ビッグ・フィッシュのレビュー・感想・評価
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静かな感動、盛り上がり不足
父の空想とも取れる話が大半を占めており、現在の父と息子の関係が浅いまま終盤に至ってしまう。
息子が空想話を仕返すという一応の盛り上がりはあるものの前段が弱いためあまり感動できず終了
期待値は高かっただけに残念
75点
最後に和解出来て、父を理解出来て
息子に理解されてよかったなと思った
理解されへんままやとやはり
子供を不安にさせた親のせい
どんないい人で他人に好かれようと
真面目な子とふざけた親はこうなるかw
ただ、やっぱり死ぬのは怖いと思った
自分が存在しなくなるって事
いなくなるって事。何もなくなるって事
めちゃくちゃ怖い
楽しく生きるための
童話のようなファンタジーな世界を冒険しているような気分にさせてくれる作品でした。
私はファンタジー映画はあまり得意ではないのですが、本作は舞台設定そのものがファンタジーなのではなく、舞台は普通の現実世界で、聞かされる昔話の内容がファンタジーのよう、という形なので観やすかったです。
更に普段のダークで不気味なイメージのティムバートン監督作品にも苦手意識があったのですが、本作は基本的に爽やかな雰囲気なので楽しめました。不思議な世界観だったり神秘的な美しさなど、映像も素敵でした。水仙のシーンは圧巻。
話の展開のさせ方も良かったです。荒唐無稽に見えて、後々の展開への伏線になっていたり、ずっとわくわくしながら見られました。
エドワードの昔話と現在を行き来しての対比も良かったですし、ラストに向けての話のまとめ方も美しかった。終盤は泣かずにはいられませんでした。
子供の頃はよくても、大人になってもずっと現実味のない話しかしない父親は、確かに疎ましく感じるかもしれませんね。自分の父親だからこそ。他人であればそのユーモアに好感を持つでしょう。ウィルの妻のように。ウィルもそんな父を嫌っていたのではなくて、ただ本当の父を知りたかっただけなのだと伝わってきました。そしてきっと子供の頃は父の話が大好きで、大人になってもずっとその話を覚えていたのだろうと。だからこその終盤の展開だったのだと。
普通の現実は大抵つまらないもので、楽しく生きるには非現実感や、未知のわくわく感が必要なのだと思います。本作を観て、私にとってはそれが映画なのかもと考えさせられました。
若いエドワード役のユアンマクレガーも良かったです。社交的で、少年のような心で行動していく様がぴったりハマっていました。笑顔が素敵。
サンドラ役のアリソンローマンもとってもキュートです。ふわふわなブロンドの髪がたまらない。
そしてノーザー役のスティーヴブシェミ。今回は詩人役だなんて珍しいと思っていたら、それだけでは終わらない。凄く笑えました。
わくわく感溢れる一方で少し考えさせられるところもある、温かく美しい作品でした。
ほっこり!本の物語のような父親の思い出の中で親子の絆が深まる
コンビニオーナー野寄観点では「幕の内弁当」のような映画です。
父親から聞かされる過去の話はいつも本に登場する物語のような、夢・幻の出来事。
いつしか信頼できなくなり距離を置いていますが、命が長くもたないかもしれない連絡を受けて、父親と正面から向き合い始めます。
父親が語る話は、周りから見ると楽しくてバラエティに富んだ「幕の内弁当」。
息子の目線はずっと冷えていて美味しく感じませんでしたが、温かい視点で見ると実は最高の味を持った父親だと気付きます。
私も父親としっかり話してみようかな。
ファンタジーアレルギーでも大丈夫
久々に観たけど、素直に誰にでも勧めることができる数少ない映画の一本な気がする。
ファンタジーを一切受け入れられないと考える面白みのない人種を除いて。
正直ファンタジーものが得意でない自分でも、これは楽しめる。
家族ものの良さももちろんだけど、お父さんの全てを楽しもうとする生き方ってすごい。
お父さんみたいに生きられたら幸せだよな、どうやったら自分は近付けるかな、と考えちゃうね。
凡人には、ちょっとわかりずらい
①病床にいる父と、母の電話で駆け付けた息子の話。
②父が語る昔話(これをユアンが演じている)。
この①②が行ったり来たりで、ついて行くのが難しかった。
②の話も、進行していくと思いきや「そうだこんなことも」って話し出すからまた行ったり来たり。
まさにティム・バートン監督マジック。
つまり①の父の「一生を語る」ストーリーになっているわけで。
昔の人ですから、戦争にもいき、いろんな事件に巻き込まれ。
不思議な集落に迷い込んで、サーカス団の一員にもなったり。
これをユアンが真面目な顔して演じているので、「きっとあったことなんだろうな」「でも眉唾物かも」って迷う。
反発していた息子だけど、「最後くらい本当の話を聞かせて」って頼むところが。つまりずっと信じていなかったんですね。
そんな夢物語のようなラストで、人々が集まる場面。ええ?!。
最後までキツネにつままれたような、不思議な1作でした。
プライスは?
エドワードがサンドラの思いにふけっている時にサーカスのゾウが脱糞をするシーンウケる
エドワードのホラ吹き話が彼の人生を彩り、また周りにも影響を与え、好かれていくのはロマンティック。
またブルームの息子ウィルが、父が死ぬまで彼の本当の話を知ることに向き合っていく姿勢もグッとくる。
この両者のもどかしい感じが絶妙に表現されているのが上手い
一方でこんなに暖かく優しい映画なのに、一人ロマンティックじゃない終わり方をした人物がいるやないか
最初観たとき学生時代に日陰に埋もれる青年がエドワードかと思って同情してたら違っており、あれれと確認したら彼めちゃくちゃ人気者で、じゃああいつ誰やねん!って観直すとドン・プライスでして
よう考えたら、エドはドンの彼女奪ってるしそれが原因でトイレで死亡したりで夢物語にしてもちょっとホッコリテイストの終わりにしてやれんかったんか
なんかいい感じに復活して最後の葬式とか出しとけば良かったのに。
銀行強盗のブシュミ
現実離れした空想話。その中には真実の話もあるのだが、何とか父の本音を探り出したくなった息子ウィル。そうした会話を傍らで聞く母親。ごく普通の家庭の一幕なのだが、病に伏した姿の父と母からは大きな愛情を感じられる。やがて父親になるほど大人になったウィルには、少年の面影と合理主義的な大人の一面とが交差しているのだ。こういう映画こそ大人のためのファンタジー映画なんだろうな。
俳優陣も演技派を揃えていて心奪われます。中でも母親ジェシカ・ラングとスティーヴ・ブシュミ、ヘレナ・ボナム・カーターは秀逸だ。個人的見解として、唯一浮いているのがマクレガーだったような気もするが、おとぎ話の中の主人公だからしょうがないね。
見所は、銀行強盗のブシュミ!「ランブリンマン」のBGMにも合っている。
ビッグ・フィッシュ
ビッグ・フィッシュというのは何かの比喩なのかと思っていたら釣りの話が始まった。
文字通り大きな魚を釣る話。
その語り口に白鯨を思い出してた。
白鯨…老人が怪物鯨を追い求める復讐劇だ。
これはこれで面白い。
白鯨を題材にした映画は幾つかあるが最近、記憶に新しいのは「白鯨との闘い」。
なかなかオススメだ。
青年が大きな魚を釣り上げ失った金の指輪を取り戻す。
まるでコメディの様な展開に少し面食らいつつ、その指輪の輝きにロードオブザリングを思い出していた。
このままビッグ・フィッシュ完と終わっても不思議じゃないぐらいのシーンだ。
この先何が待ってるのだろうか…
ガラスの瞳を持つ魔女。
どこまで本当でどこから作り話なんだろう?
子供に聞かせるために創作したのか、実体験を元にしたのか、おとぎ話の様なファンタジー加減がなかなか面白い。
この魔女の瞳に映った死がなんなのか…きっとラストに効いてくるに違いない。
ドン・キホーテの様な物語は尚も続く…頭を切り替えてファンタジーだと思う事にした。
ファンタジーは好きなのでそういう見方をすれば楽しめる。
エドワードの話は作り話かもしれないが人を惹きつける何かを持っている。
私も爪の垢ほどでいいので分けて欲しいものだ。
でもウィルはそうはいかないみたい。
父親に本当の姿を見せて欲しいと話している。
ウィルの立場になると、いつも周りにあんな話ばかりする父親というのは少し厄介なのかもしれない。
そういえば私は途中までエドワードはユアンではなく、その横にいた、ぽっちゃり青年がユアンを見てそれを語っているのかと思っていた。
役者さんには大変失礼な話であるがユアンが歳をとったとしても、ああはならないだろうというのもあったから、むしろあの容姿はぽっちゃりくんの方だろうさ!(笑)
病室に横たわり死んでしまいそうなエドワード。
魔女の瞳に映った死に様はこんな光景だったんだろうか…至って普通だ。
そう思っていたらエドワードがウィルにかぼそい声で話し始めた。
ウィルは、いつも聞かされてばかりだった物語を、おそらく初めて自分で語ったんだと思う。
上出来じゃないか、泣けてきたよ。
だからビッグ・フィッシュなのかと感服した。
葬儀の場で、ウィルは父の物語の真実に気づいただろう。
作り話の中にも真実がある、エドワードの語りは人を豊かにさせる。
最後の葬儀の皆の表情が彼の人となりを物語っていたんじゃないだろうか。
愛のあるホラ話
観たことを忘れて2回目。
ティム・バートンの作品とは知らなかったなぁ。
最初みたときは全然面白くないと思っていたけれど、もう一度見なおしたらなかなか良かった☆
ホラ吹きお父さんに嫌気がさして、疎遠だった息子がお父さんの死期に本当のお父さんの過去を辿る。
途中のお父さんのホラ吹きの回想は退屈してしまったけど…
最後の本当の話。
大雨で浸水して壊滅的な町をまるまる買い取って復興させた。
その町で出会った綺麗な女の人にも目もくれず。お父さんにとって「お母さんかそれ以外の女性」でしかないらしい。
お父さんのホラ吹きは息子が産まれる時にお父さんは側にいなかったけれど、それは『巨大な魚がお父さんの結婚指輪を食べてしまってそれを取り返していたから』から始まり…
でもそれは、口先のでたらめなホラ吹きではなくて、愛情のこもった優しさからなのだと。
みんなに愛されて死んでいったお父さん。
最後は良い展開でした☆
おさかな
どこまでが本当でどこまでが嘘で。
普通は検証っぽいことをしたくなるものなのですが
(私が)
何かどうでもいいなと。
空想のような人生を生きて、空想に「成」る。
絶対捕まらない魚にお父さんは成ってしまった。
そんな感じ。
ラストから繋がる最初の何かが欲しかったかな。
(伏線回収的な)
魚なだけにするっと流れそうで感動が倍になりそう。
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