TOKYO TRIBEのレビュー・感想・評価
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ミュージカルだった
ラップのミュージカル。
目新しさを優先させた、なんの中身もない作品…に、しか見えない。
俺の名前があればこんな映画が作れんだぜ、ザマーミロ
な感じなの?
実際の歌舞伎町に戦車の合成を重ねて、なんの意味があるのか?
世界観は統一されないは、チープさは増すは…。
つまんない。
が、しかし…アクションのレパートリーは大したものだった。
どうしてこうなった?
テレビで鈴木亮平の告知を見て、出演者や雰囲気が良さそうだったので期待していましたが、なかなかに期待を裏切ってくれる映画でした。
一言で言って”駄作”だと思います。
とりあえず良い所から
『良い所』
⚫︎鈴木亮平、染谷将太、窪塚洋介の演技力
主演の鈴木亮平は、男性俳優陣の中では一番気合が入っていました。裸を見せることが多い役柄なのですが、鍛え上げた肉体を見せてくれます。役を理解する力はなかなかだと思いました。体が大きいこともあって、アクションにも迫力があります。
リズム感も悪く無く、動きと表情でキャラクターを上手く表現しています。
染谷将太は、主に語り部的なポジションです。物語の進行と状況の説明をラップで語ります。思ったよりリズム感があって驚きました。
この作品では表情と仕草が上手いです。気怠さや憂鬱感、楽しさや友情などを空気感として出しています。
窪塚洋介は、俳優陣の中では雰囲気的に一番ヒップホップっぽいですが、ラップが下手です。
ですが、普通の台詞の部分が上手いです。話し方や間の取り方、対振る舞いなど、作品とキャラをよく理解していると思います。もっと突っ込んだキャラでもやれたと思います。
⚫︎清野菜名、坂口茉琴のアクション
二人とも初めて見ました。
清野菜名は、正統派のアクションという感じで、型通りではありますが結構力強いアクションをしています。女性でこのぐらい動ける俳優は日本にあまりいないかもしれないです。
胸を出したりパンチラしたりと、なかなか身体も張って頑張っています。
坂口茉琴は、作中で男の子として描かれているようですが、観ているとなんとなく女性だろうなと分かります。
こちらはアクロバティックなアクションです。ダンスや体操に近い感覚です。動きが軽やかなので、清野菜名との組み合わせは面白いと思いました。
⚫︎YOUNG DAISのリズム感
演技は素人ですが、この人はラッパーなんでしょうか?
出演陣の中で一番リズム感があります。唯一まともかなと思います。
正義側の役で、正義感や清潔感を感じさてくれる雰囲気を持っています。
さて、良い部分はほとんど俳優陣の頑張りということで、ここからは悪い部分になります。
『悪い所』
⚫︎日本語でヒップホップ
いきなり根本的な事ですが、日本語でヒップホップは無いです。
私は日頃、ヒップホップは聴きません。なので日本のヒップホップシーンがどうなっているのかは分かりません。作中には多分本業の人達が出演しているのだと思いますが、酷いです。
一度、スヌープ・ドッグやウィズ・カリファを聞いてみれば言っていることが分かってもらえると思います。映画だとエミネムの”8mile”の楽曲なんか分かりやすいと思います。その差に愕然とします。
日本語は一音一音を切って発音しますが、英語などは流れるように発音できます。これが決定的な差です。特に歌に感情を乗せて韻を踏むラップでは言葉は楽器と同じだと感じます。見た目のスタイルや詩の意味が重要なんだと思っている人もいるかもしれませんが、海外のヒップホップは音としての捉え方が違うと思います。流れや繋がり、強弱の使い分けとリズムを崩さない言葉や言い回しの選択をしています。ヒップホップをやるなら最低でも英語でお願いします。
⚫︎園子温監督の荒さ
園子温監督の作品は、”冷たい熱帯魚”だけ観た事がありますが、とても良い作品でした。その監督とは思えない作りの悪さです。たぶん、”冷たい熱帯魚”の時に感じた良い意味での荒さが完全に裏目に出ています。
カメラワークが悪くて折角頑張っている俳優のアクションが平坦に見えますし、効果音の使い方もチープ。美術は奇抜さと色合い重視で質感とセンスゼロな上にセット感が凄い。小道具もオモチャ(特に刀は爆笑もの)。エロさはただ下品なだけの安物。グロさやサイコ感はコメディー以下。殺しも当たり前なギャングの抗争にもリンクするヒップホップを題材にしながらダーク感も残虐性も学芸会レベル。共通の悪役集団登場で抗争相手のみんなと協力して正義ごっこ。
どうしてこうなった?
役者の頑張りに救われている部分が多々あるので、逆に役者が可哀想です。
この監督は使い所の難しい人です。
どんな作品でも完璧に理解して昇華させるタイプでは無く、作品との相性によって最高と最低に別れてしまうタイプです。良くも悪くも自分の色を出し過ぎます。
次の作品は、相性の良いものと出会ってくれると信じています。
期待通りの園子温
全編に渡って流れるラップ。主要シーンだけかと思いきや、話の展開全てにラップを駆使し、また第一線のラッパーが脇を締める盤石ぶり。
俳優人も全力で演じており、鈴木亮平、窪塚洋介、竹内力等各キャラが個性的で興奮しっぱなし。
飽きのこない二時間だった。
窪塚の狂気っぷりは相変わらず素晴らしい。
この年齢層では狂人やらせたらトップクラスだ。
園子温らしいエロとバイオレンスのキワモノ映画。
かなり好みが別れると思うが、他に類を見ない形の映画という意味で個人的には傑作と言っても良いのではと思う。
ただ、「地獄でなぜ悪い」のときも思ったけど、園子温の血しぶきはメチャクチャ違和感あるのでなんとかならないものだろうか。
何これ…
地獄の2時間だった。
良いところを探すのが難しい。
セットも何だか安っぽいし、確か漫画はリアルな東京を舞台にトライブがイキがってるのが支持されたと思うのだけど、東京の「と」の字も見当たらない所で変な人たちが変な事してる謎の映画だった。
これをトーキョーと銘打って、世界に売って馬鹿にされないだろうかと変な汗が出た。
「地獄でなぜ悪い」が最高だっただけに、この振り幅はこれから園子温作品を観るのは勇気がいるなぁ。
ヒップホップが好きかどうかの前に単純につまらない。
つまらない
園子温作品の中で、一番の駄作かも。。。これだけ色々なラッパーが出てきてるのに、あまりラップの凄みとか画面におさめられていない。また、観客の感情が上がる時になぜか画面が変わってしまうので、ひどく単調でつまらない話になってしまってる。一番気になったのは、竹内力のセリフにこそ字幕を入れるべきだったんじゃないかと思うほど、彼が何を言っているのかわからないことです。これは見てて不快でした。
逆に、ラッパーの人達は演技もラップも気合いが入っていて素晴らしかったです。
なので、下手に俳優さん使わないで全員ラッパーの方々で作った方が良かった気がします。
ストーリーは最後のオチを含めて、最低なので、現役ラッパーの頑張りを観る映画だと思います。
期待しないで見たら○
園子温の作品という目で見ないで、普通にB級アクションを見るつもりで見たら以外に面白かったw
ひとことでいえばラップミュージカルカンフーアクション映画って感じかなぁ。
本物のラッパーが多数出てて、俳優のラップとは違う雰囲気も楽しめる。
あと背景の美術も近未来感が出てて良いと思う♪
最後に、メラ役の鈴木亮平が日本代表の本田に見えてしょうがなかったwww
でも存在感は半端なかった♪
迷ったら選んでもいいと思う。
笑ったー!
原作とあまりにも違いすぎて、あまりにも園子温ぽくて、笑った。染谷将太のラップにはテンション上がった。でもやっぱりプロのラッパーは違うんだなって思った。竹内力がMVP
清野菜名って若い女優さんのアクションがキレてていい
ラッパーとダンサーとレスラーだけで作ればもっとよかったのに。
出演者にちゃんとラッパーを配してる(地元の設定も結構考えてある)のがいい。
思ったよりは
面白かった。染谷くん出てるしとりあえず見るかってテンションで見たのですが、新感覚ラップミュージカル。よかったと思いますが、ラップ、演技の上手さの差が気になったり、ごちゃごちゃしたアクションシーンがわかりにくかったり。一番腑に落ちないのはブッバ家の無駄な死。なぜ殺したし。
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