渇き。のレビュー・感想・評価
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悲壮感がない
躁鬱病と見せかけてもともと狂人という設定。どっちにしても、家族を壊した人間の哀しさが役所広司から出ていない。ただのハードボイルドなおっさんにしか見えないのが致命的で、どーでもいいわこんな奴としか思えない。
小松菜奈の同級生男子のエピソードも、違う映画がいきなり挿入されてるようにしか見えない。役所が主役の話でなんでこんな視点が都合よく話を説明してくれるのか、さっぱりである。
で、彼と役所の共通点は美に魅せられた人間であるということなのだろうか?
小松菜奈って悪くはないんだけど、そんなにカリスマ性があるんだろうか。全然説得力ないし、そもそもこういうファムファタールって現代において成り立つのかも疑問。
成立したとしても愛することすらできない悪い女の何が面白いんだろうか。
フィルムノワールの上っ面だけを舐めて作ったかのようなヒロイン造形である。
ぶっ飛んだ世界のゴミみたいな話、わけわからん
難しかった。いや、わけがわからなかった。
第一印象としてはこれです。
時系列がぐちゃぐちゃで事件の全貌を追うのが難しい上に、登場人物がかなり多くて複雑に絡み合っているため誰が誰だかわからなくなります。
僕はネットのまとめ記事を鑑賞後に読んでなんとなく分かったので、原作を読んでから観るなり、何回か観るなりすれば、少しはわかりやすくなるのではないかと思います。
個人的に狂気ものは大好きなので、とにかく狂っているとのことで少し期待しすぎたのかもしれないですが、あまりにぶっ飛びすぎていて、逆に狂気が伝わりづらかったような気がします。
でも、登場人物一人一人は本当に良くて、狂っていました(特にずっと笑い続ける浅井刑事役、妻夫木聡さんのあの笑顔は忘れられません)。
確かにかなりの衝撃作ではあるのですが、良くもなく悪くもなく、良し悪しつけられない不思議な映画でした。
物語の展開がどうだというよりかはエンターテインメント性を重視しており、独特の演出や、映画に合わない軽快な音楽、豪華俳優陣の見事な無駄遣いは最高でした。
それだけでも観る価値あります。
観終わってから謎な部分が多すぎるので、モヤモヤし続けていましたが、きっとこれが狙いなんだなと。
まんまとハメられました。
観てる間はあんなに嫌だったのに。
別にもう見なくてもいいやと思っていたのに。
中毒性が…
鑑賞後、しばらく生肉が触れなくなりました。
鑑賞して食事ができなくなったのは、小説『バトル・ロワイヤル』を読んで以来。レイプ場面を含む暴力の、あまりの生々しさに、心がどころか、体が受け付けない。生理的レベルでの拒否…。
作品的には、考え抜かれて技巧を凝らした映画。
この場面にこの音楽使うか、とか、色彩とか、このカットをこう繋ぐかとか…。
鮮血の赤・銀鱗のようにギラギラしていながら抑えた灰青・ポップな色調のメリハリ。徐々に狂った”三月うさぎの世界”にいざなわれる…
アニメーションなんて、離人感ってこんな感じ?と妙に納得。
いじめや虐待の場面で”離人感”って聞くけど、現実の場面にアニメの場面が入っちゃうような感じなのかな?本当はどうなのかはわからないですが、現実感が薄れ解離しているってこういう感じ?というのが伝わってきて、うまいと思った。
某船着き場は、シュールさが際立った。
あれだけの”非”日常なことが繰り広げられているのに、いつもと変わらず流れる”日常”の案内放送(BGMなしで効果音と台詞のみが四方八方から響き渡るという演出)。
『ホテル・ルワンダ』での有名な台詞。「ニュースを観た人は『怖いわね』と言ってディナーを続ける」。そんな私達の有様が端的に表現されていたように思う。(自分の生きているのと同じ時間にこういうことって起こっているんだ)
目を見張ったのは、加奈子を演じた小松菜奈さんはじめ若い世代。清水さんや森川さんも良かったな。
でも全体的には観たことを後悔しました。
愛とは何ぞやと問う力作だとは思うけど。
役所さんはぎゃあぎゃあ騒ぎまくっているだけだし。
尤もそういう中身のない男を演じているんだからしょうがない。(そういう意味では中身がないという演技、凄い)子犬ほどよく吠えるって言うけど、本当だ。『ブラック・レイン』と比較してしまう。否、役所さんと優作さんをじゃなくて、藤島と佐藤や菅井とね。
鑑賞して得たものは無かったかな。
上っ面を滑っている感じ。
中身がない人達ー気持ちや愛情を心にためることができずに、外に流れて無くなってしまう人たちーを描いているのだから、こんな感想が妥当なのかもしれない。
なんて思わせるなら、実は”表現”としては成功しているのかもしれないけどね。
いろいろなレビューを参考になさってから鑑賞することをお勧めします。
グロ場面が好きな方には好評みたいです。
演出・編集・音楽・色調・役者に見るものあるけど、
人に勧めたくないし、知人に観たことをカミングアウトしたくないので☆1つ。
★ ★ ★ ★ ★
R15。劇場公開時に行っていた学生キャンペーン。
高校生はそんなに馬鹿じゃないと私も思う。
『バトル・ロワイヤル』はある子どもに「読め」と渡された。その子どもは「人間がこんなことできるのか」と必死に食い下がってきた。おお、まともじゃんと嬉しくなった。
『進撃の巨人』ファンの子ども達は言う。「グロい場面は、あくまで漫画で、アニメーションで、身近にはない架空の世界。それより人間ドラマが面白いんだ」と、登場人物のやりとり等についてのコメントを熱く語る。(『進撃の巨人』は読んでないからわからないけど)へえ、まともじゃん。そういうところで人間関係や苦難を乗り越える方法を学んでいるのね。
子ども達は私達が考えているより健全。大抵の子は、この映画のグロ部分を自分とは関係ない世界に閉じ込め鑑賞するか、本当に拒否るかするだろう。
でも、子ども達の0.01%位はこの映画に限りなく親和感を持つ。というか、このような関係性の中でしか暮らせていない子もいる。(0.01%以下であって欲しい)
この映画の乱交パーティは『ウォール・フラワー』に出てきたドラック・パーティを彷彿とさせる。架空の世界ではなく、事実あったこと、あること。いじめの場面だって日常のすぐ隣にある世界。
そんな状況を「子どもは純真」とばかりにオブラートに包むことは、藤島夫妻が加奈子を自分達の都合の良いようにしかみていなかったことと同じじゃないか、なんて考えた。
高校生ともぜひこの映画を観た感想の話をしたい。見せっぱなしじゃなくて。フォローなくては見せられない映画だと思う。フォローがないままに、高校生に鑑賞券をばらまくなんて。
勿論 親に、親だけでなく子どもに責任持つすべての大人にも観ていただいて、話がしたい。大人にはバラまいてでも、見ていただいて考えてもらいたい。
(なんて知性化し(考え)ながら観ている時点で、映画に感情移入できていない。)
「役所さんが主演だぁ」と鑑賞券に応募、当選。劇場にて鑑賞。当選されていただいたことには感謝するけれど、同時に後悔。
もっとリサーチしてから応募しなければと、勉強になりました。
誰かこの人達に潤いを……
みんな性格が渇きまくっていてもはや枯渇している。
R15でいいのか?と思うほどに残酷。
とにかくみんなが酷い!
中でも一番大事な主人公とキーを握るその娘が。
中島監督独特のあらゆる場面が入り乱れる映像だけれどきちんとミステリーとしても成立している。
すごい面白い!もう一度観たい!って感じにはならないけど不思議と中毒性がある作品でした。
役所広司が汚い
二度目。
クソとクズと、それらに人生狂わされた人たちの話。と私ならログライン(一行あらすじ)を書いてしまいたくなるくらいの胸くそ悪い映画。
役所広司さんは終始、汚いので、他の演者がみんなキレイに見えるという凄い力業できた作品。
とにかく沢山殺されて、たくさん血を見させられる映画。
原作未読なので、オダギリジョーが突然出てきたとこに違和感を感じずにはいられない。
全体的にはよくまとまってはいるけれど、
見終えて何か残ったかしらと改めて考えてみたけれど、
やっぱり役所広司は汚かったしかない…。
うーむ。
可憐に狂ってる
グロいシーンと供にポップな映像や綺麗なアニメチックな映像、サブカル的な激しい音楽が流れていて飽きない。
目が回るようなじっと観てしまうような演出が素晴らしい。大好きです
出演者の演技も素晴らしい。清水尋也、小松菜奈惹きつけられました。
完走してくれ
その残虐表現がエキセントリックと言うことで、
話題になったら見てしまうタチです。
件の残虐表現ですが、確かに露骨な描写が多かった。
(死体処理袋の不良生徒の腹、タイマンでのオダジョーの手etc)
その描写の善し悪しは別に置いておいて、
その表現としては映画の中でしかできないモノです。
これぞエンターテインメント。
話は娘の加奈子(小松)をひたすら親父(役所)が捜す話。
その一点に向かっての話の推進力は、先の残酷シーンも相まって、
かなりのスピード感があり、映像も話もワクワクして見入ってしまう。
この、誰かを捜していくウチにいろんな事件が起こり、
その誰かの人間性まで構築されていく話、何かに似てると思ったが、
漫画で浦沢直樹の「MONSTER」に、話の展開が似てる気がした。
とにかくもう夢中で見てました…途中までは。
元部下の刑事(妻夫木)が藤島を張ってるあたりから、話がボンヤリし始め、
加奈子の交友関係と失踪理由の説明が曖昧になり、
オダジョーは良かったが、役の魅力が場面が少なすぎて伝わってこない。
(ここでの妻夫木の行動も不可解)
でもまあ初速より段々落ちましたが、ラストまでスピード感有りました。
でもこのラスト、要は加奈子の行方ですが、この締め方は何?
しかも最後、頼む!これで終わるなよ、と祈ってたらスタッフロール開始。
ラストシーンはスピードも話も何もなかった。
間延びしてから終息までは、短いが長い、何言ってんだ?
役所広司は頑張ってると思うのだが、
ろくでなしの親父役としては少し物足りない。
台詞での悪態も「この、クソ○○がぁ!」ばかりで捻りが無い。
妻夫木は悪性を秘めている役なので、
アップで細かい演技とか見たかった。
あと、ジョーだかチョーだか、黒幕の大物、内田裕也じゃないよね。
女性陣は総じて良かったです。小松菜奈の眉毛はずっと気になった。
登場人物全員狂人
元刑事の主人公、藤島(役所広司)は離婚した妻から失踪した娘、加奈子を捜索するように依頼され…という展開のサスペンス。
捜索の過程で加奈子が覚せい剤や犯罪グループに関与してることが分かってきて狂気が加速していく。
とにかく全員狂っている。
まともな人はほぼゼロで、しかもハイスピードで流血、暴力、殺人が展開されていく。
話自体は割とよくでてきていて、残酷な表現もあえてポップに(それがまた狂気を感じる)描かれていてその落差にぞっとしつつ魅力も感じた。
役所広司が真に迫りすぎていて、もちろん素晴らしい演技なんだけどちょっと暑苦しさも感じる。
小松菜奈はいいチョイスで、かわいいだけの若手女優には出せない凄みがあった。
おすすめすると人格を疑われそうではあるが、退屈はさせられない刺激的な作品だった。
2つの衝撃
1つに、中島哲也監督の演出。
もう一つは、小松菜奈の狂気の演技でしょう。
■良い点
・監督と小松菜奈のシナジー(ほかの女優では務まりようがなかったかと)
・誰かと話すと衝撃で盛り上がる可能性がある
■悪い点
・なかなか人に勧められる内容の話ではありません。。
見る必要はない映画
こういう、タイトルからもう伝わってくるエネルギーに押されてみてしまうパターン、
見る前から加奈子の魔法にかかっていたんだなぁ、ってめっちゃありきたりだけど思った。
最初の20秒から「あーみなきゃよかった」と後悔したけど人生経験と思って観た。やっぱり気持ち悪かった。別に、刺されてるとかぐちゃぐちゃ赤いとか掘られてるとか、リアルなグロに対してではなくて、すごいこの人たち弄ばれてる、て感じた。映画を作っている、人間に、人類によって、映画の中の人たちが。
彼女が居る世界が本当に美しくてキラキラしてた。
数時間前に観終えてから自分が立っている場所がわからなくなった。どこを歩いているのか、何を知っているのか、何が入っているのか。
それほどによかった。
美しかったです。
とっても美しかった。
が、全てがひたすらめちゃくそに気持ち悪いので生活に支障しか出ない。
二度と思い出したくない。観て良かった!とは全く思えない。
この映画を振り返ると湧き上がってくる感情が、加奈子へのものと、奇しくも重なって、意識が飛びそうになる。
自分の耳元でアイシテルって言ってる気がする。
恐ろしい映画。
内容や映像は好きだったけど
役所広司さんの放つ大きな怒鳴り声が、自身の過去のトラウマを思い出させるので、とても嫌悪感があった。申し訳ないがうるさい。
内容や映像は好きです。特別酷い話だなーとは思わなかった。現実でも似たようなことは起きているし。
もう1回見たら途中途中寝てしまうと思う。
クソ虫ゴミ虫の狂宴。
レンタルDVDで鑑賞。
原作は未読です。
出て来る奴らがみんなクズ。出て来る奴らがみんなゴミ。クソ! クソ! クソ!(笑) 普通の奴がいないんだよ…。てか普通ってなんだよ? どうしようも無く狂ったキ○ガイどもが織り成す宴に引き摺り込まれました…。
失踪した娘・加奈子(小松菜奈)の行方を追う内に、これまで全く知らなかった底知れぬ人物像と、狂った世界に飲み込まれていく元刑事の父親(役所広司)。野獣の如き狂熱を発散させ、行く先々で大量の流血を生み出しながら、混沌とした事件の真相へと肉薄していきました。
役所広司のギラギラ感…堪らん。「孤狼の血」だけじゃなかったのねぇ…。汗だく、血まみれ、罵詈雑言―さて、彼は「クソが!」を何回言っていたでしょうか?(笑) 「父親じゃけぇ、何をしてもええんじゃ」ってことかい?(笑) それに不死身なのか、あんたは…?(笑)
そして本作の白眉…それは、加奈子を演じた小松菜奈の魅力に尽きるでしょう! 優しくて、誰からも好かれる人気者、そして圧倒的な美少女。だがそれは表の顔に過ぎず、しかしてその実態とは、人心の掌握に長け、相手が望むものを与えて懐にスルリと入り込み、挙げ句の果てに全てを破壊してしまう悪魔のようなクソガキでした。いじめ、クスリ、レイプ、やくざ、秘密クラブ―煩雑で猥雑なそれら全てを手玉に取って、あらゆるものを濁流の如く飲み込んでいきました…壮絶!
妖艶にして奔放。決して満たされぬ果てしなき渇き…。頭も心もからっぽなまま、自分を潤してくれる何かを求めて、狂気の淵を彷徨する…。そんなクレイジーな加奈子を全身全霊で演じ切ったという素晴らしさ。おじさまたちとのキスシーンもなんのその(笑) 演技力の高さに脱帽でした。溢れ出す少女とは思えない色気にノックアウトでした。美人と言える顔立ちじゃないのに、不思議とそそられてしまうのは何故? それはさておき、本作以降の活躍は言わずもがな(笑)
取り敢えず、全編通して胸糞悪いことこの上無い。容赦の無い暴力描写…しかし、全然嫌いじゃない、むしろ好き(笑) これぞ、劇薬! ウケるんですけど!(笑)
個人評価90、他人にオススメ度は0点
この映画のネタバレなしの評価は難しくない。時間がない人向けに 一言で言うと、リアルティのない、グロテスク映画だ。自分が感じたことは全く違うが自分以外の人が100人が見れば少なくとも95人くらいはその意見に否定はしないだろう。ちなみに、否定した五人はこの作品にただ駄作の烙印を押すだけだ。
この映画の持つ属性は、狂気性とグロテスク描写だ。これを下らないと言う人もいれば、芸術だという人もいる。自分も普段ならそれをくだらないというタイプだ。同じような作品として挙げる方が多い「悪の教典」などがそうだ。あれはしょうもない駄作だと自分は思う。理由は書くのも嫌だ。
それなのに自分はなぜ渇きを気に入ってるのか。それを皆さんに伝えたい。
狂気性とグロテスクというのは、他の感情をなくさせる。料理の味でいったらチリのようなものだ。チリを加えたらそれはもうチリ味になってしまう。どんないい素材を使っても、いい料理人でさえも全てチリ味になってしまうのだ。しかし、グロテスクをチリで例えるとするならばこの作品はこの世で最もいい素材でチリ料理を作った作品といえるだろう。役所広司、妻夫木聡、オダギリジョー、二階堂ふみetc全てが完璧に役を全うしている。役所広司は常に滑舌が悪く頭がおかしい。妻夫木聡はつねに人を舐めてヘラヘラしているといったキャラクターとしての一貫性がある。話のプロットはぶっ飛んでいて何のリアルティもないし、作品の中に登場しているキャラクターもみなぶっ飛んでいる。しかし、ぶっ飛んでいるキャラクターが最後までぶっ飛んでいるからこそ、この作品には妙な信憑性が生まれる。要するにこれは創作だが、こういうイかれた奴はいるかもしれないと思わせる力があるのだ。普通の映画や創作物では人は変わる、例えば友人が死んだらジョジョなら強くなるし、愛人ができたりしたら誠実になるといった具合だ。それが映画としての常識だからだ。
しかし、現実に生きている人間の私達は知っているはずだ。人は簡単には変わらないと、そんな簡単に変えれるなら苦労しないと。
この映画の登場人物は一切成長しない。一切変わらない。そういった「成長」「変化」という要素を抜いて一つのエンタメとして、またドラマとして機能しているのは、とても美しい脚本といえるだろう。
またカットがこの映画には多用されている。それは普段作品や映画に触れない人間ならきっと話が掴めないし、作品のストーリーが訳が分からなくなるだろう。しかし、ある程度作品などに触れているものなら、気にいるはずだ。物語というのはある程度形がある。結婚する予定の奴は死ぬし、「やったか…?」と言った場合は必ず生きている。
この作品では、そういったフラグは存在しないわけではない。しかし、それを超高速のカットの切り替え、時間と場面の切り替えで隠している。これは、ある意味バカがやることだ。狂気の沙汰ではない。そんなのは監督のオナニーだからだ。映画を観る視聴者の大半がそんなものは求めていない。普通の視聴者は置いてけぼりである。
しかし、私は求めていたのだ。もしかしたら私だけかもしれないし、貴方も求めているなら貴方と私だけかもしれない。この監督はこの世にいるかもわからない人間に向けてだけ、理解できるようにこの作品を作っているのだ。
しかも、最高の素材を使って。こんな狂気はない。あるとしたら、この作品の中の加奈子や昭和のようなイカレた奴ぐらいの度量や狂気が必要だ。
もしこの編集技法そのものが、それを表現する一つの道具だとしたら?
派手なチリ味もそれを表現するためだけの道具だとしたら?
僕はこの映画のことを好きになるしかないだろう。まるでこの映画は、加奈子そのものみたいだ。
中島哲也監督作品で初めてはずしてしまった感が・・・
バイオレンス、復讐劇、ハチャメチャ感。タランティーノになりたかったのか中島哲也。ただただ娘を捜すだけに人生の残りを費やすストーリーならわからなくもないが、そこまでバカをやるにはアクション満載にしなけりゃ映画が成り立たない悲しさ。基本的に暴力団映画が成立しうるには時代も違う。
ストーリーはどこかでどんでん返しがあるとは思いつつも、それが女性教師の中谷美紀が加奈子を殺したという展開だけで終わったのも勿体ない。妻夫木演ずる刑事にしても、何か秘密があるはずなので、ここもスッキリしない。
小松菜奈はこの映画の中で何人にキスしたのだろうか?たしかに魅力的・・・
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