撮れるわけないと思ってました。役者陣も豪華すぎて『20世紀少年』みたいな不満だらけの映画かなとも。
だけどそれを裏切られたのは、最初の田宮良子の"台詞"でした。その導入部分が明らかに、今までの日本映画と異なっていて、何ていうか"重み"があったんです。本当に"映画"とその"テーマ"を具現化させようという重みが。そこから新一とミギーの出会い、新一が里美の胸を揉む、母親が殺させて寄生させるシーンまで一切無駄がなかったです。特に里美が胸を揉まれるシーンは、カットせずにやってくれたので男子的には"ヨッシャ!"でした!こっそりガッツポーズしたぐらいですから(笑)
その里美役の橋本愛さん、演技を見たのは『告白』以来ですが、まだ若いのに凄い女優さんでした。微かな表情と声だけで里美の不安を一瞬で表現して、"演技"っていう作り物を感じさせず、しかも陰りはあるけど華も感じさせるかなりの難役をやってましたね。彼女の演技を見るだけでも本作の価値は充分ありますよ。
あと新一役の染谷将太さんも役を越えた瞬間を感じましたね。それが出てたのは後半の展開で、同じ境遇の青年・島田と自分の母親を殺すシーン。ここで見た染谷さんは最早演技をしている役者じゃなくて、怒りと哀しみに"寄生"された泉新一でしたね。昔『タクシードライバー』を見たときのデ・ニーロが見せたトラヴィスを、一瞬思い出したほど演技レベルが違っていました。過大評価かもしれませんが、その時の染谷さんにデ・ニーロがよぎったんです。
予想外はまだあって、演技を見るのはこれが初めてだった島田役の東出さん、田宮良子役の深津絵里、このお二人も凄かったです。特に東出さんの島田は、本作が星5になった大きな理由ですから!詳しいことを書きたいのですが、書きたくても上手く書けないので、これは一回見に行ってください!本当凄すぎる演技でしたから!
長々と書きすぎてしまいましたが、とにかく一度見てください!これほど見た後誰かに伝えて、色んな話をしたいと思う、日本映画はなかなかありません。しかもそれが東宝という、メジャー映画ならなおさらです。見終わったら題名の意味も、人に寄りけりでも分かると思います!後編も見ないわけには行きません!Blu-ray出たら速攻買います!!

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平田 一

5.0最高に面白かったです。

2014年12月3日
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鑑賞方法:映画館

興奮

アニメはテレビで見ています
ある程度は面白いとは想像していましたが
ここまでの作品で有るとは想像を遥かに
越えてぃした、ホラーとかSFが好きな
者としては最高の作品でした。

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makotoda

4.0楽しめました。

2014年12月3日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

興奮

原作未読で観ましたが、結構面白かったです。
確かにグロくて抵抗はありましたが、展開が早いので飽きることはないと思います。
次回作も楽しみです。

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わさびポン酢

4.0寄生獣

2014年12月3日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

興奮

発想は奇想天外で面白いと思う。残虐な中にも、人間としての生きる目的など、考えさせられる点がある。今回は、最後まで終わらないなめ、少々残念であるが、次回を期待したい。

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アイちゃん

4.0たぶんミギーは流行語になる?

2014年12月3日
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笑える

興奮

グロい部分はあったが、想定の範囲内。
それよりも主人公ほか俳優陣の演技力、練られた脚本、映像演出とそれぞれがバランスよく絡み合って、老は無理としても若男女が楽しめる内容になってる。
でもよく考えたら俺は老の部類に入るが…w

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レイは!?★

3.5バランスがいい

2014年12月3日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

難しい

まずキャスティング。染谷くんの演技力の高さ、深津さんの怖い感じとか、それぞれの役者さんに合った役柄で見応えがあった。
次に、テーマ。倫理や哲学まで及ぶ内容。人間を食べる生き物の登場によって価値観を砕かれ、考えさせられる。
最後はミギー。実は重めのテーマである寄生獣に、彼がいることで和らげてくれている。阿部サダヲさんの声も、ミギーのマスコットキャラ的な部分がよく表れていて、所謂、はまってるなという感じ。
この3点のバランス感覚が絶妙。更に、構成を考えたスタッフ陣や日常の中に非日常を自然に取り込んだ山崎貴監督のVFXの技術などがベースとなっているので、安定感もある。早く後半が観たい!

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ヒット

4.5原作読まなくて良かった

2014年12月2日
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鑑賞方法:映画館

興奮

所詮、映画は原作を越えられない
アニメやマンガや小説を映画化すれば、
多かれ少なかれ原作ファンから不満をあげられる。
それは仕方のないことだよね
スタッフやキャストはそれを踏まえて映画を撮ってるだろうし。

ならいっそ原作をみなければ映画を素直に楽しめるのではないか?

とゆうことで、原作未読!

なかなか面白いではないか!
染谷将太いいねー。ちとグロいからグロいの苦手な方にはオススメはできないね
この程度のグロさでアウトな人は見る映画限られちゃうよね。アクションも迫力あります
完結編の浅野忠信と大森南朋には期待!

関係ないけど映画を漫画化やアニメ化って聞かないよね。需要ないか笑

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ヨシヒコ

3.0原作ファンとしてはちょっと…

2014年12月2日
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怖い

興奮

難しい

原作があるものを映画にする場合、改変はつきもの。でも改変にはしていい改変、しなくてもいい改変がある。これは後者。なんでそこをそう変えた?と疑問に思うばかり。
原作を知らなければ楽しめる作品だろうとは思うが、原作に思い入れが強い自分には如何せん無理だなぁと思うところがあった。
監督はちゃんと原作読んでるのかなぁと、思った。

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エミール・ゾラ

5.0想像よりかなり良い

2014年12月2日
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泣ける

笑える

楽しい

面白かったです♪ あっという間の2時間弱。早い段階でミギーに愛着を持ち始め、終わる頃には好きになっていた。目を背けたくなるほどのグロさは無い、丁度いいグロさでした。完結編が楽しみです。

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tomotea

3.5続編、楽しみです。

2014年12月2日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

取り敢えず、原作にハマっていたのでどんなものかと思いながらの鑑賞でしたが、まあまあ良いのではないでしょうか?漫画には勝てないけど。

なんか、今の技術て凄いなあ〜と思いながら見てしまいました。まるで、スマートにおさまっているミギーだけど、染谷くんの演技は本当に素晴らしい。染谷くんの演技幅の広さに感動。まるでホントにミギーがそこにいるかのように!
愛ちゃんも可愛いし!笑
関係ないか。

深津絵里のあの冷淡さも良かった。

そして、イマイチ、パッとしなかった気がしたエンディングで流れるBUMPの曲も後々、頭から離れなかったりした。

結局、完結編の方が見応えありそうですね!
楽しみです。

取り敢えず、原作にハマっていた方なら楽しめます多分。
ありがちなガッカリ…もあたしはなかったです。
強いて言えば、もっとスピード感とゆうかのめり込むくらいの感覚を味わいたかったです。

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Yuune.

5.0終始圧倒される

2014年12月2日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

原作漫画「寄生獣」を2巻くらいまでしか読んでいません
正直、めちゃくちゃ面白かった

ただの「人間に寄生する生命体が飛来してきて・・・」で終わるようなSFじゃありません

人間や動物の生命に対する価値観に疑問を呈したり、手に汗握るバトルが繰り広げられるもりだくさんな映画です

マジマ君が好きになりましたw

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rakandako

3.0違和感を持たせるべき対象に正しく違和感を付与した作品。

2014年12月2日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

良かった。

山崎貴 監督作品。
過去作品の印象から暗い期待を抱いて映画館に足を運びましたが。
蓋を開けてみると…山崎作品で度々覚える違和感が抑えられ/巧い方向に転がって十分楽しめました。

まず題名。
通称「山崎メソッド」と揶揄される「意味不明な英単語 + 日本語題名」。
「永遠の0」で見直したと思いきや「STAND BY ME ドラえもん」で復活。
「寄生獣」はどうなる、と思っていましたが原作通りの題名。
「humanity 寄生獣」「stranger 寄生獣」等の萎える題名でなくて一安心。

そして話の設定/展開。
原作全64話を前後編 2作に収めるために設定/展開の改編や省略はありますが。
映画オリジナルの余計な人物追加等は無く、印象的な場面は押さつつテンポ良く。
原作を何度も読み返す程の愛好者ではないですが。
かつて原作を読んだ者としては原作の世界観/雰囲気を大きく損なわず「寄生獣、観てるな」感がありました。

それから俳優陣。
特筆すべきは主役の新一を演じる染谷将太。
或る出来事を境に見た目も中身も変化する新一。
虚ろな目から明確な感情を宿した目に。
表情の変化を通して新一の変化を表している点にグッときました。
また実在しないミギー相手の演技を成立させていた点も良かったです。

その他脇を固める俳優陣も堅実。
特に寄生された人間を演じる面々の独特の雰囲気は良い意味で違和感があり好感が持てました。

最後に映像演出。
山崎作品と言えばVFX。
現存しない光景の再現や壮大な戦闘場面の演出にCGを駆使。
確かに邦画の中では目を引く映像ですが。
莫大な資金が投入された海外作品に見慣れた観客にとっては何処か違和感が。
CG部分の違和感が話のノイズになることも度々という印象でした。
本作もCGの品質自体に然程変わりはないのですが。
CGで描かれる主な対象は寄生生物。
CGの違和感が巧い方向に転んだ結果、違和感を持たせるべき対象に正しく違和感が付与されていました。

特筆すべきは捕食場面。
予告編でも流れる印象的な捕食場面は秀逸。
寄生生物の生態が分からない中、僅か数十秒で示される凶悪さ。圧倒的な異物感。
その瞬間の衝撃に思わず息を呑み、あまりの呆気無さに息を吐く。
寄生生物の説明場面として十二分に機能していました。
また食べ残し演出も良かった。
捕食に伴い必ず発生する残骸をキチンと現した点に好感が持てました。

惜しむらくはミギー。
見た目の玩具感/ソフビ感には目を瞑るとして。
他の寄生生物に比べて感情豊か過ぎる気が。
人間とは異なる考え/生態を持つ寄生生物を通して「人間とは」を炙り出す本作の中で。
最も登場場面が多いミギーは言わば寄生生物の代表。
にも関わらず、序盤から新一との交流で感情豊かに動き話す。
阿部サダヲのバタバタした声も相まってマスコット感が強く、その点は残念でした。

違和感を持たせるべき対象に正しく違和感を付与した本作。
登場人物や設定の説明をしつつ、一つの話の起伏を描き、後編への伏線もキチンと残す。
前後編の前編としての役割は果たした作品かと。
後編を楽しむためには、まず本編を。
原作の知識無しでも楽しめる作品だと思います。
オススメです。

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Opportunity Cost

4.0まるでミギーが本当にいる!

2014年12月2日
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楽しい

怖い

わりとグロいのとビックリするシーンがあるので、苦手な方は気をつけたほうが良いです!

染谷将太のミギーがそこにいるかのような演技がすごく自然でした!
深津絵里さんの田宮良子役もドンピシャでした。

原作を知ってる方もそうでない方も楽しめる作品です。

音楽が「東宝」という印象です!

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ことぶき

4.5リアル!

2014年12月2日
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悲しい

怖い

興奮

右手とミギーが違和感なくつながっててびっくりした。内容は、原作は読んでいませんが、殺し合いがスリルがあり面白かった。しかし、その場面だけでなく、人間の心の在り方を考えさせられる。次回作がとても気になる終わり方でした。

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いと

4.0意外と良かった〜♪

2014年12月2日
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笑える

怖い

興奮

ETを一番最初に観た時のあの期待感。
いったいこれから何が始まるのだろう?

それがこの映画から感じられた。
個人的にはクスクス笑える箇所が
あったりして面白かった。

…かと思うと、シリアスな場面も
あったり、グロテスクな場面も
あったりして楽しめた。

エンディングロールの終わりに
続編の情報もあるので、最後まで
席が明るくなるまで離れないで。

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aiai3san

4.0これほどとは

2014年12月1日
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興奮

漫画原作を実写映画化して…あーあという体験をし過ぎてしまったので今回もある程度覚悟して観た。

御見それしました!
これはナイスな快作!続編がリアルに楽しみな邦画なんてマジで久しぶり。

原作を刈り込んでいるのは当たり前なんだけどそこも気にならなく、全体的にバランスがイイ。CGも違和感なくバトルシーンも悪くない。というか良かった。

危惧してた阿部サダヲの声も悪くなかった。
染谷君を始め俳優も良いが、特に橋本愛の可憐さが光ります(ファンなのでかなり贔屓目ですが)

続編がさらに突き抜けたシーンが加われば邦画の歴史に残る作品になるのでは、と期待してしまうぐらいの出来でした。

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散歩男

5.0名作の復活

2014年12月1日
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泣ける

楽しい

興奮

文句なしです。充分の出来。
阿部サダヲの声には始め違和感ありましたが慣れればなんてことない。戦闘シーンも素晴らしい。
染谷君は相変わらず歪んだ青年役が上手い。余さん、深津さん、素晴らしい演技でした。
2時間で収まるのか心配でしたが、どうやら続編もあるそうで、必ず見に行きたいです。後藤との対戦楽しみすぎる。

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ぎんこ

4.0ミギーが動いてる!動いてるぞ!

2014年12月1日
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悲しい

興奮

うんうん、良いですよ!良い!これは頑張りましたよぉ山崎貴監督!脚本家さんとかなーり、かなーり綿密に内容練っていったんじゃないでしょうかね。原作が言わずと知れた、あの、あの大人気傑作漫画ですから。自分も思春期の頃にゃどっぷりハマったクチでしてね(ミギーが大好きで大好きでねえ)。まあいつかは実写映画化するんだろなあ、と淡い期待を抱き続けて思い焦がれて、気付けば20年も経過してましたか!と、遠い目にもなってみたりして。いっや~待たされました。はい。

で、10巻に及ぶ長編漫画を前後編にてどうやって手際良く捌いていくのか?てのはね、そりゃあ内容をうまく交通整理して、あらゆる要素を吟味、取捨選択するってのは必要なんですけど、そこは慎重に慎重を重ねないと、原作ファンの厳しい目ってのも勿論ある訳で、下手うって原作レイプだ!なんて叩かれたら作り手受け手お互い不幸だし、お互いたまらんのですよ。屋号を汚すなんて以ての外だ!となっちゃう(ここが『寄生獣』に限らずどれでも言えることですが、熱狂的な原作ファンのイタ目な部分ではあるんですけども)。

そこで、監督が恐らく苦心して選んだやり方が、「設定の若干な改変」と「物語を畳み込む」ことなんですね。
主人公、泉新一の境遇を変えたり、或る原作主要キャラを省いたりするのは、もうここは仕方がないんですよ。仕方がない。作り手がそう判断したなら。2時間以内に前編として5冊分の内容を収める訳でしょ。そこに話の筋を挫くことなく全ての寄生獣エッセンスを入れる策として、物語を徹底的に畳み込むという手法を投入してるんですね。畳む、というのはつまり、原作がAルートだとしたら、映画はBというルートを用いて、繋がらなかった展開と展開を繋げて話の流れを短縮してってるんですね。例えば、んー、例えばですけど、Aだと或る事件は旅行中で起きるのに、その旅行を省いて事件発生だけを抽出してBルートの流れに組み込むというか(この説明で合ってるかなぁ)。これは本当、冒頭でも言いましたけど、脚本かなり練りまくったんだろうなあ、と感心した部分です。

あと『寄生獣』は、ほら、皆様ご存じの“ドログチャ陰惨グロテスク切り株”漫画って側面があるじゃないですか。側面というか正面か。そのグロがあるからこそ、人気を獲得して来たと言っても過言じゃないですよね。映画はそこを一体どうするか!?て問題もあってですね。
邦画的なエンターテインメント性を持たせたまま、そこ破綻しない程度のグロを入れるとなると、R-18指定で容赦なく切り株描写なんてやっぱり有り得なくて。もしやっちゃったらコアな観客以外の集客はまず見込めませんからね。だから何とかギリギリのラインをPG12でギリギリに見せてくれた手腕は、ここも山崎貴のVFX使いの妙技を見せて貰ったな、という気分でして。よく頑張ってくれたなあ、と。勿論「グロが少ない!物足りないぞ!」て方々の意見もあって、それはそれでとてもよく分かるんですよ。難しいところでもあるんですが、自分はこのバランスで丁度で良いかな、という感想です(例えば韓国で映画化したら間違いなく邦画を遥かに凌ぐドログチャシーンオンパレードになるんでしょうね。それも観てみたいけども)。

ひとまずは前編お疲れ様!と言った感じで、総合評価は『完結編』を観てからですね。楽しみ楽しみ。

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ロロ・トマシ