TOKYO TRIBEのレビュー・感想・評価
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TT2であり、園子温でもある
TT2がラップミュージカルになるとは思わなかった。でも、観たらこれはこれでアリ。原作が結構な量だからはしょられるのも仕方ないし、キャラが全然違う雰囲気になるのも我慢する。ただ、メラが海を憎む理由がめちゃめちゃになっていたのは辛かった。それでも、原作のテイストは生かしつつ、園子温っぽくなっていたのはすごいと思った。
一番笑えたのはサイボーグかおり
まあ残念ながら肝心のラップそのものにクオリティを感じなかったのだけどそれは監督がアレなんで仕方ない。
そんな中で強烈な印象を受けたのがサイボーグかおりのボイパ。あの給仕シーンのためだけにもう一回観ようかと思うくらい強烈で可笑しかった。あの面子の中で異彩を放つというのは凄い才能じゃないか。
全体まとめての評価は置いといて、他にも見どころは多いし絶対値も高いと思う。
亀吉=丞威やヨン=坂口茉琴(18歳!)のアクションとか、高山の「ちょっと痛い」、園が好きそうなルックスの片山瞳、舘形比呂一の舞踊、Stephanieの美声、そしてもちろん清野菜名のアレ。
また鈴木亮平や竹内力たち俳優のキレた演技のなかではTribeを演じるラッパーの面々がまったく善良に見える、というのもまあ面白い。
園子温ワールド
園さん独特のメッセージ性と救い用のないくらいのどん底を目的に行くとガッカリだと思います。
でも新しい!ラップとか音楽で物語が進むのはディズニーくらいしか知らないので新感覚でよかった。
個人的に坂口まことがすごく好き。演技とか役とかなにからなにまで!
みて損はないと思います私は
役者たちは最高
この映画は一種の群衆劇になっているのですが、とにかく出ている若者たち(多くが公開オーディションで集められた本当のラッパーたち)がいい! 「今の日本にこんな魅力的な存在感を持った奴らがいたんだ!」と本当にびっくりします。
そして、主役の一人である鈴木亮平、彼は「変態仮面」の人という認識しかなかったが、こいつが最高だった。やっぱり俳優は肉体性を持っていないといけない、日本にはそういう役者(特に男優)がいないと嘆いていたのだが、この鈴木亮平はたいしたものだ。また、ヒロイン役を演じる清野菜名のアクションが素晴らしい。園子温監督だから、もちろん格闘シーンではパンチラどころかパンモロで暴れるのだが、よくやっているしチャーミングだ。
・・・とまあ、褒めるところはいっぱいある映画だが、この中でダメな人がいるとすれば他ならぬ園子温監督である。今回は前半がとにかくかったるい。あまりにも話が動かないので私はうとうとしっぱなしであった。物語が動き出すと園子温監督のいいところが爆発するのだけれども、前半は園監督の悪いところ(初期作品によく見られた)ばかりが目立った。
もしかして……
観終わった印象としては『ロッキー・ホラー・ショー』
物語の煩雑さをHIPOPで整理して進行するかと思いきや進むにつれてブクロの怪演もあいまってますますカオス状態に。そして、どうやって落とし所をつけるのかと思いきやまさかの“あれ”とは(笑)
storyなんか無(ね)-、dramaなんか無ー、あるのはAnarchyなride! ride! ride! な feel!!
な作品だった。
これは『鴛鴦歌合戦』や『ああ爆弾』に連なるトンデモミュージカルの仲間入りかなと思うけど、もしかしたらカルト映画になるかもしれない。
園子温にしては弱い
今までなかなか強烈な作品やメッセージ性の強い作品を撮ってきた〈園子温〉監督。
はっきり言って今作は園子温監督が好きでも世界観にハマレないとダメなので好き嫌い別れる。
まず、今作、抑揚がない。それはそれでノンストップで進み中弛みはないが、飽きる人には飽きる作品かと思います。
その抑揚以外に、ほとんどのセリフがラップ→テンションアゲアゲな出演者の演技→独特な園子温監督の作風とこの作りにハマレないと退屈な作品には確実になる。
なのでレンタルで充分とか、オススメできないとかを言う前に評価に左右されず自分で見た方が良いと言った方が妥当。
ちなみに見所としては出演者の狂った演技と楽しそうな演技。
〈竹内力〉はもう完全に狂ってるし、〈鈴木亮平〉は『変態仮面』が変態になってるしともう大変。
窪塚洋介は、良い感じの悪役で楽しそうだった。
染谷将太は、ラップが様になっていてツボ。
新人のYOUNG DAYSという方は、あんまり印象に残ってないがハマってはいた。
もう一人の、新人の写真でドストライクだった〈清野菜名〉はやはりドストライクで演技も良かった。
吉瀬美智子に似ていて綺麗だね。アクションも含めてこれからに期待。子供も頑張ってました。
〈佐々木心音〉さんは、とりあえずナイスバディな体はエクセレントでした。だけどヌードじゃない彼女の姿も見たいです。でもオイシい使われ方だったと思います。
あとアクション自体はレベルが高い方で中国人の早すぎる足技は凄かった。
しょこたんも流石!
とりあえず万人受けはしない作品だが、オススメはできる作品。ぜひ劇場で見てみてください。
判断に困る
良いところはラップがかっこいいところ。悪いところは話にノレないというか面白くないところ。
染谷将太や鈴木亮平のラップは自然なうまさがあって驚いたし、特に染谷将太演じるMC SHOWは出てくるたびに少し嬉しくなるぐらいだった。主演のYOUNG DAYSさんは言わずもがな。純粋にかっこいいし、僕の好きな『サイタマノラッパー』がラップの陰としたらこっちは陽という印象。そんなラップに彩られているから見ている間は決して苦じゃない。清野菜々さんも素晴らしかった。
けど、後からくる「あれなんだったんだろう…」っていう感じが否めない。ミュージカルってこういうもんなのか…?全く見ないジャンルなので判断に困るというのが正直な感想。
ネタの入り乱れ感。
「バラいろダンディ」を見ている人ならすぐに通じるネタ満載^^;
同番組(一応)金曜レギュラーの園子温らしい映像放出作品。
(小さい○○○ネタ使い過ぎ!大川P何で出なかったの?)
番組内では、監督が製作開始時から宣伝しまくっていたので、
大体どんな内容かは知っていたけど、まぁ~遊んでいる!
好きに作っているな~♪という感じで、実験映画に近い。
全編ラップでミュージカルスタイルのアクション抗争劇という、
今まで聞いたことのないようなジャンルなうえ、普通の俳優や
タレントにまでラップで歌わせているのが一興。
一ラップ聴いただけで、歌えるか歌えないかがすぐに分かる。
因みにMCを務めた監督常連の染谷君はあれでよかったの?^^;
原作は全く知らない。流行ったのはだいぶ前らしいけど、
そもそもラップにも詳しくないし、抗争劇にも詳しくない(汗)
勢い強そうな面々が次々と登場して軽妙なラップを歌いながら
殺し合いを繰り広げていくという、非常に好き嫌いの分かれる
内容。原作者の井上三太まで登場しているキャストの豪華さと、
意味のなさ(爆)。そこを面白く観られるかどうかがポイント。
窪塚と竹内の怪演は、他を圧倒する成りきりぶりが痛快。
ラップも全編となると、けっこう飽きてくるうえに分かり辛い。
ミュージカルさながら普通の台詞も多くなるが、あぁもう、
こっから先は普通でいいんですけど、と言いたくなってくる。
新星YOUNG DAISはラップが上手く、清野菜名はアクション、
二人とも頑張ってはいるが、演技面では全くおぼつかない。
そこへメラ役の鈴木亮平がその変態ぶりを臆面なく発揮、
彼を観るには最高のステージ作品になっている。
あの肉体に、マダムもゲイもハリウッドも?靡くかもしれず、
いよいよ夢が叶うんじゃないか?という気さえする。
ただこの群像劇、抗争が入り乱れ誰が主役でどこが見所なのか
分からなくなってくる後半は、もうグチャグチャ。
ストーリー無視で展開されるバカバカしさに最後まで付き合うしか
なく、そこも園子温らしさが全面に出て、好き嫌いを分ける。
(これだけ好きに作れりゃ、楽しくてしょうがないですよねぇ監督)
祭りだ!
何度も観たくなる作品。
画面での情報量が多いので、見逃さないように集中しなくてはなりません。
が、緩急がなくフルスロットルの作品ではありますが、それでも余白をきちんと使っていくのは監督の力量かと。
キャラクターがイキイキしていて、映画のプロが作った一級のトンデモ映画だと思います!
なにゆえの「ラップ・ミュージカル」
本作、映画ファンには非常に違和感があるだろう。
「園? 三池じゃないんだ?」
器用な(上手い、とは別)三池と違って、また人間的にやばい中島と違って、非常にシンプルな変態の園がラップ?
そもそもラップと園のベクトルは真反対。
はたして、本人にこれを撮りきる自信がなかったのは、よく絵に出てる。
「自分に素直な変態」園監督。
ラップを絡めた絵作りがまるで、画一的で、ラップのイメージの貧相なこと、極まりない。
とにかくラップが古すぎる。しかしそれ以上にはっきり言って、曲がつまんねえんだよ。
この映画の性質として、ラップで絵とシーンをつないでいく、という方法はわかる。
そのため、ストーリーは必然的にドシンプルになってんだけど、絵的には、ラップでテンポアップしなくちゃいけないのに、その曲すべてがダサく、逆に冗長に感じさせてる。
「ラップ・ミュージカル」、と銘打つならば、そこに意義を持たせるべきだろう。しつこくリズムを刻んだBGMと通常の会話がリンクしているんだから、わざわざ盛り上げるときは、いい曲を使わないと。
でなければ、何故えの「ラップ・ミュージカル」だっつうの。
この、「なにゆえ」ってところが、もうね、ごっそりと欠けてんのよ、この映画。
また、ラップと長回しの撮影をクールでダルな感じで見せたいんだろうけど、妙に中途半端でむしろ、ダサい。
また園監督大好きのパンチラアクションも、スローを駆使した「300」風のアクションもだせえし、そもそも「ラップ」じゃねえし。
アクションに熱量?ラップに熱量なんて要らねえっつの!
叫んでて、血みどろになりゃ、熱量上がる、ってそりゃ、お前らの好みの問題。
演者も、窪塚洋介は困ったもんだねえ。だれか言ってあげなよ。いつもおんなじだよって。必要とされるには大事だ。しかし、あなたの志はそんなところだったのか?と期待を込めて問い詰めたい。
追記
関東圏以外の人にはまるで訳わからないTRIBEの説明不足感、出す必要のないものをCGで出したり、登場人物のキャラ設定が、ラップの精神と真逆に、全然奥行きがないし、わざとな品格を落とすような振る舞いはまあ、ご本人の意図として、それはそれとして構わない。
しかし、観客が巻き添えになっていることを忘れてほしくないね。
エネルギーが溢れていた
ヒップホップミュージカルという新しいジャンルへの挑戦、いかれた世界観、そのエネルギーはすごかった。ただ内容がなく展開が雑。CGが安っぽいのも残念だった。テンポのある映画だったが、それでも長く感じた。
ヒップホップを使ったグラインドハウス!
ヒップホップとTOKYO TORIBEという漫画を借りた金をかけた最高のB級映画!
ヒップホップミュージカルというフレッシュなアイデアだけでなく、園印のアクション&バイオレンスシーンに打ちひしがれる!
テーマに関しては実にストレートだと思う。
そう、メラがこだわっている通りにチンコだ!
男はチンコの為だけに無意味な争いをするわけですわ!
身体揺らすためにも劇場で観るべし!
5点にならなかった理由としてはヤングダイスのラップがあまりかっこ良くなかったことと、悪い意味での雑さかなと。
パワフル・猥雑、面白かったです
なんか懐かしい。わい雑で気さくな感じが良かったです。
上演時間も丁度いいし、R15+の強度も充分、パワフルで面白かったです。
ヒロインが根性があってキビキビして、カッコ良かったです。
染谷将太のMCショウも良かった、彼の声はとても心地好いです。
ノリきれないなら、そこは台詞でいいんじゃないかなって感じのキャストもいたけど、雑然とした世界のご愛嬌ってものです。
原作を知らないのですが、テラさんの往年の凄さをちらっとでも見たかったです、有名みたいだったので。
いいね〜
序盤から中盤にかけてのクレイジーさが最高でしたが、終盤は…。
無理矢理ハッピーエンドにする必要はなかったな。
喧嘩で解決するような輩が平和とか友情とか絆とか、クサいこと言ってんじゃねーよキモチわりーな。
最初の刺々しさが良かった分、最後のまるく収めた感じが目立ちました。
ただそれを差し引いても面白かった。…エロかった///w
物凄くうるさくてあり得ないほど凄い映画
自分はラップが好きで予告編の時点で既に「これは凄い!」と大はしゃぎだったのだが異色すぎる映画だったため始まるまで不安と興奮が入り混じった状態だっが最初のシーンでもう安心して興奮に振り切った。
なんとも汚くて危ないまさに"欲望"が染み付いている街に入ったかのような雰囲気、園子温監督だということもあって観てる側も本当に何が起こるのか怖くて緊張してしまう程。
また、爆音のトラックに乗った演者達のラップも素晴らしかった。(流石に役者と本職のスキルの差はあれど役者陣もとても良かった)
とにかくこれだけの勢いと雰囲気、音楽があれば自分は大満足だった。ずっとこの世界にいたいとも思った。
反面、園子温監督は発想はぶっ飛んでいてそれを表現するというのが凄いとしかいい様がないが"映画"としての作りとしては雑かなと思うところもあった。アクションシーン等でカットの前のラグというか役者が演技を始める前の"待ち"状態の場面があったのは少し萎えてしまった。
また、一通り敵を蹴散らした後にこっちに向かって"構え"のポーズをしたのはどういう意図があったのか…。
さらに贅沢をいえばせっかくラップを使うのだったらラップバトルもして欲しかった。
海とメラのタイマンシーンで海がラップした後メラが「うるせぇ!」と切ってしまったがそれを言ってしまったらこの世界の根本が折れてしまうのでは?と思ってしまった。
とはいえとにかく自分は大満足だった。最後の大団円は本当に感動した。ラップが好きなら絶対に観るべきだし園監督に感謝しなければならない。Blu-ray絶対買います。
園子温版「爆裂都市」
普通に面白い。『爆裂都市』の園子温版みたいだった。
林田裕至の美術が決まってた。
ほかはいつもの感じだ。もうある時期の北野武のように何をやってもOKみたいなことなので全編ラップにでもしなくてはとりつくところがなかったかのようなところは感じた。
これをずっと続けていくのか、ほかに手はあるのか、、
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