怪獣総進撃のレビュー・感想・評価
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東宝特撮映画版 "アベンジャーズ "‼️
日本の昭和の特撮業界はクロスオーバーの歴史だと思います‼️東宝特撮映画、怪獣映画はもちろん、ウルトラマン、仮面ライダー‼️今でこそマーベルなどのクロスオーバー映画がブームですが、60年代、70年代の日本は世界に先駆けてクロスオーバーしてた‼️特に東宝の特撮怪獣映画、中でも今作「怪獣総進撃」は、それまで単独作を含め、様々な作品に登場してきた怪獣たちが一堂に集結、楽しませてくれます‼️世界中の怪獣たちが集められた孤島 "怪獣ランド"。厳重な管理の中、穏やかに生活していた怪獣たちが突如島を脱走、世界中の都市を破壊し始める。すべては地球侵略を企むキラーク星人の仕業だった・・・。ゴジラ、ラドン、モスラ、ミニラ、アンギラス、バラン、バラゴン、ゴロサウルス、マンダ、クモンガといった東宝怪獣映画のアベンジャーズが、宇宙怪獣キングギドラと戦う‼️ある意味究極の怪獣プロレス映画‼️着ぐるみで描かれる、ちょっとお茶目なゴジラが愛おしい‼️でもこのメンバーに一体で立ち向かうギドラは可哀想‼️テーマとして "自然を飼い慣らすことは出来ない" という「ジュラシック・パーク」にも通じるテーマが描かれているのも深い‼️そんな魅力的な怪獣たちに比べて、人間のキャストはホントに弱い‼️特に主人公(?)を演じる久保明さんがまったく魅力的でないのがイタい‼️
キングギドラが袋叩きにあう映画
キングギドラが怪獣三匹にボコられて可哀想な映画。
アンギラスが一番身体を張って頑張ってた、偉いね!
人間サイドの話は長すぎてダレるが、最後の見せ場である怪獣バトルは笑える箇所がありそれなりに面白い。
子供向けではあるが、ゴジラの愛嬌ある仕草を観るには分には楽しいと思う。
近未来ゴジラと冷たい月の女
いつの間にか科学が発達して気軽に月へも行ける時代、謎の星人インベイジョンを特殊装備と怪獣パワーで何とかする話。
なぜか星人には美女しかいなくて(地球人の願望の投影?)下僕たちとの間にどんなやりとりがあったのか気になる。
ゴジラを筆頭に怪獣たちはわりと人間や宇宙人の言いなりで、監督は同じでも初代のような圧倒的な存在感はなく、わりとおざなり。
でもテンポよくてビオランテよりは面白かった。
初めはいくらなんでも怪獣ランドって…と思ったがその後は人間たちの間にけっこうバイオレントな展開があったり、甘い恋人から豹変したヒロインの冷ややかな目つきが良かった。
ずっとあのままでもよかったのに。
あとギドラかわいそう。。クライマックスなのにミニラがゴジラにじゃれついてたりとか、ちょっとシーンのシリアス度が謎。
でも放射能出せてよかったね!
大好きだったよ、怪獣映画!
ゴジラより後から生まれた俺だが、少年時代は、ゴジラ、ガメラ、ウルトラマンとずっと一緒にいた。
映画は、幼少期は父が連れて行ってくれたが、いつも適当な時刻に入るので、途中から観て、終わった後にまた最初から見始めた所まで観る、という見方を何度かした。立ち見で観たことも記憶している。人気があったんだな。
小学生時代(1966-1972)は、みんな好きだった怪獣も、中学生(1973-1975)ではただのオタクだ。
「ゴジラの息子」に続くこの「怪獣総進撃」は 1968年。8歳、小学3年生だ。そんなにたくさんの怪獣を、いっぺんに映画で見られるのか、と嬉しかったし、この頃はみんなで盛り上がれていた。
怪獣好きとしてたまらなかったのは、観ることができなかった昔の怪獣まで観られること。マンダ、ゴロザウルス、バラン、バラゴンにアンギラス!(グモンガにはノーコメントかな...)
第1期ゴジラシリーズのフィナーレ
1968年8月公開
監督は前作の福田純から本多猪四郎に戻ります
特技監督は有川貞昌で変わらずです
1968年は特撮界にとってどんな年であったのでしょうか?
正月は前年末に公開のゴジラの息子です
大コケでした
福田純と有川貞正のコンビは失敗に終わりました
春は3月にガメラ対バイラスが公開、併映の妖怪百物語と合わせて好調な入り
そこに黒船が海外から2隻突如あらわれたのです!
それは2001年宇宙の旅と猿の惑星です
前者は圧倒的な内容、特撮技術、美術、科学考証
何もかも逆立ちしても勝てません
というか同じ映像すら撮れない
モーションコントロールカメラ技術は日本には無く当時どうやって撮ったのかも謎だったのです
映画全体の意味すら、何がどうすごいのかも、正しく評価すら出来なかったのです
後者は特殊メイクという新技術が衝撃でした
日本にはチープなお化け屋敷レベルの特殊メイクの技術しかなかったのですから
正に幕末の黒船です
この海外からの新しい特撮の流れに日本の特撮界になす術は無かったのです
10年前は世界一の特撮技術を誇っていたのに、怪獣映画の大ヒットの連続で酔っぱらって、海外で始まっていた特撮の技術革新に無関心であり、新技術の獲得を怠り、10年前の技術を維持し高めるだけの「特撮道」になっていたのです
まるで日本の電機メーカーのデジタル化に乗り遅れ、ガラパゴス化した運命を先取りしているかのような話です
さらに駄目押しでサンダーバード6号が本作にぶつけて公開されたのでした
さて本作です
普通ならゴジラは1年間隔なので次作は12月の予定です
通常なら8月は別の特撮ものの公開になるはずです
なぜゴジラ映画のスケジュールが繰り上がったのでしょうか?
それは前作が大コケ過ぎだったからです
怪獣ブームに陰りがハッキリでてきたのだから、製作予算がかかる怪獣映画の製作は打ち切るべしとの方針が東宝でうちだされたのです
夏にゴジラ映画を公開してそれをもって有終の美を飾る
よって最後のゴジラ映画は本多猪四郎監督が撮るべきとなったのだと思います
特技監督が有川貞正のままなのは、円谷英二がウルトラセブンの対応で多忙だったからでしょう
内容は怪獣達のお別れ公演になったのも当然です
そこに黒船到来です
手も足もでず、やれることをやるしかないのです
さすが本多猪四郎監督です
なかなか面白く楽しめました
怪獣ランドは日活の大巨獣ガッパからのアイデア拝借です
というか後年のジュラシックパークの元ネタかも知れません
東宝特撮の強み、特色とは何か?
それは宇宙SFの要素を持った怪獣映画である
そう監督は考えたようです
キアラク星人の物語はX星人と同じ位置付けです
三大怪獣地上最大の決戦の拡大版リメイクと言って良いぐらいです
ロケットムーンライトSY-3号は格好いいです!
サンダーバードの強い影響を受けているのが伺えます
しかしサンダーバードにはある機能や性能や原理を類推させるデザインでは無いのです
これが東宝特撮の限界の本質なのだと思います
特撮はおろか、美術においても2001年宇宙の旅には全く及びません
宇宙服、特に宇宙帽のチープさは泣きたくなる程です
彼我の差は歴然としています
予算規模は確かに雲泥の差が有ったと思います
しかしセンス自体が無いのです
前年3月に公開されたギララの宇宙服のほうが遥かに優れている位です
地上で活劇する為に敢えてこうした宇宙服ぽさを減らしたのだと思いますが、これではまるで消防服です
特撮は都市破壊シーンもあり楽しめます
しかしランドマークを完全再現して破壊するのは
国連ビルや凱旋門やクレムリン宮殿がチラリと写る程度です
日本の臨海部や街並みはどこかのようで適当な臨海部と街並みです
取材して完全再現したものには見えません
最強宇宙怪獣キングギドラを地球の怪獣軍団が力を合わせてやっつけます
最後はカーテンコール宜しく怪獣達のお別れシーンです
これをもって東宝は怪獣映画をお仕舞いにする筈だったのです
ウルトラセブンも1ヵ月後の9月に最終回となります
怪獣映画の季節は終わりを迎えた筈でした
しかし本作はゴジラの息子を興行収入を上回ります
僅かな望みが残りました
それが実るのは翌年1969年の12月でした
次回作ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃が作られたのです
ただこの作品の内容はフィナーレに続くエピローグというべきものでした
それ以降も何作とゴジラ映画はつくられますが
それらは一旦リブートしたものというべきだと思います
怪獣ランドに行きたかった!
当時の子供にとっては怪獣オールスターキャストなんて興奮もの以外の何物でもありませんでした。一方、キラアク星人のコントローラーである恋人のイアリングを引きちぎった際の流血シーンにも眼を背けるいたいけな子供でもありましたな。キレイな姐ちゃんだったキラアク星人の正体が汚いイモムシみたいだったのが印象的。
楽し過ぎる。面白すぎる。大好きゴジラ!
最近、ハマってるゴジラシリーズ。このゴジラは半世紀前。当時の日本の様子や未来の科学をどんな風に想像していたかを知りたくてワクワク。もう楽しかった。
日本語のイントネーションが違ってる。使う言葉も、男性は普通に「やれやれ」って言うし、女性は「じゃあ失敗ですの?」とか「◯◯ですわ」って綺麗で上品。
都会のビルにかけた看板も懐かしい。世界地図にはもちろん半世紀前の国名表示。街並みや電車、航空機もCGなんかじゃなくて精巧な模型。月には、ロケットではなくてスペースシャトルのように翼のある宇宙船で自由に飛んで行く。月には日本人が常駐する基地があり、探検車で走行。敵の基地にレーザー光線で攻撃。宇宙人に乗り移られた女性のピアスを耳たぶから強引にむしり取る男性のワイルドさ(当然、女性の耳から大量の出血)。怪獣たちを撮影するカメラの巨大さ。運ぶの大変だ。
最近、あまり活躍してないアンギラスの頼もしさは、キングギドラに食いついて話さないど根性ぶり。ゴジラは、ほぼエリマキなしのジラース。口から吐く放射能はポップするほどの強力さ。ゴロザウルスの恐竜感。恐竜たちがキングギドラをよってたかって集団で虐めるような戦いぶり、そしてやっけたらあっけな終わる。
嗚呼、なんて楽しいんだろう。これだよ、これ!
『ゴジラ電撃大作戦』
を探してたのに、ないから、WIKIで探してみると、『1972年(昭和47年)の「東宝チャンピオンまつり」冬興行では、『ゴジラ電撃大作戦』と改題されている」」とあった。
なるほど、どんだけ探しても映画COMには載ってないはずやわ。
この映画を観るまで、バランとバラゴンは同じ怪獣だと、単に名前を新しく変えただけだと、ずっと思い込んでいた。
でも、この作品の中でも、この2体は、ほんの一瞬映るだけで、キングギドラとの肉弾戦には全然参加していない。ゴロザウルスやクモンガさえ参加してんのに、何してんの、あんたら!
そんなんやから、間違うんやんか!(爆)
この作品、今まで観たことがなかったこともあるが、ばかばかしい作品が多い昭和ゴジラの中でも、マシなクオリティーだと思う。
(ま、怪獣を操縦するって、意味がよくわからんけど。どうやって受信機付けたよwww)
でも、もう観ないかな。1回見れば、十分てか、バランとバラゴンが違う怪獣ってわかったのが一番大きかった。
あ、ちゃうちゃう。
一番の収穫は、小林夕岐子さんの美しさに触れたことかな
(現在のルックスは、極力見ないようにするww)
明日は、「ウルトラセブン」の第9話を観よおっと。
昭和の特撮の1つの到達点ではなかろうか?
ゴジラ第9作目。久しぶりにノリノリで東京を壊しているゴジラを観て「あ、何だかいかにもゴジラっぽい」っと思ってしまいました。最近地方巡業か多かったですが、やっぱり都市を破壊してナンボですよね!
古い作品でレトロな感じですが、観てて楽しかったですね。怪獣も沢山出てきましたし、何よりアンギラスの予想以上の活躍が嬉しかったです。キングギドラは相変わらずでしたが、多勢に無勢でフルボッコされるのはちょっと可哀想でした。
もちろんツッコミ所は多々あります。え!京子さんのピアス引きちぎった!?そりゃ痛すぎやろ!とか、秘密警察って茶色のスーツで統一してたら全然秘密になってないやん!とか。でも、そういう雑な部分も昭和テイストで味がある感じです。
個人的に本作は昭和の特撮の1つの到達点ではなかろうか?と思っています。メッセージ性がどうこうよりも観てて楽しいのが大事ですよね!
これぞザ・怪獣映画な作品でした。
タイトルなし
1回目 日本映画専門チャンネル(見た日不明)
2回目 WOWOWシネマ(見た日不明)
3回目 日本映画専門チャンネル 5月22日
これで3回目の鑑賞ですが、キングギドラvs地球怪獣の戦いが興奮しました!
怪獣の殴り込みですよ!
硫黄島にロケット基地があった。そして小笠原諸島に怪獣ランドが。モスラだけはインファント島に帰した方がいいんじゃないかとも思ったりする。何者かによる怪獣ランドの破壊工作。モスクワにはラドン、北京にはモスラ、ロンドンにはマンダパリには地底怪獣バラゴン、ニューヨークにはゴジラが現れる。なぜか怪獣ランドから一番近い東京には何も出現しない。月にはUFOが現れるが正体はつかめず、武装して地球への帰還命令が出る。
月から怪獣ランドへあっという間に到着するムーンライトSY-3号。火星と木星の間にある小惑星、キラアク星人は地球人の耳に器械を取り付け遠隔操作する。いきなり宇宙基地隊員たちと怪獣ランド隊員たちの銃撃戦・・・日本人同士で殺しあうなんて・・・。秘密警察って人たちが茶色の目立つスーツを着ているのが笑える。
それにしてもゴジラの移動距離は凄い。硫黄島からニューヨーク、太平洋を渡って東京へ。ラドン、マンダ、モスラまでやってくるものだから、東京は滅茶苦茶になる。再びSY3が月へ行って、コントローラーを地球が奪って怪獣を操作できるようになった。怪獣たちをコントロールして青木ヶ原にあるキラアク星人基地を防衛軍とともに攻撃しようという計画を立てる。宇宙怪獣キングギドラをコントロールした。
キングギドラが地球を襲いにやってきたのに、実況アナウンサーの口調はなんだか楽しそうだった。彼もまた怪獣ファンだったのだろう。だけど、ゴロザウルスが決めたドロップキックの実況がないのが残念。そして、最後に燃える怪獣ファイアードラゴンの登場だ(単なる火の玉)。
怪獣たちは同窓会的な楽しみしかできないのだが、今回最も目立った活躍をしたのが国連科学委員会のSY-3。地球と月を何往復もしたり、キラアク星人の基地を攻撃したりと、防衛軍よりも凄い!みんなでワイワイ語って楽しみたい作品。
アース・モンスターズ/エンドゲーム
ゴジラ・シリーズ第9作。
DVDで2回目の鑑賞。
第一次怪獣ブームが下火となり、特撮映画の動員数が低迷したことによって、東宝は本作をもって特撮路線及びゴジラ・シリーズの終了を決定していました。特撮作品の集大成を目指すべく製作され、その熱量が観客に伝わったのか、予想以上の動員と配給収入を記録しシリーズの継続が決まったそうな。
時代設定が二十世紀末と云うこともあって、登場する兵器や街並みなどに少し近未来的な雰囲気が備わっていました。
ビルの屋上に怪獣迎撃用の砲台が設置されており、第三新東京市かよ、と…(エヴァがオマージュしているのかも?)。
「ムーンライトSY‐3」のカッコ良さが堪らない。「特撮のDNA展」に再現プロップが展示されていてアガりました。
二代目特技監督・有川貞昌のダイナミックな特撮が炸裂。世界の名所が精巧なミニチュアで再現され、それを破壊していく怪獣たちの姿はまさに総決算なスケール感でした。
ゴジラが東京を襲撃するシーンで、「比率がおかしいのではないか?」と感じるところがありました。この比率だと、ゴジラの身長が20メートルぐらいになるんじゃないかしら?
そんな疑問など些事だとでも言うように11大怪獣総出演と云うお祭り状態の中、それらを華麗に捌き切った演出が素晴らし過ぎました(一部の怪獣はカメオ出演程度でしたが…)。
富士の裾野で展開されるクライマックスの大決戦はシネマスコープをフル活用したダイナミックさ溢れる名場面であり、これぞまさに集大成。しかしながらいくらキングギドラが「宇宙超怪獣」とは言え、この戦いは圧倒的不利に過ぎる。寄ってたかっていじめているようにしか見えませんでした(笑)。
[以降の鑑賞記録]
2019/11/12:Amazon Prime Video
2021/12/31:日本映画専門チャンネル(4Kデジタルリマスター版)
※修正(2024/03/14)
『ファイナル・ウォーズ』は本作のリメイクでしょう
シリーズ9作目。
登場怪獣はゴジラ、ラドン、モスラ、キングギドラ、ミニラ、アンギラス、クモンガ、ゴロザウルス、バラン、バラゴン、マンダの11体。
地球侵略を企むキラアク星人と人類の攻防という、『怪獣大戦争』の近未来版。
監督に本多猪四郎、音楽に伊福部昭が復帰し、さながら東宝特撮の集大成。
ストーリーは先に挙げたように、『怪獣大戦争』の近未来版といった感じなので、侵略SFとして見るのが正しい。
ムーンライトSYー3は東宝特撮のメカでも根強い人気を誇り、伊福部昭による“怪獣総進撃マーチ”も映画を盛り上げる。
怪獣たちが人類の管理下に置かれ、本来の怪獣としての本能のままの行動ではないのが少々残念だが、怪獣たちが初めて海外に上陸、4大怪獣による東京襲撃など、久々に都市破壊の醍醐味を堪能出来る。
ラストは富士を舞台に、地球怪獣10体対宇宙怪獣キングギドラ。
さすがに全ての怪獣に見せ場を設ける事は出来なかったが(マンダは東京襲撃があったが、バラゴンとバランは頭数揃え、特にバランに至っては鳴き声すら無い)、アンギラスとゴロザウルスは奮闘。
アンギラスは本作で株を上げ、以降ゴジラの良き相棒となる。
10大怪獣が相手ではさすがのキングギドラも劣勢、完全に息の根を止められるのだが、まるで10大怪獣の集団リンチを受けたようでちょっと可哀想…。
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