劇場公開日 2002年5月11日

「ヒーローの悲哀、葛藤」スパイダーマン うにたん♪(何観ても文句書きそうな気分)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ヒーローの悲哀、葛藤

2024年1月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波

ちゃんと入っている。
まさにヒーロー。
一本の映画作品としてそれなりの感動も味わえる佳作。
あなたの隣人スパイダーマン
私欲を捨てて、悪人を捕らえる

親友の父が邪悪に走り、自業自得の死を遂げても義理堅く親友に真実を告げない。
今時のお手軽なヒーロー像じゃない、好きな彼女とも
上手くいかない。
凄い力に酔いしれて好き勝手する事にもしっかり戒めを与えるし、力を持つことには責任が伴うと言う言葉は重いが色々な事に重ねられる言葉でもあると思う。
今時の虫の良い万能感も嫌いじゃないが、そんなライトノベルに感動はしない。
ヒーローとは斯くあるべきみたいな不自由さが歯がゆいのに観てしまうこの作品はやはり名作だと思う。

私はこのトビーマグワイヤ主演、サム・ライミ監督のシリーズのスパイダーマンが一番好きだ。
原作にある子どもっぽいスパイダーマンを好きな方がいるだろうし、この作品の20年後に公開され始めたスパイダーマンの様々な作品が好きな人がいるだろうけれど、どれも琴線にふれない。
何人ものヒーローに埋もれてコメディリリーフみたいな賑やかしのスパイダーマンもまったく好きになれないし、複数の次元から大量のスパイダーマンがとか情報がごちゃついてて観る気にならない。

だから今時の綺麗な処理をされた映像より少々粗くても、この作品をたまぁ~に観たくなる。

うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)