ソーシャル・ネットワークのレビュー・感想・評価
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最低のカップルが生み出した、最高の成果
Facebookが流行するまでは、インターネットの世界では、実名を伏せて、実社会とは異なるインターネット社会を構築し、自由を満喫する世界でした。
Facebookが実名で、実社会をインターネット上に構築し、社会は広がりました。
27億人以上の人が、自ら進んで個人情報をFacebookに提供する社会になりました。
2003年から2011年にかけてのFacebookに関する物語です。
2003年は、18年前で、イラク戦争が始まった年です。
2011年は、10年前で、東日本大震災が発生し、福島第一原子力発電所事故が起きた年です。
3つのストーリーが、切り替わりながら同時に進行するので複雑です。
1つ目のストーリーは、マーク・ザッカーバーグが、Facebookが作り出し、成長させ、成功するストーリーです。
2つ目のストーリーは、ウィンクルボス兄弟が、マーク・ザッカーバーグにサイトの作成を依頼し、サイトのアイディアを盗まれたとして、訴訟を起こして、エドゥアルド・サベリンの証言もあり、和解するストーリーです。
3つ目のストーリーは、エドゥアルド・サベリンがFacebookに投資し、共同創設者として、CFOになり、追放され、訴訟を起こして、和解するストーリーです。
マーク・ザッカーバーグの早口、IT用語と思い付きで、ストーリーが展開されるので、ストーリーについていくだけでも大変で、理解するのは困難です。
ビジネスモデルが、広告ビジネスモデルからサービスを売るビジネスモデルへと切り替わっていく過程が面白いです。
マーク・ザッカーバーグは、Facebookに広告を表示したくありません。
今のたくさん広告が表示されるサービスに嫌気がさしているなら、マーク・ザッカーバーグの気持ちも理解できるでしょう。
エドゥアルド・サベリンは、Facebookに広告を表示し、利益を得ようとして、マーク・ザッカーバーグと衝突し、別れてしまいます。
今のたくさん広告が表示されるサービスを見ていると妥当な選択肢です。
ショーン・パーカーは、Facebookに広告を表示することなしに、Facebookのこれから消費者になる若いユーザー数を増やし、消費者になる若いユーザーに関するデータを売り、Facebookの資産価値を吊り上げて、株式を増やして、株式を売却することで、利益を得ようとします。
今のFacebookの資産価値が5486億ドルになっているので、ショーン・パーカーが提案し、マーク・ザッカーバーグが受け入れたビジネスモデルが結果的に一番良かったということになります。
今、世界を席巻している「GAFA」の一つがFacebookです。
Facebookを利用し、創造力を発揮せず、時間を浪費し、創造力のかけらもない日本人が、この映画を鑑賞し、想像力のあるマーク・ザッカーバーグのような人々を理解できずに、置いてきぼりにされることで、現状を再確認するためには良い映画です。
ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグについて知らない人は、この映画を観てもわからないです。
映画を鑑賞しても理解できない部分は、調べる必要があります。
偉人たちの人生から学ぶことは、多いです。
マーク・ザッカーバーグのような日本人はいないので、日本人がマーク・ザッカーバーグを理解するのは困難です。
自己啓発に興味がある人、コンピュータに興味がある人やお金持ちに興味がある人にはお勧めできる映画です。
Facebookは、何度も個人情報流出事故を起こしています。
最大の個人情報流出事故は、ガーディアンとワシントン・ポスト両紙が、2013年6月6日に、報道したアメリカ国家安全保障局等が、大量監視プログラムPRISMを使用して、Facebookに加入している人の個人情報を収集しているというエドワード・スノーデンの内部告発です。
この事件について知らない人は、映画「シチズンフォー スノーデンの暴露」と映画「スノーデン」をご鑑賞してください。
マーク・ザッカーバーグは、コンピュータやプログラミングという才能に向いた教育を受けることができたというのが成功した大きな理由だと感じました。
日本のような画一的な教育の中からは、マーク・ザッカーバーグような人材は生まれないでしょう。
日本のような画一的な教育の中からは、何も理解できない政治家、政治家に従う官僚、企業家と従業員しか生まれません。
今でも学校に教育用PCが採用されていないし、コンピュータやプログラミングを教えることができる教師もいません。
PCよりもスマートフォンが普及し、スマートフォンでゲーム等を行い、限りある人生の時間を何かを学ぶことなく、浪費しています。
スピーディー
瞬く間に若者が大成功し世を少し変えられる時代なのね、と初めて実感し、そういう意味で「感動」した。
数年前の実話を「今」映画化する手際の良さもテーマとシンクロする。
会議室などに座りっ放しの説明セリフ劇(専門用語を平気で多用)を、極短期間の時制の混ぜっかえしだけで、スピーディーでスリリングなサスペンス劇に仕上げた。そこを讃える。
ビジネスのヒント満載!観て損はない作品。でも非情な人にならないとだ...
ビジネスのヒント満載!観て損はない作品。でも非情な人にならないとだけど…
ルーニー・マーラ良いねー
ザッカーバーグの早口についていくのがちと疲れる
これがそのまま真実だとは思わないけど、ドラマとしては十分面白い。
何かで屈辱や劣等感を味わった天才は強い、ということか。
この頭の回転の速さが真実だとしたら(もっと速いかもしれないし)相当面白いな~。
それぞれのキャラの人間臭さがしっかり描かれてたのもよかった。
双子じゃないの⁉︎
『イカとクジラ』を見て
ジェシー・アイゼンバーグ、この子なら面白そう!と
今まで見る機会がなかったこれをすぐ見る
FBのマーク・ザッカーバーグを演じる
予想以上にそのキャラクターが面白かった
今の生活では当たり前のFB
あたしも2011年から使っている
あの頃彼らが予言した世の中になっている…
あの、なんちゃら兄弟は本当の双子じゃなく
二役を演じていたと後から聞いて驚いている
….あの二人はかっこよかった♡
今のタイミングで観ておくべき映画
デヴィッド・フィンチャー監督作品。
日本でも去年2010年末頃からブームの兆しが見え始めているSNSサイト「Facebook」の創設者、マーク・ザッカーバーグが主人公。いかにFacebookが生まれたか、最近Facebookをよく使うようになった自分としては、かなり興味があったので、公開日に観に行った。
Facebookは、現在会員数が209カ国でなんと「5億人」!!!!
これはSNSとしては恐るべき数字。1つの国と考えると、中国、インドに続き、3番目に多い人口になる。日本でも「300万人」を超え、まだまだ増える見込みだ。
日本のSNSとしては「mixi」が有名だが、会員数は「1200万人」ほど。国内のSNSとしてはかなり大きな数字だが、やはりFacebookは「英語」というツールが使われている差が大きい。mixiとの違いはこの英語だけって感じがする。そういう意味で、mixiはもったいない。今後拡大する余地が無いので。
閑話休題。。。
この映画は、Facebookが生まれた経緯が描かれている。
元々は「ハーバードコネクション」という、ハーバード大学内部での出会い系サイトというアイデアから始まったらしい。それを主人公のマーク・ザッカーバーグが発展させ、Facebookのベースを作った。
映画の中ではさらりと描かれていたが、やはり1~2ヶ月ほどでこの基礎システムを1人で作り上げたことが凄い。「ハーバードコネクション」の発案者に裁判で訴えられ、結局6900万ドル(約60億円)で和解したようだが、アイデアは全然たいしたことない。これほどの和解金を払うアイデアとは到底思えない。作った人がスゴイのだ。
なので、この映画の構成が、2つの訴えの示談の過程でFacebookの歴史(過去)を振り返る、という構成になっているのは正直退屈だった。1日目で22,000ほどのアクセス(・・結構低いと思うがw 2003年時っていう時代を感じさせるな。。)、ユーザ数が数百人だったFacebookが、何故ここまで広がったのか、その理由というかプロセスに私は興味があったので、そこにもっと焦点を当ててほしかったのだが。
1つ目の訴えの「アイデア盗用」なんて本当にどうでもいい話。ITの世界は「アイデア」より「作ったもの勝ち」の世界だ。しかも早いスピードで。だからこそ優秀なプログラマーが尊敬されるのだ。
しかし、2つ目の、共同創設者エドゥアルドとの争いは、明らかにザッカーバーグ側が悪い。最終的には和解した(金額非公開)ようだが、共にサイトを立ち上げ発展させた友人に対して、こんな仕打ちをするような人物に良い友達はできないだろう。
ザッカーバーグには「信念(理念)」が無い。プログラムを組みたいという目的だけ。だから「理念」を共有している人ではなく、ナップスターの創設者ショーンのような「利益」目的の人しか集まってこない・・ように映画を観て感じた。
よく似た成功例として「Google」があるが、そこがFacebookとGoogleの本質的に違うところ。現在「グーグル秘録」という本を読んでいるが、Googleの創設者サーゲイ・ブリンとラリー・ペイジは設立当初から理念が一貫している。「全ての情報をインデックス化する」、この理念を共有している。だからこそ今でもGoogleは輝きを保っている。
Facebookに理念は無い。どちらもサービスとして利用しているが、Google社には入りたいと思っても、Facebook社に入りたいと思わない(まぁ、mixiも同じだが・・)。
ザッカーバーグは、26歳にして資産69億ドル(約60億円)を保有する(・・理論値らしいけど)。しかし、これだけの資産を持っているのに、映画を観終わった後すごく不幸だと感じた。
それは、オタクだからでも、プログラマーだからでも、人付き合いが苦手で友達が少なそうだからでも無い。理念が無いまま若くしてこれだけの成功を収めた(収めてしまった)ザッカーバーグには、次につながる「夢(目標)」が無いように思えたので。。そういう意味で最後のシーンが印象的だった。
にして、あのバカ騒ぎというか、乱痴気騒ぎ、あれがシリコンバレーのIT業界の成功のゴールなんだろうか??何かバカみたいだが。。自由と無節操を履き違えてるように思える。正直、あれを目標にして何かを始めたい(起業したい)とは到底思わないなぁ。
同じ業界で働く身としては、いろんな意味で、後味の良い映画では無かった。
いずれにせよ、2011年は日本でFacebookが流行る元年になりそう。
ITに興味があろうが無かろうが、その年の初めにこの映画を観ておくのは、タイミングとしては最適。
何はともあれ、観た方が良い映画だ。
引き込まれる
開始何分かで引き込まれた数少ない映画のひとつ。
マーク・ザッカーバーグがこんな人だとは思わなかった。
調べてないからどこまでが実話でどこからが脚色なのか分からないけど、映画としても実話としても面白い。
エドゥアルドはめちゃくちゃ可哀想。あの双子もちょっと可哀想。マーク・ザッカーバーグ自身もなんだかんだ可哀想。
Facebook社設立の背景を描くドキュメンタリー的な作品
あの巨大企業が出来上がるまでにこんなドラマがあったんだ、創立者ザッカーバーグ氏は身長171cmと米国では比較的低身長でハーバードではマイノリティのユダヤ系で運動嫌いの陰キャだったんだ、と理解が進む作品。
現在進行形の企業と人物と、そして超有名大学の閉鎖的なセレブ系ネットワークについてここまで詳しく映像化できるって、開けてるわアメリカ、凄いよハリウッド、とも思った。
フィンチャー監督作品の好みは自分の中で二分することが分かりました
自分の大好きな映画の1つにフィンチャー監督でマイケル・ダグラスさん主演の「ゲーム」があり、これは生涯ベスト10本に入ると思います。同監督作品では「セブン」や「ゾディアック」、「ゴーンガール」、「ドラゴンタトゥーの女」なんかはかなり好きです。
一方、世間の評価が高い「ファイトクラブ」はブラッド・ピットの生き様とか音楽とかがおそらく自分に合わないようで全然ピンと来ませんでした。
そして、今更初めて見た「ソーシャル・ネットワーク」はザッカーバーグ氏のカリスマ性や頭の回転の速さをひけらかす感じ、ショーン・パーカー氏のキャラクターなどがどうもイラついてしまってダメでした。あと話の軸が訴訟に関連する出来事ということもあり、FBの成長ストーリーが描き切れていないように思いました(この映画は成長性ではなく初期の葛藤を描いているのだと思いますが)。
さりはさりとて、話の展開で飽きることはないし退屈するシーンもないのでほんとに感性がハマる人が観たら名作なんだろうと思います。案外フェイススマッシュを一晩で作るあたりが一番面白かったかも。
天才の頭の中
面白かった!今、当たり前のように使われているSNSはこのようにして作られていったのか…と感慨深かった。特に登録者数がどんどん伸びていく様子は観ている私もワクワクした。
天才ってやっぱり変わっていて面白い。会話のテンポとレベルが全然違う。
離れた所から付き合うには刺激が貰えていいだろうけど、常に天才の近くにいる人間は色んな意味で大変だなあと思った。
「優雅な人々の一員になった感想は? 自分のアイデンティティを得た今、次は何になるつもりだい?」
世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス「Facebook」の創始者、マーク・ザッカーバーグがいかにして「Facebook」を立ち上げたのか、そしてその結果として何が起こったのかを描いた伝記映画。
監督は『セブン』『ベンジャミン・バトン』のデヴィッド・フィンチャー。
主人公マーク・ザッカーバーグを演じたのは、『ヴィレッジ』『ゾンビランド』のジェシー・アイゼンバーグ。
ザッカーバーグの親友エドゥアルド・サベリンには、『Dr.パルナサスの鏡』『わたしを離さないで』のアンドリュー・ガーフィールド。
「ナップスター」の創設者ショーン・パーカーを演じたのは『ブラック・スネーク・モーン』『シュレック3』のジャスティン・ティンバーレイク。
双子のエリート学生、ウィンクルボス兄弟を演じたのは、当時TVドラマ等で活躍していたアーミー・ハマー。
ザッカーバーグの元恋人エリカを演じたのは、『エルム街の悪夢』のルーニー・マーラ。
ショーン・パーカーと一夜を共にした女子大生アメリアを演じていたのは、当時ファッション・モデルとして活躍していたダコタ・ジョンソンである。
製作総指揮を務めるのは、『セブン』でフィンチャー監督と共に仕事をしている、レジェンド俳優サー・ケヴィン・スペイシー。
👑受賞歴👑
第83回 アカデミー賞…脚色賞、作曲賞、編集賞の三冠を達成‼️
第68回 ゴールデングローブ賞…脚本賞、作品賞(ドラマ部門)、監督賞、作曲賞の四冠を達成❗️❗️❗️
第36回 ロサンゼルス映画批評家協会賞…作品賞、脚本賞の二冠を達成❗️
第76回 ニューヨーク映画批評家協会賞…作品賞!
第82回 ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞…作品賞!
第16回 放送映画批評家協会賞…作品賞!
第64回 英国アカデミー賞…脚色賞!
第36回 セザール賞…外国映画賞!
原題は「The Social Network」。
ショーン・パーカーなら「the」は取れ!と言うのだろう。
まずこの映画、世界最大のSNS企業「Facebook」の創始者マーク・ザッカーバーグを扱っているが、エンド・クレジットにもあった通りかなりフィクションを交えて描かれているようで、単純に伝記映画とは言えない作品となっている。
映画を観たザッカーバーグ本人は「基本的なところで間違っていることが多々ある。Tシャツのデザインとサンダルは忠実だったけどね。」と言っている。
映画でのザッカーバーグは、振られた元カノのことが忘れられない孤独な男で、彼女を見返すために「Facebook」を作ったように描かれているが、実際には当時から恋人がおり、その人が今の奥さんである。
映画的な面白さを出すため、ザッカーバーグのキャラクター像はかなりフィクションによっていると思った方が良い。
とはいえ、元カノをブログで中傷したことや女の子のルックスを比べさせる「フェイスマッシュ」を作ったことは事実なので嫌な奴には違いないとは思う。
映画冒頭のザッカーバーグとエリカの会話シーンが超重要。
5分くらいのシーンなのだが、ザッカーバーグのファイナルクラブへの執着や体育会系へのコンプレックス、上昇志向、無意識に他人を見下す性格、人の気持ちを理解出来ないことなどが描かれており、今後の物語の方向性を指し示している。
この辺りの演出のスマートさはすばらしい。
映画の構造が変わっているため、観始めてしばらくすると、「ん、どういうこと?」となるのだが、観続けていれば「なるほど。この映画は法廷劇なのね。」とわかる。
観客に陪審員のような役割を与え、ザッカーバーグが罪を犯しているのかどうかを判断させるという構造は面白い。
そのため、映画の決定的な場面、例えばザッカーバーグがウィンクルボスのアイデアをパクったのかとか、本当にエドゥアルドを陥れたのかとか、ショーン・パーカーの薬物使用を通報したのは誰かとか、そういうことはボカして描かれている。
何が真実なのかハッキリさせないというのは、フィンチャー監督の前作『ゾディアック』に通じるところがあると思った。
フィンチャーらしいスマートな演出とカッコ良い絵作りは健在。
地味な映画ながら、サスペンス的な物語の面白さはしっかりあるので観ていて退屈することもない。
キャラクターも魅力的。
ザッカーバーグの天才特有の空気の読めなさとか、エドゥアルドのいい奴なんだけど無能なとことか、ショーン・パーカーの有能なんだけどダメ人間感とか、ウィンクルボス兄弟のエリートゆえの鼻持ちならない感とか、メインキャラ全員が壊れている感じが堪らない。
最高だったのがエンディング曲!
まさかビートルズの「Baby, You're a Rich Man」を持ってくるとは!フィンチャーのセンス最高!
確かにこの曲の歌詞はこの映画にぴったり。ちょっとだけ和訳を引用。
優雅な人々の一員になった感想は?
自分のアイデンティティを得た今
次は何になるつもりだい?
ずっと遠くまで旅をしてきたのかい
目の届く限りのところを?
優雅な人々の一員になった感想は?
あそこへはしょっちゅう行くのかい
いろんなことがわかるようになるくらい頻繁に?
あそこでなにを見たんだい
目に見えないものは何も見なかった?
ベイビー あんたは金持ち
ベイビー あんたは金持ち
ついに金持ちの仲間入りしたんだね
全財産を大きな茶色い袋に詰めて動物園に隠しとくなんて
まったく気が知れないよ
この曲はビートルズのマネージャーだったブライアン・エプスタインを皮肉った歌と言われており、ユダヤ人で同性愛者との噂のあった彼を揶揄する様に、ジョンがコーラスで「金持ちのユダヤ人ホモ」と野次っている。
同じくユダヤ人であるマーク・ザッカーバーグが、エリカに友達申請を送っている場面でこの曲を流すとは、フィンチャーからザッカーバーグへの半端ない毒気を感じる。
たった7年前の出来事を映画化しようと思ったのも凄いが、この内容の映画をつくることを許したマーク・ザッカーバーグの寛容さも凄い気がする。
少なくともこの映画を観れば「Facebook」を使う気がなくなるのではないでしょうか。
映画公開時の「Facebook」登録者数は5億人。
現在の登録者数は27億人。
地球全体の人口が77億人。
地球人の3人に1人は「Facebook」を使っている。
これはもはや世界征服なのでは?
何の事かまるで分からないが劇的な展開に引き込まれた!宣伝か?デイズリか?もりもりか?等身大か?
Facebookどころかインスタ、ライン、ミクシー、ツイターどれもした事無いし、分からん。
でも、この映画のやりとりは良く理解できた。
監督が監督なだけにデフォルメは有るだろうが、実在する人物だけなんで、実話とすれば面白すぎる。
ニワトリにチキンを餌にやる話など興味深いエピソードがてんこ盛り。
ザツカーバーグの造型も面白すぎる。
誰も殺されないし、ドラマチックな恋愛もないのに、まして共感出来る部分も無いのに、本当に引き込まれた。
くどいけど、Facebookのことは何も知らないのに。
結局なにが良いか
マークザッカーバーグはFacebookを立ち上げ成功し、巨額の富を得た。しかし、親友を失い、元カノへの未練タラタラで虚しげ。
親友のエドゥアルドは不憫だなと感じた。けどあまり役立たず、実力主義の中で淘汰されただけだし、持株割合減らされたけど、結構な額だろうし。
ショーンは物語の流れを変えるいい役割してたし、彼の意見はあながち間違っておらず、発展に大きく貢献した。けれど、薬物問題と人間性が…
この作品でなにが言いたかったのかよく分からんけど、ルーニーマーラ演じるエリカを傷つけたことは許せん笑。
【”スーパーギフテッドの孤独” ジェシー・アイゼンバーグの”超高速モノローグ&セリフ”が、マーク・ザッカーバーグのシナプス伝達スピードと同調しているのではと思ってしまう作品。】
冒頭のマーク(ジェシー・アイゼンバーグ)とエリカ(ルーニー・マーラ)とのバーでの何気ない会話からのマークの知性ヒケラカシとも取れる数々の言葉による破局シーン(マークはハーバード大学、エリカはボストン大学)から、一気に物語に引き込まれる。
更に憤懣募るマークが、数時間でハーバード大学の寮名鑑にハッキングして、数時間で女子学生の顔写真をコピーし、”右か左か”フェイスマッシュゲームを作り、ハーバード大学の回線が午前4時にダウンしてしまうシーンは、何度観ても痛快である。(しかも、その間に、エリカに対する嫌味な投稿もしている・・)
ーここまでで、マーク・ザッカーバーグの”スーパーギフテッド”振りと彼の性格が十二分に分かる。見事なイントロである。-
・ここからは、彼の才能に付いていけなかった人々
1.ウィンクルボス双子兄弟(アーミー・ハマー)
2.親友だったエドゥアルド・サベリン(アンドリュー・ガーフィールド)
・彼の才能に気付き、影響を与えた
1.ショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク:ナップ・スターを作り、音楽業界を震撼させた男を好演。)
とマークとの学生時代とマークを訴え、訴訟交渉とのシーンが重層的に描かれる。
■印象的なシーンは数々あれど、
・”ザ・フェイスブック”の共同経営者だったエドゥアルド・サベリンがマークの身勝手振りと才能に複雑な気持ちになり、銀行口座を凍結するシーン
ー器が小さい・・。-
・ウィンクルボス双子兄弟が”ハーバード・コネクション”のアイディアをマークにパクられた事をハーバード学長に親のコネを使って会い、訴えるが一蹴されるシーン。
ーそもそも、マークとのブレインレベルが違うのだよ・・。マークが訴訟交渉の場で彼らの事を”今まで、挫折をしたことがないんだよ・・”と一蹴するシーンも痛快である。-
■沁みたシーン
・訴訟交渉の後、女性2年目弁護士から”貴方は嫌な奴を振舞っているだけよ・・”と言われ、”フェイスブック”を使って、寂しそうにエリカに“友達申請”をするシーン。
ーエンドロールで流れる、”フェイスブック”の世間的信用を落とさないため”に、マークが彼らに支払った和解金(エドゥアルド・サベリンは非公開)と、現在のマーク・ザッカーバーグ及び”フェイスブック”の資産価値が示されるシーンはかなりアイロニーが効いている。-
<何度も観ていると、ジェシー・アイゼンバーグの無機質に思える高速モノローグとセリフが、マーク・ザッカーバーグのシナプス伝達スピードと同調しているように思えてしまう作品でもある。>
ウィンクルボス兄弟、え、え!?
全体的にフィクションと思ったほうがいいのだろうけど、とりあえずエドゥアルドが気の毒で…
経営やお金のことは分からないけど、お金出したり、フェイスブック直結ではなくともアルゴリズム教えたのも彼なのに。
会社を潰しかけたとか言うけど……(悲)
ショーンの影響か、冒頭よりますます早口になっているマークが印象的だった。
…と書いたあと、ウィンクルボス兄弟役は一人二役とか、どのシーンも何十カットと撮影していると知って、星を0.5高くし直した。唖然。
マーク・ザッカーバーグに訪れた「青春の終わり」
Facebookの誕生と、その創業者マーク・ザッカーバーグに対する訴訟を描いた作品が、事実から大幅に脚色されているとはいえ、ここまで面白くなるとは!!
アーロン・ソーキンによって緻密に組み立てられた脚本は、当然のようにアカデミー脚色賞を受賞。120分の超高速会話劇は、一切テンポを落とすことなく最後まで走り抜け、思いもしなかった切ない余韻を残してくれます。
彼の脳内は一体どうなってるんだと言いたくなるほどの完成度と切れ味。字幕で追いかけるのは結構大変なので、吹き替えでの視聴がオススメです。
また、一度では全てを把握しきれない、多層的な演出が大きな魅力なので、見返すたびに新たな発見を与えてくれると思います。
ハーバードの社交クラブには認められず、承認欲求を肥大化させていた主人公マークが自らのスキルのみで成功を果たす展開には大きなカタルシスを覚えるとともに、友情の終わり・青春の終わりを迎えざるを得なかった彼の喪失感が痛いほど伝わってきます。あの「F5キー連打」の哀しさと言ったら…
キャストは皆素晴らしいのですが、特筆すべきはショーン・パーカーを演じたジャスティン・ティンバーレイク。中盤では物語のギアを入れ直す役割を果たし、その後「ある人物」の居場所を徐々に奪っていくクソ野郎っぷりは見事なはまり役です。
「その人物」の顛末は、あれだけの天才集団ならそうなって当然だと感じる一方、最後まで友情を信じ続けた彼の独白には、彼が確固たる才能もない凡人サイドの人間だからこそ、心の底から共感してしまいました。
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