セブンのレビュー・感想・評価
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汚い世の中
この映画の中で何度も出てくる最悪な世の中というフレーズがあった。その悪い世の中の中に生きていると感じ、その世の中を生きなければいけない。こんな世の中にいきたくないと思うことはあるだろう。誰かに殺してほしいと思うこともあるだろう。犯人も刑事も、自分が正常だと思うことにより、周りを異常だと感じている。この映画ではその汚さ、異常さをすごく綺麗に映像にしているような気がした。
物語の終わりは、最高にバッドエンドだった。決して心にもやもやが残るようなバッドエンドではなく、なぜかすっきりさせられる最後だった。どん底に突き落とされるのだが、ストーリーとしてまとまってたので終わった!!!という達成感だった。
ずっと見たかった映画なので、観ることができてよかった。観てよかったと思える映画だ。もう一度必ず観る映画だ。
中だるみのデビット
古い映画です。
当時は斬新だったんでしょうか。監督のデビットのおっさんはダークな描写が大好きです。意地でもハッピーエンドにはしたくないという気持ちが表れてますね。そしてとにかくグロ好きですね。僕はあまりグロ描写が好きはないんでそれだけで星は一つ減ります。
演出は素晴らしいです。世界観が上手に再現されていてとても映画に入り込みやすい。役者の演技も上手いので見ていて、違和感を感じることは、ない。
ただ残念ながら、綺麗に作りすぎたようにも感じます。オチが始めに決められてそれに向かってストーリーが進行していってるようで退屈さを感じてしまう。ドラゴンタトゥーの女もそうでした。本当に面白い映画というのは、オチの大波まで常にさざ波が起こっているものです。
敬意を評してこの監督を中だるみのデビットと名付けましょう。
張りつめた緊迫感
常に雨が降っている様子やどんよりとした重たい雰囲気から伝わってくる何とも暗い印象のある映画である。反面次々と起こる事件はとても残虐的で恐怖を感じる。最後に待ち受けるのは衝撃の結末。煮え切らない何かが残るがこれもまた強い印象を残してくれた映画であった。一度は見ておきたいと思った映画であったが、期待を裏切らない名作であった。映像は非常に強烈なシーンもあるが、サスペンス好きにはぜひともおすすめである。
陰影の陰鬱とした雰囲気。
オープニングもかっこいいし、エンドロールのいい。
何よりストーリーと映像の陰影、雨、混沌とした街。
何もかもがいい。
そしてそんな狭い世界から、ラストシーン。
しかし終わって何かモヤモヤとする。
なんだろう。
おそらく、本筋がきちんとあるんだけれども、視点を少しずらすだけで違う意図が見えてきたりするところか。
こういうサスペンス的な内容は、残酷さ、残虐さの中にかっこ良さがあって、フィルムだからこそ憧れるものがある。造り物とわかってるからこそかっこ良さに憧れるというか。やっぱ映画はいいなぁと思った。
それにしても、今なら簡単にデジタル処理で出せるのかもしれないが、こういう映像はやはりフィルムだからこそ映える質感があるんじゃなかろうか、と思う次第。
七つの大罪
キリスト教の七つの大罪にもとづき殺人を繰り返す殺人犯をベテラン&新米熱血刑事コンビが追う物語。
物語のテンポ、緊張感、そして映像の独特の暗さが素晴らしい。
観終わった後に何とも言えない気持ちにさせてくれる。
ラストのモーガン・フリーマンの言葉は有名。
始めて見た・・・
僕はセブンを始めて見てました。テレビでも何回もやっていたのに、その日になって都合が合わず…。そしてやっと昨日見た。さすが名作だけあって、映像がダークな感じでこれから犯人を追うのための緊張感もあったし、カメラワークもすごく上手く、格調をあたえていた。音楽もとてもよく、見る側にドキドキ感を味あわせてくれた。そして脚本が知的で、謎のストーリー展開がたくみで、ぐいぐいと引き寄せられ、最後のシーンのどんでんがいしに魅せられた。
「7つの大罪」の先に待つものは・・・
退職間近のベテラン刑事サマセットと血気盛んな若手刑事ミルズ。
キリスト教の「7つの大罪」になぞらえた連続殺人事件を追う
2人の刑事の物語です。
猟奇的な犯行を繰り返す犯人を追い詰めようとするはずが、
サマセットとミルズの方が精神的に追い込まれてゆく。
そして、事件は最悪な方向へと・・・。
クライマックスシーンでは、観ている誰もが、
サマセットと同じ気持ちになると思います。
これだけ登場人物に感情移入させられる
(というより「同化」させられる)作品も珍しいんじゃないでしょうか?
グイグイと惹き込まれるストーリーと演出が素晴らしい作品です。
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